昨日は千葉県白井にあるJRA競馬学校で、第36期生の卒業式が行われました!
この日10時に騎手免許試験の合格発表があり、4名共に無事に合格。
最後の訓練となる模擬レースを行いました。
これまで、現役の先輩ジョッキーや教官たちと一緒に模擬レースを重ねて来ましたが、同期4人だけで行うのは初めてだったそう。
勝ったのは後方から追い込んだ原優介くんでした。
ご家族や所属調教師が見守る中で1着となった原くん、さぞ喜んでいるかと思いきや、
「1コーナーで膨れてしまい、周りに迷惑を掛けてしまいました。デビューまでまだ時間があるので、しっかり学んで修正したいです」
と、謙虚なコメント。
なにはともあれ、無事にすべての訓練を終了し、卒業式を迎えました。
来賓の方々や、調教師会会長の橋田満調教師、騎手会会長の武豊騎手などたくさんの方々に見守られ、卒業証書授与。
最も優秀な成績を収めた生徒に贈られるアイルランド大使特別賞は、泉谷楓真くんが受賞しました。
武豊騎手からは、
「これから辛いこと、大変なことがたくさんあると思いますが、今日の気持ちを忘れないでください」
と温かいエールを送られました。
左から、秋山稔樹くん、泉谷楓真くん、武豊騎手、小林脩斗くん、原優介くんです。
其の弐では、それぞれのプロフィールを詳しくご紹介していきます。
それでは4名の詳しいプロフィールをご紹介していきます。
個人のお写真が撮れていなくてすみません。
こちらは記念の植樹でのもの。
左から、秋山稔樹くん、泉谷楓真くん、小林脩斗くん、原優介くん。
会見でも同じ並びでしたので、この順番にご紹介していきます。
【秋山 稔樹(あきやま としき)】
美浦・蛯名利弘厩舎
目標は武豊騎手
千葉県出身
「騎手になったきっかけは、父親が競馬ファンで、市川市に住んでいたので子供の頃から中山競馬場へ連れて行ってもらいました。
思い出のレースはエイシンフラッシュが勝ったダービーで、家族で見に行っていたんですけど父の馬券が当たって、夕ご飯がやけに豪華だったなという(笑)
自分の意志で騎手を志しましたが、上手く親に乗せられたのかもしれません(笑)。騎手になって、とても喜んでくれています。
これからはさらに厳しい世界に入るので、デビューまでの期間も精進して、家族のためにも頑張ります!」
【泉谷 楓真(いずみや ふうま)】
栗東・本田優厩舎
目標は四位洋文騎手
山口県出身
「親の職場で競馬好きの方がいて、その方に誘ってもらって小倉競馬場に行ったのがきっかけです。
小学校5年生だったんですけど、カッコいいなと思ってすぐに乗馬をはじめました。
競馬学校の思い出は模擬レースが強く印象に残っています。実際の競馬とは違うと思いますが、その中でもたくさん失敗していろいろなことを学びました。
目標とする騎手は四位騎手です。馬に負担を掛けない技術がすごいなと思っています。
競馬に出走する馬たちには、たくさんの人の想いがありますから、常に技術の向上に努め、信頼される騎手になりたいです」
【小林 脩斗(こばやし しゅうと)】父親は元騎手の小林久晃調教助手
美浦・奥平雅士厩舎
目標はジョアン・モレイラ騎手
茨城県出身
「父が元騎手だったので、物心ついた時から騎手に憧れていました。
「騎手になりたい」と言ったら大反対されたんですけど、日々トレーニングしたり、乗馬に真剣に向き合って、親を説得しました。
昨年不幸があって、母が亡くなってしまいましたが、「自分で決めた道なのだから、しっかりと努力して目標を達成しなさい」と言ってもらい、
人から信頼してもらえるような騎手になると母に約束したので、いい報告が出来るように頑張ります。
名前の由来は、父がサッカー好きなのと、母が「親しみを持って呼びやすい名前を」ということで、脩斗とつけたみたいです」
【原 優介(はら ゆうすけ)】
美浦・武井亮厩舎
目標は津村明秀騎手
東京都出身
「2歳から水泳をしていて、関東大会や都大会に出場していましたが、中学の時に壁を感じて悩んでいました。
身長が低くても戦える200mバタフライをしていたんですけど、他のアスリートの選択肢はないかなと検索したところ、騎手という職業を知りました。
当時は52キロあったので、10キロ減量して入学しました。貧血になったり、なかなか大変だったのですが、根性で乗り切りました。
乗馬をしていなかったので、競馬学校に入った頃はついていくのが大変でしたが、無事に卒業出来てホッとしています。
最初「騎手になりたい」と両親に言った時にはとても驚いていましたが、今は自分の天職なのではないかと思えるくらいです。
しっかり努力して、まずは初勝利を目指します!」