*25日(水)門別 第12R『イノセントカップ』 1200m 20:40発走*
ここはメンバーの甲乙がつけがたく、全馬に印をつけたいくらいです。。
まずここまで前に行って結果を出している馬が多く、1200m戦なので先行争いはある程度激しくなりそうだと考え、
前に行かなくても競馬が出来る馬に重い印をつけました。
迷った末に本命にしたのはノーザンヴィグラス。
前走はウイナーズチャレンジを勝って2勝目を挙げたのですが、
スタートは少しゆっくりで後方から、道中は掛かるそぶりも見せつつ、直線で最内を鋭く伸びて来ました。
レース運びはとても粗削りでしたが、それでも勝ち切ってしまう能力は相当だと思います。
それに、道中でがっつり砂を被っても怯まなかったし、内から抜けて来る勝負根性も見せてくれました。
これからさらに伸びしろがある馬なので、経験を積んで行って、どんな風に成長してくれるか楽しみです。
対抗は重賞経験豊富なヘイセイメジャー。
栄冠賞は好位追走から、直線は最内を渋太く伸びて2着、距離が延びたブリーダーズゴールドジュニアカップは中団内から、直線は外に切り返して4着という結果でした。
前走は札幌の芝に挑戦して7着でしたが、初めてのコースで強い馬たちに揉まれたことは、いい経験になったはず。
新馬を勝って以来、勝ち星は挙げていないのですが、2戦目のウイナーズではハナ差2着で、勝ったプリモジョーカーはその後リリーカップを制しています。
レベルの高い戦いで揉まれて来たので、このメンバーに入っても十分勝ち負けではないでしょうか。
マナホクレレは初勝利まで3戦を要しましたが、前々走ターフチャレンジも勝って3勝目を挙げました。
好位から競馬が出来るし、安定して上位争いをしているところも信頼出来ます。
前走でJRAへの遠征競馬を経験し、9着でしたがスピードのあるところを見せてくれました。
新馬戦4着後は地元で崩れていないので、重賞でも期待しています。
デビュー2連勝中のリュウノゾロ、距離短縮で巻き返し期待のリアリティワード、5戦連続連対しているモリノブレイクまで。
◎7、ノーザンヴィグラス
○9、ヘイセイメジャー
▲2、マナホクレレ
△5、リュウノゾロ
△10、リアリティワード
△3、モリノブレイク
*22日(日)高知 第7R『珊瑚冠賞』 1900m 18:10発走*
ここは高知移籍後4連勝と勢いに乗るケイマを本命にします。
前走の建依別賞では王者サクラレグナムとの一騎打ちを制し、強い競馬で重賞連勝を飾りました。
スタートが上手でスピードがある馬、楽に先手が取れるし、最後までバテないのも強みです。
ただ今回は初めての1900m。ここが大きなポイントになるでしょう。
これまでの最長距離は高知移籍初戦のマイルで、JRA時代も1400mまでの短い距離を使われて来ました。
今回は一気の距離延長。
スピードがあるだけに前半の折り合いが気にはなるものの、ここまでまったく底を見せていない実力と、
鞍上永森大智騎手のコンビを信じたいと思います。
対抗はファドーグにしました。
高知移籍後は勝ったり負けたりと安定しない成績でしたが、6月から4連勝。
スタートにちょっと不安があり、立ち遅れてしまうレースが目立っていましたが、その辺りの不安がだいぶ解消したように感じます。
前走の建依別賞では4着でしたが、この時もスタート直後にバランスを崩して位置が取れませんでした。
JRA時代は1800m戦で4勝を挙げている実績の持ち主。
今回距離が延びることはプラスに働くと考えます。
同じく距離延長がプラスになりそうなのがウォーターマーズ。
建依別賞はサクラレグナムにアタマ差の3着、前走のサファイア特別は中団から早め先頭の強い競馬で勝ち切りました。
この距離でどんな競馬を見せてくれるか楽しみです。
休み明けを一度叩いたキャプテンオリオンは前走からの替わり身に期待しています。
◎6、ケイマ
○7、ファドーグ
▲10、ウォーターマーズ
△4、キャプテンオリオン
9月1日にロータスクラウン賞を制し、見事佐賀三冠を達成したスーパージンガ。
管理する渡辺博文調教師にお話を伺いました。
ロータスクラウン賞
赤見:三冠達成おめでとうございます!
渡辺:ありがとうございます。調教師になって初勝利を挙げさせてくれた馬で、初重賞を勝たせてもらったことも嬉しかったですが、まさか三冠を獲ってくれるとは...。
ちょっと出来過ぎですよね(笑)。本当に馬に感謝しています。
赤見:以前はスタートがゆっくりで、後ろからの競馬になることが多かったですが、九州ダービー・栄城賞の辺りから、楽にいい位置が取れるようになりましたね。
渡辺:そうなんです。経験を重ねてどんどん成長してくれて。本当にすごい馬です。
高知優駿の後に古馬の重賞である佐賀王冠賞に挑戦したんですけど、ハッピーハッピーという強い馬もいたし、どのくらい戦えるかなという風に思っていたら勝ち切ってくれて。嬉しい驚きでしたね。
赤見:古馬も撃破したあとですから、三冠が掛かったロータスクラウン賞は安心して見ていられたのでは?
渡辺:いえいえ、競馬は何が起こるか最後までわかりませんから。無事に三冠を達成出来てほっとしました。
赤見:その後は14日の古馬とのオープンに出走して、2番手から早め先頭で勝利。今後の予定というのはいかがですか?
渡辺:馬の様子を見つつになりますが、今年は地元に専念して力をつけて、来年グランダムを目指したいと思っています。
赤見:以前、食道が普通の馬より狭く、ご飯を食べさせるのが大変だというお話でしたが、ここ2戦だいぶ体重が増えましたね。
渡辺:今でも食べさせるのは大変なんですが、以前に比べると良くなりました。
やっと食べたものが身になって来ている感じなので、今年は体を成長させることを優先的に考えて、地元でしっかりと経験を積んでいきたいです。
赤見:ではファンの方にメッセージをお願いします。
渡辺:いつも応援ありがとうございます。お陰様で三冠を達成することが出来ました。
来年はグランダムで全国に遠征したいと考えていますので、これからも応援よろしくお願いします。
*16日(月)高知 第7R『西日本ダービー』 1900m 18:10発走*
昨年は我らがコーナスフロリダが圧勝したこのレース。
舞台を高知に移した今年はかなりいいメンバーが集まりましたね!
本命は迷ったのですが、兵庫のリリコにしました。
デビューから16戦して、なんと15戦で馬券に絡んでいるという超堅実派。
しばらくあと一歩で勝ち切れないレースが続いていましたが、笠松のクイーンカップ、地元の3歳特別と2連勝していて、一皮むけた印象です。
遠征経験も豊富だし、高知優駿では中団内から長くいい脚を使って3着。
すでにこの馬場を経験していることも大きいし、ここも上位争いは確実と考えます。
対抗も同じく兵庫のテツ。
前走のMRO金賞は初の金沢でしたが、好スタートを決めて楽に2番手につけられたし、早め先頭の強い競馬で重賞初勝利。
JRAへの遠征で揉まれたことも成長に繋がったと思いますし、以前とはレース運びがガラリと変わりました。
初めての高知の馬場さえ克服出来れば、十分勝負圏内でしょう。
3番手評価にしたのは地元高知のディアレイカ。
女傑ディアマルコの半妹ということで姉と比べてしまうと可哀そうですが、経験を積みながら徐々に力をつけて、前走の黒潮菊花賞では2着に頑張りました。
ナンヨーオボロヅキはさすがに強いですが、好位からしっかり粘れていたし、1900mも上手にこなしていました。
地元の利を活かしてぜひ頑張って欲しいです。
笠松のフォアフロントも軽視出来ない存在。
前走のMRO金賞は僅差の2着で、スムーズにポジションが取れたかどうかが最後に響いた気がします。
ぎふ清流カップでは自分から動いて突き放す強い競馬だったし、東海ダービーは攻めていく競馬で3着。
このメンバーに入っても見劣りしません。
ものすごい末脚を持つアルネゴーは、初めての距離を克服出来れば。
◎3、リリコ
○9、テツ
▲7、ディアレイカ
△4、フォアフロント
△8、アルネゴー
11日(水)、浦和競馬場にて第98期騎手候補生の修了記者会見が行われました。
志望者数が減り、年1期制となっていた地方競馬教養センター騎手過程ですが、人材確保のために12年ぶりに秋の期を復活。
その復活第一号が98期となります。
同日には無事に免許試験の合格も発表され、晴れて10月から騎手となることが正式に決まった4人。
一人一人の詳細なプロフィールをご紹介していきます。
【岩手所属 関本玲花(せきもとれいか)】
岩手県奥州市出身
関本浩司厩舎
身長152.4cmで小柄なため、なかなか筋力がつかずに入所試験は2度落ちてしまったそう。
中学校を卒業してからは飲食店でアルバイトをしながら試験に備え、「3度目でダメだったら諦めるしかないと思っていた」そうですが、見事合格!
担当教官のお話では、
「努力して体力もつけてきましたし、ここに来て技術がかなり伸びました。根性があるので実戦に行っていいタイプだと思います」ということです。
お父様の厩舎に所属ということで、
「家では普通の親子ですが、競馬場へ行ったら師弟だという自覚を持たないといけないと思っています」と関本さん。
勝負服はお父さんの柄を継いで色違いということです。
「目標とする騎手は木之前葵さんです。競馬場実習は冬場だったので、その間笠松で乗せてもらったんですけど、その時にお会いすることが出来て嬉しかったです。
岩手はもちろんですけど、お世話になった笠松でも乗ってみたいですし、レディースのレースで勝ちたいです!」と笑顔で語ってくれました。
【浦和所属 中島良美(なかしまよしみ)】
大阪府吹田市出身
平山真希厩舎
騎手を目指したきっかけは、「15歳上の姉が競馬好きで、子供の頃に阪神競馬場に連れて行ってもらい、騎手を見てカッコいいなと思いました」。
高校2年生までは大阪の普通高校に通っていたそうですが、高校3年生の時に一念発起。
千葉県成田市にある馬の専門学校インターアクションホースマンスクールに編入しました。
平山真希現調教師以来の、南関東での女性騎手誕生となります。
「平山先生は馬乗りに関してはとても厳しいですが、命が懸かっていることなので当然だと思っています」と中島さん。
南関東でも女性騎手の2キロ減が適用になりましたから、活躍が楽しみです。
担当教官のお話では、
「競馬場実習へ行ってとても成長しましたね。
1期下にも浦和所属の女性候補生がいるので、いい意味でライバル関係が出来るんじゃないでしょうか」
ということです。
ちなみに1期下、99期には浦和と笠松、2人の女性候補生が現在競馬場実習中。
さらに、今年4月入所の101期にも2人の女性候補生がいるそうですよ!
【名古屋 浅野皓大(あさのこうだい)】
岐阜県羽島市出身
今津博之厩舎
浅野くんは期の中で盛り上げ役、まとめ役の中心人物だったそう。
「一番年上というわけではないんですけど、妹がいるからですかね。周りに気を配るのは好きです」とお兄ちゃん的発言。
お父さんが競馬好きで、小さい頃から笠松、名古屋、中京といろいろな競馬場へ行っていたそう。
名古屋での競馬場実習中には憧れの武豊騎手に会い、サインをいただいたそうで、
「もうめちゃくちゃ嬉しかったです。いつか一緒のレースに乗りたいですし、地方馬で中央の馬たちに勝ちたいです!」と力強く目標を語ってくれました。
【佐賀 金山昇馬(かなやましょうま)】
東京都練馬区出身
池田忠好厩舎
東京都出身ですが、佐賀は絶賛新人騎手を募集中だったこと、一昨年デビューの出水拓人騎手が活躍していることなどから、佐賀競馬への所属を決めたそうです。
「初めて佐賀に行った時から雰囲気が良かったですし、すぐに馴染むことが出来ました。ホームシックなどもなかったです」。
ここ数年、騎手不足に悩まされていた佐賀でのデビューということで、こちらまで嬉しくなってしまいました。
出水騎手のように、たくさん乗せてもらってたくさん勝ってくれることを楽しみにしています。
金山くんは視力が悪く、センターの試験を受けるためにレーシックの手術を受けたそう。
「60万円もかかってしまったので、活躍して親孝行したいです」という言葉にはこちらがウルウル...
名前に馬がつくのでご両親が競馬好きかと思いきや、
「親子三代午年なので、馬という字をつけたかったみたいです。昇る馬なので、名前の通り昇って行きたいです!」
ということでした。
10月から各地でデビューする98期生の4名、これから宜しくお願い致します。