NARグランプリ2018表彰式~其の壱
年度代表馬・4歳以上最優秀牡馬・最優秀短距離馬
キタサンミカヅキ
北島三郎オーナー
「この賞をいただきとても光栄です。
頑張ってくれたお馬さん、関係者の皆さんに心から感謝しています。
わたしは何もしていないのに、「おめでとう!おめでとう」と言われますので(笑)。
ブラックで2連続JRAの年度代表馬を獲らせていただき、今度はミカヅキが地方の年度代表馬。
人生長くやっているとこんなことがあるのかなと。
わたしは歌をやっている身ですけれども、こういう賞をいただくというのは意外というか。
わたしよりもお馬さんの方が有名になりましたね(笑)。
ミカヅキはJRAの頃はあまり機嫌のいい馬ではなくて、あまりジョッキーたちが乗りたがらなかったんですよ。
そこを武士沢さんにお願いして乗ってもらって、いくつか勝ってくれて。
もしかして環境が変わったら、と考えて船橋の佐藤賢二先生のところにお願いしたわけですが、今度は馬が大人くなっておりこうさんになってくれまして。
ここまで走ってくれて、わたしもびっくりしています。
お馬さんたちは自分の息子のようなもので、ブラックは孫を作ってくれましたから、いつかはミカヅキもそうなれたら嬉しいですね。
今年9歳になりまして、人間で言えばわたしと同じくらいでしょうか(笑)。
でもまだまだ頑張ってくれていますし、とても若いので、今年も楽しみにしています。
(東京スプリントでは、コパノキッキング×藤田菜七子騎手との対戦になるのでは?と聞かれ)
ブラックは負けた相手に必ずお返しをするんですよ。
ミカヅキは根岸Sでコパさんの馬に負けていますから、お返ししなくっちゃ。何より、無事にゴールしてくれたら嬉しいです」
ユーモア溢れる記者会見で、何度も笑いが漏れていました。
9歳になったキタサンミカヅキの活躍も楽しみです!
特別賞
的場文男騎手
「関係者の皆さま、ファンの皆さまのお陰です。感謝の気持ちでいっぱいです。
5000,6000の時には竹見さんの記録はとんでもない数字だと思っていましたし、抜く人は100年経っても出てこないんじゃないかと。
達成できたのは、ファンの声援のお陰です。本当に助けられました。
去年はJBCで京都へ行ったんですけど、わたしも年ですから最後の中央かななんて気持ちもありまして。
でも5レースの新馬戦に乗った時、パドックでたくさんの声援をいただきまして、涙が出るかと思うくらい感激しました。
(記録を達成して)自分としては目的がなくなったというか、ちょっと力が抜けたかなというところもありますが。
でも乗るからには、ファンは馬券を買っていますし、関係者は生活がかかっていますから、力を出せるよう全力投球で頑張ります。
東京ダービーは宿題なんですけれども、もう年なので今年で最後か、来年か、引き際も大切だと考えています。
ただ、ファンの皆さんに応援していただける限りは精いっぱい乗りたいです」
最優秀勝利回数騎手
吉村智洋騎手
「正直嬉しいです。
地元のリーディングも獲ったことなかったですし、森騎手とずっと競っていてヒヤヒヤしていました。
(3月半ばからトップに立って)追われる立場でしんどいなと。
決まった時にはやったなと思いました。周りは僕よりも喜んでくれましたし、本当に嬉しかったです。
(デビュー16年目での全国リーディング獲得)ずっと狙っていましたが、なかなか手が届かなくて悔しかったです。
去年はとにかくたくさんのいい馬に乗せていただきました。
今年獲らなければいけないという気持ちでずっとやっていましたね。
プレッシャーもありましたけれど、そこを勢いに変えてというか。
2年連続で獲れるほど甘い世界ではないですが、今年も狙っていきたいです。
(すでに今年もリーディングトップ)去年で追われる立場は少し慣れましたので、多少は余裕をもって乗れるのではないかと思います。
できたらグレードレースを勝ちたいですし、平場で勝てるところをきっちり勝っていきたいです」