オッズパークばんえいツアーに参加して来ました!
日程は1泊2日で、初日は帯広競馬場にてばんえい競馬をたっぷりと楽しみ、2日目はノーザンホースパークと社台スタリオンステーション見学というラインナップ。
馬券は全然当たらなかったけど...
みんなでワイワイ競馬観戦して、すごく楽しかったです♪
せっかく帯広競馬場に行ったので、朝の調教見学の時にジョッキーたちを直撃!
まずは、今シーズン第5位の位置に付けている西謙一騎手。
2007年には、NARグランプリ優秀新人騎手賞を受賞して注目され、そこから順調に階段を上って来ました。
現在27歳。これからのばんえい界を背負って立つ、若手のトップジョッキーです。
赤見:お父さんの西弘美さんが騎手を引退して調教師になり、だいぶ時間が経ちましたけど。
謙一騎手がデビューした頃とはだいぶ状況が変わったんじゃないですか?
西:前は一緒に乗ってたわけですけど、まぁ調教師になっても自分にとってはそんなに変わらないですね。競馬の話も少しはしますよ。あんまり深くはしないですけど。
父の厩舎の馬に乗る時は、やっぱり親子だし少し意識します。そこで結果出せなかったらすぐ代えられちゃうし、そんな甘くないですね。けっこうよく怒られてます。
赤見:どんなことで怒られるんですか?
西:障害の掛け方とかタイミングの取り方とかですね。いかに第二障害まで楽に行けるか、刻みながら息入れながら、他の馬やジョッキーの様子を伺ってタイミングを計るんですけど、父から見たらまだまだですから。
ばんえいの一番の魅力はそこじゃないですか。第二障害の駆け引き。そこが一番大切だし、技術も必要なところです。
赤見:どんなタイプの馬が得意ですか?
西:前は先行逃げ切りが好きでしたけど、今は差すのが好きです。何で変わったのかなぁ。
よく乗ってる馬のタイプかもしれないですね。最近障害のいい馬が多いので。
そういう風に育てたっていうより、障害の上手い下手はもともとの能力が大きいです。
障害が上手だと、無理して行っても上がり切ってくれるし、逆に待っても脚掛ければすぐ上がってくれるし。他の馬との駆け引きする余裕が生まれるんですよ。
赤見:今一番期待しているお手馬は?
西:今ちょっと調子良くないけど、ワールドピサとか。
あとは、2歳のミドリサト。この前、2歳牝馬のオープンで勝ってくれて。障害が上手だし、これからもっと活躍出来ると思います。
赤見:では、今後の目標を教えて下さい。
西:最近ちょっと波に乗れてないというか...。全然ダメなんですよ。勝てる馬でキッチリ勝てるジョッキーになりたいです。ミスなく乗れるように。
寒くなって自分も調子上げて来るタイプなんで、馬たちと一緒に頑張ります。リーディングというよりも、1つ1つ大切に乗りたいです。
続いては、2009年のNARグランプリ優秀新人騎手賞を受賞している、長澤幸太騎手。
声を掛けたら、「後ろ乗りますか?」と言ってくれて...ちゃっかりソリの上にお邪魔しちゃいました。
「出だしだけ気を付けて下さい」と言われて気を付けていたけれど、やはり止まってる状態から一歩目を踏み出した時の、『グイッ』という引っ張られる力に、後ろにひっくり返りそうになりました。。
一歩一歩が本当に力強くて、ド迫力のお尻を眺めながらインタビュー開始。
赤見:デビューして5年目ですけど、実際にジョッキーとして過ごしてみてどうですか?
長澤:理想と現実はそんなにギャップはなかったですね。もともと騎手になる前から競馬場にいましたから。思った通りとまでは言わないですけど、ここまではまぁまぁかな。
やっぱりジョッキーは楽しいです。特に1着獲ったら最高ですね。嬉しいです。
赤見:最近は若い世代の騎手が増えましたよね。
長澤:でもトップはおじさんばっかり(笑)。まだまだ上には敵わないんですよ。
誰にも負けたくないって思いますけど、特に後輩には負けられませんね。
赤見:長澤騎手のセールスポイントは何ですか?
長澤:え?セールスポイント?!何だろうな。特にないかな。
あー!早起き。これは負けないです。毎朝3時に起きてますね。夜は10時頃寝てますけど、昼寝を1時間くらいするので。毎日そういう生活してます。
休みの日は何もしてないというか、まぁ寝てますね。ずっと(笑)。
赤見:じゃぁ、芸能人で好きなタイプは?
長澤:いっぱいいるからわかんないなー。上戸彩ちゃんが結婚しちゃったからなぁ。
あ、最近気になるのは平愛梨ちゃん。可愛いですよね!!
赤見:では、今後の目標を教えて下さい。
長澤:今あんまり成績が良くないんで大きなことは言えないですけど。
でも毎日シッカリとやることやって、少しずつでも上を目指せるように頑張ります!
今日はばんえい『岩見沢記念』です!
*29日帯広 第10R 『岩見沢記念』 20:10発走*
カネサブラック、ナリタボブサップという2大スターが引退してから、群雄割拠の戦国時代に突入したばんえい競馬。
今シーズンの成績では、『ばんえい十勝オッズパーク杯』と『旭川記念』を制しているキタノタイショウが一歩リードといったところ。
しかしここに来てちょっと体調が上がって来ないというお話で、成績も伴っていません。
今回も最も重い840キロを曳くし、もう少し様子を見たいところ。
キタノタイショウに次ぐ成績を収めているのは、『ばんえいグランプリ』を制したホクショウダイヤでしょうか。
すでに10歳ということで、全盛期は越えているのかもしれませんが、長い期間ずっと活躍し続けているのはさすが。
カネサブラック、ナリタボブサップ、フクイズミ、ニシキダイジンという実力者たちと戦ってきた馬で、地力と底力を持っています。
どの馬が王者になるのかわからない今のばんえい界では、軽視出来ない存在。
ただ、気になるのは8枠10番に入ったこと。
メインレース前は、2Rと9Rしか10番コースを使うレースはなく、ずっと使用しているコースと比べてどうなのかと。
ということで、本命にしたのはギンガリュウセイ。
今シーズンまだ勝ってはいませんが、『ばんえい十勝オッズパーク杯』、『旭川記念』、『ばんえいグランプリ』と重賞で3回2着に来ている安定株。
昨シーズンは、『ばんえいグランプリ』と『北見記念』を制している実力者で、今年も無冠のまま終わるとは思えません。
キタノタイショウは状態、ホクショウダイヤは10番コースというマイナス要素がある今回は、大きなチャンスです。
◎1、ギンガリュウセイ
〇10、ホクショウダイヤ
▲7、キタノタイショウ
△4、ホッカイヒカル
明日は盛岡競馬場で、芝での全国交流戦 『OROカップ』が行われます!
*29日盛岡 第11R 『岩手県知事杯OROカップ』 芝1700m 17:00発走*
昨年のこのレースは、南関東の白いお姫様ナターレが逃げ切り勝ちしました☆
好ダッシュを決めてハナを奪うと、吉原騎手の落ち着いた騎乗に促されてペースダウン。
向正面では外から抜かれて一度は2番手になる厳しい展開でしたが、慌てず騒がず自分のペースを守って、直線グイッともうひと伸び。
2着は中団から直線すごい脚で追い込んで来たハテンコウで、今年もこの上位2頭は要注意。
さらに今年は、中央の重賞タイトルを持つファイアーフロートが高知から乗り込んで来ました!
中央時代は、『京成杯オータムハンデ』勝ちを含めて7勝と活躍。
高知に移籍してからも、エプソムアーロンには及ばないものの、その実力を見せつけています。
今回は久しぶりの芝。そして、盛岡競馬場。
末脚がしっかりしているこの馬にとっては、自分の力を発揮出来る最高の舞台では。
GIマイルチャンピオンシップで2着の経験があるマイネルファルケ。
南関東転入後はパッとしない成績でしたが、前走の芝替わりでレースぶりが一変。
さすがの貫録を披露してくれましたね!
ポンとスタートして2番手を取ると、道中は抜群の手応えで抑えたまま。
さらに勝負所の3,4コーナーも持ったままで先頭に並びかけ、直線はハカタドンタクとの叩き合いを制しました。
岩手のトップホース相手にいきなりこの競馬が出来るのは、やはり地力が高いことと芝適正。
さらにメンバーが強くなる今回、どんなレースを見せてくれるでしょうか。
◎10、ファイアーフロート
〇5、マイネルファルケ
▲6、ナターレ
△12、ハテンコウ
先日ご紹介した、オーストラリアでジョッキーになって、岩手に短期免許で来日中の太田陽子さんは、次の開催からレースに騎乗予定とのこと。
14日(月)には『南部杯』もあるし!楽しみがいっぱいです♪
昨日船橋競馬場で行われた、SJT第1ステージ。
14名の選ばれしジョッキーたちによって、例年通り白熱したレースが行われました!
出場騎手はこちら↓
・桑村真明騎手 北海道 26歳
・山本聡哉騎手 岩手 25歳
・御神本訓史騎手 大井 32歳
・真島大輔騎手 大井 30歳
・森泰斗騎手 船橋 32歳
・的場文男騎手 大井 57歳
・吉原寛人騎手 金沢 29歳
・尾島徹騎手 笠松 29歳
・柿原翔 名古屋 28歳
・川原正一騎手 兵庫 54歳
・赤岡修次騎手 高知 36歳
・山口勲騎手 佐賀 43歳
・大畑雅章騎手 名古屋 29歳
・青柳正義騎手 金沢 26歳
残念ながら、名古屋1位の岡部騎手がケガのため出場出来ず...
南関東の期間限定騎乗で頑張っていただけに、本当に残念です。
14名の平均年齢は34歳。
ここ何年かの出場ジョッキーの顔ぶれと比べて、ガラリと変わった印象ですね。
SJTに出場し続けるというのは、トップジョッキーたちにとっても至難の業なんだと感じます。
20代が多い今回のメンバーの中で、的場文男騎手の57歳と、川原正一騎手の54歳というのは、際立っているというかさすがというか。
新興勢力が台頭し、ベテランが迎え撃つ...地方競馬の騎手の層の厚さを改めて感じさせてくれるメンバー構成ですね。
まずは第1レース。
1番人気の吉原寛人騎手を抑えて、外から赤岡修次騎手が逃げる展開に。
そのままスピードで押し切って、7馬身差の快勝劇☆
2着は直線でジワジワ伸びて来た川原正一騎手、3着は2番手から粘った吉原寛人騎手でした。
1着:赤岡修次騎手
2着:川原正一騎手
3着:吉原寛人騎手
4着:大畑雅章騎手
5着:山口勲騎手
1着:赤岡修次騎手
「スタート速かったです。断然でした。
前に行った方がいいって聞いていたんですけど、本当に馬が強かったです。楽勝でしたね!
次もポイント稼がないと」
2着:川原正一騎手
「力関係がよくわかんないけど、馬が頑張ってくれましたね。
左回りは久しぶりなんで、ちょっと違和感があるなぁ。なんとなく自分の中で。
でも、ポイント稼げて良かった!」
3着:吉原寛人騎手
「逃げようと思ってたんですけど、赤岡さんの奇襲にあって(笑)。
全然向うの方が速かったですね。
最後までよく辛抱してくれたと思います」
そして第2戦は、青柳騎手騎乗のハッピーウェーブが断然の1番人気に!
レースは好ダッシュを決めて御神本騎手が逃げる展開。
2番手は大畑騎手、1番人気の青柳騎手が勝負所で3番手まで押し上げます。
直線を向いたところで、御神本騎手が後続を突き放して逃げ切り態勢。
2着は長くいい脚で伸びて来た桑村真明騎手、3着は青柳騎手という結果でした。
1着:御神本訓史騎手
2着:桑村真明騎手
3着:青柳正義騎手
4着:大畑雅章騎手
5着:川原正一騎手
第1戦で1着だった赤岡騎手は最下位の14着、2戦目に勝った御神本騎手は1戦目10着ということで...
暫定トップに立ったのは、2着5着でポイントを稼いだ川原正一騎手!!!
川原正一騎手
「俺1位?マジで?やったー!!
次は地元開催なんでね、地元のみんなから『絶対に予選落ちして来るなよ』って言われてて...。
ホッとしました。良かった!」
2位は2戦目を勝った御神本騎手、3位は御神本騎手と同ポイントの大畑雅章騎手でした。
大畑雅章騎手
「しっかりポイント稼げて良かったです。
この間門別で乗ってすごく直線が長かったので、船橋は乗りやすく感じました。
左回りは慣れてないので意識しましたね。なんか気疲れしました...。
このメンバーの中に入ってレースが出来るのは楽しいです。
どんな乗り方をするのか、どんな作戦でくるのか...みんな上手なのでワクワクします。
次の園田も、楽しみつつ結果を出したいです!」
表彰式は、なぜか勝ったジョッキー2人のみで、トップ3は呼ばれず...
暫定トップ3の写真が撮れず、残念無念です。。
赤岡騎手は3番人気の馬、御神本騎手は6番人気の馬を操って、見事な逃げ切り勝ちを見せてくれましたね☆
1位:川原正一騎手 25P
2位:御神本訓史騎手 22P
3位:大畑雅章騎手 22P
4位:赤岡修次騎手 21P
5位:青柳正義騎手 17P
6位:桑村真明騎手 16P
7位:山口勲騎手 16P
8位:吉原寛人騎手 14P
9位:山本聡哉騎手 7P
10位:的場文男騎手 7P
11位:尾島徹騎手 6P
12位:柿原翔騎手 6P
ということで、園田に進めるのはこの12名。
残念ながら、真島大輔騎手と森泰斗騎手が予選落ちということになってしまいました。
WSJS出場権を賭けた最終戦は、10月17日(木)園田競馬場で行われます!!
オーストラリアで騎手として頑張ってる太田陽子騎手が、短期免許を取得して岩手で騎乗することになりました!
地方競馬では、海外の日本人女性騎手に短期免許を交付するのは初。
9月17日から11月25日までの2か月間、岩手競馬を盛り上げてくれます♪
どんな方なのか、早速お話を伺いました!
~プロフィール~
太田陽子(おおた ようこ)
1978年6月17日生まれ
国籍:日本(東京)
1259戦87勝(2013年7月末)
赤見:オーストラリアで騎手免許を取得したそうですが、どんな経緯だったんですか?
太田「名古屋に住んでいた頃、父に中京競馬場に連れて行ってもらったことがそもそもの始まりです。近くで馬を見て、もっと馬のことを知りたいって思いました。
その後高校の馬術部に入って、さらに馬のことを好きになって。
騎手になりたいって思ったんですけど、日本の騎手学校は体重制限がかなり厳しいじゃないですか。
その頃、体重がけっこう重かったので、受験するのは難しいかなと思ってて。
それに、わたし勉強不足で中央と地方の違いとかもよくわからなかったので、雑誌を見てオーストラリアで騎手になれるって知って、絶対に行きたい!って思ったんです」
赤見:英語は得意だったんですか?
太田「全然(笑)。だから、両親はもちろん学校の先生も『大丈夫なのか?』ってすごく心配してました。でもあの頃は若かったというか、怖いとは思わなかったですね。
チャンスがあるなら行きたいっていう気持ちが強かったです」
赤見:実際にオーストラリアに行ってみてどうでした?
太田「騎手になるための学校に入ったんですけど、基本的なことを学ぶ期間が1年、それ以上のことを学びたい人がそこから半年、さらに騎手になりたい人はそこからまた半年と、2年間のカリキュラムでした。
学校で学ぶことはもちろんですが、先輩たちを見ていたら勉強しながら厩舎で働いている人がいたので、わたしも厩舎に飛び込みで行って、運よく働かせてもらえることになって。
学校の勉強と厩舎の仕事を並行してやってました」
赤見:大変なことも多かったんじゃないですか?
太田「そうですね。見習い騎手の時はけっこう乗せていただいたんですけど、減量がなくなってからは乗り鞍を確保するのが厳しいですね。
でもこの仕事が好きなんで、特に苦にならないというか。最後はやっぱり、好きだからっていうのが大きいです」
赤見:今回岩手で騎乗することになった経緯というのは?
太田「岩手で騎乗してみませんか?というお話をいただいて。今まで日本で乗れるなんて夢にも思ってなかったので、最初はビックリしたんですけど、こんなチャンスがあるならぜひ乗りたいって思いました。
今は緊張してます。なんだか、新人の頃に戻ったようで。この年になってこんな気持ちになるなんて、思ってなかったです(笑)。
乗り方もコースも全然違うと思うので、岩手の方々にアドバイスをいただきながら、少しでも上手くなりたいです!」
赤見:では、日本の競馬ファンにメッセージお願いします。
太田「オーストラリアに行って、改めて日本の有難さを実感しています。まさか日本で競馬に乗れると思っていなかったので、今はとても嬉しいです。
戸惑うことや失敗することもあると思いますが、せっかくチャンスをいただいたので、精いっぱい頑張ります!」
17日からの免許なので、日本デビューは21日の盛岡開催でしょうか。
どんなレースを見せてくれるのか、本当に楽しみですね☆