福山から高知にやって来ました!
多分、瀬戸大橋を渡ったのは初めてな気がします。
海の中にポツポツと島があって、景色がすごくキレイで感動しました。
今日の高知競馬場は、小春日和を通り越して初夏な感じ。
半袖の方もいるくらいです。
昨日の雨により、馬場状態は不良。
このままいくと前に行った馬が有利そうですが、
2レースでは前がやり合ってかなり追い込みが利きましたから、読みが難しいですね。
さぁ今日のメインは『黒船賞』。土佐の短距離決戦です!
*19日高知 第4R『黒船賞』 1400m 16:25発走*
本命は...期待も込めて【ラブミーチャン】。
前走は久しぶりに地元のレースで勝利して、改めて強い走りを見せてくれましたね。
パドックではちょっとテンションが高いようでしたが、課題のスタートも上手に出れたし、
直線でもしっかりと伸びて、危なげない勝利でした。
少し体に余裕があるかな...という印象は、
やはりこのレースへ向けてのステップという意味合いもあったと思います。
初の高知遠征ですが、遠征はもうお手の物でしょう。
メンバーは強くなるし、さらに56キロと決して楽な条件ではないけれど、
自分のレースが出来ればここでも頑張ってくれるんじゃないでしょうか。
対抗は【セイクリムズン】。
前走は『フェブラリーステークス』で差のない4着に健闘。
前よりも掛かるところが少なくなって、マイルの距離も全く問題なかったですね。
そういう意味では、少しズブくなっているのかな...ということで、
小回りの1400mは忙しいのかもしれません。
能力の高さ、そして実績的にもナンバー1だと思いますが、今回は対抗にしました。
トップハンデ59キロを背負う【スーニ】ですが、前走『兵庫ゴールドトロフィー』では
復活の兆しを見せてくれました。
強い時はものすごい強い馬で、一度上昇ムードになると続くのも特徴です。
間隔が開きましたが、休み明けも問題ない馬。
スムーズに流れに乗れれば、久しぶりの勝利もあると思ってます。
◎7、ラブミーチャン
〇3、セイクリムズン
▲11、スーニ
△9、ティアップワイルド
福山競馬場では2日連続重賞です。
まず昨日は『福山ダービー』でした!!!
勝ったのは圧倒的1番人気、福山の怪物【カイロス】です。
気持ちよく逃げていましたが、
最後の直線では【イワミノキズナ】がグイグイと迫ってきて、激しい叩き合いに!
最後は力でねじ伏せての粘り勝ち。
場内からは大きな歓声が上がりました☆
コンビを組む、佐原秀泰騎手。
「たくさんのファンが詰めかけてくれて、その中で勝てて気持ちいいですね。
叩き合いじゃなく本当はもっと強い勝ち方をして、
カイロスの強さを見せつけたかったんですけど...。
イワミノキズナも食らいついて来ましたね。
でも最後いっぱいになってたわけじゃなくて、遊んでいたんですよ。
この馬にはいろんなことを教えてもらいました。
去年はクーヨシンで負けて悔しい思いをしたので、
今日勝てて本当に嬉しいです!
この馬のレースに乗るのは最後だと思うんですけど...。
また別の競馬場で、もっと活躍してくれると信じています!」
佐原騎手、【カイロス】ともに、新天地での活躍を期待したいですね。
そして今日は、グランダム・ジャパン3歳シーズンの開幕戦、『若草賞』です!!
*18日福山 第11R『若草賞』 1800m 16:30発走*
ここは兵庫から遠征して来た【ホクザンルージュ】に期待。
このメンバーに入ったら、枠的にも逃げられるんじゃないでしょうか。
今日は雨が降って不良馬場。
まだまだ雨は止む気配ありませんし、後ろから行ったら届かないのでは。
愛知から遠征して来る【ウォータープライド】は、
後ろから行く脚質的にちょっと辛いかな...ということで対抗にしました。
ただ、これまで小回りでもきっちり差して来てるし、
持っている能力は高いので、ここでも十分勝負になると思います。
◎1、ホクザンルージュ
〇3、ウォータープライド
▲8、アラマサシャープ
△4、フレアリングレーヌ
ノースフライトに会って来ました!!
現役時代は牝馬同士だけではなく、牡馬に混じっても強さを見せつけてくれましたよね。
特にサクラバクシンオーとの対決が忘れられないです。
現在は第2の役目も終え、功労馬として生まれ故郷の大北牧場で余生を過ごしているそうです。
雪の上で、ゆったりと干し草を食む姿...
本当にオーラがあります☆
現役を退いてだいぶ時間は経っていますが、キリリとした美しい瞳は健在でした!
仲良く放牧されていたのは、『京都新聞杯』や『京阪杯』を勝ったテンザンセイザを産んだケイシーです。
2頭ともマイペースな感じでしたが、時には頬を寄せ合ったりして、仲睦まじい姿を見せてくれました。
ノースフライト様はとても気高く、わたしが呼んでも見向きもしてくれません...
でも、めげずに愛をアピールしていたら、こんなサービスショットを撮らせてくれました!
雪の上をゴロンゴロン。
気持ち良さそうにゴロンゴロン。
呼びかけは無視するけど、可愛い仕草はいっぱいしてくれる...
ツンデレなのでした♪
応援していた馬が引退した後も、こうやって会いにいけるのはすごく嬉しいです。
見学に行く時には、ぜひこちらを参考にしてくださいね。
競走馬のふるさと案内所 【ノースフライト】
北海道に行って来ました!!
馬のお産を見たくて、この時期を選んだんですが...
冬の北海道、びっくりするくらい寒かったです。。
残念ながらお産は見れませんでしたが、たくさんの方々に出会って、色々なお話を聞き、とても勉強になりました!
その中の1つが、『競馬女子』。
これは、日高の馬産地である三石の農協の方々が、少しでも馬産地を活性化したいと始めた企画。
女性目線で、普段はなかなか見ることのできない馬産地に繋がるあれこれを紹介しています。
JAみついし
競馬女子
紹介者はこの方!
JAみついし職員の、木田真由美さん。
笑顔が素敵な21歳です。
これまで、馬と接する機会はあまりなかったそうですが、この企画で、実際に牧場で働いたり、競馬場へ行って馬券を買ったりと、いろいろな馬体験しているそうです。
「最初にこの企画を聞いた時には、恥ずかしいなと思ったんですけど、自分に出来ることだったらぜひお手伝いしたいと思いました。
牧場で働いた時は、馬を曳いたりボロを取ったりして、すごく濃い時間を過ごすことが出来ました。
わたし自身、そういう体験は初めてでしたが、この『競馬女子』を通してたくさんの方が馬に興味を持ってくれたら嬉しいです。
生産牧場に行くと、奥さんたちの大変さをすごく感じますね。
旦那さんたちももちろんすごく大変なのはわかるんですけど、同じ女性として、縁の下で支えている奥さんたちの苦労とかお気持ちとかを感じます。
少しずつ、そういう自分で感じられた部分も出して行きたいですね。
普段は農協の仕事をしているので、農協にいらっしゃった方から、『見たよ!』と言ってもらえると嬉しいです。
まだまだ恥ずかしいですけど...(照)
この企画が始まって、三石出身の馬たちがポンポンと重賞を勝ってくれたんです。
『いい企画だね』と喜んでくれる方や、取材に協力してくださる地元の方たちには、本当に感謝しています。
わたしも三石出身で地元愛は強いですし、少しでも盛り上げられるように頑張ります。
これまで、牧場体験や競馬場体験、装蹄師さんのことや登録のことなどをテーマにして来ました。
今後もいろいろ企画があるんですけど、重賞勝った時にその生産牧場さんが行っている祝勝会があるので、そこに潜入したいと思ってます。
もうすぐロードカナロアが『高松宮記念』に出走するので、ぜひ頑張って欲しいです!!」
馬産地を支える農協のみなさんも、生産牧場の方々と一丸となって頑張っていました。
競馬の世界に入って20年近く経つわたしですが、未だにお産を見たことがなかったり、生産牧場のことについては知らないことばかりです。
馬たちの原点ですから、もっともっと知りたいですよね。
これからも、木田さんのリポート楽しみにしてます♪
続いては東海&兵庫所属の2人。
【木之前葵 きのまえ あおい】
宮崎県出身 19歳 A型
名古屋:錦見勇夫厩舎
目標とする騎手:宮下瞳元騎手
「ここでの2年間は辛いことも多かったですが、教官が厳しく教えてくれたのも、今はわたしのためだったんだなって感じます。
最初は女子の候補生が1人で同期と打ち解けられなかったけど、少しずつ、自然と仲良くなれました。
訓練では、基本乗馬の時から抑えるのがすごく大変でした。
競馬場実習に行った時も、センターの馬と全然違ってて驚いたけど、力だけじゃなくて、乗り方1つで抑えられるということを教えてもらいました。
まだまだですけど。
不安もあるけど、デビューするのが楽しみです!
勝負服も決まって、ハート型もOKが出ました!!
名古屋を選んだのは、宮下瞳さんや山本茜さんのように活躍している女性ジョッキーが出ているので、自分もそういう風になりたいからです。
目標とする人が近くにいると、すごく意識出来るし、周りの方々もいい方ばかりです。
趣味は映画観賞で、ディズニーやジブリ映画をよく見ますね。
好きなタイプは...成宮寛貴さん。顔がカッコいいです(照)
目標は宮下さんの600勝を越えること!
宮下さんのように、自分が納得するまで騎手を続けられるように頑張ります!!」
【小山裕也 こやま ゆうや】
大阪府出身 18歳 A型
兵庫:盛本信春厩舎
目標とする騎手:下原理騎手
「センターでの生活は、辛いことの方が多かったです。
特に訓練が。基本乗馬も競走も辛かったですね。
今は、これが誰にも負けない!と言えるものがないんですけど...
でもいつか、絶対に誰にも負けないと自信を持って言える部分を作りたいです。
僕はどちらかというと、すぐに出来るというよりはコツコツ努力していくのが合っていると思います。
もうすぐデビューするので、少し不安もあるけど研究心を持って頑張ります!
1期先輩の鴨宮祥行騎手が大活躍していて、すごく刺激になりますね。
競馬場実習の時には、先輩たちの鞍磨きのやり方とか、馬との折り合いを教えてもらいました。
目標は、自分で減量を取ること!
まずは結果を出したいです。
好きな食べ物はお寿司。特にマグロが好きです。
好きなタイプは...上戸彩さん。優しい女性がいいですね。
趣味は野球と釣りです。
釣りはジッと待っているのが面白いんですよ。僕の性格にすごく合ってると思います」
以上9名の候補生たちをご紹介しました。
それぞれの希望や目標を胸に、ジョッキーとして頑張って欲しいです!!
せっかくセンターに行ったので、91期だけではなく、92期生とも少しお話して来ました。
来年のデビューを目指す92期生は、センター入所1年、基本乗馬から競走訓練に移行している段階です。
訓練を終え、厩舎の中心で馬たちにお水を飲ませている図。
92期生といえば...
昨年の秋の天皇賞の時、相馬野馬追とチャグチャグ馬コの行進を先導し、このブログでもインタビューした、宮城県気仙沼出身の鈴木麻優ちゃんがいます。
鈴木麻優候補生インタビュー☆
あれから5か月。
「基本乗馬の時から、訓練の時にみんなに迷惑を掛けちゃっていたんですけど、競走訓練も難しいです...
でもすごく楽しいですね!!
今日は、障害飛越で初めてパーフェクトに出来たんです。
今まで出来なかったことが出来ると、すごく嬉しいです。
これからも、騎手デビュー目指して頑張ります!」
今日は震災から丸2年。
辛い経験を乗り越えて、今回もこちらが元気になるような、弾ける笑顔を見せてくれました!
訓練はなかなか大変とのことですが、頑張って欲しいですね。
さらに!
教養センターも進化を続けているのです。
近年は坂路が出来たり、外国馬の遠征のための検疫馬房を作ったりしていますが、今度は屋内馬場が出来上がりました!!
那須塩原は冬の寒さが厳しく、しょっちゅう雪が降ったり馬場が凍ったり。
でもこの屋内馬場があれば、冬の訓練もどんと来いですね!
中はかなり広かったですよ。
モデルケースとして造ったということで、まだまだ試行錯誤しながらの使用ですが、この馬場で訓練の選択肢が広がって、より良いカリキュラムになりそうですね。