地方競馬最大の祭典JBC競走が、今年も華やかに開催されました。
今年から『レディスクラシック』が新設されて、さらにスケールアップ!
当日私は川崎競馬場のイベントだったんですが、大井競馬場の熱気は画面を通しても伝わってきましたよ。
まずは『レディスクラシック』。
レコード決着を制して、2番人気【ミラクルレジェンド】が勝利☆
レースは、1枠からじわっと【エーシンクールディ】が先頭、外から【ブラボーデイジー】が積極的に行って、この2頭が後ろを離して逃げる展開に。
少し離れた3番手に【カラフルデイズ】、そこからまた少し離れた位置に【ラヴェリータ】、それを見る形で【ミラクルレジェンド】が続きます。
4コーナーで【ラヴェリータ】が3番手を捉え、前2頭を射程圏内に。連れて【ミラクルレジェンド】も動いて、直線を向いたときには2頭の叩き合い。
終始【ミラクルレジェンド】優勢も、【ラヴェリータ】も食い下がって見応えある追い比べでした。
前走の『レディスプレリュード』で初めて【ラヴェリータ】を破った【ミラクルレジェンド】。
あの時は、1キロの斤量差と展開共に【ミラクルレジェンド】に有利だったけれど、今回は同斤量のガチンコ勝負。
前を追いかけた分、【ラヴェリータ】にはキツイ展開だったとは思いますが、直線の競り合いを制して勝利を掴んだ【ミラクルレジェンド】に、素直に拍手を送りたいです。
今年前半は、【ラヴェリータ】に力の差を見せつけられていましたが、ひと夏越して大きな成長を見せてくれました。
初代女王【ミラクルレジェンド】。今後どれだけ強くなるのか楽しみですね!
混戦ムードだった『スプリント』は、1番人気の【スーニ】が勝利!
【ジーエスライカー】がトップスタートでハナを主張、【ラブミーチャン】がバツグンのダッシュ力を生かして2番手に。
3番手には【セイクリムズン】、大外枠から飛び出した【ダッシャーゴーゴー】は、上手く馬の後ろに入れて中団の位置取り。
3コーナーを回る時には、【スーニ】の位置が後ろ過ぎるのでは...と、一瞬ヒヤっとしましたが。
直線を向くと、【ラブミーチャン】が先頭、【セイクリムズン】と【ダッシャーゴーゴー】が追いすがるところに、外から【スーニ】が一気の強襲。
力強く差し切って、レコードタイムで2度目の頂点に上りました。
昨年、【スマートファルコン】にガチンコ勝負を挑んで2連敗した辺りから、本来の走りが出来なくなっていた【スーニ】。
精神的な部分がかなり大きかったように思いますが、今年の『サマーチャンピオン』を積極的なレース運びで快勝すると、そこから3連勝☆
前走は最内を突いての勝利でしたが、今回は外から伸びる王道の競馬で勝利。
改めて、この馬の強さを見せつけられましたね。
頑張ったのが【ラブミーチャン】。
早めに先頭に立ってからも踏ん張って、なかなか抜かせない根性を発揮してくれました。
着順は4着でしたが、2着3着とは差がなかったし、負けて強しのレースぶり。
地方競馬を代表する1頭として、これからも輝き続けて欲しいです。
【スマートファルコン】VS【トランセンド】のダート頂上決戦となった『クラシック』。
【スマートファルコン】が気持ちよく逃げて、頂上決戦を制しました。
スタートして、【トランセンド】に行く気配がなかったため、すぐ外にいた【スマートファルコン】は全く追わずにハナへ。
あの時点で、レースは決まったも同然。やはり、楽に逃がしたら、今の【スマートファルコン】は誰にも止められません。
武豊騎手の逃げ方も絶妙で、【トランセンド】が近づくとスッと離し、また近づくとスッと離し...
結局、1度も馬体を併せることなく決着しました。
【トランセンド】は、前走の『南部杯』と違って道中の手ごたえバツグン。押して行ったら、けっこう行きたがっていたかもしれませんね。
競馬にタラレバは禁物ですが...枠が【スマートファルコン】よりも外だったら、後ろに入れて切り返す必要がなかったので、もう少しダッシュをつけて行けたんじゃないかな、と思いました。
直線も最後までよく伸びて、前に近づいてはいるんですが、やはり気持ちよく逃げた【スマートファルコン】を後ろから捉えるのは難しい...
ただ、2着とはいえ『JCD』へ向けて視界良好なレースぶりでした。
藤田騎手は、この馬のレースの幅を広げるために1戦1戦色々なことを教えているし、目の前のレースだけでなくかなり大きなスパンで考えていると思います。
初めての大井でも落ち着いていたし、さすが世界の舞台で戦って来た馬だと、改めて感じました。
今回負けはしましたが、これからさらに進化を遂げてくれると信じています。
この2頭が次元の違う競馬を見せてくれましたが、もう1頭目についたのが3着の【シビルウォー】。
2頭に付いて行って、3コーナー手前から動いて前を捉えようとする姿は、完全に勝ちに行く競馬をしていました。
あの2頭相手に、着獲りの楽なレースをするのではなく、真っ向勝負で勝ちに行く競馬を挑んで、しかも最後まで食らいついて行ったのは、かなり評価できることだと思います。
これからも、交流重賞で大きな活躍をしてくれそうですね!
今年のJBCは、馬券的にはかなり固い決着になりましたが、それぞれのレースにドラマがあって、見ごたえある戦いでした。
来年は川崎開催。
1年後、どんな戦いが待っているのか...、今からわくわくします♪