地方競馬最大の祭典である『JBC』。
今年は初の船橋競馬場で行われ、例年通り熱く盛り上がりました♪
当日は雲1つない快晴で、まさに競馬日和。たくさんのファンが集まりましたよ。
まずは『JBCスプリント』。
勝ったのは1番人気【サマーウインド】でした!
ポンと好スタートを決めて先頭を奪うと、圧倒的なスピードでそのまま押し切り、4馬身差の快勝☆
2着には船橋の【ナイキマドリード】が頑張り、3着は【ミリオンディスク】が入りました。
藤岡佑介騎手は、ゴール後コースを1周してウイニングランをしていましたよ。
念願の初GⅠ制覇に、ファンと一緒に喜びを分かち合いました。
藤岡佑介騎手
「勝ててホッとしてます。
スタートはいつもあまり速くないんですけど、ここ1番で速いスタートを決めることが出来ました。課題だったスタートが出られたので、あとは丁寧に乗ることを心がけました。
いい手応えだったし、後ろも距離がありましたからね。
船橋の1000メートルは、速かったという印象です。
この馬は落ち着きがあるし、コントロールもしやすい、可愛い馬です」
庄野靖志調教師
「1000メートル戦なので、馬のスピードを生かすレースをしてくれました。
1歩目も速かったし、2の脚も速くていいスピードで行けました。
ゲートを上手く出てくれて、ホッとしています」
ダートグレード3連勝で、スプリント界の頂点に立ちました☆
続いては『JBCクラシック』。
1番人気は1,7倍で【フリオーソ】、2番人気は【シルクメビウス】の2,9倍で人気を分け合いました。
レースは外枠から【スマートファルコン】が逃げる展開。
2番手に【フリオーソ】、その外に【オーロマイスター】が続きます。
【スマートファルコン】は気持ちよさそうにグングンと逃げて、勝負所の3,4コーナーでは2番手以下を引き離してセーフティリード。
直線に入った時にはすでに勝負は決していて、7馬身差の圧勝!
2着には【フリオーソ】が踏ん張って、3着は【アドマイヤスバル】が頑張りました。
【スマートファルコン】にとって、初のGⅠ制覇☆
今年の『帝王賞』で一線級の馬たちと戦って惨敗、その後1からやり直してこのレースに挑みました。
小崎憲調教師
「バッチリはまりましたね。
前走後はここを目標にしていましたし、仕上がりも自信を持っていて、今日負けたら仕方ないと思ってました。
普段は1度使うと放牧に出してという形なんですが、今回は違うパターンで挑みました。
自分の形のレースが出来たし、前に行くと逆に掛からないんですよ。
今日も物見しながら走ってたくらいです。
すべてが上手く行きましたね。
うちに転厩して来てから、馬の様子を見ながらダートグレードの裏街道という感じのローテーションを使って来ました。
いつかは大きいところと思っていたけど、馬主さんの理解がなければ、ここまで来れなかったです。
やっと1つ勝てましたね。
今日は改めてこの馬の強さを感じてもらえたんじゃないかな。
まだ5歳。これからの伸びしろもあります。
次走は馬の状態を見て、オーナーと相談して決めます」
武豊騎手
「非常に嬉しいですね。
乗り方に関しては特に指示はなかったですが、馬の状態は断然いいと聞いてました。
逃げることは、最初から狙ってました。
1コーナーの入りがいい感じだったし、向正面で折り合いも付きました。
マイペースで後ろを気にせず気分よく走れたし、4コーナーで離せたのがよかったですね。
前走の『日本テレビ盃』では、斤量ももらってての完敗でした。
同じ形じゃ逆転は難しいですから。
やはり能力があるし、スピードもありますね。
気性面で少し難しいところはありますが、自分の形で走れれば強いです」
武豊騎手は、『JBCクラシック』4連覇を達成!
そして、この勝利でダートグレード100勝目となりました☆
2着は船橋の【フリオーソ】。
クラシックでの、初の地方馬制覇が期待されただけに、レース後の陣営の表情はとても悔しそうでした。
戸崎圭太騎手
「2着はなんとか確保したけど...
馬の雰囲気はいつもと変わりなかったです。本当に申し訳ない...」
3着は【アドマイヤスバル】。
小牧太騎手
「スタートよく理想通りのレースが出来ました。
3コーナー手前で、ひょっとすると...と思ったけど、勝った馬が強かったです。
2着は欲しかったな」
4着【シルクメビウス】
田中博康騎手
「位置取りは悪くなかったと思うけど、前に行った馬にスムーズなレースをされてしまいました。
追い出した時も、もう少し反応してくれると思ったんだけど...
次は変わってくると思います」
今年の『JBC』は、またしても中央勢の高い壁に阻まれました。
でも、2着は2レースともに地元・船橋勢。
来年・大井開催での巻き返しに、期待しています!!