それでは後半戦参りましょう~♪
4日目は大井競馬場、『東京ダービー』でした!
ここも、勝ったのは1番人気【マカニビスティー】です☆
騎乗した戸崎圭太騎手は...
「馬を信じて、邪魔しないように乗りました。
羽田盃の時には、僕の慌てっぷりでああいう形になってしまって...
厩舎スタッフ、そしてファンのみなさんに迷惑をかけているので、今日はとにかくジックリと乗りました。
ここまで馬も順調だったし、ファンの方の応援があったから勝てました!」
前走での悔しい負けを糧にして、自身3度目のダービー制覇を果たしました。
管理する松浦備調教師にとっては、初めてのダービー制覇!!
「騎手時代含め、初めて勝たせてもらいましたが...なんだか夢みたいですね。
今はまだ身体が落ち着かないです。
羽田盃は残念な結果でしたが、今日も1番人気に支持していただいて、なんとか巻き返したいと思っていました。
先行する馬ではないですが、3コーナー辺りの位置取りでちょっとまずいかな...と思ったら、直線に入って他馬とは脚色が違いましたね。
最後は安心して見ていられました。
この馬は馬主さんが、羽田盃・ダービーを目標に中央から移籍させてくれた馬。これで安心しました。
今は感無量で、ただただありがたい気持ちでいっぱいです」
息子である、松浦裕之調教師と喜びを分かち合っている姿が、とても印象的でした。
そして5日目は姫路競馬場『兵庫ダービー』です!
今回初めて姫路に行って来ました♪
初めてなのになんだか懐かしい感じ。コースは小回りで、パドックやスタンドも綺麗でしたよ。
これで地方競馬全場制覇!!やっと達成できました☆
さて、話をレースに戻しますが...
ここまですべて1番人気馬が勝って来た今年のダービーウイーク。
このレースで初めてその神話が崩れました。
レースは【タガノパンデミック】と【オキナワノペガサス】が引っ張る展開。
1番人気【フィオーレハーバー】は少し離れた3番手を追走して、外に【ブリリアントストーム】、後ろに【ハイパーフォルテ】が続きます。
2周目の向正面から前2頭の脚色が鈍り始めて、馬なりのまま【フィオーレハーバー】が先頭に。その外から【ハイパーフォルテ】が上がって来ます。
直線を向いた時には【フィオーレハーバー】の圧勝か?と思いましたが、【ハイパーフォルテ】が並ぶ間もなく突き抜けて勝利!
2着争いは6頭の大接戦となり、後方から伸びて来た【フウリンカザン】が2着、粘った【フィオーレハーバー】が3着という結果でした。
勝った【ハイパーフォルテ】は、断然の人気に支持されていた【フィオーレハーバー】と同じ、平松徳彦厩舎の管理馬。
これまで1度も【フィオーレハーバー】に先着したことはありませんでしたが、ダービーの舞台で逆転して見せました。
騎乗した田中学騎手は...
「とても繊細な馬なんですが、厩務員さんがよく仕上げてくれて、今日はすごく落ち着いていました。体重も戻してくれたし、僕は乗っているだけでした。
いつもフィオーレハーバーの後ろばかりだったけど、大舞台で結果が出せて嬉しいです。
前走で差のない競馬が出来たので、そろそろ逆転もあるかなと思ってました。
道中もリラックスしていたし、いいとこ取れたので思い通りの競馬が出来ましたね。
瞬発力と長い脚が使える馬なので、信じて3コーナー手前から行きました。
JRAに挑戦した時にすごく力をつけてくれたし、とにかく落ち着きが出たのが大きいですね」
田中騎手は、これでダービー3勝目!JRAに移籍した小牧太騎手に並ぶ、最多タイ記録となりました。
2着は8番人気の【フウリンカザン】!
大山真吾騎手は、
「勝てるかと思った~!
最後追い出すのを2呼吸3呼吸我慢しました。本当にいい脚で伸びてくれました」
と笑顔で話してくれました。
そして3着が、1番人気【フィオーレハーバー】。
これまでパートナーを組んで来た木村健騎手が腰痛で休養中のため、この日は板野央騎手が騎乗。
「道中は折り合っていたし、いい位置につけられました。
早めに抜け出さないよう気をつけて、追い出しを待ったんですけど...敗因は、よくわからないです」
悔しさを押し殺しながら話してくれた板野騎手。隣にいた坂本和也騎手から、
「文句ない騎乗やったで」
と声をかけられ、小さく頷いていました。
ダービーでの初コンビ、断然の1番人気、そしてリーディングジョッキーである木村健騎手からの乗り替わりと、板野騎手にとっては大きなプレッシャーがあったのではないでしょうか。
その中での騎乗ぶりに、平松調教師も高い評価をしていました。
「とにかく遊ぶところのある馬だから、逃げてた馬が早めに後退したのが大きかったですね。もう少しいてくれたら...。
板野くんも、大きなプレッシャーの中で、いい騎乗をしてくれました」
勝った【ハイパーフォルテ】は、平松調教師と小・中学校同級生だった蒲牟田浩さんの持ち馬。
「クロフネの仔が欲しいと言って、探して勝ってもらったんだけど、男馬の割りに食が細くて身体を作るのに苦労した面もありました。
ダービーを獲らせてもらって...ありがたいですね。
この後は放牧に出して、秋・来年を目指します!」
まだまだ成長の余地があるということですから、今後も大注目の1頭ですね☆
[おまけ②]
初めての姫路で頂いたのは...『駅そば』です!!
コレ、お蕎麦でもうどんでもなく、中華麺なんですよ。
温かい汁を入れて天ぷらを乗せれば出来上がり。
以外にさっぱりしてて美味しかったです♪
なんで『駅そば』っていうのかな~...
最終日の6日目は、名古屋『東海ダービー』!
勝ったのは1番人気の牝馬【エレーヌ】です。
先行争いを尻目に後方からの位置取り。2周目の向正面で外に出すと、スルスルと上がって先団へ。
4コーナーから【メモリーキャップ】との一騎打ちとなり、直線半ばで振り切ると、今度は後ろから【ラッキーサンライズ】が迫って来ましたが、これを1/2馬身凌いで快勝!
ゴール前には鞍上の筒井勇介騎手が、早々とガッツポーズをして喜びを表していました。
【エレーヌ】は今年10戦目。
京都・中京と2度のJRA遠征を経験し、水沢・佐賀・園田と全国に遠征して勝ち星を積み上げて来ました。
本当にタフで強い...【エレーヌ】の頑張りには、頭が下がります。
今年のダービーウイークも、悲喜こもごも、たくさんのドラマがありました。
ここから、『ジャパンダートダービー』を目指す馬、他のレースに行く馬、休養に出る馬など様々ですが、まずはダービーという勲章を手にした馬たちに、拍手を送ります!
ダービーウイーク特別ファンファーレがまた1年聴けないのか...と思うと寂しいですが、来年のダービーウイークに向けて、各地で2歳馬たちがデビューして来ますから、要チェックですよ!!