今月27日、帯広ばんえい競馬の『ナナカマド賞』で、【テンマデトドケ】が優勝☆
手綱を取った長澤幸太騎手にとっても、嬉しい重賞初制覇となりました!
『ナナカマド賞』は2歳世代3冠レースの1冠目。
初めての重い重量を引くため、第2障害に入るまで何度も何度も息を入れるジョッキーたち。
一気に最内の【ミスタートカチ】が障害を上ると、そのまますんなり越えて、後続の馬たちを突き放します。
そして、【ホクショウバトル】【ハクバオウジ】【テンマデトドケ】が障害を越え、最後の直線は4頭の大激戦。
最後の最後まで【テンマデトドケ】がグイグイ伸びてゴール。差のない2着には【ミスタートカチ】が粘り込ました。
今年1月にデビューした長澤幸太騎手は、これで56勝!重賞初制覇を果たした今の気持ちを聞いてみました!
:おまでとうございます!
「ありがとうございます。ゴールした時は勝ったかどうかわからなくて…。
VTRで確認して勝ってたので、これはやっちまったなぁ〜って(笑)」
:尊敬する大河原騎手からの乗り替わりでしたが、何かアドバイスはあったんですか?
「特に何も(笑)
お前じゃ勝てないんだから、どうせ負けるんだから思い切って乗れって…調教師から言われてました(笑)」
:勝った喜びは大きかったんじゃないですか?
「本当に嬉しかったです!
ミスタートカチがスイスイ逃げてたから、第2障害のところでミスッたと思ったんですよ。楽に逃がし過ぎたなと。
最後の直線はもう必死で追いました。馬がよく頑張ってくれましたね。」
:重賞初制覇の気分は?
「感動しました!
今嫁さんが妊娠中で、結婚してから運気がいいというか…(照)
そのおかげもあると思います。
2人で美味しい焼肉食べに行ってきますよ。」
:すでに56勝目。同期4人の中でもダントツの成績ですね。
「自分はおじいちゃんが馬主で、小さいころからばんばと接していたし、草ばんばとかもやってたから。
これで他の人と同じじゃ困るでしょ。今まで何してたんだってことになるから。」
:重賞も勝って、今後の目標は何でしょうか?
「まずは頑張って、NARグランプリの新人賞を獲りたいです!
あとは…どんなレースでも精一杯頑張る。大河原騎手が乗ってたら勝ってたのに…って言われるのが1番嫌だから(笑)」
重賞初制覇した、【テンマデトドケ】と長澤騎手のコンビは、ばんえい競馬の新しいスターです!
ベテラン揃いのジョッキーの中で、これからどんな活躍してくれるのか…楽しみですね♪
12月に阪神競馬場で行われる、第23回【ワールドスーパージョッキーズシリーズ】へ出場するための切符を懸けて、地方競馬のトップジョッキーたちが争う【スーパージョッキーズトライアル】が始まりました!
第1ステージは今月25日、晴天の船橋競馬場でした♪
出場ジョッキーは…
北海道・五十嵐冬樹騎手 岩手・村上忍騎手 大井・戸崎圭太騎手 大井・坂井英光騎手
大井・的場文男騎手 川崎・今野忠成騎手 名古屋・岡部誠騎手 笠松・尾島徹騎手
兵庫・木村健騎手 金沢・吉原寛人騎手 福山・楢崎功祐騎手 高知・赤岡修次騎手
佐賀・山口勲騎手 荒尾・吉田隆二騎手
計14名です。
さすがトップジョッキーたち。みんな凛々しくてかっこよかったですよ!
第1戦は、初船橋の山口勲騎手が逃げる形に。1000メートル戦だけに、速い展開になりました。
好位から今野忠成騎手が差して1着。山口騎手が粘って2着という結果。
1着:今野忠成騎手
2着:山口勲騎手
3着:戸崎圭太騎手
4着:赤岡修次騎手
5着:吉原寛人騎手
6着:的場文男騎手
7着:坂井英光騎手
8着:村上忍騎手
9着:吉田隆二騎手
10着:岡部誠騎手
11着:五十嵐冬樹騎手
12着:楢崎功祐騎手
13着:木村健騎手
14着:尾島徹騎手
2戦目は1600メートル戦。楢崎騎手が先頭、2番手には木村騎手が付けて、3番手には吉田騎手という位置取り。向正面から坂井騎手、戸崎騎手が上がって行って、3,4コーナーで前2頭を捕らえる勢い。
直線を向くと、坂井騎手が先頭。その外から吉原騎手が力強く抜け出して、1着となりました。
1着:吉原寛人騎手
2着:坂井英光騎手
3着:吉田隆二騎手
4着:五十嵐冬樹騎手
5着:的場文男騎手
6着:岡部誠騎手
7着:山口勲騎手
8着:今野忠成騎手
9着:村上忍騎手
9着:尾島徹騎手
11着:木村健騎手
12着:戸崎圭太騎手
13着:楢崎功祐騎手
赤岡騎手の馬が取り消しになり、13頭での戦いでした。
第1ステージの総合ポイントは…
1位:吉原寛人騎手 30点
2位:今野忠成騎手 24点
3位:坂井英光騎手 20点
3位:山口勲騎手 20点
5位:吉田隆二騎手 16点
5位:的場文男騎手 16点
7位:戸崎圭太騎手 14点
8位:五十嵐冬樹騎手 13点
9位:赤岡修次騎手 12点
10位:岡部誠騎手 8点
11位:村上忍騎手 7点
12位:尾島徹騎手 4点
13位:木村健騎手 3点
14位:楢崎功祐騎手 2点
第1ステージ1位通過の吉原寛人騎手は…
「嬉しいです!今まで、いつも予選落ちだったんで…。
いい馬に乗せてもらって、しっかり結果を出せて良かったです。
夢の阪神へ向けて…園田の第2ステージも頑張ります!!!」
と笑顔で語ってくれました♪
そう…第1ステージには、予選落ちがあるんです…。
全員第2ステージまで戦って欲しいのですが…今回は残念ながら、木村健騎手と楢崎功祐騎手が落選。
木村健騎手
「第2ステージが地元の園田なんで、絶対に残りたかったんだけど…。
でも思い切って積極的なレースをして、それで負けたんだからしょうがない。悔いはない!!」
楢崎功祐騎手
「福山に帰ります…。うう…残念だぁ…」
ということで、第2ステージの園田は10月15日!!今度は12人の戦いです。
阪神への切符は、どのジョッキーが手にするでしょうか♪
いよいよ…いよいよ…
明日の福山10レースで、アラブ系単独のレース体系が終わりを告げます。
アラブのみのレースが、終わってしまうんです!
私自身、現役時代は数多くのアラブに乗せてもらいました。
サラブレッドとの大きな違いは、とにかく丈夫であること!
前向きで素直で、乗りやすい馬が多かったです。
時代の流れとはいえ、寂しいですね。
『レジェンド賞』を前に…
もう1度、サラブレッドとアラブの違いについて、おさらいしたいと思います☆
まずはサラブレッドから。
イギリスの在来馬に、3大始祖と呼ばれる3頭のアラブを交配し、改良を重ねた馬。
どの馬も、父系を辿っていくと、必ずこの3大始祖である、
[ダーレー・アラビアン]
[ゴドルフィン・アラビアン]
[バイアリー・ターク]
の3頭に行き当たります。
そして必ず、血統書に登録されています。
特徴は、頭は小さくクビは長めで、四肢が長く、均整のとれた身体をしています。
続いてアラブ。
もともとはアジア・エジプト・メソポタミアなどを経由してアラビア半島に入った馬が、アラビアで改良された種類です。
サラブレッドと同じく、血統書登録されている馬のみ、アラブと認められます。
特徴は、頭は小さくクビはやや長めで、関節・四肢が丈夫な身体をしています。
日本で競走馬として走っているのは、アングロアラブという種類で、これはアラブとサラブレッドを掛け合わせた馬たちです。
アラブの血の量が25%以上の馬たちを[アラ系]
アラブの血の量が25%未満の馬たちを[サラ系]
と呼びます。
長い長い歴史を持つアラブの競走が、日本でなくなってしまうのがとても残念ですが…
アラブの競走馬がすべていなくなるわけではないですからね!
サラブレッドの中に混じって、これからも頑張ってほしいです。
明日の『レジェンド賞』は…
レジェンド賞出走表
8月16日の『金杯』で、高知の【セトノヒット】に半馬身差の2着と頑張った【フジノコウザン】が中心。
【ザラストアラビアン】との、熱い一騎打ちを期待してます♪
1978年、私が生まれた年に創設されたばんえい競馬の『ナナカマド賞』。
紆余曲折を経て、昨年度から2歳重賞として復活しました!
12月30日『ヤングチャンピオンシップ』、来年3月14日『イレネー記念』へと続く、2歳世代3冠戦線の第1弾です☆
ナナカマド賞出走表
牡馬560キロ、牝馬540キロという、すべての馬が初めて引く重量です。
出走10頭中6頭が、8月16日の『青雲賞』に出走していますが、上位は拮抗して差がありません!!
私の本命は…【テンマデトドケ】
馬体重が1トンを越える大きな身体。そして535キロの重量を引いた『青雲賞』を勝っている。
前走は全く競馬にならなかったようですが、すべての馬が初めての重い斤量を背負う今回は、やはり実績を重視したいですね。
今回は新人・長澤幸太騎手が手綱を取ります!
今年デビューした新人といえど、すでに55勝を挙げているんです。
すごい新人ですよ〜。これからのばんえいを背負って立つ存在ですから、ベテラン勢相手の重賞でも、期待しています。
対抗は…【ミスタートカチ】
『青雲賞』は4着。ここ2戦は1番人気で1着2着と安定した競馬をしています。
使いながら身体が増えているのもいいですね。
【ミスタートカチ】とここ2戦勝ったり負けたりしている【ホクショウバトル】も差はありません。
この馬も1トンを越える馬体なので、高重量戦では外せないですね。
ただ、これまでの最高重量だった535キロの『青雲賞』で、1番人気ながら5着に敗れているのがちょっと気になるので3番手。
『青雲賞』では惨敗も、ここ2戦で立ち直っている【アサギリセンショー】にも注目しています。
◎6、テンマデトドケ
○1、ミスタートカチ
▲4、ホクショウバトル
△5、アサギリセンショー
昨日は、佐賀競馬場でチャリティーイベントにMCとして参加して来ました♪
最初は小雨が降ってたけど、レースが進むにつれて止んでくれました!
今回のイベントは…
馬場開放から始まって、佐賀ヤングジョッキーズによるトークショー☆
大澤誠志朗騎手
竹吉徹騎手
青柳健一騎手
倉富隆一郎騎手
下條知之騎手
新原健伸騎手
の6人。
去年デビューしたばかりの大澤騎手も、先輩たちに混じって、かなり弾けたことを言ってました♪
竹吉騎手と青柳騎手は、この日勝利して存在感も大きかったですね。
そして悪友トリオ!
倉富騎手と〜
新原騎手&下條騎手。
この3人は、実力があるだけじゃなくって本当に面白い!
前日の『ロータスクラウン賞』では、1番人気【ギオンゴールド】に騎乗し、5着に敗れた倉富騎手。
トークショーの最初に昨日のレースについて分析してくれました。
「馬体重がプラス24キロということもあって、いつもの動きじゃなかった。
それに、スタートは出たんだけど後ろ脚が滑ってしまって…この馬の力を出してあげられなかった。
馬は全然悪くないので、また次に強い走りが出来るように、彼女についていけるように頑張ります!」
と説明。
ファンの方たちからも温かい声援が飛んで、和やかな雰囲気の中、トークショーは進みました。
最後は3人でマイクを奪い合い、色んな暴露話が飛び出しましたよ(笑)。
続いて、佐賀の名手・山口勲騎手、鮫島克也騎手、そして一昨年デビューの田中直人騎手の3人をお迎えしてのトーク開始。
前の6人から、山口騎手や鮫島騎手のイメージを覆す暴露話が飛び出していましたが、そこはさすがベテランのお2人!
落ち着いた感じで交わされました(笑)
鮫島騎手はいつでもダンディーです。
トークショーのあとには、チャリティーオークション開始☆
目玉商品はこちら!
今年のサマーチャンピオンを勝った、【ヴァンクルタテヤマ】のゼッケン!
幸騎手のサイン入り!!
他にもサマーチャンピオンに出走した馬たちのゼッケンや、JRAジョッキーのサイン入りTシャツ、【ギオンゴールド】と【ワンパクメロ】の蹄鉄や、【フサイチサガントス】の特注メンコなどなど…
レアグッズが目白押しでした。
この日のバザーとオークションの売り上げ、そして集まった募金は、すべて鳥栖市社会福祉協議会に寄付されるということです。
ご協力いただいたファンのみなさん、ご尽力いただいた関係者や組合のみなさん。
ありがとうございました!そして、お疲れ様でした!!