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今週の見どころ(2/19~2/21)

2022年2月17日(木)

帯広競馬場開場について

 20日(日)のメインには、4週連続重賞の第4弾・チャンピオンカップが行われます。その年度に重賞勝ちがある4歳以上の馬に出走資格がある重賞は、フルゲート割れが続いています。しかし今年は、銀河賞を勝った明け5歳馬ヤマトタイコーが前週の準重賞・ウィナーズカップにまわるほどの充実のメンバー(登録時点)。なお、1カ月後に行われるばんえい記念前の古馬重賞はこれがラストとなります。

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【第23回開催4日目】
 2月19日(土)のメイン第10レースには、アメジスト特別(A1級・18:25発走予定)が行われます。

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 前開催1月31日のA1級混合平場戦(A2級との対戦)に出走していたA1級馬7頭すべてが参戦していますが、勝ったサクラドリーマーのみ賞金ハンデが5キロ増え、計10キロとなっています。
 注目は前走が異なる◎ノエルブラン。オープン混合の六花特別9着で、近走のように障害をひと腰先頭で越えたもののオープン馬にプレッシャーをかけられ、終いは完全に脚が上がっていました。しかしオープン馬が1頭しかいなかった2走前、A1級同士だった3走前のニューイヤーカップでは甘さを見せず4着に粘っています。今回は逃げ切りが期待できます。
 ○ダイリンファイターは、1月31日のA1級混合平場戦では7番人気で4着と健闘。末脚を爆発させたサクラドリーマーが圧勝を収めましたが、2~5着は1秒差以内の大接戦で、着順の違いは決め手の差といえそう。9月の休養明けで大きく減らした体重も前走では回復しており、昨年の同時期にはA1級-1組の特別戦で連対していた実績からも楽しみです。
 ▲サクラドリーマーは、珍しく障害にカカっていかなかった2走前を除き、近6走で5勝をマークと充実。同条件も2走前に制しており、あとは賞金ハンデの増加にどう対応するかです。
 △オールラウンダーは、1月31日のA1級混合平場戦が5着と力差なし。ニューイヤーカップでは1着同着サクラドリーマーからコンマ5秒差3着で、ノエルブランにコンマ3秒先着なら特別戦もマイナスにはなりません。

【第23回開催5日目】
 2月20日(日)のメイン第11レースには、第43回チャンピオンカップ(4歳以上選抜・18:25発走予定)が行われます。

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 今季重賞勝ちがある4歳以上による一戦で、出走全馬がオープン格付。メムロボブサップ(ばんえいグランプリ)、キタノユウジロウ(北斗賞、帯広記念)が840キロのトップハンデとなります。
 19年メジロゴーリキ、20年アアモンドグンシン、21年アオノブラックと5歳が3連勝中でもあり、◎カイセドクターに注目します。8月の3歳・4歳重賞はまなす賞を勝ちオープンへ昇級後は未勝利ですが、オープン-1組で2度の2着があり、11月の重賞・ドリームエイジカップでは重量増でも障害ひと腰と立て直し5着と、あとひと押しの段階です。阿部武臣騎手から乗替わりとなりますが、藤本匠騎手では今季2戦して1、2着と相性が良く、5歳10キロ減も生かし勝利を狙います。
 ○アオノブラックは、ばんえい十勝オッズパーク杯、北見記念と重賞を2勝しながら830キロは恵まれています。5歳だった昨年、コウシュハウンカイ、オレノココロ、ミノルシャープらを相手に14秒8差で逃げ切ったレースは圧巻で、今年のメンバーを考えればも連覇もあります。
 松田道明騎手は、近走騎乗機会が多かった2頭のうち▲キョウエイリュウの手綱を取ります。レース史上最速タイムでの決着となった天馬賞の勝ち馬だけにスピードは折り紙つき。同世代のカイセドクターより10キロ重い820キロですが、予報通り雪が降り、馬場が軽くなれば一発を秘めています。
 逆に馬場が軽くならなければ△メジロゴーリキに注目。コースのロータリーハローがけが始まり、消耗戦となった10月の北見記念で、アオノブラックとマッチレースの末2着は評価できます。

【第23回開催6日目】
 2月21日(月)のメイン第11レースには、ウインターカップ(オープン混合・18:25発走予定)が行われます。

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 前開催の六花特別(オープン-2組混合)から6頭が参戦。同じオープンとA1級の混合戦だけに◎マルミゴウカイの連勝に期待します。先行した馬が苦しくなったところ、障害4番手から鮮やかに抜け出しました。2走前の山羊座特別もオープン・A1級混合で障害のカカリひと息で8着だっただけに、6番人気でしたが、勝ちっぷりが際立ちました。降雪がありそうで前回と馬場状態が変わっても引き続き期待します。
 4着○センリュウボスの巻き返しも十分。A1級の特別戦で1、2、1着、オープン混合の山羊座特別2着はクラス上位のもの。前走もこの馬なりに伸びていたものの、障害で転倒し、立て直すのに余分な力を使ったロスはあったはず。
 ▲トワトラナノココロは、前走では5歳オープンのダイヤモンドダスト賞に出走し3着に健闘。ゴール前で止まる馬が続出するなかしっかり歩ききりました。3走前が9着、山羊座特別5着、前走3着と着順が良化しているのも買い材料です。
 ここまでの3頭はいずれもA1級。オープン馬ではコマサンの2頭、△コマサンブラック△コマサンエースに注目。山羊座特別は2着にも追い込んだゴールデンフウジンが入り、先行馬には展開が向かなかった印象もありました。

今週の見どころ(2/12~2/14)

2022年2月10日(木)

帯広競馬場開場について

 13日(日)には、4週連続重賞の第3弾・明け3歳牝馬による黒ユリ賞が実施されます。18年ミスタカシマ、19年ジェイカトレアはここを勝つと、ばんえいオークス、クインカップと世代牝馬重賞全制覇を成し遂げています。なお過去5年、第1回能力検査での牝馬トップタイム馬の黒ユリ賞での成績は、ミスタカシマが勝った18年の4着ウィナーサラが最高(17年は不出走)で、実戦を経験し成長した牝馬たちの戦いに注目です。

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【第23回開催1日目】
 2月12日(土)のメイン第10レースには、如月特別(A2級-1組・18:25発走予定)が行われます。

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 4歳、5歳それぞれのオープン特別戦が行われた前開催は、A2級の特別戦が組まれませんでした。3開催前・夕刊フジ杯(1月8日)、2開催前・ガーネット特別(1月15日)のほぼ再戦ですが、勝ち馬はともにA1へ昇級しています。
 注目は◎ギンジ。5歳オープンのダイヤモンドダスト賞は相手が強く2番人気で5着でしたが、障害を先頭で降りて見せ場はありました。A2級-1組の特別戦では、12月4日の五稜郭特別を逃げ切って、ガーネット特別は2着と実績上位。藤本匠騎手はこの馬に4度しか騎乗経験がないものの2勝と相性がよく巻き返しに期待できます。
 ○アアモンドキーマンは、ダイヤモンドダスト賞に出走できなかったことから今回の5歳ではやや格下といえそう。しかし前開催は格上A1級のサクラドリーマーに差されたものの、逃げて2着と好走。5歳は年明けから平場戦での若馬10キロ減がなくなっており、A2昇級初戦でこれだけ走れれば今回も注目してみる価値はあります。
 今回の10頭中8頭は10キロ減がある4、5歳ですが、8歳▲ヤマトジャパン、7歳△オレワチャンピオンは、ガーネット特別では各3、5着と上位争い。2頭にとってはコースに砂が増量されてから初の特別戦となるだけに、馬場さえ合えば若馬を脅かすシーンも。
 △ネオキングダムは、5歳と同一重量となった夕刊フジ杯、ガーネット特別とも4歳として最先着の4着に健闘。ガーネット特別でのギンジとの差は4秒3でここも接戦が期待できます。


【第23回開催2日目】
 2月13日(日)のメイン第11レースには、第47回黒ユリ賞(3歳牝馬・18:25発走予定)が行われます。

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 定量640キロはどの馬にも厳しい重量。◎ニシキマリンは、580キロをヤングチャンピオンシップで経験(6着)しています。また、年明け1月10日、23日の3歳A級-1組でも一線級の牡馬たちに真っ向勝負を挑んでおり、これらの経験は、牝馬同士で重量が増える今回に生きてくるはず。なお、釧路産駒特別1着からヤングチャンピオンシップを経ての参戦は、20年の勝ち馬エンゼルフクヒメと同じです。
 今季、サクラヒメがばんえいオークスを制した今井茂雅厩舎からは3頭が参戦。なかでも○ホクセイサクランボは、第1回能力検査で牝馬のトップタイムをマークしている素質馬。強い牡馬が相手になるA級-1組では勝利が遠いものの、A級-2組で3勝の実績は上位。後半勝負タイプのため、負担重量が増えて息が入る流れになりそうなのもプラスです。
 ▲ミノリヒメは、2着だった11月28日の2歳A級-2組が印象的。障害4番手から勢いよく先頭に立ったホクセイサクランボの圧勝かと思われたところ、離れた障害8番手から一気に伸び、コンマ5秒差まで詰め寄っています。前走940キロと小柄だけにパワー勝負は厳しそうですが、もし馬場が軽くなれば浮上しそう。
 今井厩舎の2頭目は△ピュアリーナナセ。第1回能力検査では牝馬で2番目に速い時計をマークしています。同タイプといえるホクセイサクランボが馬券に絡む展開になれば、この馬も連れてくる可能性が高いです。

【第23回開催3日目】
 2月14日(月)のメイン第11レースには、準重賞・ウィナーズカップ(4歳以上選抜・18:20発走予定)が行われます。

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 今季特別戦で勝利がある馬の選抜戦です。出走馬はいずれもオープン馬で、今季の収得賞金が多いアアモンドグンシンが40キロ増のトップハンデを課されています。
 ◎ウンカイタイショウに注目です。年が明けてから、準重賞・ばんえい十勝金杯2着、柏林馬事公苑特別、プロキオン特別(ともにオープン-1組)が各3着と安定しています。近2戦ともアアモンドグンシンが逃げ切っており、前走は障害4番手から追いかけたものの6秒6差つけられました。しかし、10キロだったハンデ差が今回は30キロに広がるのは有利。逆転に期待できます。
 ○アアモンドグンシンは、馬場が軽くなった秋以降が好成績。前走のプロキオン特別はメムロボブサップとの一騎打ちをコンマ7秒差で制しており、コースに砂が増量された馬場にもしっかり対応してみせました。障害で崩れのない近況のレースぶりからトップハンデでも一線級が不在なら3連勝を達成してしまうかもしれません。
 ▲インビクタは、プロキオン特別では12秒7差で5着。アアモンドグンシンと差のない障害2番手で降りたものの、徐々に離されてしまいました。同じく障害をひと腰で越えた2走前の睦月特別(オープン-2組)が5秒1差の4着だっただけに、1組では経験不足かもしれません。しかし、今回は前走よりは戦いやすいメンバーだけに前進があります。
 △ゴールデンフウジンは、前走の六花特別(オープン-2組混合)も障害ひと腰では上がりませんでしたが、一気の脚で追い上げてコンマ9秒差2着。とはいえ格下A1級が相手ならこれくらいはやれて当然です。2走前の睦月特別が障害を三腰で越えての7着で、オープン馬同士で勝ち負けするには、ひと腰が条件になります。

今週の見どころ(2/5~2/7)

2022年2月 3日(木)

帯広競馬場開場について

 2月6日(日)のメインには今年で2回目となる翔雲賞が組まれています。2歳シーズン三冠には含まれない明け3歳の牡馬限定戦は、10キロ減があるセン馬、20キロ減がある牝馬がいないため、賞金ハンデ以外の重量差がつきません。第1回の昨年は、最大でも5キロ差しかつきませんでしたが、勝ったタカナミを含め3着までを賞金ハンデが課されていなかった馬が占めました。しかし、今年は最大10キロ差(登録時点)とやや力量差がありそうなメンバー構成となっています。

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【第23回開催4日目】
 2月5日(土)のメイン第10レースには、六花特別(オープン-2組混合・18:25発走予定)が行われます。

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 前開催の睦月特別(オープン-2組)から4頭、山羊座特別(A1級混合)から5頭が参戦。山羊座特別は、唯一のオープン馬だったコウシュハレガシーが9番人気9着で、実質A1級-1組といえるメンバーでした。
 『好調で賞金ハンデが重いA1級馬』対『近走ひと息で賞金ハンデが軽いオープン馬』という構図で、睦月特別2着の◎コマサンブラックに注目します。前走は若馬10キロ減があった同厩舎のコマサンダイヤに逃げ切りを許したとはいえ、最後まで食い下がって1秒0差での惜敗。帯広記念(7着)で890キロの高重量を曳いた反動も感じられませんでした。勝ち馬は7日の5歳オープンに出走予定のため不在だけに前進に期待できます。
 ○コマサンエースも同じ厩舎。2走前がオープン-2組程度のメンバーだったばんえい十勝金杯(3着)で、コマサンブラックよりやや見劣ります。睦月特別は伸びを欠いて5着でしたが、今回は減量ある若馬に牝馬も不在。ベテランが牽引する流れならスムーズに運べて、詰めもさほど甘くならないはず。
 ▲マルミゴウカイは、帯広記念6着、山羊座特別8着。定量500キロの地吹雪賞での3着を除けば掲示板に載れないレースが続きます。しかし、前週から1~2障害の間に砂が増量されたことで時計がかかるようなら見直せます。
 △ゴールデンフウジンは、障害のタイミング次第では890キロの帯広記念(4着)で見せたような末脚が使えます。睦月特別が7着でも侮れません。

【第22回開催5日目】
 2月6日(日)のメイン第11レースは、BG2・第2回翔雲賞(3歳牡馬・18:25発走予定)。収得賞金180万円につき5キロを課される別定重量戦。基礎重量640キロでの出走は4頭だけで、645キロがヘッチャラら4頭、トップハンデ650キロがキングフェスタとヤマカツエースの10頭立てです。

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 2歳シーズン二冠目・ヤングチャンピオンシップ上位馬が有力でしょう。ただ、2着トワイチロはセン馬のためここにはいません。
 ◎キングフェスタの巻き返しに期待します。ナナカマド賞に続く2歳シーズン二冠を狙ったヤングチャンピオンシップでは、唯一、20キロのハンデを課されていましたが、障害6番手から追い上げ、勝ったヤマカツエースとは2秒6の僅差4着と底力を披露しました。今回もトップハンデですが、10キロしか課されないのは有利。1開催調整され、前走の3歳A級-1組(1月23日)を叩かれての参戦で、世代最多の9勝と重賞2勝目を目指します。
 ○ヘッチャラは、ヤングチャンピオンシップ3着後、キングフェスタが不在だった3歳A級-1組を使われ、前開催を調整に充てられました。ヤングチャンピオンシップはキングフェスタより10キロ軽く今回は5キロ差に縮まるのは微妙な感はありますが、13戦連続で3着以内と安定感は抜群。引き続き好勝負になりそうです。
 ▲ヤマカツエースは、ヤングチャンピオンシップを1番人気にこたえて勝利。障害3番手から勢いよく抜け出し、3着だったナナカマド賞で先着されたキングフェスタ、ヘッチャラに借りを返しています。3頭のなかで今回はヘッチャラがもっとも軽い重量。ここまでの2重賞とは異なり重量の有利さはなくなるのがどうでしょうか。
 △クリスタルコルドは、ナナカマド賞4着で、ヤングチャンピオンシップ5着。ともに障害をひと腰で越えながら、馬券圏内に届いていません。ただ、切れずともバテない脚は重量増のパワー勝負で生きてきそうです。

【第22回開催6日目】
 2月7日(月)のメイン第11レースは、ダイヤモンドダスト賞(5歳オープン・18:25発走予定)

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 出走馬10頭のうち7頭が出走していた1月3日の天馬賞(定量760キロ、牝馬20キロ減)は、逃げたのはゴールドハンターでしたが、ゴール前で脚勢が衰えたところを、障害3番手から差を詰めてきていたキョウエイリュウがとらえてコンマ2秒差先着。障害4番手から伸びたカイセドクターが3着。コマサンダイヤが4着に入り、ここまで着差は2秒8と接戦でした。
 天馬賞の上位4頭はすべてオープン格付。しかし今回は賞金ハンデのぶん重量差がつき、20キロ増で770キロのカイセドクター、ゴールドハンター、キョウエイリュウの3頭より、10キロ軽い760キロで出走できる◎コマサンダイヤに注目します。
 ○キョウエイリュウは柏林賞、▲カイセドクターは銀河賞でそれぞれトップハンデを経験。馬券に絡めませんでしたが、定量の天馬賞ではそれぞれ1、3着と巻き返しており実力上位といえます。同世代のなかではオープン歴が長く、10キロくらいのハンデ差なら問題にしないかもしれません。
 △ゴールドハンターは柏林賞で勝利しているものの、3歳以降の世代限定戦でトップハンデは今回が初。前走のオープン-1組特別戦では、ためていったわりに障害で苦戦しており、チャンピオンカップやポプラ賞といった重賞へ向けて態勢を整えてきたいところ。

今週の見どころ(1/29~1/31)

2022年1月27日(木)

帯広競馬場開場について

 1月29日(土)より土曜は全11レース編成となり、メインは第10レースとなりますのでご注意ください。
 さて今週からばんえいでは4週連続で重賞が組まれており、その第1弾は30日(日)に実施される4歳以上牝馬によるヒロインズカップです。12月に行われた前哨戦といえる準重賞・レディースカップは4頭が減量ある若馬でしたが、勝ったのは7歳のシンエイボブで、2着は6歳アフロディーテ。なお、シンエイボブは春の牝馬重賞・カーネーションカップも勝っています。今回は前哨戦から若馬が5頭に増えています(登録時点)が、重量増でベテラン相手にどこまでやれるでしょうか。

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【第22回開催1日目】
 1月29日(土)のメイン第10レースには、プロキオン特別(オープン-1組・18:25発走予定)が行われます。

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 シーズン終盤のオープン-1組ということで、各馬10~35キロの重い賞金ハンデを課されています。
 最軽量770キロの◎シンザンボーイに注目します。前開催は2組の睦月特別で3着。年に何日あるかという4%台の馬場水分で8番人気でしたが、しっかり流れに乗ると、コマサンエース、インビクタを交わしてゴール。明け11歳でもスピード比べでヒケを取らず好調ぶりをうかがわせます。今回は1組ですが、賞金ハンデ35キロ増のメムロボブサップ、30キロ増のアオノブラックなどと比べれば重量有利。800キロ台前半までの重量での安定感を考えればチャンスは十分です。
 5頭いる柏林馬事公苑特別(オープン-1組)組では5着〇メジロゴーリキが有力。逃げ切ったアアモンドグンシンをはじめ、6着まではほぼ障害を降りた順で入線しており、ひと押しが課題のこの馬には流れが向きませんでした。しかし第1~2障害の間に砂が増量となり、基礎重量10キロ増に。他馬のスタミナが削がれれば、前進が期待できます。
 柏林馬事公苑特別の勝ち馬▲アアモンドグンシンは、むしろ障害巧者といえる近況。賞金ハンデは2着アオノブラック、3着ウンカイタイショウが前走から5キロ増となっているのに対し、こちらは加増なしと恵まれました。あとは馬場の変化に対応できるどうか。
 △アオノブラックは、今回アアモンドグンシンと5キロ差つくのは不利。しかし危なげのない2着であり、3着馬も賞金ハンデ5キロ増なら大崩れの可能性は小さいでしょう。

【第22回開催2日目】
 1月30日(日)のメイン第11レースは、BG1・第32回ヒロインズカップ(4歳以上牝馬・18:25発走予定)

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 昨年12月に実施された準重賞・レディースカップの1~9着馬が参戦し、再戦といっていいメンバー。勝ったのは8番人気のシンエイボブで、同じ730キロでトップハンデ(タイ)のミスタカシマは1番人気で4着でした。今回も重量格の別定戦ですが、オープン馬には賞金ハンデが課されるため、シンエイボブのみ790キロに別定20キロを足した810キロ。オープン馬でも今季の収得賞金が少ないミスタカシマとは20キロ差つきます。なお条件級の2着馬アフロディーテ、3着アーティウィング、5着ナカゼンガキタ、7着ニセコヒカルなど残り7頭も基礎重量ぶんの60キロ増での出走です。
 ◎ミスタカシマの巻き返しに期待します。世代限定重賞6勝のこの馬でも古馬オープンの壁は高く、牝馬同士でもクラスハンデを課されるため善戦止まり。このヒロインズカップでも20、21年ともトップハンデ800キロで勝ち馬に8秒前後の差をつけられ1番人気に応えられていません。今回は、5歳シーズン以降の牝馬限定戦ではじめてトップハンデから解放されます。前哨戦といえるレディースカップの2、3着馬とのハンデ差は変わりませんが、重量増のここは一線級の牡馬に揉まれてきた経験が生きるはず。古馬重賞初制覇に期待です。
 ○アフロディーテは、レディースカップが6番人気で2着。ひと押し足りないそれまでとは違い出脚よく運んで、障害先頭クリアから速い時計での決着にも対応したのは驚かされました。とはいえ、やや時計がかかった21年のヒロインズカップでは逃げて2着があり、その1年前のこのレースが重賞初制覇と、現役牝馬ではトップクラスの実力があります。A1格付のためレディースカップから引き続きミスタカシマより10キロ軽く、こちらもチャンスが見込めます。
 ▲ナカゼンガキタは、20年5月のカーネーションカップが古馬重賞初制覇。その後脚部不安のため約1年休養しましたが、昨夏の復帰からの9戦が8勝、2着1回の快進撃。ただ賞金ハンデ10キロを課されA1へ昇級したあたりで勢いは止まり、レディースカップは5着でした。自己条件の前走でアフロディーテをしりぞけており好気配で臨めそうです。
 △ニセコヒカルは、昨年11月のクインカップで重賞初制覇。古馬牝馬のオープン初挑戦だったレディースカップが7着、牡馬相手で740キロの天馬賞は5着とはいえ、ともに障害はひと腰で越えており、初の760キロでも狙ってみて損はありません。

【第22回開催3日目】
 1月31日(月)のメイン第11レースには、白雪賞(4歳オープン・18:25発走予定)が行われます。

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 12月29日のばんえいダービーは730キロの定量で、障害2番手から早め先頭立ったオーシャンウイナーが勝利。ばんえい大賞典、ばんえい菊花賞と牝馬に苦杯を嘗めましたが雪辱し、3歳の頂点に立ちました。4番手から伸びたネオキングダムが2着で、逃げたタカナミは2位入線寸前でいっぱいになり3着でした。牝馬はその後、ばんえいプリンセス賞がありましたが、ここにはばんえいダービーから7頭が参戦。勝ってオープンに昇級したオーシャンウイナーのみ負担重量が増えており、740キロはもちろんトップハンデ。ほか6頭は10~20キロ減で、2着ネオキングダム、3着タカナミはA2級のため10キロ減の720キロとなります。
 ◎ネオキングダムの逆転に期待です。牝馬が上位を独占した11月のばんえい菊花賞で牡馬として最先着の4着に健闘。脚抜きがよく速い時計の決着で、別定重量だったため、ばんえいダービーと単純比較はできませんが、10キロ差で6着オーシャンウイナーより7秒4先にゴールしています。定量のばんえいダービーでは4秒9逆転されましたが、20キロ差つけば再逆転も可能。近2走の自己条件を、今回より5キロ重い725キロで僅差4着にまとめていることも強調できます。
 ○タカナミは、ばんえい菊花賞が10着でしたが、3着だったばんえいダービーが本来の力といえるでしょう。その後の2走もネオキングダムと同じで、着順こそ冴えないものの、2走前に苦戦した障害を前走はひと腰と、気配よく臨めそう。こちらも近2走からネオキングダムを逆転できるかもしれません。
 ▲オーシャンウイナーは、760キロだった前走オープン-1組でのレースぶりから、息を入れて行ければ740キロは問題なさそう。最大50キロ(牡馬同士で30キロ)の重いハンデを克服できれば、5歳馬が相手のポプラ賞(3月13日)が楽しみになります。
 △アルジャンノオーは、ばんえい大賞典4着、ばんえい菊花賞8着、ばんえいダービー9着と、重量が増えるごとに成績を落としています。600キロ台の軽量でしたが6月のとかちダービーではネオキングダムに先着しており、重賞よりは特別戦のほうが戦いやすそうです。

今週の見どころ(1/22~1/24)

2022年1月21日(金)

帯広競馬場の開場について

 第21回開催の後半戦には、B1、B2、B3、B4級それぞれの決勝戦が組まれています。年末年始は日程が詰まっており、1開催2走使い戦を組みにくかったとはいえ、これだけの決勝戦が行われるのは稀。予選、決勝とも一般戦のためハンデの変動はなく、好調馬同士の戦いに注目です。
 1月16日の第11レースで藤野俊一騎手(山本正彦厩舎)が通算3500勝を達成。ばんえいでは藤本匠騎手に続く2人目の快挙です。現在61歳のばんえい最年長騎手は、現役として最多のばんえい記念5勝を誇ります。高重量となる終盤戦で、豊富な経験が生きてくるはずです。

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【第21回開催4日目】
 1月22日(土)のメイン第11レースには、柏林馬事公苑特別(オープン-1組・18:25発走予定)が行われます。年末年始は、牝馬や世代の限定戦、定量500キロ戦など選択肢が多かったため、オープン-1組の特別戦としては、12月13日のターコイズ特別以来の実施です。

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 ◎アアモンドグンシンは、ターコイズ特別が1番人気にこたえての逃げ切り勝ち。前走910キロの帯広記念では障害を6番手で越えると、キタノユウジロウに5秒5差まで迫って3着と充実の近況です。重賞で大敗し、重量が軽くなる次走で巻き返すというパターンが定着していましたが、近走では10コースで追走に苦労した11月28日のドリームエイジカップ(10着)以外、障害での腰入り安定。以前より信頼度が増しています。今回はターコイズ特別に続き、アオノブラック(3着)がトップハンデなのは変わりませんが、アアモンドグンシンとメジロゴーリキ(5着)の賞金ハンデが5キロ増えたため、3頭が最重量775キロで並びます。アオノブラックも年末の定量500キロ戦・地吹雪賞1着をはじめスピードには定評があり、同重量でも先着できれば、いよいよ本格化といえるかもしれません。
 ○アオノブラックは、3着だったターコイズ特別では5キロ、5着だった帯広記念では10キロ差あったアアモンドグンシンと今回は同重量での争い。10月4日の神無月特別(オープン)では同じ740キロで先着されていますが、不振から脱出をするキッカケをつかんだレースであり、状態は万全ではなかったはず。その後北見記念を勝ち復活を遂げており、今度は違った結果も見込めます。
 ▲カイセドクターは、ターコイズ特別が9月のオープン昇級後、初の馬券絡みで2着。こちらもアアモンドグンシンとのハンデ差が5キロ広がっています。
 △ゴールドハンターは、ターコイズ特別が追い込み切れず6着でしたが、天馬賞では逃げて勝ち馬とはコンマ2秒差。追い込んで3着カイセドクターには1秒8差をつけています。しかし今回は前走より相手強化で年長馬との対戦だけに、ターコイズ特別と同じように終いを生かすレースになりそう。展開の味方は必要だけに、同重量ならカイセドクターを上位視するほうがベターでしょう。

【第21回開催5日目】
 1月23日(日)のメイン第11レースには、山羊座特別(A1級混合・18:25発走予定)が行われます。

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 オープンはコウシュハレガシー1頭で、ほか9頭はA1級。うち6頭は前開催のニューイヤーカップ(A1級)で対戦し、昇級初戦だったサクラドリーマー、12月11日の射手座特別(A1級)を勝ち実績上位のセンリョウボスが1着同着でした。
 しかし注目は、他路線組から◎マルミゴウカイ。メンバー中で唯一、古馬オープン重賞勝ち(18年岩見沢記念)があり、7月には同条件の層雲峡特別を障害2番手から抜け出し圧勝。前走で重賞の帯広記念に挑戦とA1級ではキャリア上位です。競走除外明けだった3走前の射手座特別では7着もセンリョウボスの3秒9差まで伸び、オープン馬相手の地吹雪賞3着、帯広記念も6着と近3走いずれも人気以上にまとめています。賞金ハンデ10キロも重くはなく7月以来の勝利に期待します。
 ○サクラドリーマーは、ニューイヤーカップを勝って4連勝。昇級の特別戦で45キロも重量が増えていましたが、ともに決め手を生かすレースをしたセンリョウボスと1着同着に持ち込んでいます。前走より相手強化となるものの、勢いは見逃せません。
 ▲アフロディーテは、6月のA1昇級後未勝利も、特別戦(混合戦含む)では3、4着各3回、6着1回、7着2回と善戦多数。ニューイヤーカップは着順こそ7着でしたが、逃げてこそのタイプにとっては苦しいはずの差す競馬でも4秒2差と崩れていません。障害を越えるタイミングひとつでしょう。
 △センリョウボスは、前走1着でしたが、2年以上連勝がありません。好調さはうかがえるものの、2、3着候補に止めます。

【第21回開催6日目】
 1月24日(月)のメイン第11レースには、吹雪特別(B1級-1組・18:25発走予定)が行われます。

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 前開催の同条件・新雪特別は、昇級初戦で7番人気のサクラジョージが障害3番手から抜け出して勝利し、2着は逃げた5番人気アアモンドキーマン、3着も9番人気ホクショウユヅルと人気薄が上位を独占。1番人気リュウセイペガサスは障害4番手から伸びきれず4着、2番人気ジェイトップ、3番人気シュトラールはともに障害で苦戦したのが響き、8着と10着でした。この6頭を含む8頭が引き続き参戦しています。
 ◎サクラジョージは、7番人気の低評価を覆す鮮やかな抜け出し。B2級ラストの特別戦が競り合いを制す強い勝ち方で、勢いそのままにB1昇級初戦を突破しました。とはいえ、3開催前のB1級-1組・冬月特別の勝ち馬ジェイトップとB2級時代に接戦を演じていた戦歴を考えれば、通用する余地はあったでしょう。しかし新雪特別で凡走した馬たちも、今回は黙っていないはず。上位人気に推されプレッシャーもかかりそうなここでも結果を残すことができれば、B1級は単なる通過点になるかもしれません。
 ○リュウセイペガサスは、11月の昇級後すべてB1級-1組特別戦に出走し、2着1回、3着2回、4、5着各1回。障害を直行で仕掛けていく馬もいたほどの軽馬場だった冬月特別の7着を除けば、すべて掲示板内を確保と経験を積んでいます。同条件で馬券絡みした3回ではすべて障害を2番手で越えていることから、新雪特別のように離れた4番手では届きません。サクラジョージとの8秒2は決して小さな差ではなく、前半どれだけ詰めていけるかでしょう。
 ▲アアモンドキーマンも同条件の経験が豊富。近6戦のうち5戦で使われ4、3、5、4着とあとひと押しでしたが、2走前の定量500キロ戦・地吹雪賞でアオノブラックの2秒3差に逃げ粘ったのが自信になったか、白雪賞ではこれまで以上に粘って初の連対を果たしています。前走のほぼ再戦だけに、前残りはありえます。
 △ホクショウユヅルは明け10歳ですが、減量ある若馬の比率が高いこの条件でも末脚を生かし度々見せ場を作っており、冬月特別2着、新雪特別3着。このところ特別戦で続けての馬券絡みがないのは障害にムラがあるためで、今回もその点の克服がカギでしょう。

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