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今週の見どころ(12/11~12/13)

2021年12月10日(金)

帯広競馬場開場について

 12月5日に行われたBG1・ばんえいオークスは、サクラヒメが断然人気にこたえて勝利。3歳二冠目・ばんえい菊花賞に続く重賞2勝目となりました。次なる目標は、29日のばんえいダービーということになるでしょう。なお、オークス馬がダービーも勝ったのは04年エンジュダイヤが最近(当時はばんえいダービーが二冠目、ばんえい菊花賞が三冠目)で、帯広1場開催となった07年以降に達成した馬は出ていません。
 12日(日)のメインには4歳以上牝馬による準重賞・レディースカップが組まれています。年明け1月30日に控えるBG1・ヒロインズカップへ向けても注目です。

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【第18回開催1日目】
 12月11日(土)のメイン第11レースは、射手座特別(A1級・19:25発走予定)

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 A1級特別戦のメンバーは過去3開催から大きな変動はありませんが、3開催前のピヤシリ特別(11月6日)を勝ったカネゾウは続く北見富士特別(11月20日)には不在で、ピヤシリ特別3着のハクタイホウが勝利。そして前開催の摩周湖特別(11月27日)にはハクタイホウがおらず、勝ったのは北見富士特別で5着だったカンシャノココロ。カネゾウは今開催からオープンに昇級しており、今回はハクタイホウとカンシャノココロが対戦します。
 ◎ハクタイホウは、北見富士特別では障害を4番手で越えると、摩周湖特別でも2着になるコマサンブラックとの叩き合いをコンマ4秒差でモノにしています。10月までは平場戦でも障害が切れませんでしたが、ピヤシリ特別に続き障害をひと腰でまとめており、古豪10歳が復活してきました。前開催はオープン混合の知床賞を使われ、カネゾウの4着。同馬には2連敗中ですが、前述のとおり昇級しており相手に恵まれています。
 ○カンシャノココロは、北見富士特別での2着コマサンブラックとの3秒1差を摩周湖特別では逆転し2秒2差をつけて1着。今季2勝目を挙げています。今回は賞金ハンデ5キロを課されるため、ハクタイホウと同重量になるのは懸念材料。ただこのメンバーならハクタイホウと10歳馬ワンツーに持ち込める可能性は高いです。
 ▲ノエルブランは、近3開催のA1級特別戦すべてに出走し2、6、5着。ピヤシリ特別ではカネゾウを相手に上々の粘りを発揮しており、その後もそれぞれ3秒7、6秒3差と着順ほど負けていません。
 △オーシャンウイナーは、8月に行われたばんえい大賞典で2着がある3歳の実力馬です。摩周湖特別がA1昇級初戦で6着。脚を溜めて追走すると障害ひと腰7番手から脚を伸ばしており、ここにつながる走りでした。

【第18回開催2日目】
 12月12日(日)のメイン第11レースには、準重賞・レディースカップ(4歳以上牝馬選抜・19:25発走予定)が行われます。

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 4、5、6、7歳以上から各2頭の8頭に、4歳以上の通算収得賞金順で上位の2頭を加えたメンバー構成。帯広1場開催になった07年以降のレディースカップでは4歳馬が最も多く4頭も出走しています。
 今年の4歳はそれだけハイレベルといえ、11月の重賞・クインカップ1~3着馬にはいずれもチャンスが見込めそう。なお3頭は前走の五稜郭特別(A2級-1組)がA2昇級初戦だったという点も同じです。
 近2走とも2着の◎アバシリルビーに注目。ばんえいオークスを勝っている3歳女王ですが、5月の3歳以上牝馬による重賞・カーネーションカップでは10着と経験不足を感じる結果。この敗戦が尾を引きましたが、立ち直り気配を見せたのは8月。その後は体重が減っても大崩れが少なくなり、クインカップと五稜郭特別での力強さから地力強化と復調は確か。カーネーションカップのほぼ再戦メンバーで、今度は違った結果を残してくれるでしょう。
 ○ニセコヒカルは、ばんえいオークスではアバシリルビーに差されて2着でしたが、クインカップでは同馬の追撃をしのいで逃げ切っています。五稜郭特別は5着でしたが、B1級不出走(競走除外1回)のため、実質B2から一気にA2へ昇級する厳しい条件。障害3番手から伸びを欠く内容でも、アバシリルビーよりハンデが5キロ重い700キロをひと腰で越えており、しかも負担重量は前走から据え置き。再度の逆転も考えられます。
 ▲フォルテシモは、カーネーションカップ5着、9月には4歳二冠目の銀河賞で3着など、年長の牝馬や同世代の牡馬相手に善戦歴。クインカップは3着でしたが、アバシリルビー、ニセコヒカルより10キロ重い700キロで3秒1差だけに評価落ちはなし。クインカップで手綱を取った阿部武臣騎手に戻るのが好材料です。
 5歳以上では6歳馬△ミスタカシマ。4歳になった19年以降、カーネーションカップで1勝、2着2回、レディースカップは2年連続3着、今年2月のヒロインズカップ3着と実績上位。今年のカーネーションカップは唯一のオープン格付でトップハンデながら2着。当時から多くの馬が昇級しており、ハンデ差が縮まり戦いやすくなっています。

【第18回開催3日目】
 12月13日(月)のメイン第11レースは、ターコイズ特別(オープン-1組・19:25発走予定)

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 前開催の重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上選抜)は、障害を2番手で降りたシンザンボーイが、逃げるメムロボブサップをゴール直前でとらえて勝利。混戦の3着争いを制したのはセンゴクエースですが、今回は3頭とも不在。
 同10着だった◎アアモンドグンシンの巻き返しなるかに注目です。7月の旭川記念、9月の岩見沢記念では障害ひと腰とはいかなかったものの3着に追い込んでいる実力馬。10月の北見記念(5頭立て)も3着とはいえ障害で大きく手間取り、完走した3頭中最後のゴール。1着アオノブラック、2着メジロゴーリキには約40秒もの差をつけられるひと息の内容でした。そして前走ドリームエイジカップは第2障害に1頭だけ取り残されています。とはいえ、北見記念の次走で2走前のオータムカップ(オープン-1組)では、逃げたメムロボブサップを早めにとらえて押し切っており、障害さえこなせば、相手関係なしに強いレースができます。今回も障害で苦戦したあとですが、メンバー的には近2走より戦いやすく、気持ちの面で尾を引かなければ、勝ち負けに期待できます。
 ○ウンカイタイショウは、前開催では知床賞(オープン混合)に出走し1番人気で2着。オータムカップでは、アアモンドグンシンとメムロボブサップに突き放されたとはいえ3着に健闘していた力を考えれば妥当な結果と言えます。今回アアモンドグンシンとのハンデ差が5キロつくことで、オータムカップでの8秒2差をどこまで縮められるでしょうか。
 メンバーのうち、オータムカップ不出走だったのは、アオノブラックとキタノユウジロウ。▲アオノブラックは、岩見沢記念では7着も、しっかり調整されて臨んだ北見記念で復活の勝利を挙げています。そして連覇を目指したドリームエイジカップでしたが、障害でややロスがあったとはいえ、8着は残念な結果。力負けとは思えず相手が楽なここは見直しが必要でしょう。
 △カイセドクターは、オータムカップ7着で、ドリームエイジカップでは10番人気ながら5着と前進。重量が増えながら障害ひと腰と立て直した島津新騎手は見事でした。今回は、3歳との混合重賞・はまなす賞を勝った時の阿部武臣騎手に手綱が戻っており、正月の明け5歳重賞・天馬賞へ向け好感触をつかみたいところです。

今週の見どころ(12/4~12/6)

2021年12月 2日(木)

帯広競馬場開場について

 11月28日に行われた重賞・ドリームエイジカップは、シンザンボーイが勝利。手綱を取った渡来心路騎手は、9月26日の銀河賞(ヤマトタイコー)でデビュー以来の重賞初勝利を挙げたばかりでしたが、11月7日のばんえい菊花賞(サクラヒメ)に続く3勝目となりました。12月5日(日)のメインばんえいオークスには、サクラヒメが出走予定。もし渡来騎手が勝てば、今年度の重賞勝ち数で、藤野俊一(ばんえい十勝オッズパーク杯、北見記念、クインカップ)、鈴木恵介(旭川記念、ばんえい大賞典、ナナカマド賞)を抑え単独トップに立ちます。

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【第17回開催4日目】
 12月4日(土)のメイン第11レースには、五稜郭特別(A2級-1組・19:25発走予定)が行われます。

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 A2級には4歳馬が6頭いますが、今開催に登録がないエンゼルフクヒメを除く5頭が参戦。しかし4走前に昇級したフォルテシモから、ここが昇級初戦となるアバシリルビー、ニセコヒカルまで、このクラスでのキャリアには差があります。牝馬3頭は前走が牝馬重賞・クインカップで、牡馬2頭は十勝岳特別(A2級-1組)で5歳以上と対戦しました。
 ◎フォルテシモは、クインカップでは10キロとはいえ他馬よりハンデを課されながら3着。9月の銀河賞でも格上の牡馬を相手に障害ひと腰から3着に好走しており、今回の4歳では実績上位といえます。銀河賞の次走がA2昇級初戦でしたが、この馬以外すべてA1級でしかも特別という厳しい条件でも、逃げたシンエイボブ(現オープン)に2秒5差まで迫って2着。このクラスでもトップクラスの実力があります。
 ○ギンジも4歳で、B1級の特別戦を2連勝し、2走前のA2昇級初戦も勝利。十勝岳特別は1番人気に推され5着でしたが、重賞出走経験がなく未知の715キロながら、4頭が横一線の3着争いに加わっており、収穫はありました。十勝岳特別を8番人気で逃げ切ったオレワチャンピオン、3着争いから1馬身ほど抜け出し2着センリョウボスらも引き続き出走していますが、同条件を1度経験したことによる上積みは大きいはずです。
 ▲センリョウボスは、近5走が1勝、2、3着各2回と崩れなし。ここで賞金を稼げばA1昇級ですが、できれば十勝岳特別の2秒2差を逆転し、勝って決めたいところ。阿部武臣騎手がフォルテシモではなく、引き続きこちらに騎乗するのも好材料といえます。
 △コウシュハボブは銀河賞の5着馬で、十勝岳特別ではギンジらと追い比べを演じ6着でした。今回が昇級2走目で、過去12回騎乗し5勝、2着1回、3着2回と相性がいい西謙一騎手に手綱が戻ります。

【第17回開催5日目】
 12月5日(日)のメイン第11レースは、BG1・第46回ばんえいオークス(3歳牝馬・19:25発走予定)

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 定量670キロでの争いですが、11月のばんえい菊花賞を使われた4頭にとっては経験がある重量。この4頭が有力でしょう。
 ◎サクラヒメは、ばんえい菊花賞を逃げ切って重賞初制覇。ほぼ同馬に障害を越えたイオンは早々に一杯になり(7着)、離れた障害3番手から追ってきたミソギホマレを寄せつけませんでした。C1級を卒業するのに6戦かかりましたが、B4級は4戦、B3級は3戦、そしてB2級2走目のばんえい菊花賞を楽勝し、飛び級でA2へ昇級。通算12勝はメンバー中最多で、うち7勝を半年以内にマークと成長を見せています。2歳シーズン女王決定戦の黒ユリ賞は障害で苦戦し、1着イオンから1分50秒近く離されての10着でしたが、前走1009キロと約9カ月で120キロ以上も体重が増えたのも躍進の要因でしょう。ばんえい菊花賞は牝馬として最重量ハンデのイオンから10キロ軽かったのに対し、今回は同重量での争い。しかし前走同じ重量で2着ミソギホマレに8秒5差、イオンには25秒9もの差をつけており、この差を逆転するのは容易ではないはずです。
 ○ミソギホマレは、黒ユリ賞2着で、イレネー記念では2頭参戦した牝馬のうち最先着の3着と健闘。世代最初の重賞・ナナカマド賞を自重し、地力強化につとめてきた結果が出たかたちでしょう。8月のばんえい大賞典で競走除外となったあとは1開催調整され、戦列に復帰してから3勝、2着4回と充実度ではサクラヒメにも劣りません。同馬とイオンがばんえい大賞典から直行なのと対照的に、こちらは自己条件を使われ勝利しての参戦。前走がばんえい菊花賞から26キロ増の馬体で仮に余裕残しだったとすれば、叩いてさらによい状態で臨めそうです。
 ▲アバシリサクラは、3走前に2歳10月のナナカマド賞以来、1年ぶりの勝利をマークし、続くばんえい菊花賞は3着。障害9番手から突き抜けることはできませんでしたが、ナナカマド賞での末脚を彷彿させ、よい時の状態に戻っているようです。とはいえ、ここで勝つためには直線一気では厳しく、ある程度の位置で流れに乗る必要があります。島津新騎手がどう乗るか注目です。
 △イオンは、黒ユリ賞、ばんえい大賞典1着、4歳混合のはまなす賞2着と、牡馬を含めても実績上位の存在。しかし、ばんえい菊花賞が逃げて7着と詰めを欠く内容だったのは気になるところ。当日のレースを確認し、逃げ馬が残る傾向があれば狙ってみてもいいでしょう。

【第17回開催6日目】
 12月6日(月)のメイン第11レースは、羊蹄山特別(B1級-1組・19:25発走予定)

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 前開催の北海道競馬記者クラブ特別(B1級-1組)は40キロ減がある3歳牝馬ミソギホマレが障害3番手から抜け出して快勝。同馬は今回不在ですが、2、3、5着馬を含む4歳馬5頭と、前走がクインカップだった牝馬アーティウィングが参戦。10頭中4歳が6頭と多く、引き続き速い流れが予想されます。
 なお近2走を暑寒別岳特別(B1級-1組)、北海道競馬記者クラブ特別と使われた馬が6頭います。
 ◎コウテイは、北海道競馬記者クラブ特別でメンバー最先着の2着。暑寒別岳特別は障害を3番手でクリアし7着でしたが、8月のB1昇級後、特別戦で掲示板に載れなかったのはこれが唯一。ただ、後続も早めに障害を越えたため、追い比べのようなかたちになり、競り負かされた印象もありました。前走も同じ軽めの馬場で障害を2番手で降りたものの、基礎重量が10キロ増えていたぶん後続がバラけ、気分よく走れたのが巻き返しにつながったのかもしれません。3走前の郵政創業150年記念(A2級-1組混合)では格上A2級馬を相手に2着に粘っている実力を考えれば、ここは主役を演じるでしょう。
 ○リュウセイペガサスは、暑寒別岳特別がB1昇級戦ながら3着に健闘。コウテイより1つ前の2番手で障害をクリアし歩き切りました。続く北海道競馬記者クラブ特別では伸びを欠いて5着と着順を下げましたが、雨が降る中、馬場水分は経験のない4.7%ということもあり、ペースに戸惑いがあったかもしれません。しかし馬場の回復が見込める今回は、2走前くらいの走りはできそうです。
 ▲アアモンドキーマンは暑寒別岳特別、北海道競馬記者クラブ特別とも逃げて残り20メートルあたりまでは先頭をキープ。結果はそれぞれ4秒3差4着、5秒7差3着とひと押しが課題です。馬券に絡めるかは、ここも他馬の追い上げ次第ということになるでしょう。
 △アーティウィングは、郵政創業150年記念では障害4番手から伸びて勝利し、コウテイ(2着)やアアモンドキーマン(9着)に先着。B3やB2級では逃げてこそというレースぶりでしたが、昇級初戦でハナにこだわらず勝ったことに成長を感じさせます。とはいえ4歳の頭数が増えた暑寒別岳特別では障害7番手のまま見せ場を作れなかったのは気になるところ。自分のペースを守って走れるかどうかでしょう。


今週の見どころ(11/27~11/29)

2021年11月25日(木)

帯広競馬場開場について

 11月27日(土)から12月30日(木)の期間は準ナイターで開催が実施されます。発走予定時刻は第1レース14時ころ、最終第12レース20時ころと、時間を繰り上げます(詳細はこちら)。
 28日(日)のメインであるドリームエイジカップは19時25分発走予定。4、5、6、7歳、8歳以上の各世代の代表馬2頭ずつが争う重賞で、今年で12回目です。14年(第5回)に4歳で初出走から14、16、19、20年は2頭とも、その他の年もどちらかが参戦していたオレノココロ、コウシュハウンカイが引退したためメンバーに名がないことが前回までとの大きな違い。4歳だった20年にワンツーを決めたアオノブラック、メムロボブサップが今年も出走予定。オレノココロ、コウシュハウンカイと同じく同じ世代の2強が、ばんえいの2強へと成長していってほしいものです。

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【第17回開催1日目】
 11月27日(土)のメイン第11レースには、摩周湖特別(A1級・19:30発走予定)が行われます。

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 今開催18頭しかいないA1級馬。今季の収得賞金が多い馬は29日(月)のオープン混合・知床賞へ、少ない馬は次週のA2級との混合戦に組まれています。ここには前開催の北見富士特別(A1級)から1着馬ハクタイホウ(今開催は知床賞に出走予定)を除く2~10着馬が参戦。昇級初戦の3歳馬オーシャンウイナーを加えた10頭立てです。
 ◎コマサンブラックは、北見富士特別では3番人気で2着。金田勇厩舎の馬に鈴木恵介騎手が騎乗することは珍しいものの、好成績を残している組み合わせ(2020年1月~前開催終了までに52回騎乗し複勝率50%)。逃げたアフロディーテ(3着)、ノエルブラン(6着)をとらえ、ほぼ並走で伸びたハクタイホウにコンマ4秒だけ先着を許す惜敗でした。今回のライバルはアフロディーテでしょうが、9月20日の十勝毎日新聞社杯(A1級混合)でも同じく2着と3着と、特別戦で続けて先着しています。2頭とも前走と同じ重量、ハンデ差ならコマサンブラックのほうを上と見ていいはずです。
 ○アフロディーテは、十勝毎日新聞社杯ではコンマ7秒、北見富士特別は2秒5とコマサンブラックとの差はわずか。重賞や特別戦での11連対のうち9回が11~3月と、冬馬場に適性があるタイプだけに、ロードヒーティングが入って3週目で、馬場が回復しそうな今回は逆転の目もあります。
 ▲ノエルブランは、前述2頭が不在だった11月6日のピヤシリ特別(A1級)で逃げてメンバー中最先着の2着。十勝毎日新聞社杯、北見富士特別とも6着ですが、力の要る馬場になれば、アフロディーテとともに流れ込むシーンは考えられます。
 金田厩舎の△アオノゴッドは今回、鈴木騎手とのコンビ。ピヤシリ特別がA1昇級後初の特別戦ながら5着で、北見富士特別では4着とひと押し足らず。しかし馬場が乾けば、前半のためもきくはずで、近2走以上に詰め寄ってくるかもしれません。

【第17回開催2日目】
 11月28日(日)のメイン第11レースは、BG3・第12回ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜・19:25発走予定)

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 各世代2頭ずつのため、続けて出走することすら困難ですが、過去11回で1頭も達成していない連覇にアオノブラックが挑みます。基礎重量はオープン760キロ。この開催の特別戦からプラス20キロと軽く、今季の収得賞金による加増は180万円につき10キロ。メムロボブサップとセンゴクエースがトップハンデの790キロ、アオノブラック、アアモンドグンシンら3頭が780キロ、マツカゼウンカイら3頭が760キロ、キョウエイリュウが750キロ、牝馬ミスタカシマが740キロでその差は50キロあります。
 5歳馬◎アオノブラックは、今季初戦から2連勝でばんえい十勝オッズパーク杯を制覇。その後はハンデ20キロを課された北斗賞の5着はまだしも、10キロ増の旭川記念8着、ハンデなしのばんえいグランプリ5着は、夏負けが原因と考えられそう。しかし2走前の狩勝賞(オープン-1組)でメムロボブサップに先着する2着と好走。そして続く北見記念では障害2番手から逃げるメジロゴーリキを残り30メートルでとらえ、オッズパーク杯以来の勝利と復活をアピールしています。前開催を調整に充てられ、連覇へ向け態勢は整ったといえそうです。
 同じ5歳の○メムロボブサップは昨年の2着馬。過去11回では1着と同様、連続2着もありませんが、10年に2着だったカネサブラックが翌年優勝しています。今季2走目から12戦連続で3着以内と安定感抜群。8月のばんえいグランプリでは障害先頭から悠々と押し切って古馬重賞初制覇を飾っています。北見記念は回避し、近2走の狩勝賞3着、オータムカップ(オープン-1組)2着と勝ち切れていませんが、トップハンデを課されて崩れていないのは力がある証拠。古馬重賞で最大50キロ差のトップハンデは未経験ですが、ライバルのアオノブラックと10キロ差なら、過去の対戦成績からも互角以上。今年は着順を入れ替えてのワンツーもあるでしょう。
 6歳馬▲アアモンドグンシンは、4歳時の19年にこのレースを制覇。今季の重賞では、北斗賞こそ第2障害で競走中止でしたが、トップハンデから10~20キロ軽い3重賞ではいずれも3着。旭川記念、岩見沢記念はともに障害はふた腰以上要しましたが、終いは脚を使っています。そして北見記念は完走3頭の3着で勝ち馬から40秒7も離されたものの、一気に重量が軽くなった前走オータムカップでは、逃げたメムロボブサップを早めにとらえて押し切っています。昨年のドリームエイジカップは障害で苦戦し、立て直したもののゴール線上で転倒し競走中止といいところなしでしたが、雪辱なるでしょうか。
 以下、世代重賞4勝の4歳馬△キョウエイリュウ、前走オープン-2組平場で勝利と復調がうかがえる6歳牝馬△ミスタカシマも侮れない存在です。

【第17回開催3日目】
 11月29日(月)のメイン第11レースは、知床賞(オープン混合・19:25発走予定)。マルミゴウカイが出走を回避し、オープン6頭、A1級3頭による9頭立てです。

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 前開催でオータムカップ(オープン-1組)を使われた4頭が格的には上位。うちインビクタ、ウンカイタイショウ、ヤマトタイコーは2走前では能取湖特別(オープン混合)に出走しており、この2走の成績比較が重要です。
 ◎ウンカイタイショウは、近2走が2、3着。前走のオータムカップは、28日のドリームエイジカップでも上位人気に推されたであろうアアモンドグンシン、メムロボブサップに次ぐ3着。基礎重量増に加え相手強化で、前2頭には離されましたが、ほぼ同時に障害を降りたインビクタに2秒3先着しました。同馬には能取湖特別でも先着しており、ひとまず主役といえそうです。
 ○ゴールデンフウジンは、能取湖特別の勝ち馬。障害を6番手で越えると、逃げたインビクタ(5着)を交わし先頭に立っていたウンカイタイショウとの争いをコンマ2秒差でモノしています。前走は格下相手の平場戦(11月14日)でチャンスがある条件でしたが、障害離れた7番手クリアでは、いくら末脚自慢といっても5着までが精一杯でした。ここは前走よりは馬場が回復しそう。2走ぶりのウンカイタイショウとの対戦ですが、当時よりハンデ差が5キロ縮まるため、コンマ2秒差を守れるかどうか。
 ▲インビクタは、能取湖特別5着、オータムカップ4着などオープン昇級後は勝ち切れておらず。しかし、3走前のオープン-2組平場戦ではマツカゼウンカイ(ドリームエイジカップ出走)の2着に逃げ粘っています。上記2頭は同レースでは、ゴールデンフウジンは4着でしたが障害ふた腰、8着ウンカイタイショウは障害で苦戦していますが、インビクタが力さえ出し切れば、互角以上に戦えることを示しています。前走よりオープン勢が手薄な今回は巻き返しのチャンスがあるでしょう。
 A1級馬では△カネゾウに注目。近2走を逃げて、A1級の特別戦1着、そしてゴールデンフウジンが5着だった前走11月14日のオープン-2組混合戦は4着でした。735キロという負担重量は問題ありませんが、相手強化でマイペースで運べるか心配はあります。

今週の見どころ(11/20~11/22)

2021年11月19日(金)

 11月7日より5週に渡り、日曜の第10レースには、2歳馬を産地別に分けての特別戦が実施されています。7日の北央産駒は、前走でB級初勝利を挙げていたサウスグリンが勝ち、前走A級-2組のミヤビウルフが2着。14日の十勝産駒は、ナナカマド賞2着ヘッチャラが断然人気にこたえ、2着トワイチロはA級-1組で勝利した実績馬。各レースの上位2頭が、12月30日のヤングチャンピオンシップへの出走権を獲得します。産地ごとに、ある程度出走馬のレベル差はあるはずですが、17年北央、18年釧路、19年十勝と、近年ではヤングチャンピオンシップで続けて同じ産地の勝利がないのは面白いところ。21日の北見産駒特別は、昨年2着だったアルジャンノオーが本番で勝利を挙げています。

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【第16回開催4日目】
 11月20日(土)のメイン第11レースは、北見富士特別(A1級・20:10発走予定)

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 前開催の同条件はピヤシリ特別。同レースから7頭が出走していますが、勝ったカネゾウは今開催14日のオープン-2組混合戦に出走し4着。なおA1級で今季の収得賞金が少ない3頭の前走はA2級-1組混合でした。
 ◎アフロディーテは、A2級-1組混合が逃げて2着。勝ったギンジはB1昇級初戦で格下でしたが、2連勝中の勢いと4歳の若さに跳ね返された恰好でしょう。2走前のA1級-2組も前走を勝っていた4歳馬に残り20メートルでつかまって2着と惜敗が続きます。しかし今回は近2走の勝ち馬がともに不在。さらに2走前には、今回のメンバーのうち7頭に先着しています。9月20日の十勝毎日新聞社杯(A1級混合)では、オープン馬が相手でも早めに障害を越えて3着と特別戦での実績もあります。
 ○ノエルブランは、ピヤシリ特別(A1級)でメンバー最先着の2着。カネゾウと差のない障害2番手から終いにやや甘くなったものの、ハクタイホウの追い上げを1秒4しのいでいます。6着だった4走前の十勝毎日新聞社杯、続く2走も7、8着とはいえ障害はひと腰先頭で越えていただけに、前走9番人気というのは意外でした。A1限定の特別戦では5走前のポテト特別でも2着があり安定感抜群です。
 十勝毎日新聞社杯は、ゴールまで30メートル手前では6頭が先頭争い。そこから脚いろよく抜け出したシンエイボブが勝利しています。コマサンブラック(2着)、アフロディーテ(3着)、ノエルブラン(6着)もその中にいましたが、最後は持久力比べとなりました。今回は金田勇厩舎が多頭数4頭出しで、▲コマサンブラックは、鈴木恵介騎手に手綱がまわってきました。名手の手腕に期待したいところ。
 △コマサンエースは、1番人気に推されたピヤシリ特別は6着でしたが、スタートで躓いたためスムーズさを欠いたのが敗因。9月のポテト特別では2着ノエルブランと1秒差の3着と、このクラスでは上位の力があります。

【第16回開催5日目】
 11月21日(日)のメイン第11レースには、オータムカップ(オープン-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 今開催に古馬重賞は組まれていません。オープンでも今季の収得賞金が少ない馬は14日(日)のオープン混合-2組を使われ、ミスタカシマが勝利しました。ここは出走9頭中6頭に今季重賞勝ちがある好メンバー。
 注目は◎アアモンドグンシンです。今季特別戦で2勝し、重賞では5戦して3着3回。7月までに第2障害で競走中止が2回ありましたが、その後、特別戦では障害で膝を折っても天板まではひと腰とこの馬なりに安定。負担重量860キロだった前走北見記念は3着とはいえ、1、2着馬がゴールしたあとに障害を越えたものですが、転倒するなどで競走中止に至らなかったのは夏までとの違いといえます。次開催の重賞・ドリームエイジカップは基礎重量760キロとこの時期の重賞にしてはハンデが軽く、勝つチャンスがありそう。まずは750キロのここで結果を残したいところです。
 4歳○カイセドクターは、8月に3歳混合の重賞・はまなす賞を制しています。銀河賞はトップハンデで9着でしたが、実質オープン初戦だった続く狩勝賞(オープン-1組)で5着。相手強化もあり慎重な運びに映りましたが、障害はひと腰と通用するメドは立ちました。狩勝賞を制したセンゴクエースは回避しており、初対戦となるアアモンドグンシンとの力関係だけです。
 4歳▲ヤマトタイコーは、銀河賞で逃げ切り勝ちを収めA2から一気にオープンへ昇級。狩勝賞はカイセドクター以上に相手強化でしたが、同馬より前で進めてひとつ下の6着でした。前走の能取湖特別(オープン・A1級混合)もカイセドクターに先着されており、同じ重量で渡り合うには、展開や馬場の助けなどが必要かもしれません。
 △メムロボブサップは、狩勝賞がトップハンデで3着。狙いはドリームエイジカップでしょうが、引き続きハンデは厳しくても実力上位だけに大きな着順は考えにくいです。

【第16回開催6日目】
 11月22日(月)のメイン第11レースは、北海道競馬記者クラブ特別(B1級-1組・20時10分発走予定)。出走馬10頭中、減量のある3、4歳馬が7頭おり、速い流れが予想されます。

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 前開催の同条件・暑寒別岳特別で3着だった◎リュウセイペガサスに注目です。障害を2番手で越えたものの早めに後続につつかれる展開。逃げたアアモンドキーマン(4着)とともに粘れずという結果でした。しかし障害を直後の3番手でクリアした実績上位のコウテイがゴール前で脚を失くし7着だったことを考えれば、B1昇級初戦で、今回のメンバー中最先着の2着ヤマトジャパンと2秒1の僅差に踏ん張れたのは評価できます。ここは前走より3・4歳が2頭増えており、より速いペースに対応できる障害力が問われそう。ヤマトジャパンにも今回賞金ハンデが課されることで、重量差が5キロから10キロに広がるのもこちらに有利。昇級2走目で早くもチャンスがめぐってきました。
 ○アアモンドキーマンは、残り10メートル手前で1、2着馬に交わされ、ゴール前ではリュウセイペガサスにも差されてしまいました。しかし昇級後も先行策を貫くレースぶりには潔さを感じます。前走は曇で2着ヤマトジャパンと4秒1差、3着リュウセイペガサスとは1秒6差。もし今回レース中に雨が降るなどでよりペースが速く、息が入りにくい流れになれば、昇級後もすべてひと腰で越えている障害力を生かしB1級初勝利という可能性もあります。
 ▲コウテイは、2走前の郵政創業150年記念(A2級-1組混合)ではA2級馬を相手に2着に健闘。逃げたアアモンドキーマン(9着)を早めにとらえて大きく先着し、暑寒別岳特別の勝ち馬コウシュハボブも6着にしりぞけています。実績上位の存在といえ、詰めを欠いた前走だけで見限ることはできません。
 △ミソギホマレは唯一の3歳で、前走ばんえい菊花賞で2着の実力馬。2走前の秋陽特別(B1級-1組混合)では、3着リュウセイペガサスを交わして2着。2頭ともB1へ昇級したことで、当時とハンデ差も変わりません。重賞を使われた疲れなどなければ、引き続き好勝負です。

今週の見どころ(11/13~11/15)

2021年11月11日(木)

帯広競馬場開場について

 11月13日(土)から冬期間の凍結防止のため、本走路のヒーティングシステム稼働およびゴール前砂障害の撤去が実施されます(詳細はこちら)。
 14日(日)のメインには4歳女王決定戦・クインカップが行われます。『牝馬限定の重賞・特別戦での賞金は(格付に用いられる)番組賞金に半額加算』という規定のため牝馬は活躍しても、牡馬ほどクラスが高くなりにくい傾向があります。このレースは登録時点でA2級2頭、B1級4頭、B2級4頭ですが、B1級・B2級は同一重量(重量格別定)のため10キロ差しかつきません。前哨戦の秋桜賞(4歳牝馬オープン)とは違いヒーティングシステム稼働後の馬場ということもポイントになるかもしれません。

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【第16回開催1日目】
 11月13日(土)のメイン第11レースには、十勝岳特別(A2級-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 前走がA2級の特別戦だった馬はおらず、2開催前の結果が参考になりそう。なお前走が重賞・ばんえい菊花賞だった3歳馬オーシャンウイナーも出走しています。
 ◎センリョウボスは、2開催前のペルセウス特別(A1級-1組混合)では格上のA1級馬を相手に2着。勝ったナカゼンガキタは昨季牝馬重賞勝ちがあり、今季7勝、2着1回の実力馬でした。こちらに障害で転倒しかけるロスがあったことを考えれば、5秒1まで差を縮めた走りは悪くありません。今季はそれ以前もA2級の特別戦(混合戦含む)で7戦して2着1回、3着2回、4着1回、5着2回と安定。実績上位といえます。
 4歳○ギンジは、2開催前の秋雲特別(A2級-1組混合)を差し切ってA2へ昇級。前走のA2級-1組混合戦は、前々走と同様、離れた位置から逃げた馬を追いかけゴール前でとらえています。もっとうしろで障害を降りたセンリョウボスに3秒8差まで迫られており、695キロまでしか経験がないギンジにとって、今回は715キロということを考えるとやや分が悪そうです。
 ▲コウシュハボブは、秋雲特別にはギンジと同じくB1格付で参戦し4着。前走のB1級特別戦を勝利し今回がA2級初戦です。賞金ハンデ10キロを課されるのは楽ではありませんが、9月の4歳重賞・銀河賞で710キロを障害ひと腰で越えており、その点、ギンジより経験値は上といえます。
 △タカラウンカイは、秋雲特別がA2昇級初戦で5着と善戦。先着を許したギンジ、コウシュハボブが、その後昇級したことで当時から20~25キロ増なのに対し、10キロ増なのは恵まれています。

【第16回開催2日目】
 11月14日(日)のメイン第11レースには、BG3・第46回クインカップ(4歳牝馬・20:10発走予定)。A2級のフォルテシモとエンゼルフクヒメが700キロで、ほか8頭のB1級馬とB2級馬が690キロで、その差はわずか10キロとなっています。

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 出走10頭中、9頭が対戦した10月の紅バラ賞では、障害3番手から伸びたエンゼルフクヒメが勝利。逃げたニセコヒカルはコンマ8秒差の2着で、3着ゲッカビジン、4着コウシュハハイジー、5着ヒメミヤでした。
 ここは◎ニセコヒカルに注目します。3歳11月のばんえいオークスで2着がある実力馬。670キロを障害ひと腰でクリアし、アバシリルビーにこそ交わされたものの、ゴールまでしっかり伸びています。今季16戦して掲示板内を外したのはわずか1回という安定感は障害力に基づくもの。課題と言えば初の690キロですが、1月の白雪賞(4歳オープン)では最軽量で恵まれていたとはいえ680キロで3着があれば心配ないはず。競走除外明けですが、大きな体重減などなければ重賞初制覇が期待できます。
 ○アバシリルビーはばんえいオークス馬。今季はなかなか調子が上がらないなか、6月に脚部不安のため競走除外。夏場は体重が安定しませんでしたが、やっと立ち直ってきた様子です。ただ、復調がうかがえた2走前の紅バラ賞が障害で手間取って9着だったように、2、3歳時と比べ世代限定戦での成績を落としています。2歳10月には体重1トンを越えていた馬ですが、ライバルたちも着実に力をつけています。しかし実績上位なのは間違いなく、ここを勝ち切る力は持っています。
 ▲フォルテシモは、通算収得賞金ではアバシリルビーより少ないものの、規定により番組賞金は多く、1つ上のA2級。B1・B2級馬より10キロ多いのは不利ですが、同じく10キロ課されていた紅バラ賞が5着だったように勝ち負けできる力があります。強調材料は、9月の銀河賞で690キロをひと腰で越え3着だったこと。この世代の三冠レースで牝馬が馬券絡んだのはこれが唯一です。今回は紅バラ賞を勝ったエンゼルフクヒメもA2へ昇級したことで立ち回りやすくなるでしょう。
 △エンゼルフクヒメは、2歳シーズンの黒ユリ賞1着、ばんえいオークス3着、紅バラ賞1着とトップクラスの実績。紅バラ賞後に昇級したことで他馬が当時から30キロ増なのに対し40キロ増となります。しかし紅バラ賞のようにあまり溜めずに仕掛けてもひと腰で越えられるようなら、あっさりがあっても不思議ありません。

【第16回開催3日目】
 11月15日(月)のメイン第11レースには、三国山特別(B2級-1組・20:15発走予定)

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 出走9頭のうち5頭が、前開催の同条件・端野峠特別を使われ、メンバー最先着の3着だった◎ジェイトップに注目です。逃げたのはゲッカビジンで、障害を2番手で降りると、3番手から並びかけてきたヒメミヤの3頭で追い比べとなりましたが、いずれもゴール前で脚いろ一杯。離れた4番手から伸びた1番人気シルバーアロイにまとめて差し切られています。しかしシルバーアロイは今開催からB1へ昇級。しのぎを削った2着ゲッカビジンと5着ヒメミヤはこのレースの前日に実施される4歳牝馬重賞・クインカップにまわっています。さらには4着馬まで不在なら相手に恵まれたという見方は間違いではないでしょう。
 端野峠特別でメンバー中、ジェイトップの次に着順が高かったのは6着△サクラジョージ。2頭は今季それまでも特別戦で2度対戦がありますが、サクラジョージはともに障害で苦戦。前走はふた腰でしたが、基礎重量が10キロ増えるのはどうでしょうか。
 相手は別路線の馬から選ぶのがよさそう。前走がB2級-2組の平場戦で馬券絡みしている2頭に注目です。
 ○ワンポイントは、近走では3走前を除けば障害で崩れなし。ジェイトップとは4走前と2走前にも対戦。両レースとも2頭は障害をひと腰でまとめ、先に越えたほうが1度ずつ先着しています。定量500キロ戦を除けば古馬同士の特別戦は初ですが、最軽量ハンデをいかせば見せ場以上がありそうです。
 前走が2組平場戦だったもう1頭は▲アオノソルテ。6走前にB2へ昇級してから未勝利ですが、勝ち馬との着差は最大7秒7。2着3回と安定しています。こちらも古馬の特別戦は初めてですが、主戦の阿部武臣騎手が騎乗するのが心強いです。

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