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今週の見どころ(9/24~9/26)

2022年9月22日(木)

 シルバーウイーク後半戦のばんえい十勝、9月25日(日)のメインには4歳シーズン三冠の第2弾・銀河賞が行われます。この世代は2歳、3歳で三冠馬は誕生していないものの、オーシャンウイナーが、イレネー記念、ばんえいダービーの両チャンピオン決定戦と、4歳一冠目・柏林賞を制しています。ハンデ差が大きいここも勝てれば、年明けの定量戦・天馬賞での三冠制覇が現実的となります。

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【第12回開催4日目】
 9月24日(土)のメイン第11レースには、野分特別(A2級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。

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 今開催は3歳以上の1走目が通算収得賞金順の編成。ここは賞金の少ないA1級馬と賞金の多いA2級馬の対戦です。
 ◎ココロノタカラに期待します。近走の自己条件では、人気もなく10、8、8と着順も大きな数字が並びますが、馬場水分2.5%だった5走前のファイターズ杯ではオープン馬を相手に、障害3番手から5着に粘っています。以前より馬場は問わなくなったとはいえ、本領発揮はやはり軽めの馬場。格下相手も恵まれており、チャンスは十分。
 ○ダイリンファイターは、A2級スタートの今季11戦して2着3回、3着4回(掲示板外1回)の未勝利ながらA1級へ昇級。初戦だった前走の菊月特別でメンバー最先着の3着といきなり見せ場がありました。とはいえ、今年3月にはA1級の特別戦でオールラウンダーの2着で、5着ココロノタカラに先着していることからフロックではありません。引き続き注目。
 ▲アオノゴッドは、格下A2格付で、A1級相手の前走不知火特別(馬場水分1.1%)が4番人気で10着。もともと直線勝負タイプですが、端の10コースということも影響したか流れに乗れませんでした。中ほど枠で軽めの馬場が期待できるここは追走もスムーズなはず。一発の魅力を秘めています。
 軽馬場の特別戦が合う△オレワチャンピオンも差はありません。

【第12回開催5日目】
 9月25日(日)のメイン第11レースには、第30回銀河賞(4歳・20:10発走予定)が行われます。

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 クラス(重量格)別定重量戦で、メンバー唯一のオープン馬オーシャンウイナーがトップハンデ740キロとなり、1着だった柏林賞から20キロ増。なお、2着マサタカラ、4着イワキダイヤは同30キロ増、3着から8月の山鳩賞(4歳オープン)1着ミソギホマレは同40キロ増となります。
 3歳3月、世代最初のBG1・イレネー記念はオーシャンウイナーが重賞初挑戦で制覇。その後、BG1・ばんえいダービーも勝ち、重賞計4勝でトップを走っています。
 しかし、第1回能力検査をトップタイムで通過し、ヤングチャンピオンシップ勝ちなど2歳戦をけん引したのは◎アルジャンノオーでした。3歳以降はやや成長力を欠きましたが、ばんえいダービー以来、久々に重賞に帰ってきました。4着だった山鳩賞、8カ月ぶりの勝利となった続く2走前のB1級-4組とも障害先頭から粘りを見せています。前述のとおりの実績馬が復調し、オーシャンウイナーと30キロ差つけば互角以上に戦えるはず。
 ○オーシャンウイナーは、柏林賞の時点でオープン格付だったため、2着以下の馬が昇級すれば、同じトップハンデでもクラス別定重量戦では通常重量差が小さくなります。今回2~4着馬とハンデ差が10~20キロ縮まるのは有利。山鳩賞は回避したため、アルジャンノオーとは1月の白雪賞(4歳オープン)以来の対戦となります。
 重量が不利になる柏林賞2~4着馬は評価を下げ、3番手は5着▲コウシュハハリアー。山鳩賞ではゴール手前でアルジャンノオーを交わして3着に入っています。
 △ネオキングダムは、柏林賞6着、山鳩賞8着で今季馬券絡みなし。ただ、イレネー記念、ばんえいダービーで2着の実績上位。初騎乗の西将太騎手で変わり身があるかもしれません。

【第12回開催6日目】
 9月26日(月)のメイン第11レースには、秋陽特別(B2級-1組混合・20:15発走予定)が行われます。

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 B1級の4頭中3頭が過去3走以内に昇級。力量差が小さく、それなら基礎重量が10キロ軽いB2級勢を狙うべき。
 ◎カツゲンは、3走前のB2昇級初戦を逃げ切って勝利。前走1組の白露特別では残り20メートルで先頭に立ったものの、特別戦では20キロ減がある3歳馬に並ぶ間もなく差し切られましたが2着は上デキといえます。今回3歳はおらず、格上のB1級にも抜けた馬は不在。勝機をモノにするでしょう。
 ○フナノギムレットは、近3走が2、2、1着とB2級のペースに慣れてきた様子。障害の安定が目立ち、出走経験が少ない特別戦でもやれそうです。
 格上B1級馬では▲カネサスペシャルに注目します。B1昇級後の特別戦では6着までですが、4走前のユリウス特別(B2級-1組)を強烈な末脚で差し切って勝利とここでは実績上位。同タイプのカツゲンが台頭する流れなら、こちらも一緒に上位に入れるはず。
 △シンエイジョッパリは、白露特別では障害を2番手で越えて5着。カツゲンの末脚が不発なら前残りに要警戒。

今週の見どころ(9/17~9/19)

2022年9月15日(木)

 シルバーウイークのばんえい十勝、18日(日)には、伝統の4市記念競走の第2弾・岩見沢記念が行われます。過去5年で8月のばんえいグランプリから重賞連勝を果たしたのは、2019年コウシュハウンカイのみ。気候が落ち着くこともあってか、春シーズンの活躍馬の台頭も見られます。
 同日の準メインには2歳牝馬オープンによるいちい賞、また次週25日(日)には2歳牡馬オープンによる青雲賞も実施。すでに今季の能力検査は終了しており、主役候補は出揃っています。三冠へ向けた2歳馬の戦いが本格化していきます。

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【第12回開催1日目】
 9月17日(土)のメイン第11レースには、デイリースポーツ杯(オープン・A1級混合・20:05発走予定)が行われます。

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 今開催、3歳以上の1走目は通算収得賞金順の編成。このレースは、オープンでも賞金が少ない馬と、賞金が多いA1級馬による対戦です。
 ◎ヘッチャラは、A2級時代の3走前に、とかちえぞまつ特別(オープン・A1級との混合)を快勝。A1へ昇級しての前走もオープン2番手が相手とはいえ3着と、3歳トップクラスの力を示しています。3歳は自己条件の特別戦では20キロ減が適応されるとはいえ、負担重量695キロは初ですが、690キロで2着1回、3着2回という成績を考えれば克服できそうです。
 ○コマサンエースは、ヘッチャラと同じ前走のオープン-2組混合では離された6着と見せ場に乏しい走り。しかし、今回と同じ通算収得賞金順だった第7回開催の同条件特別戦では、しぶとく歩いて4着と悪くありませんでした。現在はオープンに昇級しており、格下が多いメンバーも有利といえます。
 ▲ブラックサファイアは、とかちえぞまつ特別が5着も4秒9差の惜敗。前走A1級の特別戦では追い込みを決めており、ハマると一発がありそうです。
 △シンエイボブは、近走大きな着順が並びますが、前走はオープン-1組特別戦など相手が強かった面は否めません。通算収得賞金は今回のメンバー中最多で戦いやすく、変わり身が期待できます。

【第12回開催2日目】
 9月18日(日)のメイン第11レースには、第58回岩見沢記念(20:15発走予定)が行われます。

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 直近の古馬重賞・ばんえいグランプリは、オープン同一重量の800キロでハンデ差がつかない争いでした。今回は今季の収得賞金による別定重量戦で、現役最強6歳世代のツートップ・メムロボブサップが30キロ増の850キロ、アオノブラックは20キロ増の840キロとなっています。
 ◎インビクタに注目します。古馬重賞初挑戦だった7月の旭川記念が2強に次ぐ堂々3着。ばんえいグランプリは障害で転倒し競走中止でしたが、真っ先に仕掛けていって勝ちを意識してのものと理解できます。前走のマロニエ賞(オープン-1組)は直線で粘りを欠きましたが、やや馬任せの仕掛けになったため。今回は2強と20~30キロ差つくのが有利といえます。ばんえいグランプリとは違い手が合う船山蔵人騎手の手綱も歓迎でしょう。
 ○ミノルシャープは、夏から秋に活躍するイメージがあり、今季は7月の初戦から2度叩かれた以降がすべて3着以内。ばんえいグランプリは障害ふた腰から追い上げて3着、前走では今季から主戦を務める鈴木恵介騎手で初勝利をマーク。馬自身の調子アップに加え騎手が慣れてきた、とここへ向けて歯車が噛み合ってきた印象です。賞金ハンデなしで出走できるのも買い材料といえます。
 ▲アオノブラックは、ばんえいグランプリには登録せず。マロニエ賞が1カ月半ぶりの実戦でしたが、トップハンデで3着に踏ん張っており、叩き台としては十分な内容でした。旭川記念はトップハンデで、10キロ差あったライバルのメムロボブサップに突き放され2着だっただけに、ハンデ差が逆転する今回は雪辱を期す舞台。
 △メムロボブサップは、レースを選んで使われ今季5勝、2着3回とすべて連対。ハンデ差がつかず、ライバル不在のばんえいグランプリ勝ちは当然の結果でしょう。今回の課題は最大30キロ差のトップハンデ克服のみと言い切れます。

【第12回開催3日目】
 9月19日(祝・月)のメイン第11レースには、ようこそウマ娘ゴルシ記念(A2級-2組・20:15発走予定)が行われます。帯広競馬場で実施されている『ウマ娘 プリティーダービー×ばんえい十勝コラボイベント』に関連したレースです。

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 前走1組のポテト特別からの臨戦という馬が6頭。同レースが昇級初戦ながら馬券に絡んだ2頭に注目です。
 ◎シャンハイオトメは、3歳の強豪ヤマカツエースにこそ突き放されましたが、早めに2番手に上がり、マルミゴウカイの追撃を振り切りました。春は行き脚がつかないレースもありましたが、昨季まで好成績を残せていなかった特別戦に組まれてから変わり身を見せています。しかし、振り返ると、5月の古馬牝馬重賞・カーネーションカップで障害ひと腰から3着に追い込んだあたりから、重量増で変身する兆候はあったのかもしれません。強かった勝ち馬が不在で、通算収得賞金順で恵まれた相手関係だけにひと押しに期待できます。
 ○マルミゴウカイは、言うまでもなくここでは実績上位。A2昇級初戦で1番人気に推されたのも不思議ではなく、3着はむしろ不満といえます。ただ9歳という年齢を考えれば、紛れが起こりやすい軽馬場は歓迎ではないはず。ポテト特別から逆転を狙うには展開の助けが必要かもしれません。
 3番手もポテト特別組で4着▲フレイムゴールド。7月の昇級初戦・ルビー特別を勝利した後の2走は格上相手で8、5着だったものの、A2級同士で巻き返しています。シャンハイオトメ、マルミゴウカイとも不在だったルビー特別は障害ふた腰でも勝っていますが、ポテト特別での着差を考えると、割って入るにはひと腰でまとめることが条件です。
 △コウシュハボブは、開幕からA2級で、格下相手の近4走の平場戦で2着1回、3着3回と崩れがありません。今回は相手強化ですが、障害は安定しており、特別戦の重量増は悪くないように思えます。

今週の見どころ(9/10~9/12)

2022年9月 8日(木)

 この開催にはB1級の特別戦が1組、2組の2レース、毎開催は組まれることがないB2級-1組の特別戦と下級条件に見どころが多い編成に。10日(土)のメインはB1級でも2組によるフォーマルハウト特別です。1組の特別戦で苦杯をなめた馬、2組以下の平場戦で成績を挙げている馬などによる興味深い対戦です。

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【第11回開催4日目】
 9月10日(土)のメイン第11レースには、フォーマルハウト特別(B1級-2組・20:10発走予定)が行われます。

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 9頭中前走が特別戦だったのは3頭だけでしかも、7、9、10着。平場戦を使ってきた馬でも不利感はなさそうです。
 ◎ヤマトテンリュウは、6月のB1昇級後は7戦して2着2回、3着1回で、大きく負けたのは唯一、3歳馬が出走(しかも勝利)していた5走前の2組だけ。9歳ということもあり流れが落ち着くほうが持ち味を生かせているようです。3走続けて障害ひと腰と動けており、約1年ぶりの特別挑戦で変わり身を期待する手はあるでしょう。
 ○リュウセイペガサスは、前開催の3組が今季初勝利。それまでの2走がともに7着でしたが、障害はキレており、状態の良さがやっと結果に出ました。昨季は11月のB1昇級後ほぼ1組の特別戦を使われ、2、3着各2回など好勝負しており、こちらも約半年ぶりの特別戦は楽しみです。
 ▲サクラダイチは、近走の1組特別戦で精彩を欠いている1頭。春には1組で連続2着があっただけに、2度続けての競走除外でリズムが狂った格好といえます。しかし、前走平場の2組では7着とはいえ、先行して障害2番手クリアと、らしさも感じさせました。特別戦でも2組ならやれそうです。
 △レジェンドボスは、昇級初戦だった5月の旭岳特別(B1級-1組)で3着に入った走りが印象的。その後、崩れていた障害も復活気配で、そろそろ特別戦でも馬券絡みが考えられます。

【第11回開催5日目】
 9月11日(日)のメイン第11レースには、菊月特別(A1級・20:05発走予定)が行われます。

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 出走10頭中、5頭は不知火特別(A1級混合)で対戦。そこで最先着の3着だった◎ダイリンファイターに期待です。今回がA1昇級戦で、ほかの不知火特別組が前走から10キロ増に対し、20キロ増と不利ですが、今季初戦を除けば障害ふた腰以内で越えている巧者で重量増自体は苦にしなそう。近走は勝ち馬と5秒差以内と安定しており、障害で後続に差をつければ押し切りも十分といえます。
 ○オレワチャンピオンも前走涼風特別(A2級)を勝利し昇級初戦。2走前のベガ特別が2着で、同4着ダイリンファイターに先着しています。近走手綱を取っていた渡来心路騎手は今回ココロノタカラに騎乗し、村上章騎手との初コンビとなりますが、好調ぶりを買ってみる手もありそうです。
 ▲センリョウボスは、不知火特別では4着とダイリンファイターに先着を許しましたが、今回は同重量で臨めます。2走前のとかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合)でオープン馬相手に馬券圏内を確保した実績は上位。好勝負が期待できます。
 △ブラックサファイアは、とかちえぞまつ特別が5着、朱雀賞(5歳オープン)が4着など馬券に絡めていませんが、勝ち馬とは僅差の競馬。重量が増えても崩れていない点は魅力です。自己条件に戻って重量が10キロ軽くなるだけに、侮れない一頭です。

【第11回開催6日目】
 9月12日(月)のメイン第11レースには、ポテト特別(A2級-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 2走前のA2昇級初戦で見せ場があった◎トワイチロに期待します。ややテンに置かれたものの、障害を越え一気に伸びてきました。馬体が小さいため力の要る馬場は微妙な感も、ペースが落ち着くことで、むしろ切れ味が生かせたようです。3歳は自己条件の特別戦ではまだ20キロ減があり、さらにこの馬はセン馬の10キロ減も適用されます。相手は楽ではありませんが狙ってもいいでしょう。
 ○ヒメミヤもA2昇級初戦がなかなかの好内容。前開催の不知火特別(A1級との混合戦)で障害をひと腰でまとめ、コウシュハレガシー(4日のオープン-1組・マロニエ賞を勝利)に食い下がっての2着でした。
 ヒメミヤは8月8日の葉月特別(B1級-1組)を勝っての昇級。同レースで接戦を演じた▲マルミゴウカイ△シャンハイオトメも昇級初戦から警戒が必要でしょう。
 もう1頭の3歳馬△ヤマカツエースは、世代限定戦ではトワイチロ以上の実績があります。ただ、古馬相手ではB1級-2組までの勝利しかない点がやや気がかりです。

今週の見どころ(9/3~9/5)

2022年9月 1日(木)

 8月28日(日)に行われた3歳・4歳混合重賞・はまなす賞は、クリスタルコルド、ヤマカツエース、ヘッチャラの3歳馬が上位を独占しました。次開催には4歳重賞・銀河賞が組まれていますが、4歳の上位馬がはまなす賞で賞金を稼げなかったことで、今開催の結果次第では、出走のチャンスが生まれる馬も出てきそうです。

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【第11回開催1日目】
 9月3日(土)のメイン第11レースには、イキリアクマ一発逆転杯(B1級-1組・20:10発走予定)が行われます。この日、帯広競馬場で『邪神ちゃんドロップキックX×ばんえい十勝コラボイベント』が行われることを記念した協賛レースです。

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 前開催も同じく初日のメインがB1級-1組のアルタイル特別で、1着シャンハイオトメ、2着マルミゴウカイは今回からA2へ昇級しています。
 となれば、3着◎オレノタイショウに注目。近3回の同条件特別戦ではすべて障害をひと腰で越えるも踏ん張れずに2、3、3着。しかし、勝ち馬はすべて昇級し、メンバー中で先着を許したのは、2開催前の葉月特別2着の3歳馬ツガルノヒロイモノのみ。しかも今回は当時より馬場が乾きそうとなれば、1秒7差を逆転することは容易いはずです。
 相手はその○ツガルノヒロイモノ。近走は3歳限定戦と自己条件戦を交互に走って1、9、2、6着。3歳・4歳混合重賞の前走はまなす賞は2番人気で6着でしたが、、先着されたのはすべて格上馬。自己条件の特別戦では20キロ減があり、相手関係からも連対は確保できそうです。
 ▲ワンポイントは、3開催前のしし座特別が4着。今季2勝を馬場水分2.5以上の平場戦で挙げており、B1昇級初戦が特別で、馬場水分0.7%では9番人気も仕方なしでしたが、直前の雨で水分以上に軽めの馬場だったようです。競走除外明けだった前走2組では、晴・1.1%で3着に追い込んでおり、2度目の特別戦で前進があります。
 △ジェイマリアは、アルタイル特別が昇級初戦ながら、3着オレノタイショウから5秒2差。重めの馬場とこのメンバーならもう少し前で運んで、差は縮まるはず。

【第11回開催2日目】
 9月4日(日)のメイン第11レースには、マロニエ賞(オープン-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 出走10頭のうち前開催のオープン・オーガスト特別から6頭が出走しています。
 中でも注目は◎メジロゴーリキ。今季はここまで7月・サマーカップの1勝のみですが、続くばんえいグランプリ、オーガスト特別がともに2着で3戦連続で連対。例年、夏ごろからエンジンがかかってくるタイプで、昨季北見記念、ばんえい記念勝ちの実績どおり、パワー型の馬。となると注目は馬場状態ですが、水分0.7%だった前走程度の馬場は見込めそう。賞金ハンデがさらに5キロ増えますが、それは勝ち馬マツカゼウンカイも同じこと。しかし基礎重量増は障害巧者であるこの馬に相対的に有利で、逆転は可能でしょう。
 ○マツカゼウンカイは、メジロゴーリキとは逆で重量800キロくらいまでが活躍の舞台です。今季序盤は障害で苦戦することが多かったものの、松田道明騎手が久々に手綱を取った2走前には、ためての追走からひと腰でまとめ2着。きっかけをつかんだようです。障害さえ切れれば、メジロゴーリキを突き放した前走の再現もあるかもしれません。
 ▲アオノブラックは、今季ばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞と重賞を連勝。旭川記念2着の後は昨季5着だったばんえいグランプリを回避し、調整されており、今回が復帰戦となります。目標は次開催の重賞・岩見沢記念で、ここで仕上がり万全という可能性は低いですが、ライバル・メムロボブサップが不在なら力は最上位。侮れません。
 △カイセドクターが、自己条件に出走するのは、6月26日のミントスポット杯(オープン)以来、5走ぶり。その間に5歳限定戦を2勝したたため、今回は一気に賞金ハンデ10キロを課され、メジロゴーリキと同じハンデとなります。夏の間にどれくらい力をつけたのか注目です。

【第11回開催3日目】
 9月5日(月)のメイン第11レースには、白露特別(B2級-1組・20:15発走予定)が行われます。

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 B2級-1組は、2開催前がデネブ特別で、前開催は平場戦でした。ただ、デネブ特別の上位4頭は不在のため有力どころが絞りにくくなっています。
 そこで注目は◎サカノローゼンです。2走前の3組を逃げ切ってB2級初勝利をマークしています。前開催の1組は障害を3番手で降り6着だったとはいえ直線でグングン加速。この馬も止まっていないものの、ゴール線上で後続3頭につかまっての惜敗でした。今回がB2級の特別初挑戦ですが、前走で見せた先行力と障害力を発揮できれば、軽めの馬場なら粘り込めるはずです。
 ○ジェイファイターは、3開催前のユリウス特別が生涯初の特別出走ながら、ゴール線上まで先頭をキープして2着と見せ場の多い走り。5着だったデネブ特別、2着に巻き返した前開催の1組とも、あとひと押しという内容でした。この馬がデネブ特別ではメンバー最先着だけに、今回は前進しかありません。
 前述2頭をまとめて差し切れるとしたら、3歳牝馬▲ピュアリーナナセ。デネブ特別でジェイファイターに襲いかかったうちの1頭ですが、交わすまでは至らずコンマ3秒差の6着でした。前開催の1組は9着でしたが、今回は再び3歳牝馬40キロ減が適用される特別戦。デネブ特別と同様の走りを期待します。
 △ドラゴンボーイは、ユリウス特別10着、デネブ特別9着、1組平場戦10着と近走着順はよくありません。ただ、すべて障害はひと腰で越えています。騎手が持っていかれるように直行で仕掛けることもあり、気性的な課題がありそうですが、6月の同条件では2着があり力は確か。うまくかみ合えば一発の魅力は十分です。

今週の見どころ(8/27~8/29)

2022年8月25日(木)

 8月28日(日)には、3歳・4歳混合の重賞・はまなす賞、29日(月)には、5歳の準重賞・朱雀賞と、今週は世代限定オープンが2レース実施されます。特に朱雀賞は、2歳8月の白菊賞(牝馬限定)から続いてきた世代限定戦のラストとなります。今季の5歳は、2歳から3歳前半までは、イレネー記念、ばんえい大賞典のコマサンダイヤ、ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップのキョウエイリュウの2頭がリードしていましたが、3歳二、三冠目をキョウエイリュウが連勝。しかし、4歳シーズン三冠は、ゴールドハンター、ヤマトタイコー、キョウエイリュウが分け合っており、現7歳と同様に混戦の世代と総括できそうです。

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【第10回開催4日目】
 8月27日(土)のメイン第11レースには、涼風特別(A2級・20:05発走予定)が行われます。

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 前開催のベガ特別は、それまで障害で苦戦ぎみだったアオノゴッド(今回は不在)がひと腰5番手から一気に伸びて勝利。障害を降りてすぐに先頭に立ったオレワチャンピオンは2着、障害6番手から勝ち馬以上の末脚を繰り出したサクラドリーマーは3着で、1~3着はコンマ1秒+コンマ1秒差の大接戦でした。
 ◎オレワチャンピオンは、文月特別では1秒9差2着、ルビー特別は2秒8差4着、そしてベガ特別がコンマ1秒差2着と、A2級の特別戦で3走続けて惜敗。先着されたのは差し脚に秀でた馬たちで、今回ライバルになりそうなのは近2走で2秒6、コンマ1秒差で好勝負しているサクラドリーマーでしょう。ただ、オレワチャンピオンのほうが障害巧者で、前に行けるぶん展開の影響を受けにくいはずです。
 ○サクラドリーマーは、今季はじめて障害をひと腰でまとめた5走前から決め手を生かす本来のレースができるように。3走前を除き3着以内に入っています。その3走前・文月特別はハイペースで息を入れて行っても障害で苦戦しましたが、同様に速い展開だったベガ特別ではひと腰と慣れが感じられます。ただ、天候が崩れ極端に軽い馬場になると追走で手いっぱいになる懸念があります。
 ▲ジェイエースは、馬体重と同様、成績も安定しませんが、前走のB1級-4組混合で格上A1級のコウシュハボブらとの争いからゴール前で抜け出し、今季初勝利を挙げています。これを復活の兆しととらえれば、21年の天馬賞でメムロボブサップの3着がある実績からも侮れません。
 △キタノボブサップは、ルビー特別3着、ベガ特別5着。オレワチャンピオンと同様にひと押しが課題ですが、主戦の船山蔵人騎手に戻ってどうか。

【第10回開催5日目】
 8月28日(日)のメイン第11レースには、第34回はまなす賞(3歳・4歳混合・20:10発走予定)が行われます。

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 もともと登録がなかったオーシャンウイナーに加え、サクラヒメも回避し4歳2強とも不在。基礎重量で10キロ軽い3歳に期待します。
 ◎ツガルノヒロイモノは、今季2戦目から5連勝していた上り馬。1番人気に推された7月のばんえい大賞典9着で連勝が止まりましたが、晴・馬場水分0.4%の力が必要なコンディションに加え、当日の乗替わりも影響した感があります。さらに10キロ重い690キロだった3月のイレネー記念も最下位でしたが、定量戦で、馬場水分5.3%をハイペースで追走し、障害先頭での仕掛けは厳しすぎました。経験を積んだ今季はひと皮むけ、今回はばんえい大賞典より10キロ軽い670キロで、馬場はイレネー記念ほど極端ではない軽めの馬場が見込めます。鈴木恵介騎手が5連勝時以来の手綱というのも好材料です。
 2強不在の4歳は○ネオキングダムが大将格。勝ち星に恵まれず通算6勝ながら、同12勝のミソギホマレと番組賞金では約60万円差しかないのは、重賞で2度の5着があるから。同じく世代混合のポプラ賞や、ばんえいダービーでオーシャンウイナーの2着という実績から、ひと息の近況でも変わり身を期待します。
 ▲ヤマカツエースは、ばんえい大賞典では詰めを欠き5着でしたが、トップハンデながら障害をひと腰でクリア。ヤングチャンピオンシップ勝ちの実績上位で、今回はトップハンデから解放されるのが魅力。
 △ミソギホマレは、柏林賞3着後、前哨戦・山鳩賞(4歳オープン)まで3連勝と好調です。阿部武臣騎手は、ばんえい大賞典では当日の乗替わりでツガルノヒロイモノと初コンビ。同じ直線勝負タイプだけに、仕掛けどころをはかる意味で、この騎乗経験が役立つかもしれません。

【第10回開催6日目】
 8月29日(月)のメイン第11レースには、準重賞・朱雀賞(5歳オープン・20:10発走予定)が行われます。

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 前哨戦2レースは、牡馬の瑞鳳賞がカイセドクター、キョウエイリュウと上位人気のオープン馬が1、2着で順当な結果。牝馬による白鳳賞は1番人気ニセコヒカルが2着に粘ったものの、1着が4番人気のヒメミヤ、3着は9番人気のコウシュハハイジーと荒れました。なお牝馬の1、3着馬は賞金不足でここには出走していません。
 5歳夏ともなれば牡馬と牝馬の力差は大きいはず。◎カイセドクターが中心でしょう。今季の収得賞金額によってオープン馬のみに課されるハンデも適用されず、牡馬同士での最大重量差は、瑞鳳賞の30キロから20キロに縮むのも有利。2~4歳の三冠重賞では3度の2着が最高でしたが、最後の準重賞タイトルはモノにしたいところ。
 ○コウテイはA2格付で、3走前の瑞鳳賞では5着。4走前にはスタートでつまずいて今季もっとも差がある敗戦を喫していただけに、2.4%と水分の多い馬場で追走に手こずらないか心配でしたが、流れに乗って歩ききっています。タイプ的に重量が増えるのは向き、710キロも問題ありません。
 牝馬では▲ニセコヒカルに注目。白鳳賞で先行した3頭のうち唯一、馬券圏内に残った走りは評価できます。
 △ブラックサファイアは瑞鳳賞では1番人気で4着、△キョウエイリュウは同3番人気で2着。ここも上位人気に推されそうですが、それぞれ障害次第、瑞鳳賞のような軽めの馬場のほうが力を出せる、と注文がつきます。力はありますが連争い候補くらいまでの評価で。

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