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2017年9月 アーカイブ

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今週の見どころ(9/30~10/2)

2017年9月29日(金)

 9月24日(日)の第1レースで、村上慎一調教師が通算1000勝を達成(ばんえい史上19人目)しました。カネサブラック、ニシキダイジンといった名馬を手がけ、今回、区切りの1000勝をプレゼントしたソラチノジョオーの父カネサテンリュウも自身の管理馬でした。今週は、10月1日(日)メインの秋桜賞に、カネサブラックの12歳下の弟でばんえい大賞典馬のカネサスペシャルが出走します。

【第13回開催1日目】
 9月30日(土)のメイン第10レースは、秋陽特別(A2級-1組混合・20:05発走予定)
 ◎カツオーカンは、A2昇級初戦こそ障害で崩れましたが、2走目の白露特別(9月4日・A2級-1組)ですぐに立て直され2着だったのは見事。16日の平場戦は回避しましたが、ここなら障害力を生かし、昨季A2級-1組の特別戦で勝利がある実力を見せつけそうです。
 ○チヨノタカラは、白露特別では流れに乗れず7着も、前開催のデイリースポーツ杯(B1級-1組混合)では一転の先行策から逃げ切り楽勝。引き続きB1級との混合だけにチャンスがあるでしょう。
 白露特別3着▲ホクショウメジャーは、メンバー中で唯一賞金ハンデの加増がないのが有利です。前開催の富士宮市長賞はA1級との決勝混合戦で相手が強く5着も仕方なし。B1級混合のここなら巻き返せるでしょう。
 B1級勢からは、△オホーツクノタカラ△ヤマトテンリュウに注目。ともにB1級の特別戦で好走実績があり、近況も充実しています。

【第13回開催2日目】
 10月1日(日)のメイン第10レースは、オッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン・20:10発走予定)。11月5日に実施される3歳二冠目・ばんえい菊花賞の前哨戦ですが、回避が相次ぎ7頭立ての少頭数となりました。
 ◎センショウニシキは、3歳一冠目・ばんえい大賞典(7月30日)の5着馬で、その後5走連続して馬券圏内をキープ。B2昇級後の近2走も3、1着と好走しています。今回は重量格の別定戦で、B1級と同じ負担重量を課されるのが不利な印象も、目下の好調さを買います。
 ○ジェイワンは、4歳との混合重賞・はまなす賞(8月27日)の4着馬。初の670キロで障害で崩れましたが、2度目の同重量となった前走では息を入れての追走とはいえひと腰でクリアして僅差の競馬。3度目で同世代限定となる今回はさらに前進が見込めるでしょう。
 ▲ウンカイタイショウは、ばんえい大賞典では障害で転倒し競走中止。しかし、その後は本来の堅実さを取り戻しています。今回はばんえい大賞典より10キロ軽い670キロで出走できるのは有利。チャンスも見込めます。
 △ミノルシャープは、はまなす賞で逃げ切り勝ちを収めた実力馬。同レースで接戦を演じた2着馬コウシュハサマーが今回は回避するなど相手に恵まれましたが、トップハンデが懸念されます。

【第13回開催3日目】
 10月2日(月)のメイン第10レースは、神無月特別(A1級-1組混合・20:05発走予定)
 ◎シンザンボーイは、8月の重賞・ばんえいグランプリ8着を除けば6走連続連対中。2走前のA1級の特別戦は現オープン馬ハクタイホウの僅差2着、前開催のポテト特別(A1級混合)ではオープン馬トレジャーハンターらを相手に完勝しており、オープンでも通用しそうな充実度です。不安は賞金ハンデが5キロ増え10キロになることくらいのもので、まず勝ち負けでしょう。
 相手は、前開催の富士宮市長賞(A2級-1・2組決勝混合)の上位馬が有力。なかでも注目は2着だった○ホンベツイチバン。障害ひと腰先頭クリアからしぶとい走りで、格上A1級の1着馬フェアリードール、A2級で実力上位の3着馬カネゾウに割って入りました。特別戦の流れが合うタイプで、シンザンボーイとの15キロ差を生かしてどこまで食い下がれるでしょうか。
 ▲フェアリードールは、富士宮市長賞では、早めに先頭に立って押し切る快勝。すっかり障害が安定して崩れなくなっています。ただ、今回から特別戦では賞金ハンデ5キロが課されるぶんの3番手評価です。
 すっかり勢いを取り戻した△カネゾウや、競走除外明けでも実績上位△アサヒリュウセイも侮れません。

9/24銀河賞回顧

2017年9月24日(日)

マルミゴウカイが実力を見せつける!

 24日(日)は重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝1番人気のマルミゴウカイが優勝。昨年の3歳二冠馬、そして今年の柏林賞も制している実力馬が、トップハンデをものともせず重賞4勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.フナノクン 12.7
 2.マルミゴウカイ 1.4
 3.アラワシキング 70.2
 4.コウシュハローヤル 16.4
 5.ツルイテンリュウ 17.9
 6.プレザントウェー 28.7
 7.フウジンライデン 6.4
 8.ホクトノホシ 188.2
 9.ホクショウディープ 6.6

 実績上位のマルミゴウカイが、トップハンデ750キロながら圧倒的な1番人気。離れた2番人気にイレネー記念馬のフウジンライデンで、柏林賞2着のホクショウディープが差のない3番人気で続きます。単勝ひと桁台はこの3頭でしたが、オッズが示すとおり、戦前評価は歴然。マルミゴウカイが強さを見せつけるのか、それともハンデ差を味方に台頭する馬が現れるか、注目を集めました。

 馬場水分1.8%、昼間開催のため太陽光が残るなかでのスタートとなりました。道中はフナノクンが大逃げを打ち、他馬は様子を見ながらの追走。極端に遅れる馬もなく、フナノクンと、その他8頭の集団に分かれてレースを進めました。ひとあし先に障害下にたどり着いたフナノクンが息を整える間に、8頭もぞくぞくと勝負どころに到着しました。
 各馬がそろい切るタイミングで、フナノクンが登坂を開始。他馬はその様子をうかがっていましたが、天板付近で脚を止めたところでツルイテンリュウとフウジンライデン、マルミゴウカイが動きます。一度は迫られたフナノクンでしたが、二の腰を入れて障害を突破。他馬に先駆けて最後の平坦路に歩を進めました。やや離れた2番手でマルミゴウカイ、フウジンライデンがクリアし、コウシュハローヤル、ツルイテンリュウ、プレザントウェー、ホクショウディープも差なく障害を下りていきました。
 積極的に運んだフナノクンは残り30メートルで脚いろが鈍り、軽快な脚どりでマルミゴウカイが先頭を奪取。これを追うのはツルイテンリュウで、フウジンライデンもじわじわと脚を伸ばします。さらに、その外から豪快に伸びてきたのがホクショウディープで、2番手争いは熾烈を極めます。その一方、先頭のマルミゴウカイは後続との差を保ったまま、残り10メートル標識を通過。トップハンデながら他馬と同様の脚どりを見せ、トップで荷物を運び切りました。注目は2着争い。懸命に粘るツルイテンリュウと、外を伸びたホクショウディープはほぼ同時にゴール線を通過しましたが、わずかに0秒2差だけ、ホクショウディープが先着しました。

 終わってみれば、マルミゴウカイが実績どおりに完勝。2着のホクショウディープとは20キロ、3着のツルイテンリュウとは30キロのハンデ差があっただけに、見た目以上の強さを発揮したレース内容だったといえます。これで柏林賞に続く4歳二冠を制し、当然1月の天馬賞でも最有力候補。今後も目が離せない存在です。
 ホクショウディープは柏林賞と同様にマルミゴウカイの2着。勝ち馬以外と比べれば10キロ以上、余計に積まれていただけに、世代上位の力は示した格好です。これだけの力があれば、いつかはチャンスが巡ってくるはずで、引き続き好勝負が期待できそうです。

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藤本匠騎手「フナノクンが大きく先行していましたが、いつも通り自分の競馬を心掛けました。第2障害まで4回ほど刻んだ割には第2障害で止まってしまいましたが、すぐに越えられたのでよかったです。トップハンデだったので先頭を捉えられるか心配でしたが、最後までしっかり走ってくれました。年明けの天馬賞も勝てるよう頑張りますので、応援をよろしくお願いします」

銀河賞 予想結果

斎藤:3連単300円的中! 収支+8,460円
山崎:馬複1500円的中! 収支+1,050円
矢野:3連単100円的中! 収支-1,180円

【集計】投資額 6,000円×9R=54,000円
   
斎藤  +16,820円 
須田  +6,170円 
山崎  -26,550円 
矢野  -28,730円 
荘司  -42,300円 
目黒  -46,440円 
---------------------------------------   
白組  -5,740円 
紅組  -115,290円 

9/24銀河賞予想 山崎エリカ

ライバル不在のマルミゴウカイが有力

 ばんえい4歳重賞路線の第2弾の銀河賞。昨年の銀河賞は、第1弾の柏林賞の勝ち馬センゴクエースが勝利したものの、柏林賞とほどんどメンバーが替わらないのに、優勝馬がガラリと替わることが多いのが特徴。それにはもちろん、体調や馬場状態によるものもありますが、一番の理由はハンデ差でしょう。

 過去10年で柏林賞と銀河賞を連覇したのは、3年前のホクショウユウキと昨年のセンゴクエースのみ。そうなると今回で断然人気のマルミゴウカイを疑いたくなりますが、この馬はその後の山鳩賞も制して、前走のはまなす賞では3着。しかし、前走で先着を許したのは、4歳馬ではなく3歳馬だったことから、ここはマルミゴウカイでしかたがないと見ました。よって、◎は、マルミゴウカイ。

 ○は、イレネー記念を制して、2歳シーズンのチャンピオンとなったフウジンライデン。この馬はその後、長期休養により大きく馬体重を減らし、同世代が相手でも掲示板にすら載れない時期がありました。しかし、今シーズンに入ってようやく減った体を取り戻し、持ち前の先行力が復活。前々走のはまなす賞でも3歳馬と◎マルミゴウカイに先着を許したものの、見せ場のある5着でした。柏林賞上位2頭とのハンデ差を生かせば、ここも上位には食い込めるでしょう。

 ▲は、柏林賞の2着馬ホクショウディープ。近走は障害に苦しみ、成績が下降線ですが、十分に息を入れて追走した前走では障害をひと腰でクリア。柏林賞よりもさらに基礎重量が重くなり、今回で730kgを背負うことは、けっしてプラスではありませんが、柏林賞よりも馬場が軽く、この馬のスピードが生かせるという点ではプラスでしょう。馬場がけっこう軽ければもっと重い印を打ちましたが、本日の天気予報は晴れで、それほどではない模様。3番手評価が妥当でしょう。

 あとは△にイレネー記念の2着馬アラワシキング。この馬はかつては差し馬でしたが、柏林賞は障害先頭を狙う競馬で4着。前走でもB1クラスとはいえ、先行して2着と上々でした。柏林賞でも障害で苦しんだように、けっして障害が得意なほうではありませんが、障害先頭を狙う競馬ならば、少し障害で手間取っても上位に食い込めると見て、一発を期待しました。

 他では前走ではポプラ賞で上位のタカラシップや柏林賞で上位のタフガイを降して、重賞出走権を手にしたフナノクン。前走は激走レベルの好走でしたので、今回でのダメージが気になるところではありますが、障害を本当に上手くこなせていたので、初重賞挑戦の今回でもいきなり通用する可能性があると見ました。この世代は、マルミゴウカイが断然で、他がそれほど強くないという状況だけに、下剋上があっても何ら不思議ないでしょう。

 最後に柏林賞の3着のプレザントウェー。柏林賞では上位2頭に引き離されたものの柏林賞では◎マルミゴウカイと30㎏のハンデ差が40㎏まで広がるのは、この馬にとって好材料。前々走で軽量戦を使ったこともあり、前走で大きく体を減らしましたがひと開催休ませたことで体が回復していれば面白いでしょう。障害が苦手なタイプではないので、▲ホクショウディープが障害で苦戦するようなことがあれば、チャンスがありそうです。


 ◎ (2)マルミゴウカイ
 〇 (7)フウジンライデン
 ▲ (9)ホクショウディープ
 △ (3)アラワシキング
 △ (1)フナノクン
 △ (6)プレザントウェー
 
 馬複
 2-7,9 各1500円 計3000円
 2-3,1 各1200円 計2400円
 2-6 600円

9/24銀河賞予想 目黒貴子

2017年9月23日(土)

前走の悔しさを晴らすマルミゴウカイ

 岩見沢記念はオレノココロを頭にした3連単。3着に入れたサクラリュウが2着に好走したことで、悔しいハズレ。カスリもしない馬券はスカッとできるのに、惜しい結果だと悔しさがネバネバしますね。このネバネバをスッキリさせるべく、今回こそは当てに行きます!
 前走はまなす賞は1番人気ながら3着に終わり、3歳馬たちが1.2着で波乱を演出してしまったマルミゴウカイ。その3歳馬は斤量面で恵まれており、一頭だけ700kg以上を背負ったこの馬には確かに厳しいレースだったのかもしれません。それでも勝ち馬とは6.0秒差。力のあるところを見せてくれたと言ってもいいでしょう。今回も最大60kgの斤量差でもちろんトップハンデとなりますが、前走の悔しさをここで晴らしてほしいですね。
 ◯はフウジンライデン。こちらはなかなか勝ちきれない印象ですが、常に勝ち馬との差は大きくなく、安定感のあるところを評価したいですね。ナナカマド賞やイレネー記念を制した実力馬、マルミゴウカイとのハンデ差も30kgあり、今回は大きなチャンスなのかもしれません。
 ▲にはホクショウディープ。世代からいえば、この馬もトップクラスの馬。ただこのところ障害に不安があるレースが多く、着順もいまひとつでしたが、前走でだいぶ不安を解消した感があります。4歳限定重賞の柏林賞で2着とやはりここは無視できない存在。端枠をうまく克服できれば楽しみです。そして柏林賞3着のプレザントウェー、重賞初挑戦のフナノクン、障害をクリアできればコウシュハローヤルまで。

◎2 マルミゴウカイ
◯7 フウジンライテン
▲9 ホクショウディープ
△1 フナノクン
△4 コウシュハローヤル
△6 プレザントウェー

3連単
2,7→2,7,9→1,4,6,7,9 各400円 計6000円

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