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6/28柏林賞予想 矢野吉彦

重賞実績のハクタイホウ軸

 やっぱり試合をしないと勝てません。東大野球部の心境で旭川記念を予想したら、おかげさまで見事的中。ホッとひと息つくことができました。よかったよかった。
 さて、連勝なんてそんな大それたことは考えていませんが、「試合があるので出場します」。今回は柏林賞です。

 ここは3歳時の重賞戦線で常に好走してきたハクタイホウに何とかしてもらいましょう。このところ、重量が軽かったり端枠に入ったりして第2障害までに置かれるレースが続いていますが、高重量の重賞でしかも中枠に入った今回は、大きく離されることはないでしょう。そうなれば、障害もスムーズに上がって、自慢の末脚を繰り出せるはず。他馬との重量差も、3月のクリスタル特別(キサラキクの2着)のときより10㎏縮まっている計算になるので、キツさは薄らいでいます。赤塚騎手だからこその期待で、この馬を軸にしましょう。
 相手は以下に印を付けた5頭で、馬券は3連単1頭軸マルチ。当たって損になる組み合わせもあるかもしれませんが、それは仕方ないですね。

 ◎ハクタイホウ
 〇カイシンゲキ
 ▲ホクショウメジャー
 △カンシャノココロ
 △キサラキク
 △アアモンドセブン

 3連単1頭軸マルチ
 8→9,3,7,1,5 100円 計6000円

 さて、28日は帯広に行って、坂本東一調教師と宝塚記念の予想トークショーに出演したり、ばんえいのテレビ中継にお邪魔したりする予定です。それと、7月6日(月)には、東京・新橋のGateJ.で競馬ブックの定政記者を招いて『ばんえい競馬教室』を開催します。みなさん、どうぞお楽しみに!
 では、今回はこのへんで。

今週の見どころ(6/27~6/29)

2015年6月26日(金)

 6月28日(日)のメインには、4歳シーズン三冠の初戦・柏林賞が組まれています。2013年度にはホクショウユウキが、このレース、銀河賞、年明けの天馬賞も制し三冠達成。昨年はダイコクパワーが重賞初制覇しています。4年連続で負担重量690キロのB級馬が勝利しているというやや波乱傾向もあるレースですが、今年はどうでしょうか。

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【第6回開催4日目】
 6月27日(土)のメイン第10レースは、拓成湖特別(A2・B1級決勝混合・20:10発走予定)。A2級混合(6月22日)、B1級-1組(21日)の両予選上位馬による一戦で、A1、A2、B1級の混合戦です。
 B1級-1組予選3着のトモエエーカンに注目。昨季A2級-1組特別で勝ち星があり、B1級スタートの今季は9戦すべて掲示板を確保しています。特別戦では障害がポイントになりますが、近走はまずまずキレており、ここは一気の末脚で決着をつけてくれるでしょう。
 A2級混合予選勢では1着ニシキエーカンに期待します。2走前の鹿追町競馬会杯(A2級混合特別)は9番人気でしたが、障害をひと腰でまとめると鮮やかに抜け出して快勝。予選でも障害ひと腰クリアから差し切って連勝しており、復調は疑いなし。トモエエーカンと同型ですが、こちらのほうがクラスハンデで10キロ重いので、決め手比べでは不利かもしれません。
 鹿追町競馬会杯が2着で、A2級混合予選が3着のアアモンドマツカゼも有力でしょう。
 A2級混合予選4着スギノハリアー、同5着グランドペガサスは特別戦に替わっての変わり身に期待です。

【第6回開催5日目】
 6月28日(日)のメイン第10レースは、重賞・第9回柏林賞(20:10発走予定)。4歳シーズン三冠の第1弾です。
 注目はB1級のカイシンゲキ(690キロ)。これまで重賞に5度出走して、3歳一冠目・ばんえい大賞典を勝利し、2、3、4着各1回。大敗したのは定量戦のばんえいダービーだけです。前走のB1級-1組混合特別が、ばんえい大賞典以来、約9カ月半ぶりの勝ち星。詰めの甘さも見せず一気に逃げ切って、収穫の大きい一戦でした。もともとは決め手自慢なので、競り合いにも強く、この世代の一冠目は、4歳シーズンもこの馬が奪取する可能性が高いとみます。
 同じくB1級のカンシャノココロ(690キロ)は、2走前のライラック賞(4歳オープン)が2着で、4歳馬が5頭出走していた前走のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)では逃げ切って快勝。近走では終いの脚も確かで好走を続けています。重賞では、ヤングチャンピオンシップ、ばんえい大賞典での3着が最高ですが、今回はそれ以上を目指します。
 A1級のハクタイホウ(710キロ)は3歳二冠目・ばんえい菊花賞をトップハンデで制している実績馬。ライラック賞もトップハンデでしたが、離れた障害クリアながら猛然と追い込んで5秒8差の6着、前走のシルバーカップ(オープン・A1級混合)では年長のオープン馬相手に2着と好走しており、力があります。ハンデをはねのけ、実力どおりの走りができれば、勝機も見込めそうです。
 ライラック賞3着を含む今季6戦すべて複勝圏内というホクショウメジャー(B1級・690キロ)、ゴールドトロフィー2着カゲホウトウ(B1級・690キロ)が続きます。

【第6回開催6日目】
 6月29日(月)のメイン第10レースは、白鳳賞(5歳牝馬オープン・20:10発走予定)
 4歳女王決定戦・クインカップ(昨年11月9日)を制したナナノチカラが不在で、2着クインフェスタが引退したとなれば、3着セイコークイン(660キロ)に期待が集まります。オープン格付でスタートした今季は馬券に絡めていませんが、5月10日のカーネーションカップ(3歳以上牝馬オープン)ではトップハンデながら5歳で最先着の5着と善戦しています。
 相手も、クインカップ4着コウシュハクィーン(650キロ)が有力。今季、セイコークインと4度対戦し2度ずつ先着と互角の成績。3着だった前走のシルバーカップ(オープン・A1級混合)は、ゴール前10メートルまで2番手をキープする好内容でした。セイコークインより先に障害を越えられれば、追撃を振り切ってしまう場面もありそうです。
 以下は差がある印象ですが、アグリナデシコ(630キロ)はカーネーションカップでは、5着セイコークイン、7着コウシュハクィーンに割って入る6着。障害を早めにクリアできれば、前述両馬に食い下がれるかもしれません。
 ファイトガール(620キロ)は今季9戦して2勝、2着4回、3着1回などすべて掲示板キープの堅実派。初の同世代一線級が相手の今回が試金石といえそうです。

今週の見どころ(6/20~6/22)

2015年6月19日(金)

 6月21日(日)のメインには、5歳牡馬オープンによる瑞鳳賞が組まれています。今年の5歳は、オレノココロ(ばんえい十勝オッズパーク杯)、コウシュハウンカイ(旭川記念)の二枚看板ですが、特別の負担重量であれば、他馬にも付け入る隙が生まれそう。次週に行われる5歳牝馬オープンの白鳳賞ともどもご注目ください。

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【第6回開催1日目】
 6月20日(土)のメイン第10レースは、ムーンストーン特別(B2級-1組・20:10発走予定)
 混戦模様ですが、プロンガーに期待します。直近のB2級特別・森の妖精ガラス工房記念(5月30日)で今回のメンバー中最先着の3着。5月2日の春駒特別(B2級-1・2組決勝)でも3着があります。成績に安定感を欠きますが、このところ先行できたときは堅実な成績を残しており、特別戦のペースは合いそうです。
 ホンベツイチバンはA2からの降級馬で実績上位。馬体が充実してきた近走は4走連続で3着以内と安定しています。7走前の春駒特別は5着でしたが、好調持続で臨む再度のB2級特別なら、巻き返しがありそうです。
 ライデンティダは、森の妖精ガラス工房記念で4着と善戦。古馬編入後初の特別戦でしたが、障害のキレもよく、3着プロンガーにコンマ8秒と迫りました。特別戦も2度目なら、上積みがあるかもしれません。
 ともに今季B4級からスタートし、目下3連勝中と波に乗るオレモスゴイチェイスアドリームも楽しみです。

【第6回開催2日目】
 6月21日(日)のメイン第10レースは、瑞鳳賞(5歳牡馬オープン・20:10発走予定)
 オープン・680キロからB1級・650キロまでハンデ差は最大30キロ。この程度の差であれば、格付上位馬が力を示しそう。なかでも注目は前走で重賞・旭川記念を使われたオープン馬2頭。コウシュハウンカイは、第2障害2番手クリアから早めに先頭に立って押し切り、古馬重賞初制覇を飾りました。今回の680キロでも3走前のオープン特別で、キタノタイショウとの接戦をモノにしています。
 もう1頭のオレノココロは旭川記念では見せ場なしの9着でしたが、賞金別定10キロを課されていた不利もあったでしょう。特別戦では走りに安定感を欠く傾向はあるにせよ、同世代限定のここなら、4歳シーズン二冠を達成した底力を見せるでしょう。
 ショウチシマシタ(A1級・670キロ)は、3月22日のオッズパーク賞スターライト特別(5歳オープン)で逃げ切って勝利。2着コウシュハウンカイに7秒7差をつける完勝でした。A1級スタートの今季も骨っぽい相手関係ながらすべて掲示板を確保と力をつけています。同型は多いですが、うまく流れに乗れれば、割って入るシーンも。
 スターライト特別が5着だったサクラリュウ(A2級・660キロ)は、近3走が1、1、3着と好調。前走のA2級混合特別では、670キロで障害ひと腰先頭で越えており、見せ場十分でした。こちらも自分のペースを守って運べるかがカギでしょう。
 イッキフジ(A1級・670キロ)は2戦連続で大敗していますが、2走前が相手関係、前走がハンデと敗因はハッキリ。巻き返しを期します。

【第6回開催3日目】
 6月22日(月)のメイン第10レースは、ミントスポット杯(オープン・A1級混合・20:10発走予定)。10頭立てだった前開催の重賞・旭川記念1、9着馬の代わりに、アサヒリュウセイ、トレジャーハンターが加わったメンバー構成です。
 注目は、唯一のA1級馬トレジャーハンター。前走のシルバーカップ(オープン・A1級混合)で8着と敗れ、開幕からの連勝が6でストップ。第2障害へは真っ先に仕掛けましたがやや苦戦し、越えてからの脚いろも鈍く、不本意なレースでした。しかし、断然人気のプレッシャーは相当で、他馬の目標にされた面も否めません。今回は相手強化となりますが、そのぶん気楽に臨める立場。オープン馬にとっては、旭川記念(6月14日)と北斗賞(7月12日)の狭間のレースで、目一杯の仕上げは考えにくいこともあり、勝機もありそうです。
 ニュータカラコマは旭川記念で3着。勝ったコウシュハウンカイから2秒6差で、2着フジダイビクトリーとは同タイムという惜敗でした。これで今季5戦して2勝、3着3回。前走のように障害を早めに越えれば詰めを欠き、また障害で溜めると差し届かずといった歯がゆい面がありますが、ここも馬券圏内は堅そうです。
 アサヒリュウセイはシルバーカップで逃げ切り圧勝を収め、今回がオープン昇級初戦。昨季は6月にオープンに上がってからが苦戦続きでしたが、年明け後に2勝を挙げ、クラス通用のメドを立てていました。地力をつけた今季は昨季とはひと味違うはず。いきなりから好勝負が見込めます。
 オープン特別の上位常連の障害巧者インフィニティー(旭川記念4着)、フジダイビクトリー(同2着)らも争覇圏でしょう。

旭川記念 予想結果

2015年6月15日(月)

矢野氏、山崎氏、ともに複数的中!

矢野:3連単200円的中!
   3連複300円的中! 収支+15,740円
山崎:馬複600円的中!
   ワイド600円2点的中 収支+12,480円
須田:ハズレ 収支-6,000円
斎藤:ハズレ 収支-6,000円


【ここまでの集計】
投資額 6,000円×2R=12,000円

須田  +17,760円
矢野  +9,740円
山崎  +6,480円
斎藤  -12,000円

6/14旭川記念回顧

2015年6月14日(日)

コウシュハウンカイが古馬タイトルを奪取!

 14日(日)は重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝4番人気のコウシュハウンカイが優勝。はまなす賞以来となる重賞3勝目を挙げるとともに、古馬重賞初制覇を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.オイドン 9.2
  2.インフィニティー 10.6
  3.オレノココロ 4.9
  4.ホクショウユウキ 14.1
  5.コウシュハウンカイ 6.7
  6.ホリセンショウ 61.3
  7.ニュータカラコマ 3.6
  8.フジダイビクトリー 5.3
  9.フクドリ 37.7
 10.キタノタイショウ 7.9

 実績馬ニュータカラコマ、昨年のこのレースの覇者フジダイビクトリーに、5歳馬のオレノココロとコウシュハウンカイが挑む構図。ただ、基礎重量770キロ、馬場水分0.8%という、スピードとパワー両面が問われる条件が混戦に拍車をかけ、出走馬10頭のうち、6頭が単勝ひと桁台と、割れたオッズとなりました。

 乾ききった馬場ということもあり、道中は各馬とも慎重。ペースを作ったのはインフィニティー、フジダイビクトリー、ホリセンショウあたりですが、息を入れながら進み、各馬とも横一線の状態で第2障害を迎えました。
 真っ先に仕掛けたのはホリセンショウ。差なくニュータカラコマ、フジダイビクトリー、インフィニティー、コウシュハウンカイなど、一気に登坂を開始します。その中で抜群の登坂を見せたのはインフィニティー、コウシュハウンカイ、フジダイビクトリー、そしてニュータカラコマ。この4頭が並んで最後の平坦路に向かいました。
 さらにその中からニュータカラコマが鋭い伸びを見せ、一気に先頭を奪う勢い。しかしコウシュハウンカイもこれを抜かせず、併走状態で残り10メートル標識を通過。ここでニュータカラコマの脚いろが若干鈍り、コウシュハウンカイが突き放しにかかります。そして3番手からフジダイビクトリーが猛追。もつれたゴール前でしたが、先頭で荷物を運び切ったのはコウシュハウンカイ。そしてニュータカラコマが流れ込もうとしたところへフジダイビクトリーが強襲し、同タイムゴールの結果、フジダイビクトリーが2着入線を果たしました。

 コウシュハウンカイは今季のばんえい十勝オッズパーク杯で2着に食い込み、古馬重賞でも互角の力を見せていましたが、今回のタイトル奪取で名実ともにトップクラス入り。今年で5歳ということもあり、いかにも伸び盛りの印象です。高重量を積まれてどうかという不安はありますが、今後も要注目の1頭です。

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藤本匠騎手「今年一年はオープンの中でどこまでできるかが課題だったので、こんなに早く古馬重賞を獲ることができて、本当にうれしいです。調教から調子が良い状態でこのレースに出られました。ゴール前に甘さが出てしまうところがありましたが、近走で解消できていました。道中は多少後ろから行っても、障害を越えてから脚を使えると思っていたので、今日のレースは本当に思い描いたレース内容だったと思います。古馬戦で戦えるように大切に乗ってきたので、ここ2~3年でオープンクラスで実績を残せるように頑張ります」

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