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2007年5月 アーカイブ

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今週の見どころ(5/7)

2007年5月 6日(日)

 7日(月)のメイン第11レースは、緑風特別(3歳以上430万円未満)です。
 ここでの注目は、前開催の春駒特別を勝ったワカテンザンでしょう。第2障害を先頭で越えたライジングサンが粘るところを、少し離れた2番手からぐいぐいと末脚を伸ばしゴール線上できっちり差し切ったレースぶりは見事でした。引き続き鈴木勝堤騎手が手綱をとるのも魅力です。
 もちろん惜しい2着のライジングサンも差はなく巻き返しを期待したいところです。
 ほかでは、2、3歳時に重賞2着2回、昨シーズン800万円条件での連対実績もあるカゲシュウホー、若さが魅力のカネサテンリュウ、今季初戦を迎える帯広得意のオホーツクブルー、一発のあるプランドルドラゴンなどが出走します。

今週の見どころ(5/5・5/6)

2007年5月 4日(金)

 新生・ばんえい競馬は、5日から第2回開催に入ります。
 「ばんえい十勝劇場」さんによると、4日の帯広競馬場には7009人ものファンが訪れたそうです。売上げも1億円を突破。この調子で盛り上がっていきたいものです。
 6日までは「ふわふわランド」が開設されていますので、ぜひともご家族連れで帯広競馬場にお越しください。

 5日(祝・土)のメインレースはオープン馬による大雪賞です。
 開幕日に行われた日本レーシングサービス賞出走組に、ばんえい十勝オッズパーク杯組、それに今シーズン初出走が1頭という、楽しみな対戦となりました。
 注目はやはりオッズパーク杯を制したカネサブラックでしょう。この馬のみ5キロ増がどう影響するでしょうか。同レースで1番人気に推されながら6着に敗れたナリタボブサップは、得意の障害で思わぬ苦戦を強いられましたが、ここで巻き返したいところ。2着かと思われたところゴール上で止まり悔しい3着となったタケタカラニシキにも期待がかかります。
 また、今シーズン初出走となるホクトキングですが、05年度のシーズンに銀河賞とチャンピオンカップを制した実績馬でもあり、不気味な存在です。

 6日(日)のメインレースは700万未満混合のさつき特別です。
 ここは、開幕日の日本レーシングサービス賞を1番人気で制したホシマツリと、メンバー中唯一オープンに格付けされているエビスオウジャを巡る争いになりそうです。
 日本レーシングサービス賞2着のヤマノミント、28日の関口房朗大賞典2着のトカチタカラ、同4着のイケダガッツ、同レース1番人気ながら8着に敗れたシンザンウィークなどにも可能性がありそうです。

 7日(月)については、出走馬未定のため後日更新します。

やっぱり馬が好き(第33回)  旋丸 巴

2007年5月 3日(木)

始まりました! 新生ばんえい競馬

 皆さん、お待たせしましたっ! 始まりましたよ、新生ばんえい競馬がっ!

 さて、しかし、何から紹介しようか、と迷ってしまうのである。競馬場はあっちゃもこっちゃも綺麗になっているし、イベントは目白押しだし、古林先生が一口乗ったお馬は走るしで、話題満載、大騒ぎ。これを全部書いていたら、それこそ本欄はエンドレス。

 けれど、やっぱり一番に書きたいのは……。4月27日、開催初日に服部調教師と交わした言葉。「この日があることが嬉しいですね」。存廃に揺れた昨年末を思えば、この日を迎えられたことが、私でさえ感無量なのだから、調騎会会長として日夜奔走に奔走を重ねた服部先生の心中やいかばかりか。

 勿論、この感動は皆さんも同様らしく、会う方、会う方、厩舎関係者もファンも「嬉しいね」「嬉しいね」の連続で、いや、実に、めでたいのである。

 さて、服部先生と感慨深い挨拶を交わして、しかし、その場所は競馬場南側。以前、パドックがあった場所で、パドックがゴール前に移設された現在、この場所はミニ動物園になっているのである。ポニーや山羊、ウサギなどが展示されているけれど、ちょっと離れたところには、ブタさんまでも!

 「旋丸さんの仲間」という超失礼なセリフを吐いたのは他ならぬ我が悪友・谷あゆみ姐さんで、この女性調教師、顔は良いけど、口が悪い! ぶび~!

 けど、さすが我が「仲間」だけあって、このおブタ嬢、とっても人気があって、女性騎手の竹ヶ原麻茉耶ちゃんもレースの合間に、こっそり、このおブタ嬢と遊んでいて、ふふふふふ。

 さて、そんな話題テンコ盛りの新生ばんえい競馬。イベントも様々行われたけれど、中でも「目玉」は、2日目(28日)に行われた「関口房朗トークショー」。

 関口房朗氏と言えば、そう、あの「フサイチ」の冠馬名で知られ、日米ダービーを制覇した大馬主さん。今回、主催者の依頼で、新生ばんえい競馬応援のため、わざわざ帯広競馬場に足を運んでくださって……。

 しかし、正直に申し上げて、この企画を知った時、私の脳裡に去来したのは「何で、世界の関口氏が帯広に?」という疑問であって、だって、何億円、何十億円という高額馬を多数所有し、愛馬の実物大純金像を作られる、それほどの世界的馬主さんが、北の果ての小さな競馬場、それも、輓馬なんてマイナーな競馬に、なぜ、多忙の中、駆けつけて下さるのか? 不思議、でしょ?

 という訳で、どうしても、関口氏ご自身から、その点についてお聞きしたかった私は、主催者にお願いして、独占インタビューを敢行したのだが……。

 まず驚いたのは、大富豪にして大馬主の関口房朗氏が、テレビなどで見る「キンピカ」の印象とは全く違い、実に物静かな紳士であったこと。そして、「何故、ばんえい競馬?」という問いにも、「日本の競馬は世界一賞金が高い。そして、競馬が文化として認められつつもある。けれど、欧米では競馬は既に歴然たる文化として認められ、そこに、きちんとした経済も確立されている。そういう外国の競馬に日本が負けないようにするためには、今、元気の無い地方競馬にも頑張ってもらわないと」と、低く抑制されたお声で、しかし、真摯に答えて下さったのだから、その凄みと迫力に圧倒されてしまった。それで背中のヒヤリヒヤリするのを抑えつつ、では、とお願い申し上げた。

 「トークショーで、ばんえい競走馬の馬主にもなって下さる、と、おっしゃられていましたが、本当に何頭か持っていただけますか?」

 「勿論」と、一転、世界的馬主さんは微笑んで下さったから、やった~!

 今後、どんな風に、ばんえい競馬を応援して下さるのか、それについては、また、色々な関係者と相談の上で、ということだったけれど、フサイチの冠が付いた馬が帯広競馬場で走るだけでもインパクトは強烈。全国に向けて大いなるPRになるから、こんなに有り難い話はない。

 有り難いついでに、この際、我が家で生産した馬を買ってもらっちゃおうかな、と考えて……あっ、しまった、うちはアラブ馬しか生産してなかったんだわ。こんなことなら、ばんえい競走馬も生産しときゃ良かったわ、チッ。

 というような、私の腹黒い企みはともかく、関口氏が、めでたく、ばんえい競走馬を所有された暁には、その馬名を公募される、とのこと。これなら、我々だって参加できる訳で、はてさて、何て名前をつけましょうか?

 関口氏の、本邦競馬界に対する高尚、かつ、寛大な支援のお話を拝聴し終えて、しかし、私の心中には、もう応募する馬名が縦横無尽に駆け巡り……。フサイチカイリキ、フサイチドントコイ、フサイチマケヘンデ……。

 さて、皆さんなら、どんな馬名を応募されますか?


リッキーの引く馬車で来場した関口房朗氏


馬車の御者は、何と昨年度リーディング・ジョッキーの鈴木勝堤騎手

レース回顧(4/27~5/1)

2007年5月 2日(水)

 27日(金)に行われた日本レーシングサービス賞(3歳以上オープン混合)はホシマツリが優勝。得意の帯広コースで存在感を示しました。第2障害は4頭がほぼ一団となってクリアする大混戦。そこからホシマツリがジワジワ脚を伸ばし、早めに先頭へ。後続も必死の追撃を試みますがホシマツリの手ごたえには余裕が見られ、そのまま先頭でゴールを果たしました。2着には、障害5番手からしっかり歩いたヤマノミントが入線。しぶとく粘ったニシキダイジンが3着。
 28日(土)「ばんえいフサイチDay」のメインレースは、関口房朗大賞典(3歳以上混合600万円未満)。ここは昨季後半、旧470万や550万クラスで好勝負していたトウリュウが好調を維持して優勝しました。第2障害を力強く登ったトウリュウは先頭クリアを果たしたものの、後続5頭の猛追を受ける厳しい展開。各馬が入れ替わり立ち替わり押し寄せましたが、これを凌ぎに凌いでゴールイン。障害6番手から追い込みながら、残り5メートル付近で痛恨のストップを喫したトカチタカラが2着。3着は、こちらもいい追い込みを見せたギャンブラークインが入線。
 29日(祝・日)はイーバンク銀行杯すずらん賞(4歳オープン)が行われ、6番人気のテンカが優勝。昨季後半に5連勝をマークした実力をいかんなく発揮し、世代のトップクラス入りを果たしました。道中は例によってニシキセンプーが早めの競馬を展開。しかし第2障害は、ひと呼吸おいて仕掛けたテンカ、ツジノコウフクら4頭が並んでクリア。なかでもテンカの脚いろが抜群で、楽な手ごたえのままゴールへ一直線。大きな差はつかなかったものの、完勝といえる好内容でした。2着は追いすがったツジノコウフク。実績馬ホクショウダイヤが障害6番手から追い込み、3着を確保しました。
 30日(振・月)のメインレースはばんえい十勝オッズパーク杯(4歳以上選抜)。このレースは別掲のばんえい十勝オッズパーク杯回顧をご覧ください。
 この日第3レースの2歳新馬戦は、「全道祭典ばんば1歳馬決勝大会」牡馬の部で優勝したホクショウジャパンが、2着に40秒以上の差をつけて快勝。前評判どおりの強さを見せつけました。また第4レースの2歳新馬戦には、同じく祭典ばん馬の牝馬の部で優勝したプリンセスビジンが出走しましたが、こちらは重い馬場に苦戦し競走中止。第2障害での3度のヒザ折りののち2番手追走も、残り10メートル付近でへたり込んでしまいました。なお、このレースは3番人気のメジロヴィックが制しています。
 5月1日(火)に行われたのは春駒特別(3歳以上混合500万円未満)。安定して力を発揮してきたワカテンザンが、0秒2差の接戦をモノにしました。中団を追走していたワカテンザンは、第2障害を2番手でクリア。先に抜け出していた元オープンのライジングサンを徐々に追いつめ、並んだところでゴールを迎えました。ライジングサンとの着差はわずかでしたが、3着以下には10秒程度の差をつけており、今後もこのクラスでの活躍が期待できそうです。なお、3着にはカゲシュウホーが入線しました。

映像はこちら。またこれらを含めた4月以降の映像は、すべてオッズパークにてご覧いただけます。

4/30ばんえい十勝オッズパーク杯回顧

2007年5月 1日(火)

カネサブラック実力を証明!

 30日(振・月)に行われた新設重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(4歳以上選抜)は、4番人気のカネサブラックが優勝。昨シーズン目をみはるような活躍を見せた同馬が、今季も幸先のいいスタートを切りました。
 道中はシンエイキンカイ、トモエパワーあたりが先行したものの、馬場水分0.7%と極端に乾いた馬場だけに、砂煙を巻き上げながら各馬ゆったりと進みました。真っ先に第2障害に挑んだのはシンエイキンカイ。しかし、これに続くように仕掛けたカネサブラックが、ひと腰であっさりとクリア。タケタカラニシキが続き、やや遅れてトモエパワー、ナリタボブサップといった人気馬が越えていきました。
 先頭クリアのカネサブラックはセーフティーリードを広げ、盤石のレースぶりを披露。さすがに重い馬場がこたえたかゴール寸前で脚が止まりましたが、後続の追撃を封じてそのまま先頭でゴールを果たしました。後続の争いは、タケタカラニシキが粘り込みを図るところへ、トモエパワーが必死の追い込みを見せ、結局ゴール寸前で交わしたトモエパワーが2着を確保。タケタカラニシキが3着という結果になりました。
 勝ったカネサブラックは、ばんえい大賞典、旭川記念に続く重賞3勝目。昨シーズン後半はハンデに悩まされましたが、700キロ台のレースで、加えて他馬と同重量となれば、ばんえい屈指の実力を披露できます。今後の課題は重い荷物への対応。まだ5歳と若いだけに、さらなる成長を期待したいと思います。
 貫禄を見せたのは、ばんえい記念馬トモエパワー。本来、高重量戦でジワジワ追い込むタイプだけに、700キロ台で行われた今回のレースは「向かない」印象がありました。しかし、乾燥して力を要する馬場になったことが、この馬に味方。ゴール寸前での逆転劇は、トモエパワーの実力を証明するものと言えるでしょう。

成績はこちら
映像はこちら、もしくはこちら

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