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1/2帯広記念回顧

トモエパワー波乱の一戦を制す!

 2日(火)に行われた帯広記念(4歳以上オープン)は3番人気のトモエパワーが優勝。2着に9番人気のスターエンジェルが食い込み、波乱の決着となりました。
 道中は、高重量戦ということもあってゆったりした流れ。ほぼ横一線のまま第2障害を迎えました。
 まずはヒカルセンプーが障害に挑み、各馬も登坂開始。名うてのオープン馬といえども、今回は大苦戦となりました。そのなかからトモエパワーが天板まで上がりましたが、そこで体勢を立て直した隙に、ミサキスーパー、スターエンジェルがクリア。差なくトモエパワー、そしてアンローズが障害を下っていきました。
 障害を下りてからは、スターエンジェルが脚を伸ばして単独先頭。しかし残り30メートルでいったん脚が止まり、再び4頭が横に並ぶ大激戦に。アンローズが止まり、再度スターエンジェルが止まり、気づいてみれば終始歩き続けたトモエパワーが先頭へ躍り出ていました。完全に抜け出したトモエパワーは、ゴール線上で止まったものの、2番手のスターエンジェルも同時にストップ。かろうじて追撃を振り切り、先頭でゴールを果たしました。3着には、高重量戦の先行抜け出しという、この馬らしい競馬を見せたミサキスーパーが入線。
 トモエパワーはこれが重賞初制覇。今季の旭王冠賞で重賞初出走を果たした遅咲きで、しばしば取り上げているように800キロ以上の高重量戦は堅実に上位でフィニッシュしていました。障害を越えてからジワジワと伸びる堅実な末脚が持ち味。そうした持ち味が高重量戦に向いているのでしょう。さらなるビッグタイトル獲得に期待できそうです。
 2着のスターエンジェルは、健闘したのはもちろんですが、金星を目前にしていただけに悔しい一戦とも言えそう。この時期は好調を維持できるようで、目前に迫ったヒロインズカップ(1月14日)での活躍も期待できそうです。

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