
ゴールデンヒーラーは、今年冬休み明けから4連勝で、そのうち重賞3勝。短距離に路線を絞って本格化した。デビューからの通算でもダート1400メートル以下に限ると11戦10勝、2着1回とほとんどパーフェクトな成績。気になるのは4カ月休み明けの状態だけ。
ウラヤは中央3勝クラスから転入して盛岡マイルの特別戦を2連勝。その後、青藍賞、マイルチャンピオンシップ南部杯JpnIはさすがに相手が強かった。今回は中央時代にも経験がなかった1200メートルが課題となりそう。ただ中央での3勝、2着1回はすべてダート1400メートル。同じワンターンのコースだけに、こなせる可能性はある。
ルチルクォーツは一昨年7月、盛岡ダート1200メートルの岩鷲賞で3着。今年は出走取消や大雨による延期をはさみながら、6月以降は7戦4勝、3着1回と調子を上げてきた。前走スプリント特別では4コーナー8番手という位置取りから豪快に差し切った。直線の長い盛岡は能力を発揮できる舞台だ。
そのスプリント特別で、直線一旦は先頭に立って2着だったレディブラウン、中団からしぶとく伸びたグットフォーチュンらも上位がねらえそう。
◎8ゴールデンヒーラー
◯2ウラヤ
▲9ルチルクォーツ
△1グットフォーチュン
△10レディブラウン
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楠賞というレース名はアラブ系の時代から園田を代表するレースとして行われてきたが、回を重ね、さまざまに条件が変更され、2018年から地方全国交流の1400メートル戦となった。時期的にもダービーグランプリ(盛岡)の短距離版というような位置づけで、例年全国からトップクラスの3歳馬が顔そろえているが、ダート競馬の体系整備によってダービーグランプリが廃止となり、そして1400メートルのここに各地の"ダービー"馬が3頭も出走してきたことは興味深い。
本命を付けたい馬が何頭もいて迷うところだが、高知の三冠馬プリフロオールインに期待する。黒潮皐月賞のレースぶりから小回り1400メートルは問題ないし、そもそも血統的にマイルあたりが適距離ではないかと言われていた。全国のトップクラスが集ったメンバーでどんなパフォーマンスを見せるか。
船橋のギガースは圧倒的な強さでネクストスター東日本を制し、兵庫チャンピオンシップJpnIIでは地方馬最先着の5着。その後も南関東の短距離重賞でトップレベルのスピードを発揮している。今回は3カ月ぶりの休み明けでどうか。
ネクストスター北日本を制した北海道のストリームは、6月に古馬相手のグランシャリオ門別スプリントを制し、前走ウポポイオータムスプリントでも古馬を一蹴した。2歳時に兵庫ジュニアグランプリJpnIIで地方馬最先着の4着という経験があり、田中淳司調教師によるとワンターン1200メートルより、コーナー4つの1400メートルのほうが合っているとのこと。ただ気になるのが内枠に入ったこと。3歳馬同士の星雲賞では内に包まれ気を抜くようなところがあって能力を発揮できなかった。
地元勢では、笠松のぎふ清流カップから古馬B1特別を連勝し力をつけたダイジョバナイに、1400メートルの古馬B2特別を勝ったクラウドノイズ。
地方馬同士のレースでは負けていないフジユージーンは距離短縮でどうだろう。
東海三冠馬フークピグマリオンは直線で外によれたりソラを使うなど気性的な不安があり印がまわらず。
◎8プリフロオールイン
○6ギガース
▲2ストリーム
△3ダイジョバナイ
△5クラウドノイズ
△9フジユージーン
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ノットゥルノは別定59キロで圧勝した佐賀記念JpnIIIはちょっとした衝撃だった。4コーナー手前で先頭に立つと、直線ではほとんど追われないまま。今年のJBCの舞台が佐賀となることから、そのときから目標として同じ舞台の佐賀記念JpnIIIに出走したという。その後は、名古屋グランプリJpnIIも単騎大逃げで圧勝。ジャパンダートダービーJpnI以来のJpnI制覇に期待が高まる。もし勝てば武豊騎手は2016年のアウォーディー以来、JBCクラシックは9勝目となる。
ウィルソンテソーロはGI/JpnI・2着3回で勝利には至っていないが、いずれも僅差で惜しいレースばかり。昨年地方のダートグレード3連勝からその快進撃がはじまり、名古屋、金沢という小回りコースも経験しているだけに、佐賀でも能力を発揮できそう。
ウィリアムバローズは、前走日本テレビ盃JpnIIでは、前半ゆったりしたペースで中盤からペースアップしてのロングスパートという、坂井瑠星騎手の絶妙な逃げでウシュバテソーロを完封。確たる逃げ馬がいない今回のメンバーでどんな手に出るか。
近走不振のJpnI・3勝馬メイショウハリオは復活を賭けて臨む一戦。
名古屋グランプリJpnIIでは大逃げのノットゥルノを早めにつかまえにいって2着と好走したヒロイックテイルも侮れない存在。さすがに勝つまでは難しいが、ヒモ穴としてはおもしろそう。
◎5ノットゥルノ
○10ウィルソンテソーロ
▲9ウィリアムバローズ
△3メイショウハリオ
△4ヒロイックテイル
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水の浮く不良馬場となったかしわ記念JpnIを逃げ切ってJpnI初制覇を果たしたシャマル。「この馬が走るときはよく雨が降るんですよ」と松下調教師が笑顔で話していたことを思い出す。たしかに、ダートグレード6勝のうち5勝が不良馬場で、あとの1勝も重馬場。とはいえ2022年、良馬場のさきたま杯JpnIIでタイム差なしの3着という経験もある。そしてダートグレード6勝のうち4勝が小回り1400メートルという得意の舞台。佐賀では土曜日の明け方にかなりの雨量があり、日曜日以降は晴れ予報。渋った馬場のままを期待して本命としたが、稍重以上に回復するなら狙いを下げる。
イグナイターも小回り1400メートルは得意の舞台。昨年大井1200メートルのJBCスプリントJpnIは、むしろ不安視されながらも制した。前走東京盃は6着だったが、さきたま杯JpnIでレモンポップに2着の内容なら力落ちはない。
タガノビューティーは重賞タイトルこそないものの、かしわ記念JpnIで2年連続2着や、フェブラリーステークスGI・4着など強敵相手にたびたび好走。好不調の波はあるが、馬券としては押さえておきたい。
サマーチャンピオンJpnIIIを制したアラジンバローズは、再び同じ舞台での好走を期待。ただサマーチャンピオンJpnIIIがハンデ54キロで、今回定量57キロは楽ではない。
東京盃JpnII・2着だったマックスは、昨年も東京盃JpnII・5着、JBCスプリントJpnI・6着とそこそこ走っており、人気がなければ連下の穴として狙ってみたい。
大井・門別の1200メートルで連勝したチカッパは、今回小回り1400メートルの舞台ということでは狙いを下げた。
◎4シャマル
○12イグナイター
▲8タガノビューティー
△7アラジンバローズ
△5マックス
△11チカッパ
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前哨戦のレディスプレリュードは、直線半ばでアイコンテーラーが抜け出したところ、一気に迫ったグランブリッジがアタマ差とらえて勝利。この2頭は川崎記念JpnIでも勝ったライトウォーリアの2、3着ではあったがタイム差なしのきわどい決着。今回のメンバーではこの2頭の能力が一枚抜けていると見てよさそう。安定感ではグランブリッジだが、レディスプレリュードではアイコンテーラーのほうが1キロ余分に背負っていただけに逆転の可能性もある。
3番手には大井に移籍したキャリックアリード。移籍後、勝ち星は地方馬同士の秋桜賞だけだが、エンプレス杯JpnIIでは2着グランブリッジに2馬身差3着、スパーキングレディーカップJpnIIIではアーテルアストレアにクビ差2着と、能力的にそれほど差はない。
ライオットガールは、兵庫女王盃JpnIIIではマイペースの逃げに持ち込んで後続を完封したが、今回は大外枠からアンモシエラが主張していきそう。ここ3走がいまひとつの成績だけに3着まで。
3歳馬は能力的にやや差がありそうだが、テンカジョウはここまで5戦4勝と底を見せていない。前走マリーンカップJpnIIIは前2頭が飛ばして共倒れという展開に恵まれた面もあり、古馬一線級相手にどこまでやれるか。
◎7グランブリッジ
○9アイコンテーラー
▲6キャリックアリード
△3ライオットガール
△4テンカジョウ
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