昨年は中央・地方のダートグレードで2着4回、3着1回と勝ちきれなかったヘリオスだが、後半は南部杯、JBCスプリントと、JpnIの強敵相手でも際どいレースをして充実ぶりを見せた。今年のフェブラリーステークスGIも着順こそ7着だが勝ち馬から1秒差。昨年のこのレースではイグナイターの2着だったが、前述南部杯、JBCスプリントではイグナイターに先着しており、今回、重賞未勝利ゆえ別定増量なしの56kgなら、重賞初制覇のチャンスといえそう。
シャマルは重賞初制覇となった昨年の東京スプリント以降、馬券を外したのはチャンピオンズCだけ。それも5着でコンマ6秒差なら、むしろ評価できる内容。高知は初めてだが地方の小回りコースでも結果を残しており、別定57kgならあっさりという場面もありそう。
オープン特別連勝のケイアイドリーも能力的に差はなさそうで、地方の小回りコースと時計のかかるダートがこなせるかどうか。
ラプタスは前走兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでは59kgを背負って復活ともいえる勝利。今回は別定57kgだけに、3年ぶりの黒船賞制覇もおおいにありそう。
イグナイターは押し出される形で△まで。今回は別定1kg増の57kgを背負って、このメンバーに入ってどうか。
サクセスエナジーは、58kgは楽ではないが、59kgを背負っても好走歴があり軽視はできない。
◎11ヘリオス
○4シャマル
▲10ケイアイドリー
△2ラプタス
△9イグナイター
△8サクセスエナジー
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スタンレーは地元笠松で3連勝。ゴールドウィング賞では、東海地区のこの世代では無敵のセブンカラーズの2着。その3馬身差は、これまでセブンカラーズの6連勝で、もっとも少ない着差。期待された前走は4着だったが、先着された3頭は今回不在となれば、ここは負けられない一戦。
エムエスドンもここまで堅実な成績で、12戦して3着以内を外したのは2戦のみ。その2戦はともに4着で、勝ち馬はセブンカラーズだった。圧倒的に強い馬がいたときの2着以下の着順は参考外としてもいいかもしれない。ただ2歳時のゴールドウィング賞では2着スタンレーから4馬身半離されての4着だっただけに、そこから4カ月が経って、力関係が変わっているかどうか。今回のメンバーでこの2頭が中心と見る。
重賞初挑戦で未知の魅力はクフィール。昨年10月デビューも長期休養があってここまで3戦2勝。4着に負けたときも、勝ったのは重賞で上位争いしているミトノシャルマン。3ヶ月ぶりの復帰戦となった前走1700m戦の勝ちタイムが1分52秒9で、◎○の間に割って入るには、さらにタイムを詰める必要があるが、叩き2戦目での上昇に期待。
初勝利まで時間がかかったもののここに来て2連勝のマユグリーン、笠松で7戦してすべて4着以内のツミキヒトツらは連下争いの可能性。
◎11スタンレー
○7エムエスドン
▲3クフィール
△1マユグリーン
△6ツミキヒトツ
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昨年4歳でこのレースを制したオーシャンウイナーは、昨年より10kg軽い780kgでの出走は恵まれた。定量の天馬賞は、サクラヒメ、ミソギホマレという牝馬2頭に先着されての3着だったが、そのときとの比較でも重量はかなり楽になった。5歳馬同士のダイヤモンドダスト賞もトップハンデでの2着で、前走オープン-2組での差のない3着も評価できる。連覇の可能性はかなり高いと見る。
相手は迷うところだが、ツガルノヒロイモノ。同世代同士の特別戦では強いが、なぜか重賞では5着が最高という成績。それでもやはり1月の白雪賞を勝って、そこで2着、3着だったヤマカツエース、クリスタルコルドより30kgも軽い760kgは有利。ここ2戦、自己条件での大敗は度外視でもよさそう。
ダイヤカツヒメは、重量差があったとはいえチャンピオンカップで一線級相手にそれほど差のない5着と好走しており、ここも最軽量740kgならチャンスはありそう。
オープン-1組で好走のあるヘッチャラ、ヤマカツエースだが、4歳でのトップハンデ790kgでどこまでやれるか。
天馬賞4着で、今回760kgのマルホンリョウダイも重量差を考えれば上位争い可能。
◎7オーシャンウイナー
○9ツガルノヒロイモノ
▲3ダイヤカツヒメ
△4ヘッチャラ
△2ヤマカツエース
△5マルホンリョウダイ
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ヒストリーメイカーは、中央・地方のダートグレードで2着3着が多数。タイトルに恵まれなかったのは運がなかったとしか言いようのない成績。明けて9歳での移籍だが、昨年1年の成績を見ても平安ステークスGIIIでの大敗はあるが、それ以外はすべて勝ち馬と1秒以内の差。その実力を示したのが、転入初戦で遠征した姫路の白鷺賞で、ダートグレードで上位争いがある実績馬ジンギとの接戦を制した。見た目にはギリギリで振り切った感じだったが、石川慎将騎手によると、「ジンギが来たらまた伸びたので負ける感じはなかった」とのこと。9歳とはいえ佐賀の古馬戦線を盛り上げる存在として負けられない一戦だ。
その白鷺賞で3着だったのが高知のグリードパルフェ。ヒストリーメイカーとジンギの接戦ばかりが注目されたが、グリードパルフェもゴール前では差を詰め、2着ジンギに3/4馬身まで迫った。今回もヒストリーメイカーを脅かすシーンはありそう。
アイリッシュセンスは、中央では2勝クラスで勝ちきれずという成績だっただけに、ヒストリーメイカーとは差がありそうだが、転入初戦の前走、持ったまま3コーナー過ぎで抜け出して楽勝というレースぶりを見ると、中央での格付けほど能力差はないかもしれない。
大井のメイショウワザシは、昨年笠松のくろゆり賞を勝って、新設の鳥栖大賞でも2着。そのレースぶりならここでも勝負になりそうだが、ここ2戦の大敗が気になる。
地元同士では1400mでトップレベルの活躍を見せてきたミスカゴシマだが、中島記念では勝ったリュウノシンゲンから2馬身ほどの差で3着に好走し、2000メートルの雷山賞を勝利。年齢を重ねて落ち着いてきたぶん、距離延長にも対応できるようになったのかもしれない。
ウノピアットブリオは、2020年の佐賀王冠賞を勝ったあと長期休養があり、その後復帰するも不振が続いたが、前走の鏡山賞で、佐賀王冠賞以来2年7カ月ぶりの勝利。それが2着に4馬身差をつける圧勝ということでは復調がうかがえる。
◎4ヒストリーメイカー
○7グリードパルフェ
▲9アイリッシュセンス
△2メイショウワザシ
△10ミスカゴシマ
△6ウノピアットブリオ
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北海道から2歳秋に転入したブレイブアモーレは、1800メートルのカペラ賞では7着に敗れたものの、それ以外は1400メートル以下のみを使われ、佐賀の1300〜1400メートルでは6戦して5連対。特に前走、準重賞のポーラスター賞ではミヤノウッドリーを寄せ付けずの完勝。重賞実績馬がどちらかというと中距離で能力を発揮するタイプが多いだけに、1400メートルの舞台で重賞初制覇の期待大だ。
九州ジュニアチャンピオンを制したイチノコマチは、ここまで馬券圏内を外したのは小倉芝のフェニックス賞だけ。3着だったフォーマルハウト賞も先着された2頭は兵庫からの遠征馬で、地元同士では連対を外していない。1800メートルのカペラ賞、花吹雪賞でも2着に好走しているが、1400メートルのほうが能力を発揮しそう。地元同士なら当然勝ち負けだろう。
アストライオスは勝ちきれないレースが続いて、初勝利が2歳10月のデビューから8戦目だったが、その後さらに2つ勝ち星を加えた。3走前の佐賀若駒賞、2走前の竜門峡特別の敗戦が気になるが、前走バルーン特別では竜門峡特別を快勝していたテクノゴールドを相手にしなかった。ここにきての充実ぶりがうかがえる。北海道から石川倭騎手を呼んでということでも意欲を感じる。
ミヤノウッドリーもここまで11戦6勝で3着以内を外したのは2度だけ。前走ポーラスター賞ではブレイブアモーレの2着だったが、巻き返しなるかどうか。
門別未勝利から転入して花吹雪賞を制したエイシンレミーだが、前走竜門峡特別では着順こそ3着だがテクノゴールドに完敗。牡馬相手の重賞でどこまでやれるか。
モーモーレッドは単騎の逃げが叶いそうなメンバーで、マイペースに持ち込めたときに粘り込む場面があるかどうか。
◎6ブレイブアモーレ
○7イチノコマチ
▲5アストライオス
△2ミヤノウッドリー
△1エイシンレミー
△9モーモーレッド
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