過去5年のはまなす賞は、4歳馬3勝に対して3歳馬は2勝だが、2着は4歳1回に対して3歳馬が4回と、年齢別ではほぼ互角。トップハンデの勝利は2018年4歳のマツカゼウンカイだけだが、4歳馬5頭すべて700kgでの争いだった。
そこで狙ってみたいのは好調の3歳馬イワキダイヤ。3走前にB4-3組を勝ち、ばんえい大賞典を挟んで昇級初戦となったB3-1組も勝利。ここにきてかなり力をつけている。ばんえい大賞典はイオンの3着だったが、イオンが今回同重量の660kgなのに対して、イワキダイヤは10kg減の660kg。その上昇度で4歳のトップハンデと50kg差は有利と見る。
どちらを本命にしようか迷っての対抗が、このレース連覇のかかるゴールドハンター。ここに来てのレースぶりが安定してきた。前走山鳩賞は、軽めの馬場で先に障害を越えた2頭に逃げ切られてしまったが、今回は軽量3歳馬がいて速い流れになれば、障害を越えてからの末脚勝負には有利。じっくり溜めて障害ひと腰ならチャンスは大きい。
4歳世代ナンバーワンは、やはりキョウエイリュウ。前走山鳩賞は仕上がりイマイチの状態で、先に障害を越えたトワトラナノココロを差し切る強いレースを見せた。今回もそのときと同じトップハンデ710kg。あとは軽量3歳馬がいて流れがどうなるか。
カイセドクターは山鳩賞4着だったが、勝ったキョウエイリュウから5秒5差。据え置きの700kgなら巻き返す可能性は十分。
山鳩賞で惜しくも2着だったトワトラナノココロだが、今回はそのときから10kg増の700kgでどうか。
ばんえい大賞典まで目下3連勝の3歳牝馬イオンも勢いがあり上位に食い込んでくる可能性も。
◎3イワキダイヤ
○1ゴールドハンター
▲8キョウエイリュウ
△5カイセドクター
△7トワトラナノココロ
△2イオン
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グランダム・ジャパン古馬シーズンのタイトルを狙って、南関東から大挙5頭、北海道から1頭が遠征してきた。
兵庫サマークイーン賞は、ラインカリーナが2着だったが負けて強しというレースを見せた。名古屋の伏兵シーアフェアリーに3コーナーで早めに先頭立たれ一旦は差を広げられたものの、ゴール前では内外離れたまま半馬身まで差を詰めた。そしてそこから7馬身差の3着がサルサレイア。そのレース内容からはラインカリーナが圧倒的だが、それまでの実績からはそれほど差はない。
サルサレイアは昨年12月にはクイーン賞JpnIIIで3着があり、今年3月の川崎・日吉オープン(2000m)では牡馬相手にコンマ6秒差で3着と好走。その後、5月に牝馬限定のネモフィラ賞で南関東初勝利をマークした。兵庫サマークイーン賞の結果からラインカリーナが人気の中心になるのであれば、馬券の狙いとしてはサルサレイアのほうに妙味がある。
ラインカリーナは浦和に移籍して今回が5戦目。中央在籍時の実績からも牝馬同士なら能力上位は間違いなく、サルサレイアとの一騎打ちとなりそう。
フワトロは中央2勝クラスから川崎に移籍して2000メートルのB2B3特別を連勝。その後クラスを上げるとやや苦戦したが、準重賞のスパーキングサマーチャレンジでは勝ち馬から3馬身差で3着に好走。牝馬同士なら重賞でも勝負になりそうで、◎○にどこまで迫れるか。
船橋のアブソルートクインもフワトロと同じく勝ち星はB2B3特別まで。ダートグレードでは苦戦も、門別に遠征したノースクイーンカップは濃霧で5日後に延期になったものの、直線3頭の接戦で3着に好走。ここでも上位争いは期待できる。
ジェッシージェニーも南関東での勝利はB3特別までだが、グランダム・ジャパンを狙って遠征を続け、一昨年は金沢・読売レディス杯、名古屋・秋桜賞を連勝、昨年は佐賀ヴィーナスカップを勝った。ただ今回は骨折休養などがあっての休み明けでどうか。
地元馬では前哨戦のフェアリーカップを6馬身差で圧勝したマルケイマーヴェルが上位に食い込む余地があるかどうか。
◎14サルサレイア
○1ラインカリーナ
▲7フワトロ
△4アブソルートクイン
△13ジェッシージェニー
△8マルケイマーヴェル
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栄冠賞を制したモーニングショーだが、ブリーダーズゴールドジュニアカップではシャルフジンに5馬身離されての2着。距離をこなせないとは思えず、2度目の1700メートル戦で、あらためて能力の高さを見せたいところ。
栄冠賞では5着だったリコーヴィクターだが、続く内回り1500メートル戦のオープン戦では3番手から4コーナーで先頭をとらえると、直線では楽に後続を突き放し2着に6馬身差をつける圧勝。今回さらに距離延長の外回り1700メートル戦でさらに能力発揮という可能性もある。
エイシンスコッティはブリーダーズゴールドジュニアカップで1番人気に支持されたものの直線まったく伸びず7着。距離延長でバテたという感じでもなく、むしろレースをやめてしまった感じ。それまでのレースぶりからそれが実力ではなく、まだ見限れない。
ダイナソーはブリーダーズゴールドジュニアカップでは3着だったが、勝ち馬を別とすれば、4コーナー8番手からの伸びは際立っていた。2走前、同じ1700メートルのウィナーズチャレンジでは、馬場状態が異なるとはいえ、ブリーダーズゴールドジュニアカップの勝ちタイムより速いタイムで勝っていた。この距離であらためての期待。
エイシンシュトルムは、そのダイナソーが好タイムをマークしたウィナーズチャレンジで1馬身半差の2着。この馬も2度目の1700メートル戦で変わってくる可能性はある。
◎5モーニングショー
◯2リコーヴィクター
▲6エイシンスコッティ
△4ダイナソー
△9エイシンシュトルム
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1着賞金が700万円に増額された昨年は北海道から遠征のリンノレジェンドが大差の圧勝、2着に大井のスギノグローアップ、3着に岩手のランガディアと他地区勢が3着まで独占。南関東の準重賞と同程度の賞金とあって、今年は南関東から4頭が遠征してきた。
アイアムレジェンドは中央3勝クラスでも入着の実績があって川崎に移籍。初戦の準重賞・スパーキングサマーチャレンジが直線の追い比べとなって2着。2000メートルの距離にも実績があり、ここは初タイトルが期待できそう。
アンダーザスターは2000メートル前後の距離を集中して使われ、前走1800メートルの中央2勝クラスとの条件交流でクビ差2着。父ハタノヴァンクールはジャパンダートダービー、川崎記念とJpnI・2勝を挙げ、60キロを背負った白山大賞典JpnIIIで惜しくも2着。産駒の重賞初制覇がかかる。
スギノグローアップは昨年、リンノレジェンドに2秒1差をつけられて2着。しかし秋の北國王冠では早め先頭から押し切った。その後も2000メートル前後の距離を求めて名古屋、園田などへ積極的に遠征しているが、今年は5着が最高という成績。南関東の準重賞で勝ち負けの成績がある◎○と近走の成績を比べるとやや分が悪いが、コース実績という点はアドバンテージになる。
大井A2以下特別を勝って金沢に転入したピアノマン、大井B2クラスのサマルカンドブルーらは連下争いの可能性。
◎8アイアムレジェンド
○5アンダーザスター
▲1スギノグローアップ
△6ピアノマン
△4サマルカンドブルー
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スペルマロンには、いよいよ高知で行われている重賞の全距離制覇がかかる一戦。昨年5月の準重賞・シュヴァルグラン賞以降は15戦11勝、2着2回。馬券に絡めなかった2回は、スタートでの落馬と、中央馬が相手の黒船賞JpnIIIということであれば、地元現役最強は疑いようもない。ただ印象として、スペルマロンがほんとうに能力を発揮するのは1600メートル以上のような気がしている。
ならば短距離で実績を残しているダノングッドに可能性を感じる。昨年のトレノ賞ではスペルマロンを5馬身ちぎっての勝利。建依別賞は、アタマ、クビ差という3頭の接戦で惜しくも2着だった。今年は園田FCスプリントで6馬身差圧勝を見せた。続く前走習志野きらっとスプリントは9着だったが、南関東の一線級を相手に経験にはなっただろう。内の2番枠は心配だが、スペルマロンをマークしての差し切りに期待する。ゆえにスペルマロンは対抗まで。
ダノンジャスティスは中央3勝クラスから転入して、1600メートルの一般戦、準重賞を連勝。園田FCスプリントがダノングッドの3着で、習志野きらっとスプリントがダノングッドに次ぐ10着ならそれほど差はない。
エイシンビジョンは高知での重賞初挑戦となったトレノ賞がスペルマロンに3馬身差の2着。今回はさらに相手が揃っただけに連下争いまで。
下級条件戦から目下8連勝のウインメテオーラは一気の相手強化でどこまでやれるか。
アイアンブルーはハイペースで前潰れになったときに末脚を生かせるが、今回のメンバーではその展開も期待しにくい。
◎2ダノングッド
○8スペルマロン
▲9ダノンジャスティス
△11エイシンビジョン
△6ウインメテオーラ
△7アイアンブルー
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