グランダム・ジャパン古馬シーズンのタイトルを狙って、南関東から大挙5頭、北海道から1頭が遠征してきた。
兵庫サマークイーン賞は、ラインカリーナが2着だったが負けて強しというレースを見せた。名古屋の伏兵シーアフェアリーに3コーナーで早めに先頭立たれ一旦は差を広げられたものの、ゴール前では内外離れたまま半馬身まで差を詰めた。そしてそこから7馬身差の3着がサルサレイア。そのレース内容からはラインカリーナが圧倒的だが、それまでの実績からはそれほど差はない。
サルサレイアは昨年12月にはクイーン賞JpnIIIで3着があり、今年3月の川崎・日吉オープン(2000m)では牡馬相手にコンマ6秒差で3着と好走。その後、5月に牝馬限定のネモフィラ賞で南関東初勝利をマークした。兵庫サマークイーン賞の結果からラインカリーナが人気の中心になるのであれば、馬券の狙いとしてはサルサレイアのほうに妙味がある。
ラインカリーナは浦和に移籍して今回が5戦目。中央在籍時の実績からも牝馬同士なら能力上位は間違いなく、サルサレイアとの一騎打ちとなりそう。
フワトロは中央2勝クラスから川崎に移籍して2000メートルのB2B3特別を連勝。その後クラスを上げるとやや苦戦したが、準重賞のスパーキングサマーチャレンジでは勝ち馬から3馬身差で3着に好走。牝馬同士なら重賞でも勝負になりそうで、◎○にどこまで迫れるか。
船橋のアブソルートクインもフワトロと同じく勝ち星はB2B3特別まで。ダートグレードでは苦戦も、門別に遠征したノースクイーンカップは濃霧で5日後に延期になったものの、直線3頭の接戦で3着に好走。ここでも上位争いは期待できる。
ジェッシージェニーも南関東での勝利はB3特別までだが、グランダム・ジャパンを狙って遠征を続け、一昨年は金沢・読売レディス杯、名古屋・秋桜賞を連勝、昨年は佐賀ヴィーナスカップを勝った。ただ今回は骨折休養などがあっての休み明けでどうか。
地元馬では前哨戦のフェアリーカップを6馬身差で圧勝したマルケイマーヴェルが上位に食い込む余地があるかどうか。
◎14サルサレイア
○1ラインカリーナ
▲7フワトロ
△4アブソルートクイン
△13ジェッシージェニー
△8マルケイマーヴェル
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