石川ダービー1、2着馬が不在となり、MRO金賞を制したのが兵庫からの遠征馬だったので、そこでクビ差2着だったベニスビーチに出番が巡ってきた。そのMRO金賞では、出遅れて抑えが効かなくなった石川ダービー馬アイバンホー(3着)に3馬身差をつけた。笠松所属時に名古屋の新春ペガサスカップ2着、岩手ではあやめ賞2着と、あと一歩で重賞タイトルに至っていないだけに、ここは重賞初制覇のチャンス。
フューリアスは2歳時に4勝を挙げたが、3歳になってから勝ち星がなく、しかし北日本新聞杯2着、石川ダービー3着と上位争いをしてきた。前走MRO金賞が差のある5着だっただけに巻き返したところ。
トライアルの石川門カップでフューリアスをクビ差でしりぞけたのがサブノタマヒメ。石川ダービーでは3着のフューリアスから6馬身差をつけられての4着だっただけに、再びこの2000メートルでどうか。
兵庫からの転入初戦を制したハクサンスプリング、3連勝のあと3着に敗れたがここに来て調子を上げてきたヴィトラスらが上位に食い込めるかどうか。
◎3ベニスビーチ
○8フューリアス
▲7サブノタマヒメ
△1ハクサンスプリング
△11ヴィトラス
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フェルゼンハントのデビュー戦は圧巻だった。まずスタートしてのダッシュのスピードが際立っていて、3~4コーナーでは早くも鞍上がうしろを振り返って後続の脚色を気にしていた。直線では何度かムチを入れただけで、最後は追うのをやめていた。2着に9馬身差をつけ、マークしたタイム58秒4は、盛岡芝1000メートルの2歳馬の勝ちタイムとしては、2011年以降の過去10年では最速。血統的にも距離延長は問題なさそう。ただレース中に子供っぽいところを見せていただけに、そこに不安がなくもない。
ならばホッカイドウ競馬で強敵相手に揉まれたエイシンツーリングを本命とした。デビューから2戦とも1000メートルで1分1秒台と好タイム。フレッシュチャレンジは3着だったが、勝ったプライルードはその後栄冠賞で2着。3戦目の2歳オープンではタイムを落としたものの、勝ったアマクミナイデヨは、その後フルールカップで3着と好走。門別の重賞クラスを相手にしての好走は評価できる。血統的に芝もこなせそう。
もう1頭、ホッカイドウ競馬からの移籍馬で、門別1600メートルを経験してきたメーテル。
マルルットゥは今回が初芝となるが、ここ2戦での上昇ぶりがうかがえる。
今回と同じ舞台、8月1日の盛岡芝1600メートルの1〜3と5着馬が出走してきたが、近年の若鮎賞の走破タイムと比べるとタイム的にやや物足りなく、勝ったセイダンシングでも2秒近くタイムを縮める必要がある。スローペースで逃げ切ったセイダンシングよりも、直線追い込むも届かず、脚を余した感のあるギャレット、エムティエースのほうに可能性がありそう。
ホシメグリの盛岡芝1000メートルの勝ちタイム59秒8は、フェルゼンハントよりも1秒4遅いが、1分を切るタイムは例年なら評価されるレベル。無印にはできない。
◎2エイシンツーリング
○8フェルゼンハント
▲5メーテル
△3マルルットゥ
△6ギャレット
△1エムティエース
△4ホシメグリ
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真夏のグランプリともいえるレースだが、重賞勝ち馬が、中央在籍時に兵庫チャンピオンシップJpnIIを制したタガノディグオ、金沢・MRO金賞のテツ、昨年の兵庫ダービー馬ディアタイザンと3頭、しかもそれぞれ重賞1勝ずつと、ちょっと寂しいメンバー。
ならば新興勢力ともいえるメイプルグレイトに期待する。中央時代から短距離を中心に使われ、3勝クラスから転入して堅実に勝ち星を重ねた。そして園田では初めての中距離戦となった前々走1700メートルの向暑特別ではぴたりと2番手追走から満を持して抜け出し、直線追い込んだエイシンナセルには3/4馬身まで差を詰められたが、まずは完勝といえる内容。重賞実績馬が少ないメンバーならここも突破できると見る。ただ金沢に遠征して惨敗した前走の影響は気になるところ。
エイシンデジタルは、その向暑特別で3/4+1/2馬身差で3着。昨年秋に中央2勝クラスから転入し、A2〜A1の特別で6勝という実力なら、今回のメンバーでは能力上位。
コスモバレットは園田の重賞では今年5月の兵庫大賞典で5着が最高だが、佐賀に遠征したはがくれ大賞典では断然人気のエイシンニシパに3/4馬身差まで迫った。それが実力ならここでもやれるはず。
エイシンナセルは、前走向暑特別では9番人気ながら直線大外を追い込み、メイプルグレイトに3/4馬身差まで迫った。9歳だが4走前がA級昇級初戦で、今回が初めての重賞挑戦。あっと言わせる場面はあるかもしれない。
ディアタイザンは初めての古馬重賞でどこまで。テツはここ2戦がイマイチで巻き返しはあるか。
◎8メイプルグレイト
○4エイシンデジタル
▲1コスモバレット
△2エイシンナセル
△12ディアタイザン
△10テツ
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ニットウスバルは2年連続で北海道スプリントカップJpnIII・4着。昨年の勝ち馬は北海道のメイショウアイアンだったが、今年はニットウスバルが地方馬最先着。前走グランシャリオ門別スプリントは、必ずしも得意ではない1000メートル戦だったが、それでも逃げ切ったアザワクに1馬身+クビ差で3着と好走。9歳でも調子落ちはなく、初タイトルのチャンスに期待したい。
11歳になったメイショウアイアンは、北海道スプリントカップJpnIIIは9着だったが、1000メートルのグランシャリオ門別スプリントではアザワクに1馬身差まで迫って2着。ニットウスバルにはクビ差先着した。この馬も1000メートルより1200メートルで能力を発揮する。
スティールペガサスは昨年3歳時、大井の優駿スプリント4着など短距離で結果を残すようになった。今シーズン門別に戻って開幕から1200メールを連勝。前走は1600メートルの星雲賞で3着に好走したが、1200メートルの舞台であらためて期待したい。
このレース連覇を狙うソルサリエンテ、昨年下級条件から5連勝で道営スプリントを制したジャスパーシャイン、金沢スプリントカップで接戦の2着だったイダペガサスらもそれほど差はなく、高いレベルで上位拮抗の混戦。
◎5ニットウスバル
○3メイショウアイアン
▲7スティールペガサス
△10ソルサリエンテ
△2ジャスパーシャイン
△6イダペガサス
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実績最上位は、牝馬のダートグレードで3勝を挙げているマルシュロレーヌ。期待されたJBCレディスクラシックでの3着は残念だったが、年明けのTCK女王盃JpnIII、エンプレス杯JpnIIを連勝。2着との着差はそれぞれ半馬身、3/4馬身と僅差だったが、着差以上の強いレースぶり。その後、平安S3着、帝王賞8着だが、牡馬の一線級に揉まれたことでさらに力をつけている可能性もある。今回別定57キロは楽ではないが、それでも最大2キロの差なら、能力の違いで克服できると見る。
メモリーコウは、一昨年11月に3勝クラスを卒業したあと、重賞・オープンでは12戦して勝ち星こそないものの、2着3回、3着5回で、掲示板を外したのは1回だけ。牡馬相手の東海ステークスGII、マーチステークスGIIIでの3着好走もあり、今回別定増量なしの55キロなら頭まで狙える。
昨年末のクイーン賞JpnIIIでサルサディオーネの2着だったアッシェンプッテルは、今年、牡馬相手の名古屋城ステークス2着、吾妻小富士オープン3着と好走。牝馬同士なら重賞でもあらためて期待できそう。
リネンファッションはダートグレード初挑戦となったスパーキングレディーカップJpnIIIで2着だったが、サルサディオーネに6馬身離された。レーヌブランシュはTCK女王盃JpnIIIでマルシュロレーヌに半馬身差で2着に食い下がったが、関東オークスJpnIIの勝利だけで別定57キロはいかにも厳しい。この2頭は連下争いまで。
◎5マルシュロレーヌ
○9メモリーコウ
▲4アッシェンプッテル
△1リネンファッション
△8レーヌブランシュ
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