ブンブンマルの充実ぶりが際立つ。2歳時のゴールドウィング賞でダイセンハッピーの2着に敗れたあと目下4連勝。前走中京ペガスターカップでは、逃げたダイセンハッピーを3コーナー手前でとらえると、直線で6馬身ちぎり捨てた。1800メートルの距離もスプリングカップで経験しており、ダイセンハッピー不在となったここは負けられないところ。
唯一、その相手になる可能性は、中央未勝利から転入して4連勝中のトミケンシャイリ。前走の3歳1組特別も逃げ切り8馬身差の圧勝だった。ただ中央では距離を経験しているが、名古屋では1400メートルまでしか経験しておらず、距離延長でブンブンマルと対峙できるかどうか。
連下争いは、中京ペガスターカップ4着のあと2連勝のスプリングメドウ。前走ウグイス特別は4馬身差の完勝。ここにきての充実ぶりを見せた。ウグイス特別2着モズザベスト、同3着スズノスケまでが3着候補。
◎3ブンブンマル
○1トミケンシャイリ
▲11スプリングメドウ
△5モズザベスト
△12スズノスケ
駿蹄賞の出走表はこちら
今年22回目となったこのレース。2000年の第1回には笠松のミツアキサイレンスが勝ち、第2回には地元のロードバクシンが勝ったが、その後はJRA勢が19連勝。近5年を見ても、2019年に地元のバンローズキングスが3着に入ったのみで、ほとんどJRA勢が上位独占。今回も菊水賞の上位馬では3着エイシンヒビキ、5着サラコナンが出走してきたのみ。他地区からの遠征もないという状況では、やはり中央勢同士の争いとなりそう。
そんなかで唯一3勝を挙げているのがゴッドセレクション。伏竜ステークスは外枠からのスタートでも2番手の好位につけ、直線抜け出しての完勝。そのレースぶりからも抜けた存在。
ダートで3戦2勝のロードエクレールは、出遅れて後方ままだった2走前を度外視なら、前走後続を寄せ付けないままの逃げ切りは評価できる。ダートの未勝利戦から芝の1勝クラスで直線一気を決め連勝したリプレーザ。伏竜ステークスこそ10着惨敗だったものの、ダートで2勝を挙げているランスオブアース。JRAの相手3頭に順番をつけるのは難しい。
地方馬では、菊水賞で1番人気に支持されながら5着だったサラコナンの巻き返しに期待だが、JRA勢の一角崩しがあるかどうか。
◎5ゴッドセレクション
○10ロードエクレール
▲7リプレーザ
△9ランスオブアース
△1サラコナン
兵庫チャンピオンシップの出走表はこちら
一昨年3歳時に道営記念を制したリンノレジェンドだが、昨シーズンの重賞勝ちは金沢に遠征したイヌワシ賞だけと、ちっと物足りない成績だった。それでも白山大賞典JpnIIIでは地方馬最先着の5着で勝ち馬から1秒5差、道営記念6着のあとに臨んだ浦和記念JpnIIでも勝ち馬から1秒5差(9着)と形はつけた。冬休み明けをひと叩きして臨む一戦だけに、ここを勝って勢いをつけたいところ。
クインズサターンは昨シーズン、川崎から転入して4連勝で道営記念まで制した。今回は浦和記念JpnII(8着)以来約5か月ぶりとなるだけに、どこまで仕上がっているか。
クラキングスの今シーズン初戦は、直線差を詰めて勝ったリンノレジェンドに2馬身差2着。昨年は星雲賞2着があり、今年こそ重賞タイトルを手にしたいところ。
昨年のコスモバルク記念2着のあと、赤レンガ記念を制したのがステージインパクト。今季初戦が勝ったリンノレジェンドから差のある9着ではあまり強気にはなれないか。
昨年道営記念3着のヤマノファイトは、船橋の報知グランプリカップが他馬の進路妨害を受けて落馬競走中止。今回はそれ以来、南関東から戻っての初戦となるが、馬体を減らして戻ってきたとのことなので、それがどこまで戻っているか。
◎7リンノレジェンド
○4クインズサターン
▲8クラキングス
△5ステージインパクト
△2ヤマノファイト
コスモバルク記念の出走表はこちら
スペルマロンは、2019年末の高知県知事賞から重賞7勝という、いまや高知の古馬戦線の中心馬。距離はオールマイティーにこなし、今年は4戦2勝。負けたのはそれぞれ理由があり、大高坂賞は速い流れに後方で脚を溜めていたアイアンブルーの出し抜けをくらった形。黒船賞はさすがに相手が強く、それでも地元馬では最先着だった。そして前走二十四万石賞は、3番手から3コーナー過ぎで先頭に立つと、直線半ばからは手綱を緩める余裕でショートストーリーに5馬身差をつける圧勝だった。展開やペース次第で逃げることも控えることもできる自在なタイプ。いまもっとも安定して能力を発揮できるのがこの馬。
二十四万石賞と同じワンツーになってしまうが、ショートストーリーが対抗。佐賀に遠征したはがくれ大賞典では、重賞13勝目となった兵庫のエイシンニシパに差のない3着まで詰め寄った。早めにスペルマロンをとらえにかかる展開になれば逆転もあるかもしれない。
2頭に人気が集中して既存勢力が苦戦なら新興勢力を狙ってみたい。笠松から転入3戦目となるニューホープは、2歳時に岩手で重賞を勝ったほか、笠松での重賞3勝はすべて1900メートル。前走でも勝っているように、ゆったり流れる1600メートルも同じようにこなせるはず。
ここに来て調子アップはミサイルマン。前走二十四万石賞は、勝ち馬と同じような位置を追走し、ペースアップした向正面では置かれてしまったが、それでもよく3着に粘った。1600メートルの流れも合っていそう。
末脚が生かせる展開ならアイアンブルーだが、ここに来て一時期ほどの調子にはないのが気になるところ。
◎9スペルマロン
○5ショートストーリー
▲3ニューホープ
△4ミサイルマン
△7アイアンブルー
福永洋一記念の出走表はこちら
テイエムサウスダンの黒船賞JpnIIIは圧巻だった。逃げたのはグリムだったが、テイエムサウスダンは外枠から行く気満々で岩田騎手はがっちり押さえて2番手。3コーナー過ぎでグリムがやや一杯になると、自然な形で先頭に立って直線では後続を寄せ付けず2着に8馬身差の圧勝だった。今回のハンデ57.5キロは気になるところだが、地方のコーナー4つの1400メートルへの適性は抜群。昨年はラプタスが黒船賞JpnIIIからここを連勝していたように、連勝を期待したい。
東海桜花賞ではハナ、クビの接戦で3着だったナリタミニスターだが、昨年末からの充実ぶりは評価できる。兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでは4コーナー6番手から直線では前との差を詰めて4着。そのときより今回はハンデが1キロ増量となっての53キロだが、スムーズに運べれば勝負になる。
ベルダーイメルは未勝利から途中2勝クラスでの2着を挟んで一気に3勝クラス勝利まで駆け上がった。前走初めての1400メートルでも好位から直線抜け出して快勝。4カ月半の休み明けがどうかだが、そのレースぶりでハンデ55キロは有利。
トップハンデ58キロのラプタスは押し出される形で△まで。
スマートセラヴィーは、4走前のオータムリーフステークスや3走前のギャラクシーステークスのレースぶりならここでも十分勝負になる。
人気薄でも地方でたびたび好走するノボバカラも連下では押さえておきたい。
◎11テイエムサウスダン
○6ナリタミニスター
▲2ベルダーイメル
△4ラプタス
△10スマートセラヴィー
△3ノボバカラ
かきつばた記念の出走表はこちら