シアンモア記念はランガディアとエンパイアペガサスが直線一杯を使っての叩き合いとなり、ランガディアがハナ差で制した。
中央では芝しか経験がなく、水沢の重いダートがどうかと思われたランガディアだが、重賞連勝と底を見せていない。一方でエンパイアペガサスはここまで重賞15勝。今回もこの2頭の一騎打ちと見るが、エンパイアペガサスはオグリキャップ記念や北上川大賞典を制しているように距離延長はむしろ歓迎。2017、18年にはこのレースを連覇しており、3勝目に期待する。
3着争いは、ヤマショウブラックかパンプキンズか。
3歳ながら桐花賞を制したヤマショウブラックは、赤松杯、シアンモア記念がともに勝ったランガディアから1秒4の差をつけられての3着。桐花賞ではエンパイアペガサスを負かしていたが、そのときは3歳ゆえ2キロのアドバンテージがあり、再び逆転まではどうだろう。
パンプキンズは、冬休み明け後4戦目となった前走あすなろ賞が、昨年のダイヤモンドカップ以来10カ月ぶりの勝利で復活をアピール。東北優駿を制しているとはいえこの距離にはやや不安があり、古馬の一線級相手でどこまでやれるか。
◎2エンパイアペガサス
○4ランガディア
▲3ヤマショウブラック
△1パンプキンズ
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ビックバレリーナは重賞ではあと一歩というところで勝ちきれなかったが、強敵ニュータウンガール不在となった東海クイーンカップでは、外枠からでもやや強引にハナをとると、4コーナーまで食い下がった2頭を直線で振り切って快勝。重賞初制覇を果たした。東海ダービーは逃げたエイシンハルニレの2番手はいかにも厳しいペースで、向正面で一杯になってしまった。今回、東海ダービーで1、2着だった牝馬2頭が不在というメンバーならチャンスは十分だ。
ボルドープリュネは2歳時にはライデンリーダー記念3着の実績があり、3歳になってからは若草賞での惨敗はあるものの、それ以外は3歳1組特別ですべて3着以内。若草賞は他地区からの遠征馬が上位独占ということでは相手が強く、今回の遠征馬は兵庫から1頭だけで牝馬同士ならあらためての期待だ。
ドリームレイはデビューから10戦目となった大晦日にようやく初勝利を挙げ、その後は3歳特別で善戦までだったが、前走でようやく2勝目を挙げた。2走前のヒロインカップではボルドープリュネに1馬身半差2着。そして前走は3番手から直線抜け出しての完勝。ここに来て力をつけた印象だ。
そのドリームレイが勝った飛騨川特別で1馬身半差2着に食い下がったタッチウェーブ、兵庫から遠征のサラベティ、3月から4月に3歳特別戦を連勝したクロワらに上位食い込みが期待できそう。
◎6ビックバレリーナ
○9ボルドープリュネ
▲1ドリームレイ
△8タッチウェーブ
△4サラベティ
△3クロワ
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5月31日に佐賀で始まったダービーシリーズもいよいよ最終戦。北斗盃で6着と惨敗したアベニンドリームが巻き返すと見る。その北斗盃はシンボとの先行争いがオーバーペースとなって直線失速。しかし続く前走古馬との1800メートル戦では軽く気合をつけられただけで楽勝。タイムは遅かったものの、乾いた良馬場でシーズン当初よりタフな馬場になっており、タイム自体はあまり気にしなくてもいいだろう。距離延長もおそらく問題なく、慣れた外回りコースなら能力を発揮できると見る。
北斗盃を制したレッドカードは3歳になって成長を見せた。年末から年明けにかけては北海道所属のまま川崎に遠征し、入着までだったものの、のちに羽田盃を制したゴールドホイヤーなど強敵相手に揉まれたことが経験となった。1700メートルのブロッサムカップでも2着と好走していただけに、この距離でも対応できる。
アッカレッツァーレは、北斗盃では1頭だけポツンと離れた最後方を追走し、前崩れの展開となって直線追い込み2着と好走。距離延長はプラスと思われ、展開次第では再度上位食い込みの可能性も。
シンボは、北斗盃でアベニンドリームにハナを譲らず、結果的に直線で失速することになったが、それでも3着に踏ん張った。その粘りはこの距離で生きるだろう。
カツゲキダイオウは2歳8月にフレッシュチャレンジを勝ったのみだが、その後もすべて4着以内と崩れることがない。前走エゾタンポポ特別ではアッカレッツァーレに先着した。
北斗盃4着のライトロングも展開次第で上位を狙えそう。
◎8アベニンドリーム
○6レッドカード
▲10アッカレッツァーレ
△2シンボ
△12カツゲキダイオウ
△9ライトロング
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一昨年の2歳牝馬チャンピオン、アークヴィグラスが北海道に戻ってきた。2歳時の連勝では、南関東の牝馬三冠戦線での活躍は約束されたような感じもあったが、トーセンガーネットという強敵が現れて桜花賞3着、東京プリンセス賞2着と勝ちきれず。結局3歳以降、南関東ではひとつも勝利を挙げられなかった。前走しらさぎ賞5着のレース内容と、北海道に戻って再び走る気が出てくればやれるのではないか。
このレース連覇がかかるのがクオリティスタート。昨年のこのレース以来勝ち星から遠ざかっているとはいえ、ここ2戦は復調気配。あらためて牝馬同士ならチャンスは十分。
昨年の佐賀三冠馬スーパージンガは、門別に戻って今回が3戦目。前走キタサンブラック・プレミアムの4頭立てのメンバーには能力差があり、スーパージンガは、勝ったモズオトコマエに8馬身離されての2着。しんがり負けだった初戦よりはしっかり競馬をしており、人気がなければ馬券的に楽しめそう。
名古屋のA級で勝ち負けしていたヨミに、船橋1600メートルのC1級を勝った経験があるクリムパルフェは門別に戻ってこの距離でどこまでやれるか。
◎9アークヴィグラス
○10クオリティスタート
▲3スーパージンガ
△12ヨミ
△4クリムパルフェ
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高知優駿が全国交流になって4年目。交流となった3年前に1着賞金が一気に500万円にアップし、さらに今年は700万円になった。その賞金なら南関東からでも遠征する価値があり、一昨年は大井のコスモバレットが2着に入っており、今年も大井からアンダーザスターが遠征してきた。2走前のクラシックトライアル6着、東京ダービートライアル4着と、南関東のクラシックには乗れなかったので高知の"ダービー"を獲りにきたのかもしれない。3走前に制したシクラメン特別で3/4馬身差2着だったデスティネは、その後、東京湾カップで3着。その東京湾カップの1、2着馬は順序を入れ替えて東京ダービーでもワンツーだった。2走前のクラシックトライアルは勝ち馬から1秒差の6着だったが、勝ったブラヴールはその後、京浜盃を制して羽田盃2着(東京ダービーは除外)という成績を残した。あと一歩で南関東のクラシックでも上位を争えたかもしれないという能力なら、ここでは能力上位と見る。
マイネルヘルツアスは、距離が1800メートルに伸びた前走、山桃特別が圧巻だった。向正面までは中団につけていたものの、みずからペースアップして3コーナーであっという間に先頭。ぴたりと追走してきたフルゴリラを振り切り、2着のユニバーサルタイムに7馬身差をつける圧勝となった。主戦だった倉兼騎手が今回は黒潮皐月賞を勝ったレインズパワーに乗るため、西川騎手に乗替るが、向正面からのロングスパートは西川騎手が得意とするところ。重賞初挑戦での"ダービー"制覇はおおいに期待できそう。
その山桃特別では、1番人気に支持されたリワードアヴァロンが差のある8着と惨敗。黒潮皐月賞でもそうだったが、頭を上げて途中でレースをやめてしまう。能力がないわけではない。馬が嫌がらずに能力を発揮できれば可能性は捨てきれない。
黒潮皐月賞を制したレインズパワーは押し出される形で△まで。
佐賀皐月賞3着、九州ダービー栄城賞2着から遠征のエアーポケットは中1週というローテーションに加え、初めての輸送競馬で能力を発揮できるかどうか。
◎3アンダーザスター
○5マイネルヘルツアス
▲10リワードアヴァロン
△8レインズパワー
△7エアーポケット
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