はまなす賞、ポプラ賞という世代混合重賞では、経験・実績で上回る年長馬が有利と言われてきたが、どうも近年はそうでもなく、過去5年のこのレースを見ると、3歳馬2勝に4歳馬3勝。3着内馬15頭でも3歳馬7頭、4歳馬8頭と、ほぼ互角の成績となっている。
そして710キロもしくは720キロという重いトップハンデを負担した馬は3着が最高という成績となっている。今回はトップハンデ710キロが2頭。
ということで軽ハンデの好調馬、カイセドクターを狙ってみる。ここまで重賞ではヤングチャンピオンシップ、イレネー記念でともに3着、ばんえい大賞典も2着と、同世代同士では常に上位争い。ここ5戦では4勝を挙げ、2着に負けたのはばんえい大賞典。前走B2-1組を勝って、さらに上のクラスの実力があると見る。それでいてトップハンデより40キロ軽い670キロはかなり恵まれた。ただ、外詰めの大外枠に入ってしまってどうだろう。
メムロボブサップは、柏林賞を今回より10キロ重い720キロのトップハンデで制しており、古馬一線級とも互角の勝負。冒頭のとおり、近年苦戦している710キロのトップハンデでも勝ち切るだけの能力はありそう。
ゴールドハンターは、ばんえい大賞典こそ8着だったが、それを別とすれば自己条件では5連勝中。これも好調軽ハンデ660キロなら勝負になりそう。
もう1頭のトップハンデ、アオノブラックは、同重量ではメムロボブサップ相手ではやや劣勢。ここは上位争いに食い込めるかどうか。
3歳の実力ナンバーワンはキョウエイリュウで間違いないが、ばんえい大賞典でもトップハンデで遅れをとって巻き返しはならなかった。ここは4歳馬との対戦で、トップハンデと20キロ差の690キロは厳しいと見る。
◎9カイセドクター
○5メムロボブサップ
▲4ゴールドハンター
△1アオノブラック
△7キョウエイリュウ
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北は北海道、南は佐賀、さらに南関東からは3頭と、遠征馬が充実して地元馬はわずか3頭。門別・ノースクイーンカップの上位3頭が揃って出てきたというのも、おそらくこれまでにはなかったこと。グランダム・ジャパン古馬シーズンも、ここを含めて残すところ3戦となり、9頭立てだが地方の牝馬限定戦としては充実のメンバーとなった。
このレース連覇を狙うクレイジーアクセルには、願ってもない1番枠。前走兵庫サマークイーン賞では大きく出遅れてスタートで"終了"してしまったが、出遅れること自体がめずらしい。この枠順なら無理に競りかけてくる馬もなさそうで、昨年同様マイペースの逃げに持ち込めれば、昨年のクイーン賞JpnIII以来、久々の勝利が期待できそう。
相手には昨年も2着だった川崎のアッキー。今年も昨年に引き続いて高松亮騎手が鞍上となる。2018年終盤に川崎に移籍後はなかなか勝ち星に手が届かず、今年5月のB1B2特別で移籍後の初勝利。その勢いで園田2400メートルの六甲盃も逃げ切って見せた。前走兵庫サマークイーン賞こそ見せ場をつくれず4着だったが、金沢2600メートル北國王冠でも2着だったように、小回りの長距離戦が向いているようだ。
ヒダカソウカップからノースクイーンカップを連勝したクオリティスタートは初めての遠征競馬でどんなレースを見せるか。
佐賀のアンバラージュは、ノースクイーンカップでクオリティスタートにハナ差まで迫って2着。ブリーダーズゴールドカップJpnIIIにも出走(11着)し、佐賀に戻って調整し、再び長距離輸送があっての参戦。能力を出せる状態ならここでも上位争い。
笠松のヴィクトアリーは、佐賀ヴィーナスカップ3着に、兵庫サマークイーン賞2着。ここは今までよりメンバーが揃った。グランダムで賞金圏内の3位以内を狙うなら、ここも上位がほしいところ。
グランモナハートは昨年のロジータ記念がデビュー以来の初勝利で、今年は休みながら使われて3戦目。ノースクイーンカップ3着から状態アップならここでも上位を狙える。
◎1クレイジーアクセル
○3アッキー
▲5クオリティスタート
△9アンバラージュ
△6ヴィクトアリー
△2グランモナハート
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