ライデンリーダー記念ではヒヤッとさせられたエムエスクイーンだが、初めての笠松遠征ということもあっただろうし、状態も万全ではなかったようだ。今回は地元に戻っての牝馬限定戦。17日には園田クーンセレクションが行われ、24日の笠松・ゴールドジュニアにも牝馬が出走していたなど、かなりメンバーが分散。エムエスクイーンにとっては相手がかなり楽になり、連勝はまだまだ続きそうだ。
リードメロディーは、エムエスクイーンと対戦すること4回。で、2着1回、3着2回という成績。前走新春ペガサスカップは3着だったが、圧勝したのは牡馬で、接戦だった2着、4着馬は不在。エムエスクイーンは別格として、この馬にとっても相手は楽になった。
ハッピーフライトは金沢から笠松への移籍初戦となったライデンリーダー記念が、エムエスクイーンからコンマ2秒差の4着。3着のリードメロディーとはクビ差だった。枠順の関係で逃げる形になったが、今回はエムエスクイーンのひとつ外の枠。好位でマイペースなら今回も粘り込むシーンはありそう。
ナラは○▲に続いてライデンリーダー記念で差のない5着。今回は園田クイーンセレクション遠征(4着)から中11日という詰まった日程ゆえ、状態次第でどちらにころぶか。
兵庫から遠征のトーセンジルコン、地元のアビゲイルは、ともに門別からの移籍組。今回が重賞初挑戦で、上位食い込みまであるかどうか。
◎2エムエスクイーン
○8リードメロディー
▲3ハッピーフライト
△11ナラ
△9トーセンジルコン
△4アビゲイル
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ウルトラカイザーは昨年5月以降、1400メートル戦では7戦6勝、2着1回とほぼ完璧な成績。真島調教師によると、今は気性的に2000メートルは合わないことから中島記念は使わないつもりが、ファン投票で1位になったことで使ったら勝ってしまったと。明けて11歳だが1400メートルで地元馬同士なら負けられない。
昨年10月の五ヶ瀬川賞でウルトラカイザーに土をつけたのがシゲルクロマグロ。逃げたシゲルクロマグロに、3コーナー過ぎではウルトラカイザーが迫ったものの、直線ではシゲルクロマグロが突き放した。とはいえこのときは別定重量で2キロ差があり、今回同斤量ということであれば、やはりウルトラカイザーが断然優位。
前走宝満山賞で、そのシゲルクロマグロを差し切ったのがフォークローバー。ただシゲルクロマグロは秋から馬体が増え続けて550キロ。絞ってくればシゲルクロマグロが巻き返すだろうが、そうでなければ再びフォークローバーが先着する可能性も。
宝満山賞で3着だったセクシーボーイだが、レース内容的にも○▲とはちょっと差があった。ロードメビウスは、佐賀ウインターダッシュでシゲルクロマグロの2着と好走。この2頭は上位3頭のどれかが崩れたときの押さえまで。
◎5ウルトラカイザー
○6シゲルクロマグロ
▲1フォークローバー
△9セクシーボーイ
△7ロードメビウス
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ゴールドリングが門別から名古屋に移籍して2連勝。相手が楽だったとはいえ、それぞれ2着に9馬身、6馬身という着差。前走の1組特別では、直線でムチが入っていたものの、後続をまったく寄せ付けないままだった。笠松より時計のかかる名古屋で、2戦とも1400メートルで1分30秒ちょっとというのも好タイム。エムエスクイーン不在のメンバーなら楽しみだ。
ボルドープラージュは、心配された名古屋初遠征となった新春ペガサスカップで4着。ライデンリーダー記念ではエムエスクイーンを慌てさせた実力であり、地元に戻ってあらためての期待。
湾岸ニュースターカップを制したブライアンビクターはここまで6戦オール連対。笠松・名古屋の持ち時計を見ても、◎○に見劣りしない。
押し出される形で△の筆頭がテンマダイウェーヴ。兵庫若駒賞、園田ジュニアカップを含め目下3連勝中。ただ戦ってきた相手関係を見ると、エムエスクイーンが台頭している東海勢と比べるとやや見劣る。
中央未勝利から転入して2連勝のサウスグラストップも、まだ強い相手とは対戦していないが、ここでもやれておかしくない。
印はまわらないものの、エリアントには年明けに復帰したJRAの山田敬士騎手が騎乗ということでは期待したい。
◎7ゴールドリング
○9ボルドープラージュ
▲6ブライアンビクター
△10テンマダイウェーヴ
△8サウスグラストップ
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高知との交流だが高知所属馬の登録はなく、地元馬のみ10頭立てとなった。
地元デビュー馬限定の九州ジュニアチャンピオンを制したローズカラーは、さすがにその後の成績がイマイチで、転入後3連勝でカペラ賞を制したニュールック不在とあっては、やはり門別からの転入馬が中心となりそう。
スーパージンガは、門別では未勝利戦をあと一歩のところで勝ちきれず、しかし転入後目下3連勝中。2走前の2歳-2組戦が2着に9馬身差の圧勝で、1400メートルの勝ちタイムは1分30秒を切る1分29秒6。さらに前走3歳初戦の初夢特選も4馬身差の完勝で、1750メートル1分57秒2というのもこれまた好タイム。このメンバーでは能力が一枚抜けている。
ヤーラシカも門別の未勝利戦では2着3着があって勝ちきれず、転入初戦を勝ったものの、スーパージンガが勝った初夢特選は9着と大敗した。ただ逃げて前半は折り合いに苦労していたよう。引き続き距離不安はあるものの、山口勲騎手に乗替ることで巻き返しに期待したいところ。
オーチンハラショウはここまで未勝利ながら、12月のアルデバラン特別ではきわどい2着、初夢特選では5着だったが、連下なら十分に狙える。
ローズカラーは佐賀若駒賞で九州ジュニアチャンピオン以来の勝利を挙げたが、それもやはり地元デビュー馬限定戦ではあまり評価はできない。
川崎から転入3戦目となるスウォードクイーンは変わり身があれば。
◎8スーパージンガ
○10ヤーラシカ
▲5オーチンハラショウ
△6ローズカラー
△7スウォードクイーン
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笠松から遠征のナラを狙ってみたい。前走ライデンリーダー記念は5着と着順こそ目立たないものの、連戦連勝のエムエスクイーンにコンマ4秒差。さらに北海道から転入初戦となった2走前は2着に7馬身差の圧勝。笠松1400メートルの勝ちタイム1分28秒4は、2歳馬としてはなかなかに優秀で、重賞を勝てるだけの能力はあると見る。
人気になりそうなリリコはどうだろう。園田プリンセスカップを勝ったあとの3戦はテンマダイウェーヴとの対戦で負け続け。ここ2戦は2着だが、着差を見ると完敗という内容。中心には推しにくい。
アリアナティーは、デビュー勝ちのあとの2戦はテンマダイウェーヴに歯が立たなかったものの、前走のアッパートライは向正面中間まで後方2番手追走ながら、ロングスパートからの豪快なまくりを決めた。いかにも大山真吾騎手らしい大胆な騎乗だった。展開やペース次第で再現はあるかもしれない。
イケノオテンチャンは前走のアッパートライではアリアナティーの5着だったものの、門別2勝という実績があり、見直したいところ。
そのアッパートライで8着に負けたアヴニールレーヴだが、逃げて後続に突かれる厳しい展開だった。ここは見直す余地あり。
デビュー戦以来勝ち星がないムーンコムレードだが、堅実には走っており、ここも連下なら。
◎12ナラ
○5リリコ
▲6アリアナティー
△10イケノオテンチャン
△4アヴニールレーヴ
△2ムーンコムレード
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