3月13日に行われるはがくれ大賞典の、A2級馬によるステップ競走。
やや寂しい7頭立てだが、格付けはA2だったのか、というキングプライドが出走してきた。中島記念こそキョウワカイザーに完敗の2着だったが、九州ダービー栄城賞なども含め、昨年3月以降はその中島記念以外は負けていないという成績。明けて4歳ということもあり、今後の佐賀の古馬戦線を牽引していく中心的存在。
相手筆頭はエイシンガリレイ。中島記念は9着惨敗だったが、キングプライドを別格とすれば近走の成績からはA2級ではやや抜けた存在。とはいえ、昨年後半から1400メートルを中心に使われているという距離的な不安はある。
コパノエクスプレスもこのクラスなら上位を争う存在だが、近走はキングプライドやエイシンガリレイ相手には分が悪い。
中央から転入初戦のシゲルアセロラは、中央では3年以上芝1200メートルしか使われていないだけに不安は大きいが、準オープンで好走があったという実力を考えればノーマークとはいかない。
ゴールドペンダントは、前走唐津湾賞がエイシンガリレイ、コパノエクスプレスに続く3着で、逆転があるかどうか。
◎7キングプライド
◯5エイシンガリレイ
▲1コパノエクスプレス
△4シゲルアセロラ
△3ゴールドペンダント
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門別から転入後5連勝で花吹雪賞まで制したドンプリムローズに、年末から3連勝中のサプールによる一騎打ちの様相。直接対決は昨年11月の天山賞とカペラ賞の2戦で、ともにドンプリムローズの圧勝。とはいえサプールはその後3戦負けなしのため、当時より力をつけている可能性はある。とはいえ、その3連勝の勝ちタイムがいずれも1750メートル戦で1分58秒台。ここのところ全体的にややタイムがかかる傾向にあることを考慮に入れても、S1重賞を勝ち切るにはやや疑問符がつく。ゆえにここはドンプリムローズの6連勝濃厚とみる。
3番手にはライオンクイーン。門別1勝からの転入で、初戦こそ惨敗だったものの、2戦目のアルデバラン特別がサプールにクビ差の2着、花吹雪賞はドンプリムローズにコンマ4秒差の4着と、2強相手に安定した走りを見せている。
ドンブルーローズは、南関東から転入初戦の背振山賞がサプールにちぎられての2着だったが、転入2戦目での上積みがあれば差を詰めてくる可能性も。
花吹雪賞では最低人気ながらドンプリムローズに半馬身差2着と食い下がったのがプリモプレスト。ただその前後のレースはまったく勝負になっていないだけに、花吹雪賞はフロックだったと考えるべきだろうか、迷うところ。
◎2ドンプリムローズ
◯10サプール
▲1ライオンクイーン
△11ドンブルーローズ
△7プリモプレスト
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今週は日曜日に3歳のS1重賞、飛燕賞が行われるため、この大観峰賞はいわば3歳-2組のS2重賞。
2歳もしくは3歳の1組戦でようやく好走までという馬が上位というメンバーなら、中央からの転入初戦で山口勲騎手が鞍上となるダンツブルースに期待したい。阪神ダート1800メートルの未勝利戦で勝ち馬から1秒差の5着という走りなら、このメンバーなら十分勝負になるだろう。
既存勢力ではディーズボーラーが最上位。門別から転入初戦の2歳-3組戦を勝ち、年明けの3歳-1組戦(初夢特選)では、勝ち馬から離されたとはいえ3着と好走している。
エメラルドアイは中央未勝利から転入して2連勝。しかしディーズボーラーが3着だった初夢特選では8着と惨敗。とはいえ前走の1400メートル戦では3着と好走しているだけに、このメンバーなら上位の実力はありそうだが、距離に疑問符がつく。
チェリータイセイは、佐賀では5着が最高だが、門別で稼いだ賞金ゆえ1組戦か特別・重賞でしかレースをしていないだけに、このメンバーならという可能性はある。
◎7ダンツブルース
◯1ディーズボーラー
▲5エメラルドアイ
△8チェリータイセイ
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兵庫から4頭、強力なメンバーが遠征してきた。1月3日の新春賞は、直線半ばでエーシンクリアーが先頭に立ちかけたところ、中団追走で向正面からロングスパートで位置取りを上げてきたアクロマティックが差し切り、ゴール前ではまだ余裕があった。重賞初挑戦、しかも1870メートル戦も初めてでの勝利となった。3連勝と勢いがあり、管理する新子雅司調教師は17日現在、19勝をマークして兵庫リーディングを独走中。勝率37.3%もすごい。その勢いで重賞連勝に期待する。
相手にはサウスウインド。新春賞では4コーナーまで手ごたえ抜群だったが、エーシンクリアーとの追い比べとなって意外に伸びず3着。名古屋1900メートルは名港盃で2着の実績があり、今回は高知の赤岡修次騎手を鞍上に迎えて実力発揮と見る。
サイモンロードに再度の復活を期待したい。昨年の梅見月杯を制して以降、まったくいいところがなくなってしまっていたが、前走白銀争覇では直線まで先頭であわや逃げ切るかという、久しぶりに見せ場たっぷりのレースを見せた。もし勝てばこのレース4連覇となる。
エーシンクリアーは、佐賀に遠征してのはがくれ大賞典は2連覇中だが、この梅見月杯は一昨年がサイモンロードから2秒5も離されての3着で、昨年が1秒3差の4着。このメンバーなら実力上位だが、どうもレースとの相性がよくないようで△まで。
5番手の評価になってしまったが、昨年8月以降、JpnIIの名古屋グランプリを別とすれば、A2〜A1特別で3着以内を外していないピースフルリバティにも重賞初勝利のチャンス。
白銀争覇で豪快に差し切ったメモリージルバは、このメンバーに入ってどこまで。ただ昨年7着だったときよりは調子を上げている。
◎9アクロマティック
◯2サウスウインド
▲3サイモンロード
△10エーシンクリアー
△5ピースフルリバティ
△11メモリージルバ
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定量戦なら実績重視ということで、2歳時に白菊賞、いちい賞を制しているグレースゴールドが中心。昨年9月以降、勝ち星がないとはいえ、ずっと牡馬も含めたこの世代の一線級との争いとなっているゆえ仕方ない。牝馬同士のここで久々に実力を見せつける。負担重量が一気に増えるここで、確実に成長して1トンを超える馬体重も魅力だ。
昨年末に2歳A-1戦を制しているブルーオーシャンも能力上位。年が明けての3歳A-1戦ではグレースゴールドと互角の勝負。実績ならグレースゴールドだが、近走の調子ならブルーオーシャンといったところ。
イレマルビリーヴはここ2走の3歳A-3戦で勝ち馬に僅差の2着、3着と力をつけてきている。
タナボタチャンは12月以降、2歳(3歳)A-2で常に上位争いという実力。前走が初めての3歳A-2戦(5着)だったセイリュウヒメも力をつけてきているだけに連下なら。
◎5グレースゴールド
◯2ブルーオーシャン
▲7イレマルビリーヴ
△8タナボタチャン
△1セイリュウヒメ
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