若駒賞ではゲート内で暴れるなどした影響があって2着に敗れたベンテンコゾウだが、南部駒賞ではあらためて能力の高さを見せつけ圧勝。年明けの金杯に向けてここは負けられないところ。
ベンテンコゾウにとって、強敵となりそうなのがオールザベスト。門別ではウィナーズチャレンジでの2着があり、転入初戦の前走では2番手から早め先頭に立っての快勝。門別では10戦して8連対という成績を残しており、かなりの能力があると見て間違いない。ただ門別最終戦で初めて出走した1700メートル戦で大敗しているだけに、1600メートルという距離がどうかという不安はある。
既存勢力の2番手評価は、当然のことながら若駒賞でベンテンコゾウに土をつけたサンエイリシャール。南部駒賞は差のある5着だったが、巻き返せるかどうか。
門別で2勝を挙げて転入してきたヤコウレッシャは、前走ではオールザベストに完敗だったが、連下争いにはからめそう。
盛岡の芝で3勝を挙げているリュウノビーナスが、あらためて水沢のダートでどうだろう。
◎7ベンテンコゾウ
○2オールザベスト
▲6サンエイリシャール
△9ヤコウレッシャ
△11リュウノビーナス
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昨年1900メートルに距離短縮された中日杯だが、今年は2000メートルでの施行となった。
11月の北國王冠は、向正面から動いた1番人気のグルームアイランドが、直線でジャングルスマイルをとらえきったと思ったところ、内を突いたトニーポケットに見事に出し抜けを食らってしまった。一時期落としていた調子も上向いているようで、連覇濃厚と見る。
10歳の年末を迎えたジャングルスマイルだがまだまだ元気。北國王冠でも内を救ったトニーポケットは鞍上を褒めるとしても、グルームアイランドと差のない決着。今年も6月の百万石賞で5度目の勝利を果たしており、まだまだやれる。
ここにきて調子を上げてきたのがトウショウプライド。あと一歩のところで重賞タイトルには恵まれていないものの、百万石賞ではグルームアイランドに先着し、ジャングルスマイルに半馬身差で食い下がっての2着。展開ひとつでチャンスはありそう。
北國王冠では4コーナーで内を突いて見事な勝利をおさめたトニーポケット。今回はその実力があらためて試されるところ。
以上4頭の勝負と見る。
◎5グルームアイランド
○12ジャングルスマイル
▲9トウショウプライド
△4トニーポケット
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B級馬による1800メートルのS2重賞。
コウザンゴールドは、九州大賞典こそ3着だったとはいえ、今年は年明けの初戦で2着に負けた以外、B級までは連戦連勝。近2走の1750メートル戦も2着に1秒以上の差をつけて圧勝しているだけに、ここはまだまだ通過点。
相手筆頭にはコスモポッポ。前走こそコウザンゴールドとの対戦で差のある4着だったが、それまでの3戦、B級のS2重賞や特別では負けても勝ち馬とはわずかの差。コウザンゴールドは別格として、それ以外のメンバーでは、このクラスでもっとも安定した走りを見せている。
テイエムマケンゲナは、今年夏に佐賀に転入して以降、3着が最高という成績だが、徐々にレースぶりはよくなっている。ここ2戦はコウザンゴールドとの対戦で差のある敗戦だが、B級のこの距離なら上位を争える存在。
中央500万から転入して4戦目となるアンシャックルド、大井から転入して3戦目のメティエダールらも、このクラスなら近いうちに上位争いができる存在になりそう。
◎7コウザンゴールド
◯9コスモポッポ
▲6テイエムマケンゲナ
△2アンシャックルド
△4メティエダール
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世代限定の重賞としてはめずらしく、格付けがB3級、B4級というきわめて限られたクラスのメンバーしかいないという一戦。
ならば狙うのは好調馬であろう。ということで、何のひねりもなく10連勝中のラッセルクイン。特に前走では、秋桜賞で牡馬に混じって2着という実績のあるヒカルナナヒメとの対戦で、5キロ余分に背負っても勝った。とはいえ3歳牝馬の重賞で1着固定というのもリスクがあり、トリガミ覚悟のマルチで2着、3着に負けたときの高配当を狙うのが賢明かもしれない。
タナボタチャンは2月の黒ユリ賞で2着という好走歴。普段のレースより負担重量が重くなる重賞では、近走不振でも重賞実績馬が能力を発揮することがある。
実績上位のヒカルナナヒメは、3連勝のあと2着が連続5回。ここでも上位争いの一角は間違いない。
大敗続きから突然4戦連続連対と変わり身を見せたスギヤマ、前走に目をつぶれば好調持続のフジノウンカイ、自己条件で堅実に入着を続けているコウシュハローヤルらも可能性は十分。
◎7ラッセルクイン
◯5タナボタチャン
▲4ヒカルナナヒメ
△6スギヤマ
△2フジノウンカイ
△1コウシュハローヤル
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ナリタポセイドンは中央オープンから転入して2連勝。しかも前走の絆カップは、あのナムラタイタンが逃げ粘ろうかというところ、わずかハナ差ではあるもののとらえての勝利。ナムラタイタンにとっては、2014年末の桐花賞以来、じつに2年近くぶりとなる地元馬相手の敗戦だった。一方、ナリタポセイドンにとっては、中央時代に経験のないダート1600メートル戦だった。今回ももちろん経験のないダート2500メートル戦だが、2100メートル戦で2勝を挙げているだけに、いずれにしてもゆったりした流れはマイナスではないだろう。
このレース連覇がかかるのがライズライン。昨年はコミュニティを3馬身振り切っての快勝だったが、今年はいかんせん相手が強そうだ。
コミュニティは、一昨年がナムラタイタンの3着で、昨年がライズラインの2着。全盛時の勢いからはやや陰りがあるかもしれない。
大井A級からの転入初戦を制したアントニオピサ、園田から転入初戦のオメガブレインらも上位食い込み可能な能力はありそう。
◎1ナリタポセイドン
◯3ライズライン
▲2コミュニティ
△7アントニオピサ
△10オメガブレイン
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