A級馬57キロ、B級馬55キロ、C級馬53キロ(牝馬2キロ減)という恒例のクラス別定戦。2014年までは年に2度行われていたが、2015年からは元日のみの開催となったようだ。近2年もA級馬が勝っているように、斤量差があってもやはりA級馬が強い。過去を遡ってもC級馬の勝利はなく連下まで。
中心はキクノセントロ。昨年春に中央から転入後着実にクラスを上げ、前走でA4の一般戦を快勝。3走前のB1特別では稍重の1600メートルで7馬身差圧勝、1分42秒台という勝ちタイムは重賞でも十分に通用するレベル。
相手筆頭はB級のサンデンバロン。中央未勝利から転入して13戦10勝2着3回。2走前に1600メートルのB1特別を勝って、前走が1400メートル戦で2着。A級に格付けされても通用しそうな器だ。
門別から転入初戦のカツゲキライデンが怖い存在。門別では1200メートル戦のみを使われていたが、笠松在籍時には1600メートル戦で7戦4勝だから、この距離もこなせないわけではない。約2カ月ぶりの実戦でどこまで仕上がっているか。
C級で連勝中のアンバーナイト、C級からB級の下位クラスまで3連勝中のサンライズフレンチらが連下候補。
◎1キクノセントロ
◯11サンデンバロン
▲6カツゲキライデン
△5アンバーナイト
△10サンライズフレンチ
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今年北海道から転入したニシノファイターは、高知での重賞初挑戦となった御厨人窟賞こそ7着に敗れたが、距離延長となった二十四万石賞では逃げて2着に健闘。もともと北海道3歳の二冠馬で、当時2600メートルの王冠賞を制していた。5歳時、同じく2600メートルのステイヤーズカップでも惜しい2着があった。高知では年に一度の距離2400メートルという舞台での一発に期待する。
今年1月以来勝ち星から遠ざかっているリワードレブロンだが、笠松2500メートルのオグリキャップ記念では、昨年勝利、今年も2着という実績。◎と同じくこの距離での実績を評価する。
怖いのがイッツガナハプン。中央ダート2勝から転入して、高知ではC1級までではあるものの目下7連勝中。中央の未勝利勝ちがダート2400メートルだったというのがなんとも不気味。
中央準オープンから転入したサトノキングリーは、初戦を勝利しているだけにダートも問題なさそう。建依別賞を制したメイショウパーシー、昨年10番人気でこのレースを制したブランクヴァース、距離延長が微妙だが今年の重賞で2着が4回あるカッサイなどにも可能性はありそう。
これといった中心馬不在で、昨年のような大荒れも期待して7頭に印をつけた。
◎9ニシノファイター
◯11リワードレブロン
▲1イッツガナハプン
△2サトノキングリー
△5メイショウパーシー
△4ブランクヴァース
△10カッサイ
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マジックカーペットはデビュー戦が大差圧勝で、2戦目が5馬身差。特に2戦目は互角のスタートから一旦後方まで位置取りを下げ、1コーナーまでに慎重に外に持ち出された。ところが4コーナーでは内を突いて直線抜け出しというレースぶりは素質の高さを感じさせるもの。そこから中1週というのは気になるが、今回のメンバーなら負けられないところ。
ナチュラリーはデビュー3戦目の初勝利が重賞の兵庫若駒賞で、その後JpnIIの兵庫ジュニアグランプリは7着も地元馬最先着。そのときの走破タイム1分29秒9は、園田1400メートルの持ちタイムでは断然。ここでもチャンスは十分。
ここまで9戦して勝ち星がないセカンドインパクトだが、園田プリンセスカップ、兵庫若駒賞はともに3着と好走し、ここ3戦も連続して2着。あと一歩のところで勝ちきれていないが能力は高い。
デビューから3連勝のブレイヴコールは、その後の中央挑戦や兵庫ジュニアグランプリJpnIIでは勝負にならなかったものの、巻き返しがかかる一戦。
イオタイザンはデビュー4戦目の前走がようやくの初勝利。それが今回と同じ1700メートル戦だったという経験はプラスになりそう。
◎6マジックカーペット
◯7ナチュラリー
▲12セカンドインパクト
△11ブレイヴコール
△5イオタイザン
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アサクサポイントは中央ダート準オープン勝ちの実績。転入初戦のA3特別(1400メートル)は3コーナーからまったく楽な手ごたえのままひとまくり、直線で2着馬を5馬身突き放しての圧勝だった。今回は距離延長の1900メートルとなるが、中央でのダート3勝はいずれも1800メートル戦だっただけに、この距離でさらに能力発揮という場面もおおいに考えられる。
ヴェリイブライトは名港盃3着、くろゆり賞2着と、名古屋移籍後の重賞ではあとひと息のところで勝ちきれず。新人の加藤聡一騎手に替わって遠征した姫山菊花賞も5着だった。前走笠松の東海クラウンで、名古屋移籍後初勝利を挙げて臨む一戦。デビューから約9カ月で56勝を挙げている加藤騎手には重賞初制覇のチャンスでもある。
サンマルバクシンは、B級下位ではなかなか勝ちきれなかったものが、今年6月以降特別戦を使われるようになってからは、準重賞・特別戦で8戦して7連対。今回が重賞初挑戦だが、その勢いなら上位も狙えそう。
メモリージルバは、今年1月の白銀争覇で重賞初制覇。夏以降は準重賞の東海クラウンでは4勝を挙げているものの、重賞では5着までという成績。あとひと押しがあれば上位争いも。
A3特別からA2特別と連勝中のナムラカグヤヒメはこのメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎2アサクサポイント
◯4ヴェリイブライト
▲1サンマルバクシン
△5メモリージルバ
△6ナムラカグヤヒメ
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10歳のナムラタイタンは今季ここまでに3戦。もはや自身との戦いともいえる状況。赤松杯、シアンモア記念は貫禄を示しての圧勝だったが、体調イマイチだった絆カップはナリタポセイドンにハナ差だけ屈しての2着。そこを叩かれての調子アップに期待したい。
アントニオピサは大井でオープン特別勝ちの実績。北上川大賞典はナリタポセイドンに7馬身差をつけられての2着だったが、何度か経験している2000メートルならあらためての期待。
ナリタスーパーワンは、中央のダートオープンで2着、3着があるという実績。転入初戦となるはずだった白嶺賞が雪のため取止めで、今回があらためての転入初戦。ダートでは経験のない2000メートルに加え、水沢コースをこなせるかがカギになりそう。
コミュニティは、一昨年の桐花賞がナムラタイタンを下しての勝利で、昨年は2着。今シーズンはやや陰りの見える成績だが、どこまで食い下がれるか。
昨年3着のライズラインも当然上位を狙える存在。
◎1ナムラタイタン
◯6アントニオピサ
▲9ナリタスーパーワン
△5コミュニティ
△7ライズライン
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