過去8年で6回、北海道からの遠征馬に勝利をさらわれているこのレース。今年も北海道から4頭、船橋から1頭が遠征してきた。地元勢に連戦連勝という抜けた馬がいないだけに、ここはやはり北海道勢が有力となりそうだ。
タイセイプロスパーは、15日のイノセントカップで重賞2勝目を挙げたバンドオンザランと2度対戦があるなど、世代トップクラスと戦ってきた。そして札幌のクローバー賞では楽に3番手の好位を追走すると、直線での追い比べからは遅れたものの、それでも勝ったブラックオニキスからコンマ6秒差。中央でも十分に通用しそうなスピードを持っている。
エイシンクローバーは、芝1800メートルのコスモス賞で3着。前2頭からは離されたものの、地方馬では唯一上り35秒台で直線伸びを見せ、芝適性の高さを見せた。ダートよりも芝でこそというタイプのようだ。
ミルグラシアスは芝の経験こそないが、ブリーダーズゴールドジュニアカップで差のない3着など能力は高い。
地元勢では、若鮎賞2着のリュウノチーノが、強力な北海道勢を相手にどこまでやれるか。
◎3タイセイプロスパー
◯5エイシンクローバー
▲2ミルグラシアス
△10リュウノチーノ
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ヴィーナスアローは、デビュー以来負けなしの4連勝中。ただ勝ち続けているというだけでなく、そのパフォーマンスは圧倒的で、1400メートルの持ちタイムで1分34秒を切っているのはこの馬だけ。既存勢力とは勝負づけが済んだ印象で、相手になる可能性があれば北海道からの転入馬だろう。
対抗には、その北海道から移籍初戦となるバーバリアン。一般の未勝利戦を勝ったのみだが、続く前走の条件戦は、逃げてゴール前4頭大接戦の2着。素質を感じさせる走りだった。
既存勢力組の2番手はゴールドハリアー。ヴィーナスアローには歯が立たなかったが、前走JRA認定のサファイア賞では早め先頭から2着に4馬身差をつける圧勝。安定した走りを見せている。
もう1頭の北海道からの転入馬、スターグルーヴは未勝利戦を勝っての移籍。アクティブムーンはまだ勝ち星がないが、ここまでの4戦がヴィーナスアローもしくはゴールドハリアーとの対戦で、2着2回、3着1回なら、いずれチャンスが巡ってきそう。
◎5ヴィーナスアロー
◯11バーバリアン
▲3ゴールドハリアー
△4スターグルーヴ
△1アクティブムーン
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3歳馬によるマイルのM3重賞で、有力馬はここをステップに10月23日の不来方賞を目指すことになるのだろう。
岩手ダービーダイヤモンドカップを制して6連勝としたのがエンパイアペガサス。それ以来の休み明けに加えて58キロを背負うというハンデはあるが、出走してくるからには中途半端な状態ではないのだろう。不来方賞からダービーグランプリへと考えると、このあたりではまだまだ負けられない。
チャイヨーは、岩手ダービーダイヤモンドカップこそ10着に敗れたが、その後ウイナーカップで重賞初勝利。そしてひまわり賞は3着だったように、2000メートルとなると距離が長い。1600メートルなら力を発揮してきそう。
メジャーリーガーは、南部駒賞を制したところではこの世代のトップの1頭と考えられた。しかし今シーズンは、やまびこ賞こそエンパイアペガサスに半馬身差の2着と好走したものの、3戦して勝ち星なし。今回はエンパイアペガサスと同じ58キロを背負うが、巻き返しに期待したいところ。
今シーズン岩手に移籍して勝ち星がないノーノーイエースだが、一連の重賞でも掲示板は外さない好走を見せている。ここでも上位争いは可能。
あやめ賞を制したディックカントウだが、ここ2戦は差のある敗戦で、今回は距離短縮を味方に上位を狙う。
◎9エンパイアペガサス
◯5チャイヨー
▲3メジャーリーガー
△6ノーノーイエース
△4ディックカントウ
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門別のダートではまだ底を見せていないと言っていいのがバンドオンザラン。栄冠賞を制したあとは中央の芝に2度挑戦したものの、残念ながら結果は残せず。とはいえ栄冠賞で2着に負かしたヒガシウィルウィンは、その後ブリーダーズゴールドジュニアカップ2着など、ともにこの世代のトップを争う存在であることは間違いない。ここはダートに戻って再度の期待。
栄冠賞で3着だったスーパーステションは、ブリーダーズゴールドジュニアカップでは差のある6着。1200メートルに戻れば能力を発揮しそう。
ともに短距離のフレッシュチャレンジを圧勝したスカイロックゲート、リシュリューは、その後は長めの距離を使われたが、この1200メートルに戻って、あらためて力が試される。
フレッシュチャレンジで2着馬に3秒差をつけてぶっちぎったシュラーゲンだが、勝ちタイム自体は平均的なもの。続くウィナーズチャレンジはまったくレースをしておらず、ここはあらためめての期待となりそう。
◎2バンドオンザラン
◯9スーパーステション
▲8スカイロックゲート
△6リシュリュー
△7シュラーゲン
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別定戦とはいえ実質定量で、内回り1600メートルの星雲賞を圧勝したオヤコダカが、再び同じ舞台なら敵はない。ここも強い競馬を見せてくれるはず。
相手はグランプリブラッド。昨年の道営記念を圧勝し、船橋に遠征した総の国オープンでは高知のサクラシャイニーと叩き合ってハナ差の2着。今季春の2戦は結果がでなかったが、夏を休養し、道営記念連覇に向けて調子を上げていきたいところ。
ヘブンズゲートは、赤レンガ記念、星雲賞ではともにオヤコダカの2着で、今シーズンここまで5戦オール連対。ここでも当然上位争い。
ジャストフォファンは、大井に遠征した黒潮盃でも4着と能力の高さを見せた。今回、初めての古馬との対戦がいきなり重賞だが、オヤコダカ以外に今シーズン重賞を勝っているいる馬がいないというメンバーだけに連下争いも可能と見る。
サクラインザスカイは中央時代も含めて初めての1600メートル戦だが、逃げてうしろがオヤコダカを意識する展開になれば、内回りコースだけに粘り込む場面があるかもしれない。
◎5オヤコダカ
◯6グランプリブラッド
▲7ヘブンズゲート
△3ジャストフォファン
△2サクラインザスカイ
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