馬券圏内の勝負になるのは中央5頭で、ダートグレード実績のあるベテラン勢か、近走で準オープンを勝った新興勢力かという争い。
ベテラン勢は、いずれも1年近くかそれ以上勝ち星がないというメンバーだが、昨年の帝王賞JpnIでもワンダーアキュート、コパノリッキーに続いての3着など、GI/JpnIの高いレベルでも上位に食い込んでいるソリタリーキングを評価する。
ダノンカモンは佐賀は初めての遠征だが、鞍上が佐賀で育った川田騎手だけに期待したいところ。川田騎手は、佐賀記念は2012年にピイラニハイウェイで制し、サマーチャンピオンもこれまでに2勝とさすがにコースをよく知っている。前走チャンピオンズカップGIこそ最下位だったものの、明けて9歳という年齢ほどの衰えはない。ダートで2000メートルは初めてだが、1900メートルの名古屋大賞典を制しているだけに問題はないだろう。
マイネルクロップは、年明けの準オープン、初夢ステークスを制し、東海ステークスGIIは7着だが、勝ったコパノリッキーの圧勝で、2着グランドシチーからはコンマ5秒差とそれほど差はない。その実力で今回のメンバーなら勝つチャンスはある。
リキサンステルスは10月にダートの準オープンを勝って、前走オープンのポルックスステークスはコンマ5秒差の5着。そのときの上位はまだ重賞勝ちがないというメンバーだっただけに、ここでいきなりまではどうだろう。
連覇を狙うランフォルセだが、昨年のこのレースを勝って以降は、いずれも地方のダートグレードで勝ち馬から1秒以上の差をつけられている。とはいえ、一昨年の浦和記念、昨年のこのレースも、1秒以上の差での敗戦が続いたあとでの勝利だけに、まったく見限ることもできない。人気がなければ狙ってみてもおもしろいかもしれない。
中央勢に抜けた馬がいないとはいえ、地方勢にはダートグレード実績のある馬がなく、さすがに馬券圏内までは難しい。
◎9ソリタリーキング
◯5ダノンカモン
▲8マイネルクロップ
△2リキサンステルス
△12ランフォルセ
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トライアルとして行われたノカイドウ特別、ミヤマキリシマ特別は、両レースともに地方勢は歯が立たずという内容だっただけに、ここも中央勢同士の争いとなりそう。
クリノヤクマンは、芝の未勝利戦を勝ち、小倉のひまわり賞でも2着と健闘。その後、小倉2歳ステークス、クリスマスローズSと、着順的には勝負にならなかったが、強いメンバーにもまれてきた経験を評価。ダートは2戦してともに二桁着順というのは気になるが、九州産馬限定ではない一般の馬が相手でのもだけに、やってみなければわからないところはある。
ノカイドウ特別を制したのがミスターベアー。小倉のひまわり賞(9着)がデビュー戦で、それ以降はダートを使われてきた。ノカイドウ特別では、直線まで食い下がっていた2着馬をゴール前で突き放してという強い内容だっただけに、ここでもあっさりがあっておかしくない。
ミヤマキリシマ特別を逃げ切ったのがグランデコマンド。勝ちタイムではノカイドウ特別よりコンマ4秒速く、引き続き鮫島克也騎手ということでは期待できそう。
カシノタンバリンは未勝利だがひまわり賞で4着があり、初めてのダートでの変わり身に期待。ミヤマキリシマ特別で2着のカシノゼウス、同3着のキリシマツバサはそれほど差のない内容で、逆転の可能性も。
◎3クリノヤクマン
◯5ミスターベアー
▲11グランデコマンド
△9カシノタンバリン
△10カシノゼウス
△7キリシマツバサ
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キングプライドは高額賞金の佐賀若駒賞で3着と好走し、前走筑紫野賞では3コーナーからトゥータフと一騎打ちとなり、最後振り切って着差は1馬身だが、直線半ばで鮫島騎手はうしろの馬の脚色を確認していたので、着差以上に余裕のある勝利だった。距離延長でさらに力を発揮しているだけに、ここでも中心は間違いない。
レジェンドスイグンは、久々の出走となるはずだった花吹雪賞で出走取消となり、今回があらためて2歳9月以来の出走。その9月のリゲル特別は、イッセイイチダイに2馬身半差の2着だったが、イッセイイチダイはその後九州ジュニアチャンピオンを勝ち、3着だったソウルケンシは佐賀若駒賞を制した。その実力から3歳になっての上積みがあれば、このメンバーなら楽勝という可能性も十分にある。
トゥータフは、前走筑紫野賞ではキングプライドに食い下がっての2着。キングプライド同じサウスヴィグラス産駒だが、同じように距離が延びていいパフォーマンスを見せている。
前走初勝利を挙げたリンノレナチャン、同2勝目を挙げたラッキーウィンダムは、さらなる上積みがあれば上位食い込みも。
◎6キングプライド
○9レジェンドスイグン
▲4トゥータフ
△3リンノレナチャン
△8ラッキーウィンダム
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B級馬による1750メートルの重賞。
前走M&Kジョッキーズカップまで目下4連勝中のダイワボルドー(第2戦)の相手探しという一戦。連勝中というだけでなく、C級からここ10戦連続連対。おまけに2走前のB-1組特別では、時計の出やすい不良馬場だったとはいえ、今回と同じ1750メートル戦をコースレコードでの勝利。さらに上のクラスでの活躍も期待できそう。
相手筆頭はキョウワカイザー。4走前、3走前では、ともにダイワボルドーに差をつけられての3着だったが、その後に2連勝。昨年3月にB級に昇格して以降、13戦して3着以内をはずしたのは2度だけ。さらにこの距離では安定感もあり、ここ2戦が好タイムでの勝利だっただけに、ひょっとしたら逆転の可能性もありそう。
岩手から転入初戦のウインベルカントが怖い存在。2走前のA級一組特別で2着があり、岩手では重賞でも上位入着があった。いきなり通用しても不思議ではない。
高知から転入後5戦目となるマイネルプレジャーは、初めてのこの距離がどうかだが、それさえ克服できればチャンスはある。
エイシンガリレイは、2頭前の大分川賞ではキョウワカイザーに1馬身半差2着。前走M&Kジョッキーズカップ(第2戦)でもダイワボルドーにやや離されたとはいえ3着。佐賀転入後まだ勝ち星はないが、今回のメンバーの上位馬ともほとんど差はなさそう。
◎5ダイワボルドー
◯8キョウワカイザー
▲4ウインベルカント
△3マイネルプレジャー
△6エイシンガリレイ
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