ワンダーアキュートは、帝王賞JpnIで8歳にしてのJpnI通算2勝目。最後、コパノリッキーを振り切って2馬身差をつけてということでは、2000メートルならこの馬にアドバンテージがあると見る。休み明けでも力を発揮し、輸送も問題ないことを考えれば、この馬が中心。
コパノリッキーは、フェブラリーステークスGIは最低人気での勝利だったが、かしわ記念JpnIは横綱相撲という内容で完勝。しかしそこで負かしていたワンダーアキュートには帝王賞JpnIで逆転された。向正面で掛かり気味に先頭に立ってというペース的なこともあったかもしれないし、距離適性ということもあったかもしれない。秋は南部杯JpnIで始動予定だったものの復帰が遅れ、ぶっつけとなる今回はどこまで仕上がっているか。砂をかぶるといやがるということで、外枠に入ったのはプラスだろう。
クリソライトが日本テレビ盃JpnIIで完全復活というレースを見せた。とはいえ相手は明らかな格下。あらためて一線級のこのメンバーに入ってどうか。ただマーキュリーカップJpnIII(2着)でコースを経験しているというのは強みになりそう。
ホッコータルマエは、ドバイで大敗したあとどこまで戻しているか。カゼノコはジャパンダートダービーJpnIを勝って以来ということに加え、古馬との初対戦がどうか。ベストウォーリアは3歳時のジャパンダートダービーJpnIで差をつけられて負けていたように、この距離はちょっと長い。
◎4ワンダーアキュート
◯15コパノリッキー
▲6クリソライト
△7ホッコータルマエ
△3カゼノコ
△9ベストウォーリア
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今年、ダートグレードで7戦3勝、2着2回というノーザンリバーの実績が断然だ。それ以外では4着が2度あるが、フェブラリーステークスGIで先着された3頭は、コパノリッキー、ホッコータルマエ、ベルシャザールといういずれもチャンピオン級の馬たち。プロキオンステークスGIIIでの4着も、その後に南部杯JpnIを制したベストウォーリアにコンマ2秒差というもの。今年のダート短距離路線のチャンピオンとなるにはふさわしい実績だ。
ドリームバレンチノは、ダート初参戦だった昨年のJBCスプリントJpnIで2着と好走。以来、ダートのみを使われ、前走の東京盃JpnIIでも直線一旦は先頭に立つ場面があって、ノーザンリバーに半馬身差の2着。今回もノーザンリバーより先に仕掛けてどこまで粘れるか。
ダート適性の判断に悩むコパノリチャードは▲とした。今年の盛岡ダートコースはかなりタイムが速く、コースレコード1分8秒9を更新する可能性もあるダートの高速決着に対応できるかどうか。
タイセイレジェンドは、一昨年のJBC川崎開催の覇者。その後は斤量を背負わされたこともあって近走の成績が冴えないが、叩き3戦目で定量57キロになって巻き返せるかどうか。
セイクリムズンは、常に好走はするものの全盛時の勢いまではどうだろう。
サトノタイガーは、内にコパノリチャード、外にスマイルヴィジットと、逃げる可能性のある馬に挟まれて、前走東京盃のように単騎での逃げになるのかどうか。
◎1ノーザンリバー
◯12ドリームバレンチノ
▲2コパノリチャード
△6タイセイレジェンド
△15セイクリムズン
△3サトノタイガー
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ワイルドフラッパーは、ブリーダーズゴールドカップJpnIIIではサンビスタに3馬身ちぎられたが、レディスプレリュードJpnIIできっちり巻き返した。ブリーダーズゴールドカップが直線伸びを欠いてという競馬だっただけに、レディスプレリュードのレースぶりが本来の姿であり、また、サンビスタとの実力差でもあると考える。今年春から言われていた、ダート女王の座を確定させることになりそうだ。
地方初参戦の中央3頭との比較が難しいが、いずれもダートでの実績馬で、前走準オープンを勝ってここに臨むブルーチッパー、トロワボヌールが相手候補の上位。この2頭はワイルドフラッパーを負かす可能性もあると見る。
ブルーチッパーはデビュー以来ダートの中距離のみを使われ、マイペースの逃げに持ち込んでここまで3連勝。ただ心配なのは15番枠に入ってしまったこと。1コーナーの入りまでにすんなりとハナをとれればいいが、無理を強いられるようだと厳しい競馬になるかもしれない。
対してトロワボヌールは、好位〜中団追走から直線勝負の競馬。1000万条件の東京ダート1600メートルでは不良馬場とはいえコースレコードでの勝利もあり、まだ底を見せていない。
サンビスタは押し出されるように△の筆頭になってしまった。レディスプレリュードのレース内容から、再びワイルドフラッパーを負かすというまでは難しいように思う。
堅実に掲示板は確保するアクティビューティだが、さすがにこれだけ若い世代の上がり馬が揃うと、連下争いまでが精一杯だろう。
地方の期待はピッチシフター。昨年3歳で挑んだJBCレディスクラシックは地方最先着の5着で陣営の笑顔があったが、今年はさらに上にいかないと喜びはないだろう。佐賀のサマーチャンピオンJpnIIIで牡馬相手に2着という実績からも、その可能性はある。
マイネエレーナは、前走埼玉新聞栄冠賞が、マイペースでの逃げから直線差を広げて9馬身差の圧勝。中央時代よりかなり力をつけている。
◎4ワイルドフラッパー
◯15ブルーチッパー
▲6トロワボヌール
△10サンビスタ
△9アクティビューティ
△3ピッチシフター
△5マイネエレーナ
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JBCに合わせて組まれた新設の芝重賞。回次がないので今年限りの重賞なのだろう。
実績的にもシルクアーネストが絶対的存在。昨年7月に中央・福島で芝オープン勝ちがあり、今年5月にも新潟の芝オープンで僅差3着があった。そして転入初戦のOROカップでは、やはり中央オープンで芝実績があった大井のカリバーンを半馬身差で振り切った。地元馬のみが相手で、中央時代から得意としているこの距離なら、まず負けることはないのではないか。
相手は大混戦で、それならば格下でもマイネリッカを取り上げた。昨年中央未勝利からの転入だが、盛岡芝に限ると9戦6勝で3着を外していないという成績。芝1700メートルの持ちタイムが1分46秒1(良)で、OROカップの勝ちタイム1分44秒8とはやや開きがあるが、シルクアーネストが断然と考えれば、これくらいでも十分通用するはず。
中央1000万下から転入2戦目のOROターフ特別を勝ったソールデスタンも、同じ芝1700メートルの勝ちタイムが1分46秒0(良)で、マイネリッカとは互角と考えられる。
ダブルスパークは、芝1000メートルの重賞を連勝して、距離延長がどうか。
ダイワスペシャルは、そのダブルスパークが連勝したレースで3、2着。この馬も中央では芝2勝の実績。
ハカタドンタクは、今シーズンの成績はちょっと冴えないが、昨年3歳時に芝で活躍した実績がある。
◎2シルクアーネスト
◯11マイネリッカ
▲5ソールデスタン
△4ダブルスパーク
△1ダイワスペシャル
△8ハカタドンタク
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それにしても10月18日の落馬で鎖骨と肋骨を骨折して、わずか2週間で復帰するというのだからスゴイとしか言いようがない。村上忍騎手である。12年ぶりのJBCだけに、多少の無理をしてもということなのだろう。いや、もしかして多少というレベルではないのかもしれないが。
そして同日に行われる不来方賞の期待馬が、村上忍騎手のライズラインだ。冬期間、南関東では結果を残せなかったものの、岩手に戻って、やまびこ賞、岩手ダービーダイヤモンドカップ、オパールカップと3連勝。ダートでも芝でもという活躍だ。前走A級一組では勝ち馬からちぎられての2着だったが、これは相手を考えれば仕方ない。人気にこたえてJBCデーを盛り上げたいところ。
やまびこ賞、岩手ダービーダイヤモンドカップでライズラインの2着だったシグラップロードは、前走古馬のA級二組特別で2着があり、3歳としてはレベルの高いところでの争いをしているので相手候補の筆頭。
ユナイテッドボスは重賞タイトルこそないものの、今シーズンは重賞に6回出走して2着3回、3着2回、4着1回と、もれなく上位争いに食い込んでいる。
ドナアヴィード、リュウノワン、バイザスターン、オールドバルディーら、中央や南関東からの転入組も、まだ実力的には底が割れていないだけに、あっと言わせる可能性はある。
◎7ライズライン
◯1シグラップロード
▲11ユナイテッドボス
△9ドナアヴィード
△2リュウノワン
△8バイザスターン
△5オールドバルディー
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