ソリタリーキングは、GIが獲れる器といわれた時期もあったが、勝ちきれないレースも少なくなく、ここ2年での勝利は昨年のマーキュリーカップJpnIIIのみ。とはいえ帝王賞JpnIではGI/JpnI勝ち馬を相手に3着と健闘を見せた。その後のマーキュリーカップJpnIIIでは意外にも5着だったが、休養を挟んで立て直してくると見る。
エーシンモアオバーもなかなか勝ちきれないタイプだが、ゆったり流れる長丁場は力を発揮できる舞台。マイペースの逃げに持ち込めれば連覇の可能性も。
地方勢の期待はサミットストーン。前々走マーキュリーカップJpnIIIでは、早め先頭のクリソライトに並びかけて行き、結果4着だったが最後までよく粘った。前走東京記念は中央から転入2戦目のユーロビートの勢いに押し切られてしまったが、レコード決着のマーキュリーカップでのレース内容からは、GI/JpnI馬のいないこのメンバーなら馬券圏内のチャンスはある。吉原寛人騎手がどこで勝負に出るのかも見どころだ。
ランフォルセは、勝ち馬から離されての敗戦が続いたかと思えば、アッといわせる勝利があったりして予想の印をつけるのに常に悩む。地方でのダートグレード3勝は、いずれも3番人気というのを見てもそれがわかる。
グラッツィアは、昨年9月に中央のダートオープン(ラジオ日本賞)を制して以降、中央では5着が最高という頭打ちともいえる状況。ただペースが落ち着く地方の中長距離であれば、前走日本テレビ盃JpnIIでもそうだったように、上位に粘り込む可能性はある。
地元勢では、4月のスプリングカップを勝って以降、ナムラダイキチ以外には先着されていないセイカアレグロがどこまでやれるか。そういう意味では、ここをひとつの目標としていたナムラダイキチが脚部不安再発で出走できなかったのはなんとも残念だ。
◎4ソリタリーキング
○2エーシンモアオバー
▲10サミットストーン
△7ランフォルセ
△5グラッツィア
△3セイカアレグロ
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ハッピールミエールは、北海道では勝ち星を挙げられなかったものの、それでも5戦してすべて4着以内。そのなかには、のちにイノセントカップで接戦の3着というプレミアムトークと走って3着という好走もあった。転入初戦は、同じく北海道からの転入初戦だったエムティサラとほとんど一騎打ちというレース内容で、半馬身差で勝利。3着馬には4馬身差をつけた。牝馬同士ならおそらく能力は抜けているだろう。
もちろんエムティサラもこのメンバーに入れば有力な1頭。今回も2頭の一騎打ちになるかもしれない。
イヴシャンテマリーは、ここまでの勝利はデビュー2戦目での1勝のみだが、近走はこの世代のナンバー1と目されるエムザックサンダーが相手では勝てないのも仕方ない。
ウィンザカップは3戦して2、1、3着という成績。勝ったレース以外の2戦はやはりエムザックサンダーとの対戦で、相手が悪い。
1400メートル戦ではあるが、確実に走破タイムを縮めてきているサラソウジュにも期待できそう。
◎3ハッピールミエール
◯1エムティサラ
▲9イヴシャンテマリー
△5ウィンザカップ
△2サラソウジュ
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北海道から4頭が遠征。JRA認定競走を勝っているのは1頭だけだが、勝ってない馬も成績をよく見ると紙一重。あらためて層の厚さを感じさせられる。で、やはり実績的に見てもフレッシュチャレンジを勝っているミラクルフラワーから。フレッシュチャレンジで7馬身差をつけて2着にしりぞけたティープリーズは、その後笠松に移籍して園田プリンセスカップ2着など活躍している。重賞出走経験もあり、前走クビ差で2着で負けた2歳4組戦も不良馬場とはいえ1分13秒台は好タイムだ。
コーズウェイはここまで5戦してすべて3着以内。未勝利を勝ったときの2着馬フォーティクインは、その後にフローラルカップで2着。レベルの高い争いをしている。
クリールジェニーもデビュー戦以外は3着以内。前々走の2歳5組ではコーズウェイに2馬身半差での2着があった。
地元勢では、水沢のビギナーズカップは6着も、盛岡のダートで2勝を挙げているフロムミートゥユー。
ビギナーズカップ2着のトーホクフェアリーだが、続くジュニアグランプリ11着は、やはり北海道勢との力差を感じさせられる結果だ。
◎12ミラクルフラワー
◯7コーズウェイ
▲8クリールジェニー
△2フロムミートゥユー
△1トーホクフェアリー
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古馬によるA1・A2混合の重賞。この開催では翌5日にA1の国見岳特別があり、その1着賞金が80万円で、この五ケ瀬川賞の1着賞金は60万円。出走馬の格付けも賞金も低い、この五ケ瀬川賞のほうが重賞になってしまうというのはどうなのだろう。
マイネルハートレーは、中央から転入後1750または1800メートル戦を使われ、6戦4勝、2着3着各1回と、まだ底を見せていない。前走A1・A2の日向灘特別では3着に負けてしまったが、そのときの勝ち馬シャイニーフェイトは前々走大淀川賞で負かしている。最上位クラスに入っての活躍も期待できそうだ。
コスモガラサは、中島記念5着、吉野ヶ里記念4着という、S1重賞での好走が目立つ。前走、日向灘特別では3着のマイネルハートレーに1馬身半差の4着。逆転できる余地はある。
ミチシルベは、前々走大淀川賞でマイネルハートレーに4馬身差をつけられての2着。こちらは逆転までは難しいか。
マイウエイは昨年末の中島記念で3着という実績だが、近走の成績ではこのクラスがやや壁になっている感じ。
◎1マイネルハートレー
◯2コスモガラサ
▲6ミチシルベ
△5マイウエイ
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