ステファニーランは、デビュー5戦目で初勝利を挙げてから、目下4連勝中。一戦一戦力をつけ、中団または後方から直線一気という競馬も2歳馬離れしたもの。まだまだ強くなりそうな雰囲気がある。
ウィッシュハピネスは、芝のデビュー戦こそあまりいいところがなく6着だったが、ダートに変わった1000メートルの未勝利戦では逃げ切って6馬身差の圧勝。ダートでのスピード能力は相当なものがありそう。
フィーリンググーは、デビュー戦の1勝のみだが、栄冠賞2着を含め、重賞4戦してすべて掲示板。こうした堅実駆けの馬は、距離など条件を問わず、強い相手でも弱い相手でも、それなりに好走することがよくある。
栄冠賞を制したティーズアライズは、その後中央の芝に挑戦して結果を残せず。しかしダートではまだ底を見せておらず、それで人気を落とすなら馬券的にはおもしろい存在となりそう。
そのほか中央勢では、ダートの新馬戦を逃げ切ったウェディングラン、初ダートがどうかだがクローバー賞2着の実績があるノットフォーマル。地元馬では重賞3戦で3、2、2着のジュエルクイーンらにも可能性を感じる。
◎9ステファニーラン
◯11ウィッシュハピネス
▲10フィーリンググー
△16ティーズアライズ
△8ウェディングラン
△1ジュエルクイーン
△14ノットフォーマル
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それにしても豪華なメンバーが集まった。東海・北陸・兵庫の、ほとんどオールスターといってもいいメンバーではないか。そうしたなかで、早くからその素質を認められていたトーコーガイアの巻き返しに期待する。ジャパンダートダービーJpnI(10着)はともかく、黒潮盃9着は案外だった。2カ月間隔をあけて立て直してきたと見る。
東海ダービーは、金沢のケージーキンカメが圧勝で、ノゾミダイヤが6馬身差で2着という結果。しかしその後、ノゾミダイヤは2着のあと目下7連勝中。しかも前走、古馬との重賞オータムカップでもダートグレード入着歴のあるサイモンロードに3馬身差をつけての完勝。東海ダービーのときより格段に力をつけている。
対してケージーキンカメは、前走ではサラブレッド大賞典を制したものの、直線で伏兵デューイをとらえてというもの。圧倒的な強さを感じさせるものではなかった。東海ダービーのころから上積みがあるのかはちょっと疑問で▲まで。
そのケージーキンカメをMRO金賞で負かしたのがトーコーポセイドン。2歳時には園田ジュニアカップでトーコーガイアを負かして兵庫の2歳チャンピオンとなったが、現状ではトーコーガイアのほうが上。
ヒシエクストリームは、中央未勝利から転入して、11戦9勝、2着2回。前走では古馬A4戦を制した。ナムラユキヒメは中央1勝からの転入初戦で古馬A3戦を勝利。3歳のこの時期に古馬のこのクラスを勝っている実力は侮れない。
◎2トーコーガイア
◯4ノゾミダイヤ
▲5ケージーキンカメ
△7トーコーポセイドン
△3ヒシエクストリーム
△1ナムラユキヒメ
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ステイヤーズカップを制したクラグオーは前日の自己条件戦にまわってここは不在。そのクラグオーに2戦連続で土をつけたウルトラカイザーが、目下3連勝中と絶好調。そして3戦3勝の1800メートル戦なら、門別で初めての重賞制覇のチャンスが巡ってきたと見てよさそう。
ニシノファイターは、今シーズンは初戦のコスモバルク記念こそ惨敗だったものの、その後はすべて3着以内に好走。前走ステイヤーズカップでも、3コーナーで先頭に立ち、最後はクラグオーに交わされたものの半馬身差で2着と健闘。クラグオーを2戦連続で負かしているウルトラカイザーが、前々走、前走より2キロ増の57キロになるのに対し、ニシノファイターは変わらず今回も57キロという斤量面で優位な要素はある。
グッドグラッドは、赤レンガ記念、ステイヤーズカップで、ニシノファイターと2着3着を分け合った。今回も引き続き抜けた実力馬がいるわけでもないので、チャンスはある。
ステイヤーズカップでは逃げて失速したモズには巻き返しがかかる一戦。
スーパーパワーは常に脚元との相談で、持てる力を発揮できる状態にあるのかどうか。
◎2ウルトラカイザー
○3ニシノファイター
▲6グッドグラッド
△5モズ
△1スーパーパワー
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高知の3歳三冠を狙うのがニシケンメイピン。その後古馬との重賞、トレノ賞4着、珊瑚冠賞5着という成績なら、3歳同士なら実績では抜けている。
逆転で待ったを狙うのが、高知優駿では惜しくもアタマ差で2着だったニシノマリーナ。実際に栴檀特別ではニシケンメイピンを負かしており、この馬も古馬A級に混じって善戦している。
アベニンレジーナは、黒潮皐月賞はそれほど差のない3着だったが、高知優駿は4着。とはいえ高知優駿は競り合った2頭から1秒8も離されていたが、ひと夏を越えて、その差が縮まっているかどうか。
高知優駿3着で、古馬C1級で勝利を収めているビッグスプラッシュは夏あたりから急激にちからをつけている。
黒潮皐月賞2着で、1番人気で臨んだ高知優駿は7着だったマルチヴィグラス、3歳戦で2連勝中のドリームスカイハイらも上位を狙えそう。
◎6ニシケンメイピン
○4ニシノマリーナ
▲10アベニンレジーナ
△8ビッグスプラッシュ
△7マルチヴィグラス
△5ドリームスカイハイ
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近走の好調ぶり、さらにダート1600メートル戦での実績からも、ベストウォーリアが中心。3歳以降で惨敗といえるのは、ジャパンダートダービーJpnIでの5着と、フェブラリーステークスGIでの13着のみ。中央勢にGI/JpnI勝ち馬がいないという今回のメンバーであれば、実績的にも安定感でも抜けている。
ポアゾンブラックは、前走ダートのオープンを勝利した勢いで、今回がダートグレード初挑戦。中央では1400メートルまでしか経験していないが、デビューした兵庫では1700メートルの菊水賞まで負けなしの5連勝だった。地元のナムラタイタンやコミュニティがどう出るかだが、マイペースで逃げたときに、ベストウォーリアの末脚を封じ込められるかどうか。
上昇度では、前々走オープン2着、そして前走で勝利のナガラオリオン。しかし距離経験が一度しかなく、左回りは2度走って結果を残せず。不安材料が多い。
地元というか地方の期待はナムラタイタンが一身に背負うことになりそう。岩手に移籍して3連勝はいずれも大差勝ち。ただ、予定していたマーキュリーカップJpnIIIを夏負けで回避し、今回4カ月ぶりの実戦となることから△まで。
オーバルスプリントJpnIIIを制したキョウエイアシュラは、展開的に恵まれたところがあった。GI/JpnI馬がいないとはいえ、このメンバーに入って勝ち負けまではどうだろう。
アドマイヤロイヤルは3年連続での南部杯JpnI出走。過去2回とも勝ったのがエスポワールシチーで、ともに1秒以上の差をつけられていただけに、コース適性面からも強くは推せない。
◎10ベストウォーリア
○9ポアゾンブラック
▲7ナガラオリオン
△14ナムラタイタン
△4キョウエイアシュラ
△5アドマイヤロイヤル
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