黒船賞JpnIIIに向けた一戦だが、東海・北陸から大挙8頭の遠征があり、地元馬は4頭という争い。
ファイアーフロートは、地元高知では先日の大高坂賞を圧勝したエプソムアーロンに先着されているのみ。そのエプソムアーロンが勝った園田FCスプリントでは3着だったが、1番枠で出遅れて、外へ外へと出してというかなりのロスがあっての競馬で、それでも直線追い込んで3着と最後に見せ場をつくった。中央時は芝ではあるもののオープン勝ちという実績からも最有力。
クリスタルボーイの前走名古屋記念は、今や名古屋では圧倒的な存在となったサイモンロードをピタリとマークする位置を進み、さすがに直線では振り切られたものの、それでも2馬身半差の2着と好走といえるレース内容。中央時にもダートの短距離を中心に使われており、今回の条件なら怖い存在。
マウンテンダイヤは、重賞初挑戦となった高知県知事賞では抜群のダッシュからハナを奪うと、グランシュヴァリエ、ビーボタンダッシュに早めに並びかけられて苦しくはなったが、それでも3着には粘った。2400メートルは明らかに距離が長く、ここまで8戦全勝という1300メートル戦なら力を発揮するはず。
A-3まで4連勝中のタンティヴィーは、ここがひとつ試金石となりそう。トウショウジオンは、金沢から笠松に転厩して5戦。勝ち星がないとはいえ入着までなら。
◎4ファイアーフロート
◯2クリスタルボーイ
▲3マウンテンダイヤ
△9タンティヴィー
△8トウショウジオン
黒潮スプリンターズカップの出走表はこちら
エスワンプリンスは、佐賀記念JpnIIIに登録があるものの、果たして使うのかどうか。以前の話では距離適性的にも28日の笠松・オッズパークグランプリに向けてこの1400メートルを使ってきたという可能性が高い。中島記念ではデュナメスに半馬身差で屈したが、一線級のメンバーがいないここでは負けられないところ。
中央1000万下で頭打ちだったディアフロイデが、転入後2連勝。前走九州オールカマーでは、控えて4番手から3~4コーナーでひとまくり。直線を向いて先頭に立つと、後続の脚色を確認しながら、軽く追っただけで5馬身差圧勝となった。転入後2戦とも騎乗していた鮫島騎手が今回はエスワンプリンスに騎乗するため、乗替りとなった竹吉騎手がどこから仕掛けるのかが見どころ。
高知で黒潮菊花賞など昨年の3歳重賞で2勝を上げたコパノエクスプレスが転入初戦。古馬のオープンクラスを相手にどこまでやれるかだが、山口勲騎手が鞍上となるのはちょっと怖い。
強敵相手に2着があるキンバーライト、重賞常連のメイホウホップらも上位を狙う。
◎7エスワンプリンス
◯6ディアフロイデ
▲8コパノエクスプレス
△5キンバーライト
△2メイホウホップ
鶴見岳賞の出走表はこちら
12月15日に行われた前哨戦のレディースカップから7頭が再戦というメンバー。違うのは、当時より60~70キロ負担重量が増えること。
古馬牝馬の特別として、5月に行われたカーネーションカップ、そしてレディースカップと、両レースを勝っているアアモンドマツカゼが人気になりそうだが、そこで3、2着だったダイリンビューティの逆転に期待する。負けたとはいえ、着差はともに1秒前後と僅差。重量差も変わらず10キロ差だが、基礎重量が増えることで、経験豊富なダイリンビューティが決め手で上回ると見る。
ニシキエースは、今シーズンだけでも、ばんえい十勝オッズパーク杯やビッグウエイトカップなど一線級と対戦しての好走があり、成績にムラはあるもののA2でも好走。レディースカップはやや離れての5着だったが、その差を埋める能力はある。
ユーファンタジーは、過去3年連続でこのレースに出走していて、3、4、2着という好走歴は侮れない。
1年以上勝ち星がないニシキウンカイだが、レディースカップで4着だったように軽量を生かせば上位に食い込む可能性も。
◎5ダイリンビューティ
◯7アアモンドマツカゼ
▲6ニシキエース
△8ユーファンタジー
△9ニシキウンカイ
ヒロインズカップの出走表はこちら
この開催では、2月1日にA1級最上位格付けの鶴見岳賞が行われ、ここは2番めの格付けとなるA1・A2の混合戦。
コスモガラサは勝ち切れないレースが多いものの、A級で常に上位争い。昨年末、初めて一線級との対戦となった中島記念での5着は、それまで対戦してきた相手を考えれば好走といっていいだろう。今回は前に行きたい馬が何頭かいるだけに、展開的にも有利になりそう。
キタサンツバサは、船橋から門別を経由して転入。佐賀での2戦は2、5着で、ともに勝ち馬はディアフロイデ。前走の1~3着馬は2月1日のA1戦に出走予定という格上だっただけに、今回のメンバーなら勝ち負けになる。
マコトタンホイザーは、中央500万から転入してB級で1、2着。今回は格上挑戦だが、このメンバーに入っても見劣りはしない。
リリーは目下4連勝と好調。とはいえ、それはいずれも1400メートル戦。昨年1800メートルで行われたこのレースで2着はあるが、それ以外の1750メートル以上のレースでは結果を残せていない。距離適性が微妙ゆえにあまり重い印はつけられない。
シゲルサクランボは、中島記念を別とすれば、転入後A2以下では前走ではじめて連対を外す5着。3走前のシクラメン賞でリリーの2着に敗れているが、こちらは逆に距離延長は歓迎。
◎5コスモガラサ
◯4キタサンツバサ
▲10マコトタンホイザー
△2リリー
△3シゲルサクランボ
球磨川賞の出走表はこちら
3歳の条件重賞だが、昨年はここを制したダイリングローバルが、九州ダービー栄城賞も制した。
タケノペガサスは中央未勝利から転入して、ともに逃げ切りで2連勝。特に前走は3コーナーから徐々に後続との差を広げると、最後は流すような感じでのゴール。まだ底を見せていない。
プリンスレオンは、道営未勝利から転入して2、1、2着。タイム面では1300、1400メートルともにタケノペガサスの上を行っている。
ベルスキーは、昨年12月22日のデビュー戦で2着に3秒差をつける大差圧勝。とはいえ、1頭が取消して4頭立てでの争いで、時計的にも平凡なことから3番手の狙いとした。
中央未勝利から転入して5戦2勝、2着1回というコスモレグノ、4カ月ぶりの復帰戦となるマサヤらは馬券圏内に届くかどうか。
◎8タケノペガサス
◯9プリンスレオン
▲3ベルスキー
△6コスモレグノ
△4マサヤ
筑紫野賞の出走表はこちら