昨年惜しくも2着だったアンペアの雪辱に期待したい。負けた相手はラブミーチャン。ラブミーチャンが逃げ粘るところ、アンペアはゴール前で猛追したものの、アタマ差届かず。それでも勢いでは差し切ってるようにも見えた。アンペアはその後、門別1200mのオープンで5戦して3着を外したのは1回だけという安定した成績。常に1分11~12秒台で走れる安定したスピードを持っていることからも、地元馬同士のここは堂々の中心。
相手筆頭には中央から転入初戦となるプリティゴールド。門別1200mでは、昨年6月と7月に条件交流に参戦して、ともに2着に1秒以上の差をつけて圧勝。特に2走目は稍重だったとはいえ1分11秒4という好タイムをマークしており、レース内容的にもアンペアに引けをとらない。
ラビットファレルは、約10か月ぶりの実戦となった北斗盃で2着。3歳馬とはいえ、今回50キロで出走できるのは相当有利だ。
スズカランクスは、昨年4月のデビュー以来、1000~1200mのみを使われて10戦8勝、2着3着各1回。戦った相手がB2までとはいえ、底を見せていない。今シーズン初戦も後続を寄せ付けず逃げ切って好調だ。
フレアリングローズは中央からの転入初戦となったB1戦を勝利したのみだが、53キロでの出走ならチャンスはあるかもしれない。
ミスティックダイヤは09年の道営スプリントを制した実績馬。昨年の同レースでは4着だったが、アンペア(5着)には先着した。今回は56キロの斤量を克服できるかどうか。
◎アンペア
○プリティゴールド
▲ラビットファレル
△スズカランクス
△フレアリングローズ
△ミスティックダイヤ
グランダム・ジャパン3歳シーズンの第4戦だが、このシリーズ初参戦となるナナクサに期待したい。道営未勝利から転入して7戦3勝で一度も3着を外していないという堅実な成績。菊水賞では4コーナーでホクセツサンデーに並びかけられ、そのまま後退するかと思ったが、直線半ばまで食い下がった。最後は2馬身差をつけられたが、エルウェーオージャには先着しての2着。前走はエルウェーオージャに2馬身半差の2着だったが、3着馬には6馬身の差をつけていた。牝馬同士のここなら十分勝負になる力はつけている。
重賞実績ならマンボビーンのほうが上だ。福山・若草賞2着に、佐賀・ル・プランタン賞を制して、グランダム・ジャパン3歳シーズンは目下22ポイントでトップ。15ポイントで2位のリジョウクラウンが出走してこなかったため、ここを勝てば総合優勝にかなり近づく。
重賞初挑戦だが、サマーパレスの上昇度にも注意したい。デビュー戦を勝った後はしばらく今ひとつの成績が続いていたが、ここ4戦は3着を外さず好走続き。特に今回と同じ1700mの前走は、2着に7馬身差をつける圧勝。まだまだ上が望めそうだ。
佐賀からは今回もヒシダイアナが遠征してきた。若草賞、ル・プランタン賞はともに3着と堅実にポイントを稼いだが、マンボビーンとの着差を見ると、やや実力に差がありそう。今回は遠征の負担もあるだけに、逆転までは難しいだろう。
マルヨパトリオットは、中央未勝利から転入後、4戦していずれも3着以内。前走では中央未勝利との条件交流を制した。初めての重賞でどこまでやれるか。
◎ナナクサ
○マンボビーン
▲サマーパレス
△ヒシダイアナ
△マルヨパトリオット