NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
ミラノボヴィッチは、11月のプリンセス特別を圧勝ともいえる内容で1番人気にこたえた。続く東京2歳優駿牝馬はさすがに相手が強く最下位に敗れたが、前走園田クイーンセレクションは2着。地の利もあり、プリンセス特別で2着にしりぞけたマンボビーンに逆転される結果となった。再び地元の笠松戦となれば、牡馬が相手でも勝負になるだろう。
まだ底を見せていないのが兵庫から遠征のエルウェーオージャ。2歳時には金沢の兼六園ジュニアカップを勝ち、兵庫ジュニアグランプリJpnIIでも中央馬相手に堂々の3着(同着)。大敗もあるが、中央遠征や全日本2歳優駿JpnIでのもの。地方同士なら力は上位。ただ好成績を残しているのが1400メートルまでで、父がJBCスプリントGIを制すなどダートの短距離路線で活躍したマイネルセレクトというのが気になるところ。コスモバルクの近親ということでは、底力はあるかもしれない。
マルヨコンバットは、断然人気に推された兼六園ジュニアカップでは、ほとんど勝利をものにしながら4コーナーで外に逸走する若さを見せ、その間にエルウェーオージャに交わされて2着。その後は平和賞8着、兵庫ジュニアグランプリJpnIIでも8着と、強い馬相手の敗戦が続いている。地元笠松は9月の秋風ジュニア以来。約3カ月の休み明けでもあり、どこまで力をつけているか。
そのほか、新春ペガサスカップを制したサカジロタイヨー、ゴールドウィング賞を制したミサキティンバー、ライデンリーダー記念を制したコアレスバトラーなど、重賞勝ち馬が多数出走していて、レベルの高い争いとなりそうだ。
◎ミラノボヴィッチ
○エルウェーオージャ
▲マルヨコンバット
△サカジロタイヨー
△ミサキティンバー
△コアレスバトラー