NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
JRA小倉のくすのき賞を勝ったウルトラカイザーが回避してしまったのはなんとも残念。中2週のここで無理せず、目標の九州ダービー栄城賞にじっくり備えるということだろうか。
3歳1組戦で上位を争ってきた馬が少ないメンバー構成だけに、花吹雪賞上位馬が中心。
その花吹雪賞を勝ったヒシダイアナは、中団追走から3~4コーナーで外からまくり、直線でも逃げ粘っていた1番人気のリリーを並ぶ間もなく交わすと4馬身差をつけた。まさに完勝といえる内容だっただけに、ここでも中心は堅い。
リリーは道営からの転入初戦となった12月のカペラ賞逃げ切って5馬身差の圧勝。前走花吹雪賞はヒシダイアナに完敗の2着だったとはいえ、佐賀ではそれがまだ2戦目。コース慣れが見込める今回は巻き返しも期待できる。
コスモノーズアートは中央未勝利から転入後、5戦3勝ですべて3着以内。今回が重賞初挑戦とはいえ、連勝の勢いで一発の可能性も。
キャンベルも中央未勝利からの転入だが、中央時は4着2回、5着2回の入着賞金があり、佐賀ではいきなり古馬C1級に格付けされて8着。花吹雪賞は2着リリーから1馬身半差の3着だった。展開ひとつで上位に食い込む可能性も十分。
シーオブスプリットは道営未勝利で、シーズン終了前に佐賀に転入。そして佐賀では7戦して3着を外したのが1回のみと堅実な成績。重賞は今回が初めてだが、近2走は3歳1組特別でともに3着だけに、連下争いなら絡んでくるかもしれない。
◎ヒシダイアナ
○リリー
▲コスモノーズアート
△キャンベル
△シーオブスプリット