
別定戦だが加増される馬はなく、牡馬770キロ、牝馬750キロで争われる一戦。
昨シーズン重賞5勝を挙げ、安定感ではダントツのカネサブラックだが、なぜかこの旭川記念とは相性が悪い。06年に勝っているものの、これは4歳馬限定の旧・旭川記念。かつての旭王冠賞が旭川記念に変わった07年からは、7、5、4着と、この馬にはめずらしく馬券圏内にも入れていない。ただ昨年までと違うのは、3連覇していたばんえい十勝オッズパーク杯で今年は2着に敗れたこと。そのばんえい十勝オッズパーク杯は30キロも軽いナカゼンスピードに逃げ切られてのもので、むしろ今回こそはと万全の態勢で狙ってくるだろう。
相手には、今季初戦の十勝岳特別を快勝したフクイズミ。今の乾いた馬場は、他の馬のスピードが削がれるだけに、この馬の末脚が生きるはずだ。
いよいよ古馬一線級に肩を並べるだけの力をつけてきたライデンロックが3番手。今シーズンに入って2戦は着外だったが、その後の2戦を連勝。特に、同重量のニシキダイジン、ホクショウダイヤ、ナリタボブサップらを相手に快勝した前走のレースぶりには価値がある。
ナリタボブサップも本来の力からすれば当然上位争いだが、今シーズンは4戦1勝と、いまひとつ調子が上がっていない。
昨年2着のホクショウダイヤは、今年も上位に迫れるかどうか。
◎カネサブラック
○フクイズミ
▲ライデンロック
△ナリタボブサップ
△ホクショウダイヤ
シアンモア記念で接戦を演じた東海の2頭が、ここにも揃って遠征してきた。キングスゾーンにとっては、このレース連覇に加え、シアンモア記念から岩手の重賞連勝もかかる。
対する地元岩手勢は、そのシアンモア記念で3着だったゴールドマインが今回は不在。近走オープンクラスで1秒以上の差をつけられて負けているメンバーがほとんどでは、厳しい戦いとなりそうだ。
期待したいのは船橋のライジングウェーブ。2000メートルのゆったり流れる展開は、この馬に味方しそうだ。昨年5月の大井記念以来勝ち星から遠ざかっていて、特にここ2走は掲示板も外しているが、相手が好調のマズルブラストや、ダートグレードでも上位争いのセレンではしかたない。3走前の報知オールスターカップでは、1番人気のマルヨフェニックスが8着に沈み、ライジングウェーブは勝ったマズルブラストからコンマ3秒差の3着。このときはマルヨフェニックスがまったくらしくないレースぶりだっただけに、これがそのまま力差ではないが、近走のお互いの対戦相手を考えれば、やはりライジングウェーブに分がありそうだ。
シアンモア記念では、叩き合いの末キングスゾーンに半馬身差で屈したマルヨフェニックスだが、この距離で雪辱を果たしたいところ。
おそらくこの3頭の争いだろうが、どれかが崩れたときに食い込むチャンスが回ってきそうなのが、菅原勲騎手を配してきた船橋のセトノギムレット。南関東ではA2格付けだが、昨年キングスゾーンが勝ったときの2着リュウノキングダムも、やはり南関東A2クラスだった。
地元勢では中央から転入初戦を圧勝したジョウテンロマンに未知の魅力がありそうだが、移籍前は中央1000万下で2桁着順が続いていたレベル。このレベルでは、残念ながら上位3頭に太刀打ちはできないだろう。
◎ライジングウェーブ
○マルヨフェニックス
▲キングスゾーン
△セトノギムレット
昨年秋に中央から転入し、連戦連勝を続けているジャングルスマイルがいよいよ重賞に駒を進めてきた。3走前のB1一般戦でクビ差まで迫られる辛勝があったものの、その後はB1特別で5馬身差、前走A2特別は6馬身差。金沢では10戦無敗で重賞タイトルに挑むことになる。初めてのオープンクラスとの対戦となるが、一気に突き抜けてほしいところ。
相手探しは混戦だが、大井から転入してA1特別で3、2、1着と確実に成績を上げてきたコーワキングが筆頭。南関東では準重賞や重賞でも入着歴があるだけに、ジャングルスマイルの連勝をストップさせる可能性があるとすればこの馬だろう。
10歳になったビッグドンもまだまだ侮れない。今シーズン初戦のスプリングカップを制したものの、前走のA1特別は最下位に惨敗。成績にムラが目立つようになってきたが、長距離線ではまだまだしぶとく上位に食い込んでくる。
昨年の中日杯2着のナムラグローリー、B1~A2で4戦連続連対中のバチェラーなども連下なら。
◎ジャングルスマイル
○コーワキング
▲ビッグドン
△ナムラグローリー
△バチェラー
黒潮皐月賞の1~5着馬が揃って出走、加えて中央から転入後条件戦で好走を続ける組、さらには大井の戸崎圭太騎手までスポット参戦と、興味深い一戦となった。
今年は全国リーディング争いがおもしろい。春先から赤岡修次騎手と戸崎圭太騎手がつばぜり合いを演じていて、6月17日現在では赤岡騎手149勝に対して、戸崎騎手140勝。しかも、この高知優駿の開催まで赤岡騎手は騎乗停止となっている。イヤらしい見方をすれば、その敵陣に戸崎騎手が乗り込んできたともいえなくない。もちろん本人にはそういうつもりはないだろうが。
ナロウエスケープの2冠達成が濃厚。1冠目の黒潮皐月賞は、直線楽に突き放して8馬身差。レース内容から、この黒潮皐月賞組とは完全に勝負付けが済んでいて、新興勢力にも際立った能力の持ち主がいなさそうなだけに、今回も負ける要素は見当たらない。1900メートルへの距離延長が不安といえば不安だが、それはどの馬にとっても同じことで、中央時に1700メートルまで経験しているだけに、むしろこの馬にとって距離延長は歓迎ではないか。ただ血統的には短距離向きではあるが、今回のメンバーが相手なら問題にはならないだろう。
黒潮皐月賞があまりにも一方的な内容だっただけに、相手は新興勢力から。筆頭はポルカドット。5月に中央から転入し、2、1着のあと、前走は逃げ切り8馬身差の圧勝。1300メートルの持ちタイムもまずまず。しかしやはりナロウエスケープと比べると見劣るだけに、逆転までは難しそう。
同じく黒潮皐月賞には出走していないコスモスティールだが、中央からの転入初戦にナロウエスケープと対戦して、2秒差をつけられての3着。ただその後は1、1、2着と堅実に走っているだけに、力をつけている可能性はある。
黒潮皐月賞2着だったモルフェキープオフは1秒6差をつけられていただけに、上記2頭にとっては付け入る余地は十分。
黒潮皐月賞3着のエイダイジャンプは、今年14戦してすべて3着以内。この馬も堅実に走っているだけに上位争いにはからんでくるだろう。
◎ナロウエスケープ
○ポルカドット
▲コスモスティール
△モルフェキープオフ
△エイダイジャンプ
7月18日の佐賀・吉野ヶ里記念、8月18日の佐賀・サマーチャンピオンJpnIIIへと続く、夏の九州古馬短距離シリーズの初戦。11頭立てで、佐賀から2頭が遠征、地元荒尾勢は9頭中5頭が今年になってから移籍してきた馬(または今年になってから荒尾初出走)が5頭と、フレッシュな顔合わせとなった。
中心は、川崎から転入後、A級で5戦2勝、2着3回と、まだ荒尾で連対を外していないペプチドジャスパー。2着に負けた3回も、勝ち馬との着差がコンマ2秒以内という僅差。前走、このレースのトライアルとして行われたJNB協賛シリーズ・エメラルドカップは6馬身差をつけて逃げ切り圧勝だった。軸としては固そうだ。
相手筆頭には、そのペプチドジャスパーに先着した経験のあるシークレットハート。この馬も中央から転入後、7戦していずれも3着以内と、安定度ではヒケをとらない。前走、JNB協賛シリーズ・阿蘇高岳カップでは、ペプチドジャスパーに1馬身差をつけて逃げ切っている。ただ斤量差が1キロあっての結果で、今回は全馬56キロの同斤量となるため、この条件でも負かせるかどうか。
ペプチドジャスパーに土をつけているもう1頭がエーシンカマンダー。こちらは前々走エメラルドカップではペプチドジャスパーに6馬身ちぎられ、前走らくのうマザーズ特別では荒尾に来て初めて連対を外す5着と、ここにきてやや成績を落としているのが気になるところ。
セントバニヤンは、B級でなかなか勝ちきれないレースが続いていたが、前々走のB級勝ちに続いて、前走A級のらくのうマザー特別では2着に好走。前出のエーシンカマンダーにも先着している。
佐賀勢では、A3で好走のトマホークミサイルが上位に食い込めるかどうか。
◎ペプチドジャスパー
○シークレットハート
▲エーシンカマンダー
△セントバニヤン
△トマホークミサイル