近走好調な馬と、かつては上級クラスで活躍も近走不振な馬と、色付けのはっきりしたメンバー構成。
ここはやはり近走好調馬の中でも格付け最上位のビービーバイラからとなる。08年9月の3歳時に道営から転入。以来、30戦して連対を外したのは2回だけ。その2回も3、4着という成績で着実にクラスを上げてきた。最近でもA4~A3特別で3連勝し、前走初のA2特別でも勝ったテンエイゴールドから1馬身半差の2着と好走。そのテンエイゴールドは金沢から、3着のユーガットテーストは兵庫からのともに転入初戦だっただけに力関係は未知数な部分もあるが、さらに上でもやっていけそうな勢いはある。
近2走のA4特別で2、1着と好走のオリオンオーロラだが、5~3走前はビービーバイラと一緒に走り、その3走ともがビービーバイラから0秒9離されてのゴール。ちょっと差がありそうなだけに、その間に割って入る馬はといえば、ここ2戦のB1特別で1、2着を分け合っているノエシスとブランドコール。内枠に入って楽に先行できそうなノエシスを上位にとる。
モモカプリンセスは、かつてはA1特別でも連対がある実績馬。ただ08年9月以来勝ち星から遠ざかっていてA3クラスでもやや苦戦が続いている近況。前々走でもビービーバイラから1秒3離されての8着だが、4走前には勝ち馬と0秒2差の4着があるように凡走ばかりというわけでもない。牝馬同士の争いでもあり、連下なら十分に可能性はある。
◎ビービーバイラ
○ノエシス
▲ブランドコール
△オリオンオーロラ
△モモカプリンセス
この予想をしようと思い枠順をチェックして驚いた。なんと、メインの重賞がこの日は第2レースに行われる。
高知はナイター開催なのだが、場外発売してくれる大井が昼間開催なので、それに合わせてこうした番組になったのだろう。黒潮スプリンターズカップの発走が15時50分、そして本来メインレースとなるはずの20時20分発走の第10レースにもB2特別があるため、1日にメインレースが2つ行われる感じでもある。
NARグランプリ2009の最優秀勝率騎手賞を受賞した赤岡修次騎手がますますスゴイことになっている。今年2月2日現在、76戦35勝、2着20回。全国リーディングでは、1位の戸崎圭太騎手と勝利数が同じで、2着の差で2位となっているが、騎乗数は戸崎騎手のほうが倍もある。赤岡騎手の勝率46.1%、連対率72.4%は驚異的だ。まだ1カ月しかたっていないとはいえ、昨年の勝率35.7%をさらに上まわりそうな勢いだ。
ところが、赤岡騎手は昨年地元高知での重賞勝ちは、黒潮マイルチャンピオンシップをジョインアゲンで制したのみ。中西達也騎手5勝、西川敏弘騎手3勝と、重賞に関しては西・西コンビ(今、勝手にコンビにしてみた)に持っていかれている。今年は重賞勝ちも増やしたいところだろう。
というわけで赤岡騎手のポートジェネラルから。昨年はダートグレードを中心に使われ、春には東京スプリントJpnIIIで直線半ばまで粘りあわやの4着があった。前走久々の地元戦となった盆梅特別(A1)は、後続をやや離しての逃げからゴール前まで粘っていたものの、パリスエトランゼルに3/4馬身交わされて2着。今回、そのパリスエトランゼルは不在で、黒船賞JpnIIIに向けて、ここは負けられないところ。
相手は、やはり西・西コンビのゴッドセンドかゲイリージュピターか。
ゴッドセンドは昨秋、道営のシーズン終了後に転入して2連勝で高知県知事賞を制覇。その後2戦は勝ち切れないレースが続いているが、ここで巻き返したいところ。ただずっとダートの中距離戦を中心に使われているだけに、1300メートルという距離がどうか。
ゲイリージュピターは、昨年10月に兵庫から転入して2連勝したが、その後は勝ったり負けたりの波が大きい。ただ距離適性だけで言えば、ゴッドセンドよりもこちらのほうが優位と言えそうだ。
夜さ恋ナイターのスタートから破竹の6連勝で昨夏に注目されたスパイナルコードだが、その後はさっぱり。前々走、久々にA2特別で勝利を挙げたが、このメンバーに入って巻き返せるか。
昨年の高知3冠馬グランシングは、11月に古馬A1特別勝ちがあるとはいえ、その後はもう一息のレース。今回も連下までだろう。
◎ポートジェネラル
○ゴッドセンド
▲ゲイリージュピター
△スパイナルコード
△グランシング
年末の園田ジュニアカップの1、2着、フィオーレハーバーとハイパーフォルテが人気になりそうだが、ここは笠松から遠征のプティフルリールを狙ってみたい。
北海道から笠松への転入初戦となったプリンセス特別は、このレースにも出走しているサイバーモールに1秒も離された3着。その後中央の芝を2戦し、年末のライデンリーダー記念では5着だったが、年明けの3歳1組戦でマルヨサイレンスのハナ差2着。レースぶりを見ていると、徐々に力をつけていることは確か。そして前走、今度は中央ダートの1400メートル戦で11着。前々走と同じ1400メートルながら、中央の軽いダートと速いペースでタイムを3秒以上縮めている。ときに、中央のこうした厳しいペースを経験してきた馬は急激に力をつけていることがある。プティフルリールの成長に注目してみたい。
地元兵庫勢同士では、園田ジュニアカップの内容からフィオーレハーバーとハイパーフォルテの力が抜けている。そこに笠松のマルヨサイレンスが割って入れるかどうか。
兵庫ジュニアグランプリJpnIIでは、勝ったラブミーチャンから5着のフィオーレハーバーが1.9秒、6着のハイパーフォルテが2.0秒離されたが、ラブミーチャンと同じ笠松のプティフルリールとマルヨサイレンスが一緒に走ったとして、それ以内の差で走れるかどうかという勝負。
あとは展開次第でタガノバロットに兵庫若駒賞のときのような一発があるかどうか。
◎プティフルリール
○フィオーレハーバー
▲マルヨサイレンス
△ハイパーフォルテ
△タガノバロット