実績的には、やはりデビューから2連勝で兵庫若駒賞を制したカラテチョップ。ただ距離経験がないことから絶対の中心とは言いがたい。
園田プリンセスカップ2着のプリンセスジュディは、地元兵庫では6戦してオール連対。中央の芝に2度挑戦して8、10着と、着順的にはいまひとつだが、1200メートル戦で勝ち馬から0秒8差の1分10秒0は立派な時計。厳しいペースで揉まれて力をつけている可能性はある。むしろこちらが頭でもいいかもしれない。
マリオットは、デビュー戦こそ2着だったものの、その後3連勝。特に前走は2番手から早め先頭で8馬身差の圧勝。やはり距離経験はないが、距離延長での適性ということであればカラテチョップよりこちらのほうが上という可能性もある。
タマモリターンは、5戦目の前走初勝利が9馬身差の圧勝。1400メートルの持ちタイムでは、この馬がナンバーワン。
前走1700メートルを経験して3着のスペシャルロッキーも好位につけて粘りこみを狙う。
◎カラテチョップ
○プリンセスジュディ
▲マリオット
△タマモリターン
△スペシャルロッキー
名古屋では12/23に名古屋グランプリJpnIIがあり、元旦に新春盃、そして1/3に名古屋記念と古馬の重賞が続くため、ここはB級上位とA級下位による争いとなった。
となると、やはり中央から転入して連勝している馬に魅力を感じる。
その筆頭がツルマルツイモツイ。中央時代は3勝だが、そのうちの2勝が名古屋での条件交流。そこではすでにA級3組との交流を勝っているだけにここでは力上位。転入後も5戦4勝、やはりA級3組まで勝っていて、連は外せないところだろう。
ミキノジャズマンは中央未勝利だが、転入後3歳条件戦からC級まで5戦4勝。特に前走は5馬身差の圧勝。名古屋でこの距離(1600メートル)の経験はないが、1400メートルならB級上位でも勝負になる持ち時計はある。53キロでの出走も魅力。
サンキンツヨシは昨年7月のA級2組を勝って以降、久しく勝ち星から遠ざかっているものの、このクラスの安定勢力。
中央未勝利から転入して1戦1勝のスリーサンカリスマ、駿蹄賞勝ちクロスウォーターの復活にも期待したい。
◎ツルマルツイモツイ
○ミキノジャズマン
▲サンキンツヨシ
△スリーサンカリスマ
△クロスウォーター
10頭立てで、なんと7頭が伊藤強一厩舎からの出走。有力馬はやはりその中からだが、中央から転入3戦目になるリスティアダーリンが中心。前々走東海菊花賞では、ムーンバレイ、センゲンゴローと名古屋の有力2頭から差のない3着なら、このメンバーに入れば力は上だろう。8着に敗れたものの、船橋・総の国オープンで揉まれた経験も生きるだろう。
エイシンアスワンも今シーズンの中央からの転入馬。くろゆり賞でロードバクシンの2着があり、その後も重賞で善戦。課題は、中央時代も含めて初の1900メートルという距離。先手を奪ってスローに落として粘り込みたい。
エーシンアクセランは今年22戦16勝、2着2回。A級の上位クラスではやや頭打ちだが、10月にはA級2組で勝利があるだけに、このメンバーなら上位争いも可能。
くろゆり賞で笠松転入後初の重賞制覇を果たしたロードバクシンは、その後重賞では結果を残せていないが、先行してスローに持ち込めれば上位食い込みも。
2年以上勝ち星から遠ざかっているボナンザーオペラは転入2戦目で変わり身を見せるかどうか。
◎リスティアダーリン
○エイシンアスワン
▲エーシンアクセラン
△ロードバクシン
△ボナンザーオペラ
抜けた馬がなく難解な一戦。
今シーズン古馬のダート重賞を制したのが、10歳にしてみちのく大賞典で重賞初制覇を果たしたブラーボウッズ、ビューチフル・ドリーマーカップを制したジュリアのみというメンバー構成。3歳重賞戦線の活躍馬も、A級の一般戦ではなかなか勝ちきれないという状況。
中心は、水沢のダートで常に上位争いをしているヤマニンエグザルト。重賞タイトルは、昨年の早池峰賞、岩鷲賞と短距離戦ばかりだが、今シーズンはマイル〜2000メートルでも安定した成績を残している。
ソーユアフロストは、中央から転入緒戦を勝ったのみだが、南部杯JpnI(7着)を別とすれば、4戦していずれも3着以内と常に好走している。
重賞未勝利のダンディキングだが、水沢コースは得意で、抜けた存在がいないこのメンバーなら通用してもおかしくない。
3歳馬では、リュウノツバサが赤松杯で3着という実績。
牝馬のジュリアにも食い込みの余地はありそうだ。
◎ヤマニンエグザルト
○ソーユアフロスト
▲ダンディキング
△リュウノツバサ
△ジュリア