前走、福山3歳牝馬特別を勝って3連勝中、サンディナナの安定ぶりが目立つ。古馬に編入されてもB1戦を圧勝と、メンバー中最上位。中心はこの馬以外にない。
佐賀から今年6月に転入したオリオンオーロラは、2歳9月以降勝ち星から遠ざかっているが、古馬B2、B3級での好走や、福山3歳牝馬特別2着など、3歳世代としては上位のクラスで堅実なレースを続けている。今回も勝ちきれないかもしれないが、2、3着あたりにはしぶとく食い込んできそうだ。
福山チャンピオンシップでサンディナナを破って金星を挙げたモナクキララの一発にも警戒したい。
マルチグランドボスは、1番人気で出走するはずだったキングカップを競走除外になって以降、ここまで勝ち星がないが、どうしたことか。巻き返しに期待したいところ。
下級条件だが3連勝中のテンテンマルスも急激に力をつけているのかもしれず、気になるところ。
◎サンディナナ
○オリオンオーロラ
▲モナクキララ
△マルチグランドボス
△テンテンマルス
金沢3歳3冠の最終戦は8頭立てとやや寂しい頭数。ただ、ノーブルシーズの3冠達成なるかは注目だろう。
そのノーブルシーズだが、メンバー中唯一古馬格付けで戦い、しかもA2特別で連勝とあれば力が抜けていると言わざるをえない。
ただ相手は難しい。勝負付けがすんでいるのはエムザックライアンとマイネルハーデスの2頭のみ。それ以外は中央から転入して連戦連勝か、それに近い成績を残している馬と、金沢生え抜きだがデビューが遅れた馬など。
その筆頭は、前走3歳A1特別を圧勝したトラブルメーカー。中央では4着が最高という成績だが、金沢移籍後は7戦6勝。一度の敗戦(3着)は中央との条件交流で、そのときも地元金沢勢では最先着だった。
ほかに、中央から転入後の金沢で5戦全勝のツーリスト、今年6月にデビューし初戦は2着だったものの以降は5連勝のヒカルマンテンボシ、目下4連勝中のテンシノクリーンなど、このあたりはまだ底を見せておらず比較が難しい。
◎ノーブルシーズ
○トラブルメーカー
▲ツーリスト
△ヒカルマンテンボシ
△テンシノクリーン
いよいよ旭川競馬場の最後が近づいてきた。この瑞穂賞(と最終レース)が終われば、残りは3日間。重賞はエーデルワイス賞JpnIIIを残すのみとなる。最終日はどれくらいのファンが集まるのだろうか。
さて、瑞穂賞だが、ここに来て3歳馬の活躍がすごいことになってきた。
道営の3歳馬というと、例年は2歳時の有力馬が中央や南関東に移籍してしまい、どうしても残った馬たちによる争いという感じだった。しかし今年は様子が違う。
火曜日の道営スプリントを勝ったのは3歳牝馬のラブストレングスだが、コースレコードでの圧勝で、いやホントに強かった。
そして瑞穂賞に出走する3歳の代表が、2冠馬のボクだ。
今シーズン、ここまで6戦して5勝、2着1回。前走、初の古馬との対戦となったオープン戦は、古馬重賞2勝を挙げているカオリノーブルをねじ伏せての勝利。昨年の古馬チャンピオン、ギルガメッシュの調子がイマイチとあれば、ボクの古馬重賞初制覇は濃厚といえそうだ。3歳馬に56キロは厳しそうだが、前走のオープンも55キロで勝っているだけに、ここもクリアしてくれるだろう。
相手にはギルガメッシュ。今シーズン未勝利だが、前走から2カ月ぶりで、道営記念に向けて仕上げてきていれば、昨シーズンの強さを見せてくれるかもしれない。頭まである可能性も考えておきたい。
ほかでは、オープン2連勝のあと前走ノースクイーンカップ2着のアーペレーヌ。B級を2連勝中のモエレエトワールも連下なら可能性はありそう。
◎ボク
○ギルガメッシュ
▲アーペレーヌ
△モエレエトワール
ここのところの重賞予想では「昨年は馬インフルエンザで……」という書き出しが多いように、昨年のこの時期は馬インフルエンザの影響を受けていたことを思い出す。この秋桜賞も昨年新設されいきなり馬インフルエンザで名古屋所属馬のみのレースとなり、特別に格下げされて行われた。今年は予定通り西日本交流の重賞として行われるが、結果的に笠松以外からは遠征馬がなかった。
仮に遠征馬があったとしても、西日本地区の交流ならシールビーバックが不動の本命。前走の金沢・オータムスプリントカップの予想でも触れたが、中央から転入してきた梅沢富美男さんの馬。転入後は、JpnIIIのスパーキングレディーカップこそ8着だったが、それ以外3戦の地方重賞はいずれも完勝というレース内容。今後の東海地区の重賞戦線を盛り上げていく中心馬といっていいだろう。
相手にはオグリオトメ。東海クイーンカップを8番人気で勝ったときには驚かされたが、以降は重賞勝ち馬にふさわしいレースを続けている。おじにあのオグリキャップがいるという血統背景も興味深い。
東海クイーンカップで2着だったアジュディサクセスは地元名古屋では8戦して7連対。2歳時もゴールドウイング賞で2着があり、重賞初制覇を目指す。
どうするか迷ったのがサチコゴージャス。年明けから5連勝したが、その後距離が伸びるとゴール前でバッタリ。ただ今回は牝馬同士のレースでもあり、ゆったり流れれば粘れるかもしれない。
マヤノクレナイは中央未出走のまま転入し、下級条件を3連勝。いきなり重賞は厳しいかもしれないが、その3戦はいずれも圧勝だっただけにいきなりでも通用するかもしれない。
◎シールビーバック
○オグリオトメ
▲アジュディサクセス
△サチコゴージャス
△マヤノクレナイ
九州地区交流だが、佐賀からの遠征はなく地元荒尾所属馬10頭での争い。
まず目につくのが、ケイウンヘイローとエランセの安定したレースぶり。ケイウンヘイローは、今年13戦して連対を外したのが大阿蘇大賞典の3着のみ。エランセは、夏に4カ月の休養があったものの、今年6戦して連対を外したのは佐賀記念JpnIIIの7着のみ。
ケイウンヘイローは荒尾生え抜きだが、エランセが昨年10月に中央から転入して以降、直接対決は3度あり、エランセが2度先着。特に九州記念トライアルのサファイアカップ(9月7日)では、エランセは休み明けにもかかわらず、逃げ粘るケイウンヘイローをゴール前でとらえ、1馬身差をつけて勝利。叩き2戦めの今回、さらに上積みが見込めるだけに、エランセを頭にとる。
どちらかが凡走したときに食い込めそうなのは、中央から転入後、オープンまたはA級特別で4戦して3、2、1、2着のセルリアンタオ。あとはB級で安定した成績を残しているテットウテツビくらい。
いずれにしても2強がどういうレースをするかが見どころ。人気も2頭に集中するだろうから手広くは流せない。
◎エランセ
○ケイウンヘイロー
▲セルリアンタオ
△テットウテツビ