旭川では最後となるブリーダーズゴールドカップJpnIIだが、ユキチャンが補欠のまま繰り上がれなかったのはなんとも残念。もしユキチャンが出ていれば、入場人員は倍増、馬券の売上げだって1.5倍くらいにはなったかもしれない。
というわけで馬券的にもやや興味に欠ける一戦となってしまった。中央勢4頭のうち、メイショウトウコンとサカラートは、いずれもダートグレード4勝で実績十分。一方、今年東海ステークスGIIを13番人気で制したヤマトマリオンは、その後の帝王賞JpnI、マーキュリーカップJpnIIIのレースぶりをみるとどうやらフロックだった感じ。ダート初挑戦となったマーキュリーカップJpnIIIで惨敗したスウィフトカレントはダートの適性自体が疑問。
サカラートとメイショウトウコンの馬連複はいったい何倍つくだろう。馬券を買うならどちらかを頭にした馬単だろう。で、頭にするのはサカラート。今年の名古屋大賞典JpnIIIではメイショウトウコンの3着に敗れているが、前走マーキュリーカップJpnIIIのレースぶりを見るかぎり、全盛時の力が戻ったとまでは言わないが、4カ月の休養で充電できたようだ。
地方馬で馬券圏内の可能性があるのは、中央在籍時にオープンで走っていたカオリノーブルのみだろう。中央のダートオープンではなかなか勝ち切れないというクラスの馬は、むしろ地方に来たほうが出走機会が得られる。おそらくそれを狙っての移籍だったのではないだろうか。2強のどちらかが崩れれば、2着に食い込む可能性もある。
ただサカラートから、カオリノーブル、ヤマトマリオンまで手を伸ばせるかどうかはオッズ次第だが。
◎サカラート
○メイショウトウコン
△カオリノーブル
△ヤマトマリオン
もともとも8頭立てだったものが、前日の段階で2頭も取消して6頭立てになってしまった。ゴールデンエビスはこれが重賞初挑戦だが、中央から転入後、前走のS1まで4戦して3勝。グレートステージは2005年の兵庫二冠馬で、近2走はS1戦を連勝。いずれも馬券の対象となりそうだっただけに、なんとも残念。
そろそろモエレトレジャーに重賞の順番が回ってこないだろうか。前走、前々走は、ともにベストタイザンに食い下がっての2着。もともと南関東時代は彩の国浦和記念GII勝ちなど2000メートルくらいまでを得意としていた。今回は1700メートルに距離延長のうえ、少頭数で楽に先手を取れそうなだけに、兵庫で初タイトルの期待が高まる。
前走、兵庫サマークイーン賞の勝ち方が鮮やかだったフサイチミライが相手。中央から転入後は8戦5勝、2着1回、3着2回と、まだ底を見せていないところも魅力。
昨年末の園田金盃、年明けの新春賞、ともに2着のアグネスミステリーが人気になりそうだが、オープン(S1)クラス以上ではまだ勝ち星がないのが気になるところ。相手関係にかかわらず勝ち切れない善戦タイプなのかもしれない。
このレース連覇を目指すマグマサインも、このメンバーなら十分に可能性はある。
◎モエレトレジャー
○フサイチミライ
▲アグネスミステリー
△マグマサイン