NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
旭川では最後となるブリーダーズゴールドカップJpnIIだが、ユキチャンが補欠のまま繰り上がれなかったのはなんとも残念。もしユキチャンが出ていれば、入場人員は倍増、馬券の売上げだって1.5倍くらいにはなったかもしれない。
というわけで馬券的にもやや興味に欠ける一戦となってしまった。中央勢4頭のうち、メイショウトウコンとサカラートは、いずれもダートグレード4勝で実績十分。一方、今年東海ステークスGIIを13番人気で制したヤマトマリオンは、その後の帝王賞JpnI、マーキュリーカップJpnIIIのレースぶりをみるとどうやらフロックだった感じ。ダート初挑戦となったマーキュリーカップJpnIIIで惨敗したスウィフトカレントはダートの適性自体が疑問。
サカラートとメイショウトウコンの馬連複はいったい何倍つくだろう。馬券を買うならどちらかを頭にした馬単だろう。で、頭にするのはサカラート。今年の名古屋大賞典JpnIIIではメイショウトウコンの3着に敗れているが、前走マーキュリーカップJpnIIIのレースぶりを見るかぎり、全盛時の力が戻ったとまでは言わないが、4カ月の休養で充電できたようだ。
地方馬で馬券圏内の可能性があるのは、中央在籍時にオープンで走っていたカオリノーブルのみだろう。中央のダートオープンではなかなか勝ち切れないというクラスの馬は、むしろ地方に来たほうが出走機会が得られる。おそらくそれを狙っての移籍だったのではないだろうか。2強のどちらかが崩れれば、2着に食い込む可能性もある。
ただサカラートから、カオリノーブル、ヤマトマリオンまで手を伸ばせるかどうかはオッズ次第だが。
◎サカラート
○メイショウトウコン
△カオリノーブル
△ヤマトマリオン