園田プリンセスカップは、ちょっと寂しい6頭立てになった。東海・北陸・近畿・中国地区の交流だったものが兵庫限定となり、9月前半の6日間開催が取り止めとなったのでは仕方ないだろう。しかも牝馬限定では、さらに出られる馬は限られてしまう。そしてここまで2戦2勝で、出てくれば人気になったと思われるディアースパークルが10/11の旭川・エーデルワイス賞JpnIIIに遠征のため不在。
ただし、出走できた馬たちにとっては、ここはタイトルと賞金を獲れるチャンス大。6頭立ての5着にでも入れば10万円の賞金が入ってくる。
出走馬は、姫路800メートルか園田820メートルのJRA認定新馬戦を勝ったのみという馬が3頭に、このレースと同じ1400メートル戦を姫路か園田いずれかで勝った経験がある3頭、計6頭の争い。
ここは前走1400メートル戦でトンパチ以下を9馬身ちぎり、1分32秒0という好タイムで勝ったユキノビックローズから狙ってみたい。
父コロナドズクエストは、残念ながら若くして亡くなってしまったが、個人的にとても注目している種牡馬。現役時のレースをアメリカで生で見たのだが、テンからビュンビュン飛ばしていって、それでいて終いもバテないという、日本でいえばサイレンススズカのようなスピード馬だった。サイレンススズカも2戦目の弥生賞でゲートをくぐってしまうなど若いころは気性が悪かったが、コロナドズクエストも手のつけようがないくらい気性が悪かった。本馬場入場で騎手を振り落とすこと数回。それゆえ興奮してしまったときなどはレースにならないこともあったが、うまくなだめられればぶっちぎりの一方的なレースをした。気性が悪いのはともかく、そういうスピードに優れた産駒を見てみたいもの。
ただ、ユキノビックローズで心配になるのは410キロ台という馬体。小さい牝馬は3歳前半くらいまでは活躍しても、3歳後半以降はスタミナ不足でさっぱりというパターンをよく見かける。とはいえ、ここはまだ2歳戦なので、まだその心配には及ばないだろう。
相手には、800メートルをまずまずのタイムで逃げ切っているオトヒメ。それから1400メートル戦を2勝しているドニアザード。タッカールーラーは、父アジュディケーティング、母の父キンググローリアスという典型的なダート血統に魅力を感じた。
ただ6頭立てだけに、ユキノビックローズから3点では、トリガミになるかもしれない。
◎ユキノビックローズ
○オトヒメ
▲ドニアザード
△タッカールーラー