オッズパーク関連の競馬場での3重賞は久しぶり。8月12日以来だろうか。
ばんえいは、4市冠重賞のひとつ岩見沢記念。3連覇中のアンローズの出走がないのは残念だが、得意の岩見沢競馬場ではないので、これは仕方ない。
基礎重量840キロ(牝馬20キロ減)で、今季の獲得賞金によって、旭川記念と北斗賞を勝っているミサイルテンリュウ、ばんえい十勝オッズパーク杯を勝っているカネサブラックが10キロ増量された。
障害次第という不安があるものの、ここはフクイズミから。不安といっても過去の成績を見るとわかるとおり、障害でまったくダメというのは確率的にもかなり低い。820キロは初となるが、昨シーズン800キロ、2.7%という馬場のチャンピオンカップを勝っているので問題ないだろう。
実績的にはミサイルテンリュウだが、10キロ増では馬場が軽くならなけれは厳しいと見て狙いを落とす。
相手には復調気配のサダエリコ。負担重量的には830キロで北見記念を勝った経験があるので克服してくれるのではないか。
あとは穴っぽくなるが、昨シーズンの帯広記念で大穴をあけ、近走も堅実なスターエンジェル。それから昨年の岩見沢記念も2着で、高重量戦では堅実に走るシンエイキンカイまで。
◎フクイズミ
○サダエリコ
▲ミサイルテンリュウ
△シンエイキンカイ
△スターエンジェル
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盛岡・芝1700メートルのOROカップにはコスモバルクが出走。コスモバルクが北海道以外の地方競馬で走るのはこれが初めてのこととなる。天皇賞・秋へ向けてここは負けられない一戦だ。
前走桂樹杯を逃げ切ったナイキアヘッドだが、人気のボスアミーゴとサイレントグリーンが中団で牽制し合う展開で、漁夫の利的な面があっての勝利で、今回は狙いを下げる。ましてコスモバルクがいては、前回のように楽に逃げられるということもないだろう。
相手はボスアミーゴ。前回はナイキアヘッドやサイレントグリーンと3キロ差だったものが今回は2キロ差と厳しくなるが、3歳ゆえの成長度に期待する。ただ本気でコスモバルクを負かしに行って惨敗というケースも考えられなくもないだけに1点勝負というわけにもいかないのだが。
人気が集中するだろうからコスモバルクから素直に3点流しでは馬券的にはつまらないが、それ以外の馬では厳しいように思う。
◎コスモバルク
○ボスアミーゴ
▲サイレントグリーン
△ナイキアヘッド
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高知では3歳三冠の最終戦、黒潮菊花賞。
春の二冠を制したスパイナルコードは兵庫に移籍。24日の古馬B1特別に出走し、1番人気で2着と今後が期待される存在となっている。
ここは春にスパイナルコードにかなわなかった馬たちより、新興勢力を狙ってみたい。兵庫から移籍し、前走C1選抜で差のない2着のカクショウから。
相手にはミルスペック。黒潮皐月賞3着、高知優駿9着だが、その後は古馬に編入されたE級からD1まで7戦5勝、3着2回と安定した成績を残している。
春の二冠で2、3着のマルタカスティーヴも近走は古馬E級で大崩れがない。それ以外では逆転は難しそうだ。
◎カクショウ
○ミルスペック
▲マルタカスティーヴ
園田プリンセスカップは、ちょっと寂しい6頭立てになった。東海・北陸・近畿・中国地区の交流だったものが兵庫限定となり、9月前半の6日間開催が取り止めとなったのでは仕方ないだろう。しかも牝馬限定では、さらに出られる馬は限られてしまう。そしてここまで2戦2勝で、出てくれば人気になったと思われるディアースパークルが10/11の旭川・エーデルワイス賞JpnIIIに遠征のため不在。
ただし、出走できた馬たちにとっては、ここはタイトルと賞金を獲れるチャンス大。6頭立ての5着にでも入れば10万円の賞金が入ってくる。
出走馬は、姫路800メートルか園田820メートルのJRA認定新馬戦を勝ったのみという馬が3頭に、このレースと同じ1400メートル戦を姫路か園田いずれかで勝った経験がある3頭、計6頭の争い。
ここは前走1400メートル戦でトンパチ以下を9馬身ちぎり、1分32秒0という好タイムで勝ったユキノビックローズから狙ってみたい。
父コロナドズクエストは、残念ながら若くして亡くなってしまったが、個人的にとても注目している種牡馬。現役時のレースをアメリカで生で見たのだが、テンからビュンビュン飛ばしていって、それでいて終いもバテないという、日本でいえばサイレンススズカのようなスピード馬だった。サイレンススズカも2戦目の弥生賞でゲートをくぐってしまうなど若いころは気性が悪かったが、コロナドズクエストも手のつけようがないくらい気性が悪かった。本馬場入場で騎手を振り落とすこと数回。それゆえ興奮してしまったときなどはレースにならないこともあったが、うまくなだめられればぶっちぎりの一方的なレースをした。気性が悪いのはともかく、そういうスピードに優れた産駒を見てみたいもの。
ただ、ユキノビックローズで心配になるのは410キロ台という馬体。小さい牝馬は3歳前半くらいまでは活躍しても、3歳後半以降はスタミナ不足でさっぱりというパターンをよく見かける。とはいえ、ここはまだ2歳戦なので、まだその心配には及ばないだろう。
相手には、800メートルをまずまずのタイムで逃げ切っているオトヒメ。それから1400メートル戦を2勝しているドニアザード。タッカールーラーは、父アジュディケーティング、母の父キンググローリアスという典型的なダート血統に魅力を感じた。
ただ6頭立てだけに、ユキノビックローズから3点では、トリガミになるかもしれない。
◎ユキノビックローズ
○オトヒメ
▲ドニアザード
△タッカールーラー
ここのところインフルエンザの影響で多くの競馬場で馬の交流が行えず、ブロック交流や全国交流の重賞も地区限定の重賞となり、メンバーが寂しいものになっているのだが、このスプリントはそこそこのメンバーが揃った。
笠松の場合は、有力馬が他地区の重賞などに遠征してしまって地元の重賞が空き巣になることがよくあるのだが、今回ばかりは隣の名古屋にすら出て行くことができず、笠松にとどまらざるをえなかった。
ようやく馬インフルエンザも収束しそうで、順次交流が再開されてきているが、どの競馬場でも数日間開催が中止になった程度で済んだことは、不幸中の幸いだったと思う。
で、開催日数の削減により予定より3日前倒しで行われるスプリントだが、実力拮抗のメンバーで馬券的には楽しめそうだ。
重賞実績ではマルヨの2頭だが、狙っておもしろそうなのがベネザプレ。今年5月に中央から移籍後、勝ったのは1600メートルのA3特別のみだが、前々走のくろゆり賞は勝ち馬から離されての5着とはいえ、地元馬ではその後オータムカップを勝ったティアマットに1馬身半先着されただけ。移籍後は1400メートルを1度しか使われていない(5着)が、中央在籍時の条件交流で笠松1400メートルを勝った経験がある。常に好位につけてレースができるのも心強い。
展開的にも相手になりそうなのは、ともに先行タイプのマルヨ2頭だろう。マルヨスポットは重賞勝ちこそないものの、今年1月の白銀争覇では地元勢で唯一健闘の2着。その後はA3〜A2特別で安定した成績を残し、前走オータムカップでは単勝1番人気に推された(4着)。マルヨサンデーは3歳時に岐阜金賞を制し、昨年1月の白銀争覇も制した実績馬だが、ここが休養明け3戦目で、前2走ともいまひとつの内容だけに割引が必要。
これらに割ってはいるとすればロケットパンチ。中央から転入後4戦して勝ち星には恵まれていないが、前走オータムカップでは7馬身差圧勝の勝ち馬を別とすれば、マルヨスポットに先着する3着と、今回のメンバーなら十分勝負になりそう。
オータムカップ5着のケイアイキャニオンまで押さえる。
判断を迷うのがシャドウフレア。中央からの転入初戦はスタートでつまづいて落馬。ここが実質的に笠松での初戦となる。ただ、中央での2勝はいずれも芝2000メートルで、ダートは未勝利戦で2戦して10、6着という成績。落馬の前走が約1年ぶりの実戦だっただけに常識的には見送りだろう。
◎ベネザプレ
○マルヨスポット
▲ロケットパンチ
△マルヨサンデー
△ケイアイキャニオン
オータムスプリントカップは、当初は東海・北陸・近畿・中国地区の交流で、JBCスプリントの指定競走にもなっていたのだが、馬インフルエンザの影響で金沢限定の重賞となり、JBC指定競走からも外れてしまった。
金沢ではすでに出走前の全頭検査を終了すると発表されているのだが、10月9日の白山大賞典まで金沢限定の重賞となってしまったのはなんとも残念。
さて、金沢限定の重賞になったここは、ケンゴウザンに久々の重賞制覇のチャンス。昨年はキングスゾーンとの一騎打ちもアタマ差で敗れていたが、この距離でこのメンバーなら負けられないところ。1400〜1500メートルでは、13戦6勝、2着5回、連対率84.6%と抜群の安定感を誇っている。
中央から転入後3連勝で読売レディス杯を制したリュウヨウだが、ここ2戦はともに3着で、いずれもケンゴウザンに先着を許している。ただ、その2戦は斤量差が1キロ差だったのに対し、今回は2キロ差。この馬には有利になるのだが、この距離ではやはりケンゴウザンのほうに分がありそうだ。
馬は交流ではないが、名古屋の岡部誠騎手を鞍上に配して臨むのがマヤノサムサラ。船橋から転入後、これが3戦目。前々走は笠松に遠征し、くろゆり賞で3着と好走した。その前走、転入初戦のA1特別では1番人気のサムソンリンリン以下に4馬身差をつけて快勝しているだけに、ここで一発があってもおかしくない。
ナムラカイソクはこれが重賞初挑戦。中央から転入後、9戦して初勝利には至っていないものの、A1特別で大崩れも少ない。前々走の1700メートル戦ではケンゴウザンにハナ差2着まで迫っているだけに、連がらみの可能性は十分ありそう。
実績から勝負になるのはこの4頭だろう。
中央からの転入初戦を快勝した話題のローマンエンパイアだが、残念ながらこの開催に登録がなかった。中央時代は1800〜2000メートルあたりを中心に使われていたので、狙いは白山大賞典だろうか。
◎ケンゴウザン
○リュウヨウ
▲マヤノサムサラ
△ナムラカイソク
新設された3歳以上牝馬によるハンデ戦の秋桜賞。東海地区は、2歳、3歳の重賞では牝馬限定戦がわりと充実しているものの、なぜかこれまでは古馬の牝馬重賞が行われていなかった。それゆえの新設なのだろう。
「秋桜賞」は「こすもす」と読むのかと思っていたのだが、このレースはそのまま「あきざくら」というらしい。
ん? 「コスモス」と「あきざくら」は違うの?と思ってネットで調べてみると……「あきざくら」は日本名。外国(のどこだろう)で同じ花が「コスモス」という名前だったことから「秋桜」に「コスモス」が充てられるようになったらしい。
しかし薔薇とか桜は、ローズとかチェリーとは読まないのに、なぜ秋桜だけコスモスと読むようになったんだろう。
というわけで秋桜賞だが、当初は西日本地区交流として行われる予定だったのが、馬インフルエンザの影響で東海地区ではいまだに笠松・名古屋の間ですら馬の行き来が解禁されず、このレースも名古屋所属馬限定になってしまったのがなんとも残念。
昨年まで秋に行われていたゴールド争覇が今シーズンから休止となったので、そのゴールド争覇が牝馬の重賞としてリニューアルされたとも考えられる。
中心は、メンバー中唯一の不動のA1格付けで、重賞常連のマイネフォクシーでいいだろう。重賞勝ちは昨年9月のゴールド争覇以来遠ざかっているが、前走金沢に遠征した読売レディス杯では、中央から転入後3連勝で制したリュウヨウの2着。近走の重賞実績という点だけを見てもこの馬が抜けている。
相手はこれといって目立つ馬がなく難しい。前走A2特別で2、3着のヴィエントバイラー、ルスナイパラダイスがこのメンバーでは格上。
唯一の3歳馬ファイナルバンドは初の古馬との対戦となるが、53キロの軽量でどこまで。
6月にA2特別勝ちのあるルナアーケード、5カ月半ぶりの復帰戦となるテーマミュージックなども連下ならチャンスがありそう。
馬券は、マイネフォクシーから流す。マイネフォクシー1着固定の3連単でも。
◎マイネフォクシー
○ヴィエントバイラー
▲ルスナイパラダイス
△ファイナルバンド
△ルナアーケード
△テーマミュージック