ばんえい十勝の重賞は柏林賞。
4歳オープンの定量戦ということで、これまでは旭川記念として行われていたレース。
ところで、とある方から「柏林(はくりん)て何ですか?」と聞かれたのだが、単に帯広競馬場の近所の地名からとったものだと思う。
帯広競馬場の住所は帯広市西13条南9丁目だが、そのすぐ西側には柏林台公園があり、それを中心として、帯広市柏林台中町、柏林台北町、柏林台西町、柏林台南町、柏林台東町という住所(地図を拡大してみてください)になっている。そして根室本線の帯広駅のとなりは柏林台駅。おお、なんだか地理の勉強みたいだ。
まったく関係ないのだが、ドイツのベルリンは中国では「柏林」を当てるらしい。
というか、Wikipediaにはもう柏林賞の項目ができているのには驚いた。
狙いはマルミシュンキから。今シーズンはこれが初出走だが、ばんえい競馬にはめずらしく、使い詰めではなく狙ったところをきっちり獲りにくるタイプ。今回は、圧勝した昨シーズン最後のクリスタル特別と同じようなメンバー構成でもある。
逆転があるとすればホクショウダイヤ。そのクリスタル特別では4着に敗れたものの、マルミシュンキより20キロ重かった。直前のライラック賞では2着だったが、このときも勝ったテンカよりも10キロ重い。
今シーズンすずらん賞、ライラック賞と4歳オープンの特別を勝っているテンカと、この3頭の争いだろう。
押さえにダービー馬ナカゼンスピード、堅実なメジロショウリキまで。
◎マルミシュンキ
○ホクショウダイヤ
▲テンカ
△ナカゼンスピード
△メジロショウリキ
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2〜3日前にある方から「ダービーウイークはどうします?」と言われてハッとした。ダービーウイーク関連の原稿をお願いしていたのだが、もっと先のことだと思っていた。6月3日からというのはなんとなく認識していたのだが、それがまさか今週末とは、という感覚。ああ、びっくり。
ダービーウイークの幕開けとなる九州ダービー栄城賞には多彩なメンバーが揃った。
九州皐月賞荒尾ダービーを勝ったタイガンジョウジュに、牝馬の重賞を2勝しているナンブラッキーワン、トライアルの鯱の門特別を制したブラックマンバ、飛燕賞勝ちのフーマ、九州ジュニアチャンピオンを勝ったハシリノキョショウ、そして高知からは黒潮皐月賞を制したスパイナルコード、金沢・兼六園ジュニアカップ2着のあと大井を経由して佐賀に転入したミスエリエールなどなど、それぞれが残してきた実績を挙げるだけでたいへんなもの。力関係がわからなかったり、上がり馬がいたりで、難解な一戦。
ここは飛燕賞で1番人気に押され、ナンブラッキーワンやタイガンジョウジュを退けているフーマでいいだろう。前走古馬B1B2のレースでも5着とはいえ、勝ち馬からはそれほど離されていない。勝てば、鮫島克也騎手は昨年のユウワンに続く連覇となる。
相手筆頭というか、逆転までありそうなのがナンブラッキーワン。ル・プランタン賞ではトコナツ以下に8馬身差をつける圧勝。飛燕賞で3着に敗れたときより確実に力をつけている。
あとは、前走古馬B2級勝ちのギオンパワー、大井から転戦してきたミスエリエール、荒尾ダービー勝ちのタイガンジョウジュなど。ブラックマンバも中央から移籍して1戦しかしていないだけに未知の魅力はあるが、さすがに印が回らない。あくまでも上位2頭が中心。
◎フーマ
○ナンブラッキーワン
▲ギオンパワー
△ミスエリエール
△タイガンジョウジュ