7月8,9日にばんえい岩見沢開催に行ってきた。9日の日曜日は特に天気がよかったこともあり、家族連れなどが多く競馬場は賑わいを見せていた。
今、ばんえい競馬を現地で観戦して楽しいことのひとつに、野外でジンギスカンが堪能できるということがある(ただし日曜日か祝日に限られる)。これはファンサービスの一環として調騎会の仕切りで行われているもの。1人前600円はかなりお得だ。
さて、この7月からオッズパークでもばんえい競馬の馬券が買えるようになった。
ばんえい競馬は、馬体重1トン前後の馬たちによるバトル(?)を実際に間近で見たほうがより楽しめることは間違いない。しかし、ネット上での観戦&馬券でもかなり楽しめることも間違いない。
地方競馬は少頭数になると固い決着になることが多く、馬券的に面白みに欠けると思われがちだ。ところがばんえい競馬の場合、フルゲートが10頭にもかかわらず、そんなことはないと断言できる。
たとえばぼくが岩見沢に行った8日は、全12レース中馬連複が3桁配当だったのは3レースしかない。だからといって大荒れになるわけでもなく、20〜60倍程度の賭け甲斐のあるレースが多かった。
というのは、ばんえい競馬の場合はたとえ同じようなメンバー同士のレースであってもさまざまな要因によってまったく違う結果になることも珍しくないからだ。
ひとつは馬場の水分量によるもの。平地の競馬が馬場状態を良・稍重・重・不良で表すのに対し、ばんえい競馬では水分量がパーセントで細かく表示される。それだけレースに与える影響が大きいためだ。
平地の場合も馬場状態による巧拙はあっても、実力とかけ離れた結果になることはそれほど多くない。ところがばんえい競馬では展開がまったく違うものになってしまうのだ。
もうひとつはソリの重量によるもの。平地でも別定戦やハンデ戦はあるが、500キロ弱から1トンのソリの重量によって争われるばんえい競馬は、10キロ程度の増減でもレースがまったく違うものになってしまう。近走と比較して10キロの増減をどう読むかが予想の最重要ファクターであるといってもいい。
それから第2障害でどういうタイミングで仕掛け、越えられるかということも結果を大きく左右する。普段は楽に障害をクリアしているような大本命馬が、なんらかの理由によって障害で手間どったりすることもある。
そのため、たとえば単勝1.1倍、馬連複でも2倍を切るようなガチガチのレースでも簡単にひっくり返ってしまうようなこともよくあるのだ。
大きいくくりとしては同じ「競馬」だが、平地の競馬とばんえい競馬は、まったく別物と考えるほうがいい。
予想の視点がかなり違うので最初は戸惑うかもしれないが、コツがわかればこんなに楽しいものはない。
ばんえい競馬未体験の方は、ぜひともオッズパークでばんえい競馬にトライしてみてはいかがだろうか。