5月21日に行われた一條記念みちのく大賞典トライアル『あすなろ賞』はグローリーグローリが危なげのない戦いぶりで快勝。シアンモア記念の雪辱を晴らすと共に改めてみちのく大賞典の主役候補へと名乗りを上げました。
古馬の重賞としてはこれが唯一の盛岡ダート1800mという条件になるあすなろ賞。流れが落ち着きやすいとされる距離ですが、今回も逃げたユノートルベル、二番手スズカゴウケツの作る先行ペースはかなりのスローに。それを三番手で追走したグローリーグローリは前後の動きを見ながらじっくりと仕掛け、4角ではゴールドギアの強襲を受けたもののそれも直線の競り合いで凌いでゴール。シアンモア記念は2番人気に推されつつ5着に終わりましたが、ここでは赤松杯で見せた強さを改めて示した結果でした。
5月23日、今季最初の盛岡開催もいったん区切りとなるこの日のメインレースは夏のJRA札幌競馬場で行われるワールドオールスタージョッキーズを目指す地方騎手の戦い『地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップ』、その開幕となるファーストステージが行われます。
地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップは全国の地方競馬場から集まった12人のトップジョッキー達が札幌行きの切符をかけて今回の盛岡、7月6日の園田の2カ所のべ4戦を戦うというシリーズです。1戦目からしっかりとポイントを獲得していく必要がある厳しい戦い。それだけにレースも人気通りでは収まらない事が非常に多いレースともなっています。
ではまず第1戦、第11レースの『地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップファーストステージ第1戦』ダート1200m12頭立ての予想から。本命は(8)チベリウスです。
昨年JRA未勝利から岩手に転入した同馬は盛岡で5戦3勝2着1回の成績を残し冬は南関東へ。そこでは勝ち星を挙げることができなかったもののこの春岩手に再転入して4着・2着となっていました。
父ロードカナロアという血統イメージ通りに短距離での安定感はなかなかのものがあり、この春の岩手での2戦にしても勝つことこそできなかったものの内容は上々と言えるもの。前走の1000mはちょっと短い印象もありましたし、ひとハロン伸びてよりベターな距離レンジに入る今回はこの馬の本来の力が発揮できると見ました。
対抗は(4)ヤマショウキャット。マイルもこなしていますがより短い距離の方が力強い戦いを見せている印象。盛岡戦績が今ひとつな点も昨年の盛岡戦はほとんどがマイルでしたからいったん度外視、ここでは2~3歳時には盛岡・水沢の1400m以下で好走していたことを思い出したいですね。
そして三番手に(12)キンジトーを狙ってみます。人気薄で勝った前走だけではまだなんとも言えない段階も、昨年一時所属した門別での走りを見ればこの辺で通用しておかしくない馬だと言えるはず。前走でようやく調子を取り戻したということであればここでも注目。
以下、勝ち味の遅さはあるものの混戦向きのしぶとさを持つ(6)ホープホワイト、やはり短距離の方が合う(5)ダンストンレーヴを押さえに。
●11Rの買い目
馬単(8)=(4)、(8)=(12)、(4)=(12)、(8)→(6)、(8)→(5)
続いて第2戦、第12レースの『地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップファーストステージ第2戦』ダート1600m。こちらの本命は(9)プリンスチャームを採りました。
前走は2着でしたが勝ち馬にマークされた結果でしたからむしろよく粘ったと評価したいところ。マイルにもメドを立てた内容でした。ここにはその前走で負かされた相手がいたり、騎手対抗戦だけにマークも厳しくなるでしょうが、それでも底力で・・・と期待しましょう。
相手は(2)ファムファタル。こちらは距離伸びて良さが増してきた近況。途中ずっと右回りの戦いが続いていた同馬でしたがかつてのJRA時代は左回りを苦にしていなかったように盛岡も初戦でこなしました。ここでもベテラン牝馬の地力が勝るという見方はもちろん可。
三番手は(4)ニューヴァージョン。岩手ではマイルを6度目の挑戦で克服。◎の所で触れたように一騎打ちの形で終始マークできた点、戦いやすかった面はあったにせよ、力を付けてきているという評価が必要なはずです。ここでも主力の一角。
(3)ナムラバンザイには今年の盛岡の馬場はちょっと深いのかもしれませんが、しかしマイルの方が持ち味が活きるタイプという点には注目。(12)アウティスタも同様のタイプでしょうが、こちらは距離を問わず手堅く戦える点が武器になると見ました。
●12Rの買い目
馬単(9)=(2)、(9)=(4)、(2)=(4)、(9)→(3)、(9)→(12)
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