4月に高知競輪場で行われる『第5回ガールズフレッシュクイーン』に出場する飯田風音選手(埼玉120期)にお話を伺いました。
このレースはガールズケイリン120期、122期の選手のうち、選考期間内の競走得点上位者だけが出られます。こちらに向けての意気込みや、近況のご自身のレースの振り返りを中心にお話をお聞きしました。
山口:今年はインタビュー時点で、優勝を2回されています。最近の調子はご自身ではどう感じていますか?
飯田:優勝した2回のレースはどちらも決まり手が「差し」でした。追い込みの戦法だったから優勝できたのかなと思います。
山口:理想のレースはどんな感じでしょう?
飯田:自力を出して勝つことがやっぱり理想です。
山口:昨年から大きく変わったことはありますか?
飯田:全く何も変えていないんです。なので、ただ戦法がうまくかみ合っただけなのかな、という感じです。
山口:今年の目標は何でしょうか?
飯田:ビッグレースに出場して、勝てるようになることです。
山口:デビューしてまもなく2年ですが、いかがですか?
飯田:少しずつ慣れてきたのかなと感じています。
山口:最初は苦戦しましたか?
飯田:はい。養成所での競走訓練と実際のレースでは、全く展開やスピードが違うので、それで苦戦したと思います。
養成所は、最終ホーム線を先頭で通過しようという意欲のある方が多かったんですが、実際のレースは皆さんが1着を目指しています。それが大きく違うように思います。
山口:飯田選手は自転車競技の経験も長いですが、それでも違いは大きかったんですか?
飯田:そうですね。競技とも全く違います。
山口:練習環境はどのような感じですか?
飯田:デビューから変わらず父(威文選手・67期)と一緒にしています。ただ一緒に練習はしますが、私がいろいろと言われるのはあまり好きではないんです。なので父は、私が質問をしたら答えてくれるという感じですね。
山口:得意な戦法は何ですか?
飯田:捲りや差しが得意なんですが、いろんな戦法をできるようになりたいので、先行もしています。
山口:現在も逃げ、捲り、差し、マークと全ての決まり手がついていますが、それも意識しますか?
飯田:はい。「何をするのかわからない、戦法が読めない」という選手になりたいです。
山口:目標の選手はいますか?
飯田:小林優香選手(福岡106期)です。
山口:ではここからはフレッシュクイーンへのお話を伺います。高知競輪場は初めて走りますが、それは気になりますか?
飯田:「高知は丸いバンクで、他とは違うよ」という話を聞くので、それがどんな感覚なんだろうと思っています。ホームバンクの大宮も500ですが、あまり同じ印象を持たないように注意したいです。
山口:メンバーを見て、印象はいかがですか?
飯田:強い選手ばかりなので頑張りたいです。
山口:フレッシュクイーンに選ばれた時はいかがでしたか?
飯田:去年は自分の調子が悪く出られなかったんです。なので目標にしていたレースだったから嬉しかったです。
山口:単発レースも初めてですが、緊張などはありますか?
飯田:一発で力を出し切れるのかという不安と、どんな雰囲気なんだろうという緊張はあります。
山口:お父様に記念の雰囲気を聞いたりはしましたか?
飯田:それはしていないです(笑)
山口:レースの間が少し詰まっていますが、それはいかがでしょうか?
飯田:私は全く気にならないので、問題ないです。疲れを取りながら入るという感じでしょうか。
山口:調整などはしますか?
飯田:それは全くしないです。いつも通りにレースへ行きます。
山口:フレッシュクイーンへの意気込みはいかがですか?
飯田:全力を出し切れるように頑張りたいです。
山口:では、ここからは今年のレースについて内容面を伺っていきます。まずは今年の初優勝が2月の立川でした。決勝は地元の奥井迪選手(東京106期)などもいて強力なメンバーでしたね。
飯田:参加した時は、私が優勝できるとは全く思っていませんでした。
山口:初日が5着からのスタートでしたね。
飯田:はい、初日は先行をして残れなかったので、2日目は良い着を取らないと決勝に上がれませんでした。そこは慎重にいきました。
山口:決勝は奥井選手の捲りを追い込んでいきましたが、優勝の核心はどのあたりでありましたか?
飯田:最終バックでは差せるかなと思いました。流れにものれていたと思います。
山口:プロフィールには「33バンクが得意」とありましたが、周長の相性はありますか?
飯田:今はどこのバンクだから得意、苦手というのはないです。
山口:先ほど「今年はビッグレースに出たい」というお話がありました。今年はガールズケイリンにGIが出来ましたが、意識はしますか?
飯田:まだ全然していないですね。私は優勝も経験はありますが、着外も結構とってしまうので、まずはそれをなくしたいです。一戦一戦大切に走りたいです。
山口:戦法のお話で、何でもできるようなということを仰っていましたが、相手によって戦法を選ぶというイメージでしょうか?
飯田:そうですね。でもまだそれは全然できません。私は追走が得意ではないので、まだまだです。
山口:成績に結びついているのは、自分でレースを作っていく方ですかね。
飯田:そうですね。3月の取手では予選は両方捲りで1着だったので、そっちの方が結果には結びついています。
山口:取手の決勝は一番外を乗り越えていきましたね。
飯田:前にも強い選手が仕掛けていたので、それで優勝できたのは自信になりました。
山口:ありがとうございます。ではここからはプライベートのお話も伺わせてください。レースとプライベートの流れなどはできてきましたか?
飯田:はい。今は、レースが終わった直後はしっかり遊ぶことを意識しています。自転車に乗らずにしっかり遊んで、また練習に向かうという流れです。
山口:どんなことをされますか?
飯田:旅行に行ったりするのが好きです。
山口:選手になったら仕事でいろんな場所へ行けるのは一石二鳥ですね(笑)
飯田:そうですね(笑)遠征に行った時はそのまま観光へ行けるのは嬉しいです。フレッシュクイーンのある高知も楽しみです。結構調べたりするのも好きで、高知ではひろめ市場に行きたいと思っています。
山口:ご飯もおいしそうですね。
飯田:それも楽しみです!
山口:では再びガールズケイリンのお話を伺います。埼玉はガールズの選手もたくさんいらっしゃいますが、一緒に練習をしたりすることはありますか?
飯田:皆さんグループが別だったりするので、特に決まって一緒にしようというのはないです。私は小泉夢菜選手(122期)とは一緒のグループです。
山口:小泉選手はフレッシュクイーンは一緒に走りますが、やりにくさはありますか?
飯田:いえ、私は特に誰かに対して「やりにくい」や「あの選手に勝ちたい」などはいつも意識はしていません。
山口:一番レースで意識していることはなんですか?
飯田:もちろん1着を目指しているのは全員一緒ですが、それ以外では全力を出し切るレースを心掛けています。
山口:コロナもだんだん緩和されてきています。お客様のご声援はいかがでしょう?
飯田:応援の声が届くのはとても嬉しいです。
山口:ミッドナイトなどの無観客開催よりは、お客様のいるレースの方が良いですか?
飯田:無観客の時は、それはそれで静かで集中して走れるので、どっちもどっちですね。
山口:時間帯はいかがでしょうか?
飯田:朝が苦手なので、モーニング開催は本当に憂鬱です。頑張らないといけないです。
山口:今の強化ポイントは何でしょうか?
飯田:最近は捲りや差しのレースが増えていて、先行しても残れないことが多いので、そこを強化したいです。
山口:では最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
飯田:いつも応援ありがとうございます。これからも全力を出し切れるように頑張ります。応援よろしくお願いします!
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。
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※写真提供:公益財団法人 JKA
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