昨年のKEIRINグランプリ2021を盛り上げるべく2021年12月26日(日)に全国無料放送のBS11で放送された競輪特番「チャベリバIV」にご出演いただいた吉村早耶香選手(静岡112期)に出演されたご感想と、四日市競輪場で行われるガールズケイリンコレクショントライアルレースへの意気込み、近況の状態などをお伺いしました。
山口:競輪特番「チャベリバIV」の収録はいかがでしたか?
吉村:楽しくやれましたし、芸人さんって大変なんだなと思いました。
山口:地元の静岡競輪場で収録でしたね。グランプリシリーズを盛り上げようという気持ちは地元選手の皆さんもありましたか?
吉村:はい、それはありました。
山口:静岡では二度目のグランプリ開催でしたが、決まった時はいかがでしたか?
吉村:地元なので目指したい気持ちはありました。でもそこには出られない、まだ届かないというもどかしい気持ちもありましたね。
山口:石井寛子選手(東京104期)もオッズパーク杯ガールズグランプリに出場する選手として一緒に出演されていましたね。石井選手はどんな先輩ですか?
吉村:質問したらいろんなことを教えてくださいます。たくさんの選手にも慕われていて、強いけど優しいです。
山口:同県の山口真未選手(静岡120期)も一緒でしたね。
吉村:はい。実はあの時が初対面だったんです。練習では静岡の選手には会わないので、初めましてでした。でもそこでしっかりしゃべれました。
山口:静岡のガールズ選手も層が厚くなってきましたね。
吉村:はい、多くなってきています。
山口:YouTubeで映像を拝見したんですが、とても面白かったです。吉村選手も、雨上がり決死隊の蛍原徹さんに突っ込まれるシーンもありましたね(笑)。
吉村:そうですね(笑)。意図していたわけではなく、私のオバカな面が見えちゃいました。
(山口:ぜひ実際の映像でご確認ください!選手たちのチャーミングな面がたくさん見えました。)
山口:いえいえ、とても楽しかったです!ニックネームを決めるコーナーでは吉村選手のイメージが覆りました(笑)。
吉村:面白くしよう!とは思っていなかったんですが、結果的にそうなってしまいました(笑)。
山口:収録の中で「地元の静岡競輪場で優勝をしたい」という言葉がありましたね。
吉村:そうですね。伊東温泉競輪場では優勝したことがあるんですが、地元・静岡だと緊張してしまってなかなか優勝ができないですし、1着も取れないので、やっぱり地元で優勝したいですね。
山口:地元を走るときはプレッシャーもかかりますか?
吉村:お客さんも多いですし、祖父母も見に来てくれます。身内の前で優勝したいというプレッシャーもありますね。
山口:収録では郡司浩平選手(神奈川99期)と隣でしたがいかがでしたか?
吉村:レースでもお会いしたこともなく話すのも初めてでしたが、収録前の待機時間に二人でいた時は気を遣ってしゃべりかけてくださいました。とても優しかったです。
山口:収録では郡司選手も、南関東でのグランプリを盛り上げようというお気持ちもすごく出ていましたね。
吉村:そうでしたね。盛り上げていらっしゃいました。
山口:収録は楽しくできましたか?
吉村:はい、とても楽しい収録でした。
山口:ありがとうございます。ではここからは、近況のレースについてお伺いします。
12月に松戸で優勝されたときに私もスタジオにいたのですが、久々の優勝だったんですよね。
吉村:あの時はありがとうございました。はい、4月以来の優勝でしたね。
山口:でも松戸の次の大垣でも優勝と、連続でしたね!
吉村:「連続優勝したい」という意識はなかったんですが、嬉しい気持ちはもちろんありました。私はコツコツやるタイプなので、意気込んではいませんでした。調子もそこまで良いとは感じていなかったんです。
山口:そうだったんですね。
吉村:はい。でもそういう時にこそ、ふと、優勝できちゃったりするんです。
山口:大垣の決勝は雪が降る中でのレースでしたよね。
吉村:そうなんです。あんな開催は初めてでびっくりしました。すごく寒かったですが良い経験になりました。
山口:今は一年で一番寒い時期ですが、寒いのはいかがですか?
吉村:好きじゃないですね。でも静岡は他の県と比べると暖かいし、雪も降らないので練習に影響はないです。
山口:練習の変化は夏と冬でありますか?
吉村:いや、そこまで変わらないですが、ウォーミングアップの時間を夏よりも多く取るなど、体を壊さないように気を付けています。
山口:今はどんな練習をメインにしていますか?
吉村:以前は練習量を重視して、とにかくたくさん練習していました。でもレースの間隔が空いたり詰まったりと月によってバラバラなので、量だけを重視すると自信が持てなくなりうまくいかなくなりました。今は質を上げたり、内容を重視してするようにしたら、調子も良くなってきました。
基本的な練習は街道が中心ですが、雪も降らないししっかり乗り込んでいます。ダッシュ練習を時々入れたりして強化をしています。
山口:練習仲間はどなたですか?
吉村:引退された村本大輔さんが師匠で、そのグループである藁科軍団の皆さんですね。松江健一選手(静岡72期)や村本慎吾選手(静岡94期)とはよく一緒に練習させてもらっています。あと、妹がいるんですが、先日の合格発表で養成所124期に受かったんです。
山口:そうでしたか!合格おめでとうございます。
吉村:ありがとうございます。昨年の試験は一次試験で落ちてしまったんですが、そこから1年間一緒に練習していました。でも合格したので、今年1年はいないんですけどね。今までは妹を練習相手として一緒にやれていたので、それも刺激になっていました。
山口:妹さんは自転車経験があったんですか?
吉村:いえ、私と同じように陸上からの転身です。
山口:お姉さんの影響もあったんでしょうか?
吉村:そうなのかもしれません。真似して陸上もして、自転車に転身して、という感じですね。
山口:でも転身されて合格するのは素晴らしいですね。
吉村:何とか合格できてほっとしました。
山口:卒業してくるのが楽しみですね。
吉村:そうですね。頑張ってほしいです。
山口:ガールズの選手も、先ほどの石井寛子選手、貴子選手もですが姉妹レーサーも増えてきていますね。
吉村:確かにそうです。あんまり珍しくなくなりましたね(笑)。
山口:2022年は伊東温泉を走った後、取手は欠場でしたが体調はもう大丈夫ですか?
吉村:はい、取手は追加でいただいていたんですが、ぎっくり腰になってしまったんです。情けなくて申し訳ないです。
山口:そうでしたか。次は1月末の四日市競輪場でのコレクショントライアルレースですよね。
吉村:そうなんです。腰はもう大丈夫なので、なんとか頑張りたいですね。
山口:メンバーを見ていかがですか?
吉村:もうみんな強いです!でも久々にそういう強い選手ばかりのレースに出場できるので、どれだけ自分が通用するか試したいし頑張りたいです。
山口:四日市競輪場の印象はいかがですか?
吉村:冬は風もあり重たいイメージがありますね。でも風はみんな状況は一緒ですし、静岡も今、結構風が強い時も多いんですが、そんな中でも練習はしっかりできているので自信を持って走りたいです。
山口:年末の連続優勝は自信に繋がりますか?
吉村:んー、そうでもないかもしれません。2着の選手に迫られてのギリギリでの優勝ですから。でも「優勝できた」という結果は良い方に受け止めて自信を持っていいのかなと思うようにします!なかなか自信を持てないので・・・・・・。
山口:はい、自信にして頑張ってください!今年の目標は何ですか?
吉村:少しでも多く優勝をしたいです。それで大きいレースを走りたいですね。
山口:一番近いところでは、7月のガールズケイリンフェスティバルですか?
吉村:はい、そこに選ばれるように頑張りたいです。去年までと同じ選考基準でしたら、昨年11月から今年4月までの優勝回数と競走得点の上位者なので、このままもっと優勝して選ばれるように頑張りたいです。
山口:話題を少し変えて、リラックスできる時間はどんな時ですか?
吉村:んー、なんでしょうか。
山口:以前お話を伺ったときは、ペットと一緒にリラックスをしているとお話されていた気がしました。
吉村:あ!そうです!以前は文鳥を飼っていて、祖母の家にいたんですが逃げてしまい(苦笑)。悲しみのあまり最近は犬を飼いはじめました。
山口:そうだったんですね(笑)。
吉村:犬の世話をして、一緒に過ごすのがリラックスできる時間です。
山口:リラックスの時間と練習時間、良い雰囲気のように感じます。
吉村:はい、良いリズムでレースに臨めていると思います。
山口:ご自身の戦法について、今はどう考えていますか?
吉村:自力を出せるところはしっかり出していきたいです。その結果、確定板にのる(3着以内に入る)ことを目標にしています。レース内容も小さくならないように、仕掛けどころがあった時は思い切っていくように心掛けています。
山口:位置取りよりは、タテ脚重視ですか?
吉村:はい、位置取りはあまり考えてもうまくいかないので、タテを意識しています。
山口:相手を見て作戦を変えたりしますか?
吉村:はい、それはします。うまくいかないことも多いんですけどね。
山口:いえいえ、そんなことはないですよ。松戸の優勝の時は2番手に飛びついて、そこからの捲りでしたよね。
吉村:あ、そうですね。あの時は、前からのレースで「誰か仕掛けてくるだろうな、こなかったら先行しよう」と思っていたので、ちょうど仕掛けてきた選手に飛びつけました。位置や作戦が良かったですね。
山口:仕掛けのタイミングなども、かみ合っていますか?
吉村:そうですね。仕掛けどころを逃さなければ最近は結果がついてきているし、うまくいかない時は逆に仕掛けどころが悪い時なので、かみ合うようにレースをしていきたいです。
山口:大垣は予選1で岩崎ゆみこ選手(茨城116期)と踏み合いがありました。動けるタイプの選手がいる時というのはどうでしょう?
吉村:最近はみんな動いてくるので、やりにくい時もあれば、逆に後ろにはまれて好位置を取れる時もあるので、その時々で違うかもしれません。でも同タイプの選手がいる時は悩みます。
山口:ありがとうございます。最後にお客様の応援はいかがですか?
吉村:名前を呼んでいただけるのはとても嬉しいです!
山口:チャベリバで決まったニックネームは呼ばれましたか?
吉村:まだなんです!誰も呼んでくれない(笑)。
山口:それも広まっていくといいですね(笑)。
吉村:普段は吉村の「よっしー」って呼んでくれる人が多いです!たくさん呼んでもらえるように頑張りたいです。
山口:最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。
吉村:しっかり確定板にのって優勝も多くできるように頑張ります!
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。
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※写真提供:公益財団法人 JKA